どうも、服部です(ハットリって誰?)。
最近は、WEB制作にせよ、動画編集にせよ、「AIの方が安くて早いのであれば、もう人に仕事を頼む必要はない」という話がありますが、僕はそもそも、そこだけを比べて依頼先を決めていないんですよね。
AIがそれなりのものを作ってくれるから、今後は人を使わず全部AIに任せたい、という価値観は僕にはありません。
おもしろい人や「この人好きやな」と思う人に出会って、その人がそういう(WEB制作や動画編集の)仕事をしていて、お願いしたいことに応えられるスキルがあるのであれば、僕はその人にお願いします。
安く作ることや、早く終わらせることが、僕の人生の目的ではないので。
じゃぁ、AIを使い倒しているのと矛盾しているのかというと、そうではなくて。
何を自分でやるか、何を人に頼むかという判断には、作業の効率だけでは決まらない部分があって、僕にとっては、むしろそっちの方が大事なんです。
仕事を頼む理由を、安さと早さだけにする必要はない
同じものができるのであれば、安くて早い方がいいという理屈はわかりますし、予算も納期もある仕事で、それを無視していいとは言いません。
が、予算や納期に収まるかを確認することと、その範囲で一番安い相手を選ぶことは、別の判断なんですよね。
必要なスキルがあって、条件も合っている人にお願いしたいのに、「AIを使えばもっと安く、早く済ませられる」というだけで、その人と仕事をする理由まで消えるのかと言うと、僕の場合は消えません。
AIなら自分で作れるからという理由で、その人との仕事をやめることはありません。
一緒に考えたり、自分にはない視点を聞いたり、やり取りを通じて相手を人生や価値観を知ったりすることまで含めて、僕はその人にお願いしたいので。
完成したWEBサイトや動画だけを並べれば、そういった時間は見えないんでしょうけど、見えないから価値がないわけではありません。
比較表に載せられるものだけが、仕事を頼む理由になるわけじゃないですから。
何でもかんでも安さと早さで説明しないと気が済まないのであれば、それは合理的というより、自分が何を楽しみたいのかを、自分で決められてないんじゃないですかね。
仕事は、おもしろい人と深く付き合うきっかけになる
僕にとって、人生の目的は、コスパを追求することではなく、できるだけ遠回りをして、おもしろい人や刺激的な人に出会い、深く付き合うことです。
自分の利益のために人脈を作りたいとか、そういう話ではなく、「この人は何を見てるんやろ?なんでそう考えるんやろ?」と思える人と、もっと関わりたいんですよ。
で、一緒に仕事をすると、その人の考え方に触れる機会ができます。
たとえば、WEBサイトの何を先に見せるか、動画のどこを残してどこを削るかという話でも、何を大事にしているかによって、提案は変わるじゃないですか。
僕が良いと感じたものに対して、相手は別の見方をしていて、その理由を聞いたら「なるほど、そんなふうに見てるんや」となるかもしれません。
そういうやり取りを、最初から全部「手間」として減らしたいわけではないんですね。
もちろん、話が通じないとか、約束を守らないとか、そういったしんどさまで楽しむつもりはないし、好きな人であれば何でも許せるという話でもありません。
ただ、最短、最安で納品してもらう以外に、その人と一緒に作りたいという目的があってもいいんですよね。
仕事をきっかけに関係が深まるのであれば、それは制作のついでに得られたオマケではなく、僕がその人にお願いしたかった理由の一つです。
好きな人に頼むからこそ、都合よく使わない
ここで勘違いしたくないのは、「この人が好き」というのは、あくまでこっちの気持ちでしかないということです。
なので、その人にお願いしたいのであれば、相手にも引き受けるかどうかを選んでもらう必要がありますし、条件が合わないことだってあります。
好きな人と仕事をしたいことと、好きな人なら自分に合わせてくれると思うことは、全く別だということですね。
だって「あなたと仕事がしたいんです」と言いながら、料金は安くしてほしい、修正は何回でも受けてほしい、こっちが思いついたらすぐ対応してほしい、では、相手を好きなんじゃなくて、自分の都合を聞いてくれる人が好きなだけですから。
一緒に仕事をするのであれば、そこは曖昧にせず、何をお願いしたいのか、どこまで引き受けてもらえるのか、対価はいくらなのかは、ちゃんと確認します。
