経営・ビジネス




ブランディングの前倒しは死を意味する

こんにちは、服部です。

良さそうな商品を雑誌やネットで見つけたからお店に行って、実際に見て触ってみたけど、とてもじゃないかど買うには至らないクオリティだった。

レビューがめちゃくちゃ高評価だったから、迷った挙句、勇気を出してポチったら、「おいおい、そりゃないだろ…」というレベルの、最低最悪のクオリティだった。

ブログがめちゃくちゃおもしろくて、ネットの世界でもわりと有名人で、Facebookの友達も何千人とかいるから、スゲー人なんだろうなと思って会いに行ってみたらめちゃくちゃショボい人だった。
 

なーんてことはありませんか?
 

誰でも一度や二度くらいは絶対にありますよね。

それ、、、

「ブランディング前倒しヤロー」にやられています。

残念です。
 

大した商品でもないのにエセ付加価値ばっかり上乗せしているヤツら。

大した情報やノウハウも持っていないのに自己啓発書のコピペばっかり発信してアホな夢ばっかり語しかけてくるお花畑ヤローたち。

日々、増殖中です。

そして、増殖しては消えていっています。
 

当たり前です。

そもそもの商品力や人間力が欠落しているのでリピートしてもらいようがありません。

それでビジネスを続けられるはずもなく。

まぁ、これが今のマーケティングの主流なので、しょうがないんですけどね。

完全に”間違った”マーケティングですけど。
 

ブランドを欲しがるお笑い芸人

バラエティ番組とかでお笑い芸人のポジションが減ってきているのもこれだと思うんですよね。

多くの芸人が商品のクオリティを追求せずにブランディングに走ってしまっているなと。
 

念のためにお伝えしておくとお笑い芸人をディスるつもりは一切ありません、
バカにしているわけでもありません。

視聴者としてマーケティングコンサルタントとしてのあくまで個人的な見解です。
 

プロとしてハンパない努力をしてお笑いを追求していっているのもわかっています。

自分の身体一つで商売をするという意味ではコンサルタントも変わりませんし。
 

ただ、飽和状態になっているところで先人に近づこうとしているだけのように見えます。

カバン業界で最近カバンを売り出し始めてルイ・ヴィトンと対抗しようとしているような感じです。

あわよくば傘下に入れてもらおう的な。
 

以前まではそれでいけたと思うんですよね。

「オレはお笑い芸人だ」

って言っていればそのポジションがいくつも用意されていて言うことがおもしろければ勝ち残っていけたわけです。

芸人に限らずタレントでも同じで、

「2世タレントです」

と言っていればそういったポジションを獲得できてたんですけど、そんな枠はもう消えてなくなってますよね。

「カバンじゃなくてもスーツケースで良いよね」
「スーツケースならRIMOWAの方が良いよね」

と同じように、

「おもしろければ芸人じゃなくても良いよね」

という状態に今のテレビはなっています。

お客さんは答えがわかっている

ほとんどの視聴者も答えがわかっちゃってます。

2世タレントは、親をイジって終わり、幼少時代の金持ちっぷりをイジって終わり、みたいな。

で、お笑い芸人もバレちゃってるんですよ。

賢いこととか、テクニックを駆使していることとか、視聴者はわかっちゃってるので、地上波に出ているほとんどのお笑い芸人はもはや先輩芸人のコピペにしか見えないわけです。

