こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
強い発信をすること、つまり、思っていることをズバッとストレートに伝えることはそれだけで強い求心力になります。
そんなことを、この記事の中でも書きました。
じゃぁ、感情の赴くままにブログをゴリゴリ書いていれば良いのかというと、もちろんそういうわけではなく。
なぜなら、集客できるかどうか、もっと言えば「お客さんの質」が高いかどうかは、使っている言葉のチョイスで決まるからです。
上記の記事の最後に、「この人はたぶん儲かってないだろうな」と言った答えとでも言いましょうか。
稼げていてもお客さんの民度は低いでしょうね。
言葉のチョイスが稚拙なので。
ブログはノウハウや想いを伝えたりすることで、ビジネスにつながる強力なツールですが、同時に、
・発信している内容
・発している言葉
・文章や言い回し
・記事へのコメント
などによって、あなたのビジネスのレベルも丸ハダカにされているということもお忘れなく。
儲かってますアピールとかが本当かどうかは、ブログやSNSを見ればわかるということですね。
専門用語は使ってはいけませんというウソ
ブログの書き方の基本として、専門用語を使わずにわかりやすく書きましょうというのはよく言われることです。
読んでもらって共感してもらうことを考えると間違った内容ではありません。
が、ターゲットにしたいお客さんによっては、わかりやすい言葉をチョイスすることでかえって読者に舐められる可能性があるんですね。
なぜかというというと、わかりやすい言葉や文章で構成することによって、読者は考える必要がなくなるからです。
で、そうなると読者は、「自分はこの人よりも賢い」と勘違いするんです。
本当は、わかりやすく書かれているあなたの記事が何よりも素晴らしいんですが(笑)
まぁ、人間は人のせいにする生きものなので、理解しやすいものは自分の読解力が優れていて、理解しにくいものは書き手の文章力がショボい、と思い込んでしまうんですよ。
その結果どうなるかというと、読者や見込み客に、「この人は大したレベルじゃない」と思われます。
そうなると、その読者はお金を払ってまで、それ以上あなたから何かを得ようと思わないのはもはや言うまでもなく。
なので、ある程度知識を持っていて、マインドの高い見込み客を集めたいのであれば、一部であえて専門用語を多用するなど、
「この内容、ちょっと難しいけど理解したい」
と思わせるような、”少し難しい”を演出する必要が出てくるんです。
求めるお客さんの質によって使う言葉や言い回しを変えるということですね。
もちろん、「共感」にお金を払う人もいますが、そういったお客さんの質が高いのかというと、、、ということです。
限りなく”情報弱者”に近いということですからね。
で、さらに言うと、その人に集まっている客層の質が良いか悪いかは、SNS等のコメントの質でもわかります。
キラキラ系SNSに出現する「おはようおじさん」も、「共感しました!」「シェアさせてください!」も、発信者に群がる読者レベルの低さは変わりません。
コメント者は何も考えていない人なわけですから。
言葉がフィルターになる
ブログ全体でも記事別でも良いんですが、つながりたいお客さんの質を事前に設定してから、言葉をチョイスすると良いです。
記事を書き終わってからでも、難しい言葉に変えたり追記したりできますから。
例えば、僕はビジネスコンサルタントなんですが、最低限のお客さんのレベルとして
わからないことは自分で情報収集して、一定のレべルまでのことは自力で理解できる
というのは当然としてフィルターをかけています。
そのためには、ブログやメルマガを読んでもらって、
「この言葉ってどういう意味だろう?」
と思ったら即座に調べるような人でなければ、お客さんにするのはキツイということになります。
現在では知らない言葉の意味を知るのは簡単です。
Google(かYahoo!)の検索窓に打ち込んで、検索上位3位の記事をザッと流し読みすれば大体のことは簡単に理解することができますから。
それもできない人を相手にするということは、大量の時間を奪われることは容易に想像できます。
ググればわかることを何回も何回も質問されるわけですからね(笑)
そういったお客さんとは付き合わないために、あえて、記事のボリュームを多くしたりあえて、多少の専門用語も入れ込んでいるんです。
刺されば良いってもんじゃない
ブログで強い発信ができているのに、集客やマネタイズに上手くつながっていない人は言葉の力をうまく使えていない人が多いです。
特に、コンサルタントなどの先生業に関しては、少なからず権威性が必要になるので、言葉のチョイスは集客力や単価にモロ影響します。