そこを蔑ろにするとなると、関係を深めたい相手に、最初から我慢してもらうような頼み方をしてどうするんですかっていう話ですからね。
相手の仕事にお金を払うことは、完成品を受け取るためだけの行為ではなく、その人の仕事が続いていくことにも関わるじゃないですか。
その人がやっていることをおもしろいと感じて、自分もお願いしたいことがあるのであれば、客として関わるというのは、かなり自然な付き合い方じゃないですかね。
無理に応援する必要も、必要のないものを買う必要もありませんが、必要な仕事を頼む場面でまで、値切ることだけをがんばる気にはならないです。
出会いやタイミングがなければ、AIで自分でやる
じゃぁ、何でもかんでも必ず人に頼むのかというと、そうではありません。
お願いしたい人に出会っていなかったり、相手が忙しくてタイミングが合わなかったりするのであれば、AIを使って自分でやるという選択肢があります。
僕にとってはそんな感じでよくて、>AIで自分でできることが増えたからといって、人に頼んではいけないわけではないので。
以前、欲しいサービスを探して課金する前に、AIで自分で作る時代になったという記事を書きましたが、あれも、お金を払う行為をやめようという話ではないですからね。
誰かが用意してくれるのを待つ以外に、自分で作って試すこともできるという話で、その選択肢を持つことと、好きな人に仕事を頼むことは矛盾しません。
自分で進められるのであれば、無理に誰かを探して、その時に条件が合ったという理由だけで依頼先を決めなくても済みます。
逆に、おもしろい人に出会った時に「これはAIでできるから、頼む必要がない」と、わざわざその機会を切る必要もありません。
AIでできるというのは選択肢が増えたということであって、AIでやらなければ損をするという義務ではないということですね。
何かを作りたくなるたびに、誰にも頼まない方が得だと計算し続けるのであれば、道具は便利になったのに、自分で自分の楽しみを減らしてます。
頼んだ相手がAIを使うかどうかも、本質ではない
もう一つ、僕が人にお願いする理由は、その人に手作業で苦労してほしいからではありません。
お願いした相手がAIを使っていたとしても、それだけで価値が下がるとは感じないし、AIを使わずに時間をかけてくれたことだけで、良い仕事になるわけでもないです。
僕が関わりたいのは、その人の考え方や判断であって、作業時間の長さや作業量ではないので。
何を作るかを話し、提案の理由を聞き、必要なことをすり合わせた上で、その人が責任を持って仕事をしてくれるのであれば、道具に何を使うかは別の話です。
納品物の扱いや情報管理など、依頼内容によって確認しなければならないことはありますが、それは「AIを使ったからダメ」とひとまとめにする話ではないということです。
以前noteに書いた、動画編集を人に頼みたい理由では、一緒に仕事をする相手に求めることを掘り下げましたが、今回は、その前にある「そもそも、誰と関わる人生にしたいのか」という話ですね。
人にしかできない作業が残っているから、仕方なく人に頼むのではなく、一緒に仕事をしたい相手がいるからその人に頼むし、そもそもAIにできない理由を必死に探さなくても、人と仕事をする理由はあるんです。
減らしたいのは、好きな人と関わる時間ではない
外注先を探す時、見積もりや実績を比べる前に、自分はその仕事で何を得たいのかを見ておくと、選び方は変わります。
必要なものを、条件の範囲で仕上げたいのか
自分で作って、まず試してみたいのか
この人と一緒に考えて、作りたいのか
どれを選んでもいいし、仕事によって変わってもいいんですが、3つ目を選びたい時に、1つ目の基準だけで自分の選択を否定する必要はありません。
僕はAIを使い倒しますが、その先に、できるだけ人と関わらずに済む人生を置いているわけではないので、おもしろい人や刺激的な人に出会い、深く付き合うために、仕事もするし、道具も使います。
その時間を欲しがっているのに、効率を上げるために、真っ先にその時間を削っていたら本末転倒ですからね。
出会いがなかったり、タイミングが合わなかったりすれば、AIを使って自分でやればいいし、お願いしたい人に出会えば、その人にお願いします。
どれだけAIを使い倒しても、そこの部分はこれからも変わりません。






















