コンサルタント

コンサルティング

これからコンサルタントになりたいならば

こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。

同業者の人と雑談している際に「もし服部さんがこれから起業したいというゼロ→イチのサポートをするならどんなビジネスを推奨しますか?」と聞かれたんですよね。

これに関しては明白で、僕なら「無形のサービス」を提供することを推奨します。

コンサル業もそうだし、マーケター、トレーナー、カウンセラー、コーチなど、いわゆる指導業、先生業というカテゴリーのビジネスです。
 

ぶっちゃけ、そのジャンルの本を10冊くらい読めばアドバイスなんて誰でもできるんですよね。

情報をインプットするだけで、何も知らない完全なる初心者からは何歩も先にいくわけですから、当然っちゃ当然です。

ただ、こういったビジネスというのは机上の空論を提供するだけでも成り立ってしまう側面があるのも事実で、そんな人はネット上にいくらでもいますし、最近では、机上の空論どころか経歴や実績をウソで塗り固めて大金を稼いで炎上した人もいましたよね。
 

という結果が示すように、詐称やウソは論外として、インプットの横流しスタイルではすぐに限界が来てしまうので、現場で現物に触れて現実を知ることこそが最重要であり、息の長いビジネスをしていく上でマストの「他の人との違い」というのはそこからしか生まれません。

現場経験を伴うアウトプットは欠かせないということです。

いくらそれっぽい情報発信を続けようが、プレイヤーを退いたらコンサルタントは終わりなんですよ。
 

例えば、最近Mr.Childrenを好きになった人にMr.Childrenの素晴らしさを伝える場合、CDを聴いたりDVDを観たり過去のインタビューなどに目を通せば、いかに素晴らしいかは伝えられます。

が、ライブに足を運ばなければ絶対に手に入らない情報というのがあるんですね。

会場の空気感、ファンの特性、DVDには収められていないMCやハプニング、限定グッズなどなど、市販の商品やネットの情報からは拾えないものが現場には溢れているので、それは自分にしか伝えられないことになるわけです。
 

先生業や指導業なども同じで、インプットすればするほど伝えられることやアドバイスの範疇は増えていきます。

が、リアルな現場での指導者とクライアントの試行錯誤、つまり成功パターンや失敗パターンはネットや本では絶対に拾えませんし、そこにこそオリジナルの価値が生まれるんですね。
 

コンサル業は在庫や人を抱えるリスクがなく、勉強(インプット)すれば誰でもできる簡単なビジネスだと思われがちですが、天国と地獄の分岐点はすぐにやってきます。

コンサルタントと名乗りながら、現場を捨ててセミナーやオンラインサロン、コンテンツ販売のみに注力していく人は多いですが、それだけでは「生きた情報」は得られないので、差別化ができなくなりいずれ詰みます。

そうならないためのコンサルビジネスを進めるにあたっての注意点を解説します。

最初にコンテンツ販売をしない

Twitterでフォロワーを集めて有料noteを売るというパターンはよく見ると思うんですが、正直いってこれはダメなパターンです。

まず、インプットしてまとめたものをコンテンツとして販売するというパターンですが、正直いってそんなコンテンツに価値なんて無いんですよね。

情報をまとめる労力がかかっているので、そういった意味では価値はあるかもしれませんが、コンサルタントが発信する情報としてはあまりにも価値が低いです、というかそんなの無料のブログで良いでしょと。

情報をまとめるプロであるアフィリエイターが有料記事なんて書きますかっていう話です。
 

また、自分で何かを実践して成果が出たこと(例えばフォロワーの増やし方など)をコンテンツ化して売るというよく見るパターンですが、特に問題無いように思いますし、生粋の情報商材屋さんになりたいのであればぶっちゃけそれでもかまいません。