ちょっと気に入ったお笑い芸人とかができたらYoutubeで過去ネタとかも全部見れてしまうので、簡単に予測可能になっちゃったんですよね。
 

だから、お笑い芸人じゃないけどりゅうちぇるとかローラとかに芸人のポジションをとられるわけじゃないですか。

発言や行動が予測不能でおもしろいから。
 

あるいは、逆のパターンもありますよ。

松っちゃんやビートたけしさんらがニュース番組や政治番組で重宝されているのも、単に大御所だからという理由ではなくて、予測不能の切り口で発言をされるからでしょう。

お笑い芸人だからといって、おもしろおかしくオチをつけることをしなくても、シリアスなコメントでもおもしろいんですよ。

芸人の教科書的なお笑いがいらないように大先生のごもっともな評論はいらないわけです。

もはや視聴者やそんなもの求めてないんですよね。

「laugh」というおもしろさより
「What?」というおもしろさを求めているわけです。

沈みかけのタイタニック号のネズミ

またかよって思われるかもしれないですが、これの真逆をグイグイ行っているのがキングコングの西野さんなわけですよね。

芸能人ヅラして個人ブランディングに注力せず、むしろ、今まで積み上げたブランドを捨てて誰も見たことがない商品を先につくりあげました。

ハンパなくクオリティの高いコンテンツを先に用意して芸能人ヅラ、お笑い芸人ヅラすることなくそのコンテンツの質でお客さんの信用を得て今まさに西野ブランドが築き上げているところです。

キャラでどうこうとか人柄でどうこうというのはマーケティングやコンテンツの副産物であることをまさに体現していっているわけです。
 

リサーチが浅い人はSNSマーケティングが上手く活用しているからだとかやはり関係性やつながりをつくることが重要だとか表層だけをなぞって話をしていますよね。

そうではなく、戦略の問題だと思うんですよ。

お笑い芸人というカテゴリー以外を見渡してもビジネスや経済の動向を読む能力が他の誰よりも圧倒的に長けてるんですよね。

未来が見えているからこそ、あれだけの才能や時間、お金、エネルギーを躊躇なく全注ぎできるわけです。
 

好きなことを好きなようにやっているように見えてテレビやお笑い業界の未来をいち早く予測して誰よりも早く振り子の逆っ側に到達してそこで常に商品を用意して待っているんですよね。
 

ウーマンラッシュアワーの村本さんがテレビ(abemaTVだったかな)でこう言っていました。

「沈みかけているタイタニック号で例えると、西野や綾部はいち早く逃げ出すネズミで、最後までデッキで演奏している職人が中川家だ」

と(笑)

この例え、まさにその通りでおもしろかったですね。

ブランディング前倒しでもバカ売れします

良い商品やサービスを用意する前にせこせこと自称セルフブランディングしている人はちゃんと未来が見えているんですかね?

そういう人の未来を教えてあげましょうか?
 

運が良ければブランディングの前倒しでも売れます。

売れたら良い商品に仕上げようと思っていたけどめちゃくちゃ忙しくなってしまってまともな商品企画も商品開発もできず、詐欺扱いされて誰もいなくなるのがオチです。

あるいは、フロントエンド商品(集客用商品)はバカ売れしたとしてもリピーターに提供するためのバックエンド商品(利益獲得用商品)をつくるヒマもなビジネスが立ちいかなくなるかです。
 

もちろん、商品企画や商品開発のためにひたすらこ引きこもっていていもダメですよ。

命をかけてクオリティの高い商品をつくることと商品企画や制作段階でもそれをできるだけ多くの見込み客に見てもらいできれば近くで触れてもらい一緒にさらに良いものに仕上げていく。

西野さんの本にも書いてありましたがどんどんネタバレをさせてなんぼだということです。

そうすればセールスがスベることもありません。
 

お客さんに聞いて、その意見を取り込みながらコンテンツを完成させていくというのはスベらない商品をつくるための基本中の基本です。

「これで売れるだろうというものをつくって、でも、実際は売れるかどうかわからないから念のために自分をブランディングしています」

というような状況になっていないですか?
 

その前倒しブランディングは死を意味します。

商品のクオリティに幻滅されて、お客さんが二度と戻ってこない状況になりますから。

あるいは、キャラや人柄で売り逃げするために、商品価値に目を向けていない情報弱者だけを相手にビジネスをし続けなければ食べていくことは困難になります。


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