こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
noteに関しては、どうしてもこういう意見が出てくるのはわかるんですが、僕の見解としてはnoteはかなり有用ですし、賞味期限ももうちょっとあるかなという感じです。
イケハヤたちがこぞってやるっていうのがもうオワコン。イナゴが通った後になるわよ。note 早めに規制したほうがいいわよ。 / “最近の有料note問題に見る"有料のほうが「コンテンツが面白い」"の大嘘 – 脱社畜ブログ” https://t.co/Unrp11me9o
— 肉級 (@mecchanikuniku) 2018年4月16日
その理由に関しては以前の記事でもガッツリ述べた通りで。
ナンセンスな比較
で、noteの話になると必ずと言って良いほど比較されるのが「書籍」なわけですね。
しかも、「noteは高い!note買うくらいなら本を買う!」みたいな感じで、情報コンテンツなのにコンテンツ(中身)関係なく価格で比較しちゃうわけです。
が、そもそも一般的なビジネス書って8割9割が蛇足で、要点だけに絞ると実際は1ページどころか数行で終わるようなものばかりじゃないですか。
書店で1500円で販売するためにあの分厚さ(ページ数)が必要なだけで。
それこそ、自己啓発本なんて「常識を疑え」「行動しろ」「好きなことをしろ」とか一言で終わるようなものばかりです。
なので、濃縮された要点だけが欲しいのであれば、1500円の本を買ってムダなページをダラダラと読まされるより、3分で読める程度に要点がまとめられた500円のnoteを買って読む方が断然効率が良いんですよ。
だって、ビジネス系の本なんて行動するために買うわけでしょ。
そういうことなので、彼も言っている通り、note(情報コンテンツ)と書籍と比較すること自体がそもそもナンセンスなんですよね。
noteで売り上げが本以上にあげられるのって、どちらかというとコンサルの代替だから、という気がしてるのだよねぇ。コンサルなら月数百万とか払うのザラだから、それが数万で買えるのは安いというか。
— けんすう (@kensuu) 2018年4月16日
noteにこだわる必要はない
コンテンツがコンサルの代替という部分に関しての僕の考え方として、
・コンサルの際によくされる質問
・コンサルの際に毎回説明していること
・成果実証済み(再現性の高い)のノウハウ
などは、パッケージングしてコンテンツとしてさっさと売ってしまいましょう、ということは常々言っているわけでして。
コンテンツでノウハウを提供し、コンサルでサポートするということですね。
その方が、もっとレベルの高いことに頭も時間も使えるので、自分にとってもお客さんにとっても良いことしかありません。
まぁ、noteの手数料や自由度などを考えると、慣れてきたらメルマガなどでPayPal決済にして独自でコンテンツを売った方が利益率は高くなるので、必ずしもnoteにこだわる必要はないですけどね。
ただ、noteは集客からサスティナブルなマネタイズまでのプラットフォームが整備されているので、コンテンツ販売に慣れる上ではnoteは最適だと思います。
下記のようにスクリーニング的な使い方もできますしね。
コンサルティング・コンテンツ
というように、noteをコンサルの代替として販売していて、購入者もそのことを理解していれば良いんですが、如何せんnoteの販売者と購入者の関係というのは二極化していまして。
noteは「コンサルの代替」と「教祖へのお布施」の二極化してるな。
前者は「この人の切り口だから…」で売れるし、後者は「この人が出すものだから…」で売れる。
購入者は自分がどっちで買おうとしてるのかは把握しといた方が良いよね。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) December 28, 2019
コンサルタントなどの販売者が、経験から得たノウハウを提供している場合、そこにイヤでも独自の価値観や切り口が含まれてくるので、情報としての価値は高くなります。
インフォメーションではなくインテリジェンスになりますからね。
まさに「コンテンツ化されたコンサル」なので、高価格で販売することも購入することもお互いの利害関係が合致して入れば何も問題ないかなと。
これが書籍だと、パッケージングされるまでに時間がかかりすぎるので、情報やノウハウの鮮度は落ちますし、そもそも書籍には書きたくても書けないことがあるので、noteを含むコンテンツの瞬発力や鮮度には敵いません。
なので、“コンサルティング・コンテンツ”という形であれば、次元の高い需要と供給が成り立ちます。
これがコンテンツの販売者と購入者の理想の関係性ですよね。
ビジネスではアウトですが
一方、インテリジェンスではなく、一般化されているインフォメーションをわざわざnoteに書いて高値で販売する販売者もいますし、購入者側にも情報を精査しないどころか「この人にお金を払いたい」と言ってコンテンツを買う人もいるわけで。
まぁ、「情報が精査できない」「他の情報に触れていないから比較できない」と言った方が正しいかもしれませんが、こうなるとコンテンツの購入は、完全に「教祖へのお布施」と化します。
ただ、販売者のコンテンツに少しでもインテリジェンスが含まれるのであれば、この関係性が一概に「悪」とも言えません。
要は「宗教」なので、教祖がnoteに俳句を一句書いて「はい、これ1万円です」と言って売って、購入する人が「この一句に癒されて幸せになれるんだよね」と言ってそれで良いなら需要と供給は成り立つわけです。
なので、ガッツリ洗脳されて購入者の財政が破綻しないのであればそれはそれで良いのかなと。
もちろん、ビジネスの関係性においてはいずれにしてもアウトである可能性は否めませんが。
購入の目的を把握しておく
重要なのは、購入者は、販売者がどういう意図で売っているのかは、冷静に吟味しておかなければならないということですね。
・コンサルの廉価版の提供が目的
・信者からのお布施集めが目的
のどちらなのか。
また、同時に自分自身は何を目的として購入しているのかという部分も理解しておかなければなりません。
・問題解決のショートカットが目的
・販売者を応援することが目的
のどちらなのかということですね。
これが自分自身でちゃんと理解できている状態あれば、たとえ教祖にお布施を払っていても誰にも責められる筋合いはありませんから。
ただ、こういったことを考えたときに、「あれ?自分はなぜこの人のコンテンツを買ったんだろう?」となってしまっている人は、自分の購買行動をコントロールできなくなっている状態なので、一度冷静になった方が良いでしょう。
販売者のマインドコントロール下にある可能性が高いので。
マーケティング的に言うと、人はnoteを買っているのではなく、noteを買うことで得られるであろう変化や成果を期待して買っているわけなので、
・情報ヒエラルキーの上位に立って尊敬されたい
・noteで得たノウハウを使ってお金を稼ぎたい
・販売者に気に入られて影響力の恩恵を受けたい
などなど、「自分は何のためのこの人のnoteを購入しているのか?」を自分自身に問いかけてみることで大事なことに気づけるかもしれませませんよ。