西野亮廣

マーケティング

西野亮廣が実践しているのはマーケティングや炎上ではなく「ビジネスとしてあたりまえのこと」だった件

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

前回は、わりとゆるくフワっとした記事を書いたので、今回はカチッとビジネス的に書きます。

前回の中でお伝えしたのは、いつも話題になっているキングコング西野さんの2000円の本をネットで無料公開の話でした。
 

この男、いつも話題を欠かしません。

が、やっていることはあたりまえのことばかりだって気づいている人はいるでしょうか?
 

多くの人は、

・クラウドファウンディング
・SNSの活用法
・緻密なマーケティング戦略
・炎上商法(向かい風を追い風に変える)

などなど、表層的なことばかりにいちいち反応している人が多いんですが本質はそこではないですよという話なんですね。

そもそも「良い商品」なんか創らなかった

本来、ビジネスを継続していく上で、商品が良いのはあたりまえなわけです。

いくらクソマーケティングで煽り売りしたところで、リピートされることがないので一瞬にしてビジネスは終焉を迎えることになります。
 

が、現在は間違ったマーケティング至上主義によって商品の価値がスッカスカなのにもかかわらず、SNSなどを緻密に活用すれば爆発的に売ることができてしまう時代です。

実際、そういった商品が蔓延しているじゃないですか。

詐欺も増えていますし、わけのわからんセミナーとかも増えていますよね。
 

そんな中、西野さんがやったことは、あの手この手で良い商品を創ったというだけです。

しかも、こんな世の中なので、平均点以上のちょっと良いものが作れば売れるし、なおかつ、彼は芸能人なので影響力で売り逃げしてしまうことも可能なわけです。

が、最高の商品を完成させるためプロのクリエイターと協業して、平均点以上どころか圧倒的な商品を創ったんです。
 

芸能人だしこれくらいの良い商品を作ればOKという普通に良い商品は作りませんでした。

絵本業界をぶち壊せるような圧倒的な絵本(商品)を創ったということです。

商品に2つの価値を持たせた

圧倒的に良い商品と言われても抽象的だと思うので、なぜ圧倒的なのかを掘り下げます。

掘り下げていくと、西野さんの「えんとつ町のプペル」という商品には、2つの価値があることがわかります。

それは何かというと、

・ソフト価値
・ハード価値

という2つの価値です。
 

まず、「ソフト価値」が何かというと、物質化しなくても提供できるものということです。

今回の絵本でいうと「絵本のストーリー」ですね。
 

で、次に、「ハード価値」が何かというと、その逆で、物質として提供できるものということです。

今回は「紙でつくられた絵本本体」です。
 

えんとつ町のプペルという絵本はこのソフト価値とハード価値の両方がかなり高い次元で融合されている商品なんです。

ストーリーも絵も、子どもだけではなく大人でも唸る内容ですよね。
 

すでに、クオリティは話題になっているわけなので、無料でソフト価値を提供すれば、

「このストーリーで絵もスゴいんでしょ?」

と、なるので購入のハードル(買わない理由)は解消されます。

「手元に置いておきたい」
「大事な人にプレゼントしたい」

ってなるのはあたりまえです。
 

で、この戦略がぶっ飛んでいるかというと、マーケティング戦略としてはごく普通なわけです。

無料で提供して後で購入してもらうという、フリーミアムというすでにある課金方法ですからね。

西野さん本人もフリーミアムは絵本と相性が良いといっている通り、ハイレベルなソフト価値とハード価値を含む商品は、ソフト価値を無料でガンガン出すべきなんですね。

ただ、ほとんどの場合は、無料配布用のお試し商品があった上で、後の有料商品に繋げるというフローになっているので、一貫性や整合性がボヤけたり、「やられた感」や「誘導されている感」は否めません。