が、コンサルタントというのは自分が上手くいったことをクライアントに押し付ける仕事では無いんですね。
 

コンサルタントの仕事というのは、クライアントの問題を発見し、自分やクライアントが実践して成果が出たいろんなパターンの中からベストな問題解決策をチョイスし、さらにそれをカスタマイズして成果創出率を高めることです。

なので「自分が上手くいった方法」を1つの情報として発信し参考にしてもらうのはかまわないんですが、それがさも誰にでも再現性があるかのように見せて有料販売するのは、コンサルタントのスタンスとしてヤバいです。

有料でやるなら、せめてサポートをつけるとかしないとダメですね。
 

前者と後者、いずれにしても小銭を稼ぐためだけの自己中なコンテンツ販売は、情報商材屋として一定期間は収益を得ることはできると思いますが、コンサルタントとしてビジネスをしていきたいのであれば最悪の一手だと思っていただければ。

オリジナルを現場で見つける

ということなので、コンテンツ販売をするのであれば「自分のフィルター」や「オリジナルの視点」ができてからですね。

ありふれた情報でも、そこにさまざまな切り口や価値観を含められるようになってからじゃなければ、コンサルタントとして有料で出せるほどの価値のあるコンテンツを提供することはできません。

で、なぜさまざまな切り口や価値観が必要なのかというと、コンテンツで成果を出しくれる人を一人でも多く増やすためです、
 

前項でもお伝えしたように、コンサルというのはクライアントに対して1つのパターンを押し付けるのではなく、いくつものパターンから最適なものをチョイスします。

で、それが不振なら「次はこれ」「その次はこれ」というふうに代替案を用意しておくことがマストなので、それをコンテンツの段階から「こういう人にはこうしてみてください」というふうに、できるだけ多くの選択肢を用意しておくということですね。

ツイートもしましたが、それによって成果を出してくれる人が増え、コンサルビジネスにもつながっていくと。


 
で、冒頭でもお伝えしたように、自分のフィルターやオリジナルの視点というのは現場での経験からしか拾えません。

なので、コンテンツを販売する前に、

インプットをして情報発信をする
モニターでクライアントを募集する
現場でのリアルな情報を吸い上げる

ということをした方が良いですし、これらを踏まえた上で「この視点でのノウハウは他には無いな」となってからコンテンツ販売をするようにしましょう。

ビジネスは賢いお客さんとだけ

ぶっちゃけ「初心者は〇〇だけやればOK!」「私が〇〇を達成した方法!」みたいなコンテンツの方が引きは強くなりますし、わかりやすいので売れます。

が、それは情報商材屋、あるいは一発屋としての戦略であって、コンサルタントとして取るべき戦略では無いんですね。
 

基本のルートは示した上で「こういう人はこの方法が良いかも」というふうに、できるだけ多くの選択肢をコンテンツの段階から示さないと賢いお客さんは集まってきてくれません。

例えば、1階から最上階に行く場合、エレベーターに乗った方が早い場合もありますが、エレベーターの操作方法がわからなかったり、各階で人がたくさん乗ってきたりしたらビミョーじゃないですか。

痴漢だったり、不快な臭いだったり、今ではコロナのリスクもあるでしょう。
 

一方、階段をダッシュすることによって、体力は消耗するし時間はかかりますが、筋力もつくし場合によっては早く最上階に付くということもあり得るわけです。

もっと言うと、ゴールが最上階に行くことや時間短縮ではなく、ダイエットや健康だった場合も選択肢は変わってきますよね。
 

そういったことを、現状把握した上で自分が取るべきアクションを自分で考えられる賢いお客さんだけに集まってきて欲しければ、情報発信のスタイルはもちろん、コンテンツ販売やコンサルの優先順位はしっかり考えましょう、ということですね。

コンテンツ販売やオンラインサロン運営、アフィリエイトなどは、事業の柱として持っておいた方が良いと思いますが、あくまでそれはプラスαの部分であり、本業を疎かにして安易にそちらに流れないように。


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