こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
マーケティングの本やネット上での情報、それを受け売りしているアホコンサルタントは、企業ビジネスと個人ビジネスをすべて一緒くたにしてしまっているので、
「お客さん目線で考えろ」
「儲かるものを売れ」
「必要とされてるものを売れ」
ということが、さもマストかのように語ります。
企業はシステムで回す
企業のビジネスというのは組織化されていて、システマティックに売ることができます。
つまり、ビジネスを回しているのは、人間の”感情”ではなく”システム”なわけです。
たかが従業員1人の感情が歪んだところで、企業のビジネスは普通に回っていきますし、むしろ回さざるをえません。
で、1人辞めたところで代替えは可能ですし、業務の対応に追われてきたら人を増やせばOK。
だから、薄利多売でもガンガン行けるんです。
個人は感情で回す
一方、個人で行うビジネスというのは、ビジネスを回すのはシステムではなく、感情を持ったあなたという人間1人だけです。
あなたのモチベーションが切れてしまうと、ビジネスは回らなくなります。
というか、ビジネスを回す気がなくなります。
あるいは、不労所得の仕組みをつくらなければ、あなたが倒れたら、ビジネスは終わります。
なので、自分の情熱や興味を持てないものでビジネスを展開しようとしても続かないんです。
「今、何が儲かるのか」を考えるというのは、もちろん、とても重要なことですし、やってるうちにお客さんの喜ぶ顔を見て、
「これが自分にとっての天職だったんだ」
と思うこともあるかもしれませんが、そんな流れになるようなことはごくごく稀です。
また、モチベーションが続かなかったとしても、ある程度儲かるまで続けられれば、その元手で好きなビジネスをすることもできます。
で、やりたくないことやめんどくさいことは、外注することもできるようになりますし、不労所得の仕組みもつくることができます。
が、その状態までガマンして続けられる人は、生活資金や人生が崖っぷちの人くらいでしょう。
個人ビジネスでモチベーションを保って、長期間継続していくためには、常に「何が儲かるのか」から入るのではなく、自分のステージやリソースを理解してそれをどうやってニーズと結びつけるかという逆の視点の方が重要だということです。
つまり、「何を売りたいのか」を考えてから、市場の需要をリサーチしてみるということです。
強みではうまくいかない理由
ちなみに、「自分の強み=情熱を持てること」ではないので、”強みを生かしてビジネス”も話はまったく違います。
足が早いという強みがわかったからといって、「陸上競技をやりたい」とはなりませんし、「陸上競技が向いている」ともなりませんから。
ラグビーでトップになれるかもしれないし、足が速くなる方法を教えることが、本人の情熱に結びつくかもしれませんよね。
初対面のアカの他人に、たかが2時間くらいでいわゆる“強みを発掘”とやらをされて、
「あなたはこれをやりなさい」
って言われてそれをやったところで、情熱もお金も続かないのはあたりまえですよ。
机上のビジネス空論ばっかり言ってる、自称マーケティングコンサルタントや自称”強み発掘なんちゃら”にはご注意を。