例えば、わかりやすく言うと、よくFacebookのコメント欄でよくあるような、
「コレは良い記事ですね!」
「めっちゃわかりやすかったです!」
「すごく共感しました!」
「めっちゃ刺さりました!」
で終わってしまうと、読者はもうそこで満足してしまうわけなんです。
竹田圭吾さんもこう言われていました。
【刺さるコメントよりも、しみ込むコメントを】
コメントが刺さるかどうかを意識すると、どうしても表現のインパクトや、白か黒かのきっぱりとした断定に頼りがちになります。しかしそれは結果的に、聞き手の思考回路をストップさせ、実際にはグレーなものを白か黒かと思い込ませてしまうことにつながりかねません。聞き手の共感を得ることを優先して、やたらと褒めたり批判したりする、振れ幅の大きいコメントも同じです。
聞き手への響き方で分類するのであれば、私はむしろ、しみ込むコメントをしたいと思っています。テレビなどでコメントをするときに意識するのは「聞き手に何を伝えるべきか」だけで、どう響くかはそもそも気にしていませんが、強いて言えば、聞き手がその場でなんと無く違和感を持ちつつ、とりあえず聞き流してもらう程度がちょうど良いように思います。
しみ込むというのは、テレビであれば番組が終わって映像から離れたあと、ソーシャルメディアであればタイムラインから離れたあと、コメントを聞いて少し経ってから「なるほど、そういう考え方もあるのか」と感じてもらう、といった意味です。ぐさり、ではなく、じわじわ、くらいが理想です。
あるいは、何日か後に「あのとき、ああ言っていたのは、こういうことだったのか」と感じてもらうのがうれしいです。いずれにしても、判断に迷っていたことがコメントによって一つにまとまるというよりは、考え方の選択肢が整理されて、色々な角度から考えてみるきっかけになるようなコメントをしようと心がけています。
もちろん、刺さる記事を書くことよって次の記事には期待してくれますが、記事の内容について考えようともしないんです。当然、考えなければ行動をしようともしません。
つまり、「もっと知りたい」とはならないので、あなたから何かを得ようとはならないわけですね。
投資しようとはならないわけです。
例えば、マネタイズまでスムーズに進めるためのブログやメルマガでのフローは、ざっくり言うとこんな感じになります。1.記事を読んでもらう
(WEB上に露出させる)2.自分の頭で考えて腑に落としてもらう
(考えさせる記事を書く)3.行動してもらう
(行動の仕方を教える)4.少しでも成長(成果を出して)もらう
(変化を実感してもらい信用を得る)5.短期間でもっと大きな成果を得てもらう
(商品を購入してもらう)
もうお分かりかと思いますが、 どれだけFacebookで”いいね!”がついてもどれだけたくさんコメントをしてもらったとしても、その人たちはお客さんにはならないわけです。上記の「2」すらクリアできていないわけなので。
また、ツッコミどころを残す記事を書くというのも、ブログの書き方としてはよく言われたりしますが、それもコミュニケーションが目的なので、権威性が必要なコンサルタントに関してはあまり効果がある書き方とは言えないんですね。
むしろ、どちらかと言うと、”いいね!”やコメントをしたいと思われるより、メルマガを読みたいと思われる方が遥かに重要です。
理想を言えば、・刺さる(強い共感or新しい価値観)
・考えずにはいられない内容
・ツッコミどころを残さないといった3要素が含まれていると完璧ですよね。
で、ここで言う「ツッコミどころ」というのは、完璧な記事にしろという意味ではなくて、読者に考えて行動をしてもらう上でできるだけ逃げ道をつくらないという意味です。
せっかく自分での頭で考えてもらったのに、行動しない良い理由を残してしまうと意味がなくなってしまうからということですね。
特別な空間にするために
余談ですが、専門用語を使うことには別の視点でもう一つ大きな効果があります。
僕の情報発信の仕方を暴露すると、ブログでの専門用語の出現率をLV.1とすると、メルマガではLV.3、上位メルマガではLV.5というように分けています。
それによって、その専門用語などの日常ではなかなか聞き慣れないフレーズが僕と読者さんの共通言語になったりするんですね。
で、そういったことを定着させることで、ブログやメルマガといったメディアが、読者や見込み客にとって特別な優越感を伴った空間になっていくのです。
まぁ、このポイントに関しては、少し宗教テクニックの範疇になってきますが。
あなたのブログやメルマガはどんなレベルのお客さんとつながりたくてそのためにどんな言葉を選んで使っていますか?ぜひこの機会に考えてみてはどうでしょうか。