こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
認知科学者の苫米地英人氏がの本の中にこんなことが書いてありました。
ゴールがあれば、どれだけ洗脳情報を並べられても関係ないのです。
自分のゴールに合致すれば、それは良い情報であり、合致しなければムダな情報。決して他人から洗脳されるなどということはありません。脱洗脳社会は無理ですし、洗脳を止めることもできませんが、「だから、何?」と言って自分の好きなように生きることは可能なのです。ゴールさえあれば。
現代洗脳のカラクリ -苫米地英人-
めちゃくちゃシンプルでわかりやすいですね。
ただ、そのゴール自体も洗脳によって導き出されたものだとしたら、それはそれで問題ですよね。
洗脳によって設定されたゴールを目指し、洗脳情報をかき集めるわけですから、それはもはや自分の人生と呼べるのかどうか。
しかし、大半の人がそうなんですよね。
・自分は何が好きなのか
・自分は何が嫌いなのか
・自分は何を信じているのか
・自分は何を疑っているのか
・何が正しいことなのか
・何が間違っていることなのか
・何をやるべきなのか
・何をやってはいけないのか
といったことは、親や先生によって刷り込まれたものなので。
そして、その親や先生はというと、さらに、その前の親や先生によって価値観を刷り込まれてきているわけです。
その親や先生はさらにその前に、、、
そう考えると、洗脳の力って強烈ですよね。
今回は、コンサルタント視点で真のゴールを決めるときの注意点についてお伝えしていこうと思います。
無意識に人を洗脳してしまっているヤバめのコンサルタントもかなり多いので、ぜひ参考にしてください。
「何がしたいのかがわからない」は安全な証拠
よく、
「何がしたいのかがわからない」
という若者を心配する声がありますが、むしろそれが一番安全な状態じゃないのかななんて思ったりするわけです。
いろんな情報を得ているにもかかわらず、それに扇動されていないわけですからね。
納得いくまで動かないというのは今の時代、実は重要なことじゃないのかなと。
だって、
「あなたらしく起業しましょう!」
「自分ブランディング!」
「初心者でも起業できます!」
っていう胡散臭いセミナーに行く人って、自分のゴールを決めてもらいに行くわけです。
わざわざ、洗脳されに飛び込むわけですよ。
自分のゴールが決まっていればそんな軽い言葉には反応するはずがないので。
なので、思い込みで行動するよりかは、立ち止まっている方が良い場合もあります。
その人の性質にもよりますが、その方が安全な人もけっこういると思います。
無意識に洗脳している起業コンサルタント
以前から言っているように、起業コンサルタントは高い能力が必要です。
”スーツで刈り上げ腕組みビシっ”とか、
”ノースリーブで自撮りキラキラ”みたいな
アホそうなコンサルタントでは無理なんです。
コンサルティングスキルやコーチングスキル、カウンセリングスキルだけではなく、洗脳やマインドコントロールについても広く深く理解している必要があるんですね。
僕の元にも、今から起業したいという人もたまに相談に来られたりするんですが、
「私にはこれしかない!」
「私の強みはこれなんですよ!」
「月収100万円稼ぎたいんです!」
というように思い込みが激しい人ほど、紐解いていくと支離滅裂だったりするんです。
洗脳された状態がほとんどなので。
それこそ、洗脳を解いていくことによって、市場にニーズがないことに気づいたり、100万円を稼ぎたい根拠が特になかったり、他にニーズがある強みが見つかったりします。
強みに関しての関連記事はこちら。
逆に、
「自分は何がしたいのかがわからない」
「何を商品にすれば良いのかわからない」
という人の方が、まだ外的情報に汚染されていなくて真剣に自分のリソースに向き合ってたりして、慎重にビジネスを考えてるんですね。
まぁ、前者は行動力があるけど、あまりに視野狭窄になっていると言えますし、後者はリスクヘッジはできていますが、完璧主義すぎていつまでも準備中なわけなので一長一短ではあります。
で、後者の場合はこれからなので、情報弱者になる危険性も秘めてはいますが、正しい指導者に出逢えればちゃんと真のゴールを見つけることができます。
しかし、前者の場合はかなり注意が必要です。
前者の場合、重要なのは、クライアントが掲げているゴールが本当に自分で決めた「心からのゴール」なのかということです。
コンサルタントは、これを見極められなければ、そのつもりがなくても洗脳状態を助長してしまう可能性があります。
あるいは、再洗脳してしまう可能性があります。
前者は後者に比べて洗脳されやすいということはすでに明確なので。
この「心からのゴール」は、どれだけ時間がかかっても良いので自分で決めてもらわなければならないんですね。
コンサルタントがガッツリ関わるのは、自分だけのゴールをしっかりと決める方法を丁寧にレクチャーするまでなんです。
「あなたはこうするべきですよ!」
とか言っちゃうコンサルタントはアウトですね。
あくまで、炙り出てきたリソースに対して、
「じゃぁ、そのリソースをこうやって工夫してこの市場でチャレンジしてみましょう」
と、あくまでリソースを強みに加工してあげて、販路等をサポートするのが正しい指導です。
自分で全ての洗脳をリセットできるのであれば、自分で「心からのゴール」を決めても良いですが、それってやっぱりなかなか難しいです。
僕自身も、自分で洗脳を解くのは難しいです。
なので、1つの事象に対して、肯定的にも否定的にも見れる目を持っている優秀な指導者にサポートしてもらいましょう。
誰もが洗脳社会に生きています
お客さんに「僕も洗脳されています」と言うとけっこう驚かれたりしますが、イヤでもそういった世界に生きているわけですし、人間という本来の習性もありますからね。
例えば、妻が妊娠してから、マタニティーマークをつけている女性やお腹の大きい女性が目に入るようになりました。
もちろん、妊娠前も、そういった女性はたくさんいたはずですし、見ていたのに見えていなかったんです。
妻が妊娠したことで気になりだしたんですね。
これは洗脳という話ではないですが、興味がない情報は見ていても見えていないという人間のごくごく当たり前の習性です。
こういった話は、マーケティング関連でもよく出てきますよね。
レクサスが欲しいと思ったら、毎日、何百台といろんな車を見ていてもレクサスしか目に入らなくなる的な話ですね。
これは、「レクサスを手に入れる」という1つのゴールを決めることによって、その他の不必要な情報を遮断し必要な情報だけ集めるという人間の習性です。
とにかく、僕らの生きているこの現代社会は洗脳情報で溢れかえっていますし、人間は洗脳されやすくできているわけです。
だからこそ、自分のゴールは自分で決めて高度な情報取捨選択をしなければ、国やメディア、超富裕層、詐欺師の言いなりに人生を進めていかなければならなくなります。
全てを疑ってください、
一度、全てのことを批判して見てください。
脱洗脳の練習だと思って。
成功者に限ってキレイゴトを言い始めます。
「批判に耳を貸してはいけません」
「あなたは常に笑顔でいれば良いのです」
これは、外部の情報を遮断して、洗脳強化するための手段でしかありません。
自分の考えさえも批判することで、「心からのゴール」を見つけることができます。
ちなみに、苫米地先生に関してですが、ちょいちょい胡散臭いところも垣間見えるので僕も一部分しか信じていません。
他の本、あるいは著名人の発信もそうですね。
そんなもんで良いんです。
自分のゴールに必要な情報だけを拾い上げてしかも、それを盲信するんではなくて結果検証してくということが重要なんです。