そうなると、当然、購入の離脱者は増加します。
 

一方、えんとつ町のプペルに関しては提供する商品は最初から最後まであくまで1つです。

無料であろうが、有料であろうが。

しかも、無料で提供するストーリーや絵は「続きは有料版で」という焦らしパターンではなく、フル提供なわけです。

手に入らないのは現物の絵本だけです。

もうこの状態になると、買わない人は物理的にお金が無い人だけですよね。

あとは、冷やかしやアンチというそもそも購入してもらう必要がない人たちです。
 

で、西野さんの上手いところは、スタンダードなビジネス戦略にいちいち感情を揺さぶる意味を持たせるところです。

僕の予想では、今回のフリーミアム戦略に関しても理由は基本後付けじゃないのかなと推測してます。

何も言わずにその戦略を実践すればそのままサラッと流れていってしまうところをその戦略を実践する理由を作り出し周りを共犯者にするのがめちゃくちゃ上手いです。

価値を落とさずに使い回しをする方法

ソフト価値とハード価値、両方の次元が高いからこそネットでの無料公開が成功しています。

つまり、ホンモノの商品をつくりさえすれば現在はいくらでも売る方法はあるということです。

・クラウドファウンディング
・Facebook
・Twitter
・ブログ

といったネットのツールは僕らが使っているものと何ら変わらないわけです。

誰もが使うことができます。

芸能人なのでテレビという特権枠はありますけどね。
 

で、あともう1つ本質に触れておくと、ハイクオリティなソフト価値とハード価値を含む商品はいくらでも使い回しが利くという事実です。

無料公開もそうですし、プペル展もそうですが、制作者本人がアクションさえすれば無料にしたところで別に価値は落ちないんですね。
 

価値が落ちてしまうパターンになる理由としては、コンテンツが制作者本人の手から離れていろんな手がや解釈が加えられるからです。

民度の低い人の手に渡ることで、良くも悪くも制作者本人の意図しない形に変化していき最悪の場合は自分の首を絞めることになるからです。

 
そうでなければ、価値はいつでも自分でコントロールできるので価値が落ちることはありません。
 
成功者や頭の良い起業家は1つのコンテンツを使い回すのが非常に上手いです。

1つのコンテンツの切り口や見せ方を変えて様々な方法でマネタイズしていますよね。

教祖と信者

最後は余談ですが、これもビジネスとしてごくごくあたりまえの要素です。

宗教的なアプローチというのは商品力やロイヤリティを高める上でこれが強烈なフックになっていることは否めません。

要は、西野さんが教組化されることによって影響力が多方に拡散していっているということです。
 

西野さんはマインドコントロールが上手いです。

影響力や人の動かし方は見事ですね。
 

マインドコントロールは語り出すとキリがないので今回は詳細には触れませんが様々な要素が見事に盛り込まれていますね。

例えば、マインドコントロールの基本である、外部に共通の敵をつくるというのはテッパンなので、西野さんが叩けれれば叩かれるほど信者の忠誠心は強くなっていくとかです。
 

もちろん、マインドコントロール自体は善でも悪でもないので批判でも何でもありません。

たまに、

「マインドコントロールじゃない!ビジョンに共感してついていっているだけだ!」

っていう人がいるので、念のため。

それ自体がマインドコントロールですし、そして、良いマインドコントロールですからね。

マインドコントロールによって、圧倒的に良い商品が多くの人に届くのであれば素晴らしいことですよ。

 
まぁ、ただ、西野さんの批判記事に便乗して、

「コイツアホですね」
「意味わからないですね」
「西野さんほっときましょう」

みたいにマウントでコメントしている連中を見ると、コイツら脳ミソヤバいなぁとは思いますが。

ちゃんと素性を明かして堂々と議論しようとしている相手を一切尊重せずに、西野さんを隠れ蓑にしてコメント欄でイキってるのを見るとそう思いますね。

可哀想だし超ダサいです。

発言を見ると民度の低さがわかるじゃないですか。

 
えーっと、話はズレましたが商品が圧倒的に良いということを大前提にした上で制作者や発信者のカリスマ性や教組性がビジネスを加速させることには違いありません。

ただし、商品やサービスはクズなのにカリスマ性や教組性を前面に押し出している連中も多いので要注意ですね。
 

あるいは、もしあなたが、ろくな商品も用意できていないのにキャラや関係性だけで売ろうとしているのであればその末路は決まっているということです。

・強い商品力
・ソフトとハードの2つの価値

としっかり用意した上で、カリスマ性を高める発信をしていくようにしましょう。
 

まぁ、カリスマ性は置いておいたとしても、ビジネスとしてあたりまえな

・強い商品力
・ソフトとハードの2つの価値

があれば、何をしても売れますし、ビジネスの継続性も格段にアップさせることができます。

 
ぜひ、あなたの業界やビジネスにおける、

・お客さんに無料で提供できるソフト価値は何か?
・お客さんが手元に置きたくなるハード価値は何か?

そして、

・それらを同時含むことができる商品は何か?

を考えてみてはいかがでしょうか。

 
そんな本質的な商品をつくることができればマーケティングの戦略やツールはいくらでもあるのでいくらでも売れます。

が、2つの価値を含有させるのが難しいのであれば、フリーミアム以外の課金パターンで攻めるべきですね。

・サブスクリプション
・マルチサイドプラットフォーム
・マルチコンポーネント
・ピラミッドパターン
・インストールタイプ

などなど、いくらでも課金パターンはありますので。



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