Twitterでは「稼げない人の特徴」みたいなツイートをしている人がいて、僕もたまに見かけるんですが、毎回「それじゃない感」があるんですよね。
もちろん、ごく稀に「そりゃそうだ」と思える内容もあるんですが、それでもそんなのもっとあとの話でしょと。
まぁ、結局その人の環境よって原因なんていくらでも変わってくるので、僕はこのテーマについてあまり言及はしてこなかったんですが、初期段階において稼げる人と稼げない人の明確な違いは確かにあるんですね。
細かく言えば、ビジネスのセンスとか、努力とか、行動力とか、資金力とか、人脈とかいろいろあるんですが、それらはあまり重要ではありません。
結論を言っちゃうと「マーケティングを正しく理解して実践できているか」ということになるんですが、これツイートの内容だけだと抽象度が高くてわからないと思うので、もう少し掘り下げて伝えていきます。
稼げる人、稼げない人みたいな話はあんまりしたくないんだけど、確かにそれぞれ特徴はハッキリと存在してる。
「知的欲求」
を優先するか
「解決欲求」
を優先するかの違いで、稼げない人は知的欲求を優先する。
しかしオタクになるレベルまでは追求しないので、レアな存在になることもできない。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) April 16, 2021
上記のツイートでは、文字数の関係上かなり凝縮して書いたんですが、もう少し理解しやすいように肉付けしたので参考にしてみてください。
中途半端な知的好奇心追求型
Twitterを見ていると、ずっとインプット報告をしている人っているじゃないですか。
〇〇さんのセミナーを受けましたとか、〇〇さんの講座を受けましたとか、〇〇さんのコンテンツを買いましたとか、〇〇さんのコンサルを受けましたとか、そういう小学生の日記みたいなツイートばかりをしている人。
こういった人は、知的好奇心を満たすこと、勉強することが目的になっているので、そういったツイートを普通にしちゃうわけです。
あるいは、師匠かメンターか知らないですけど、そういう人に媚びておこぼれをもらおうという目的だったりするわけですが、マーケティングのマの字も考えていないから、そういったツイートを平気でしてしまうんですね。
お客さんの立場に立って考えれば、普通におかしいと思うんですよ。
ビジネスライクにTwitterを使おうとしているということは、Twitterは集客ツール、あるいはフォロワーという名のお客さん候補とのコミュニケーションツールなわけです。
にもかかわらず、お客さんにとって1mmも関係がないそのインプット報告って誰に向けてしているんですかねっていう話で。
フォロワー(お客さん候補)が知りたいのは、
あなたが何者で
何が得意で
それは他の人とどう違って
どこに導いてくれのか
どんな人間性なのか
といったことなわけですから、インプット報告なんていうものは、その情報を共有している仲間、あるいは教祖や信者とのコミュニケーションアピールにしかすぎないんですね。
お客さんが完全に置いてけぼりなわけです。
で、知的好奇心もとことん追求すればオタクレベルになるので、その変態さがたまたま誰かを刺激したり、専門知識の深さや広さがたまたま誰かの役に立つ可能性はあります。
が、このパターンの人はオタクレベルにまで追求しない、というかできないんですね。
なぜなら、あくまで「稼ぐこと」を目的としているので、純粋に楽しめない上に「これを必要としている人はいるはず!」という感じで、未熟な状態で押し付け気味にセールスに走ってしまうからです。
当然、そんな自己中な商品は売れるはずもなく、その原因を「自分の(専門)知識レベルが未熟だから」と思い込み、次は「もっと勉強しなくちゃ」とか「何かを掛け合わせなくちゃ差別化できない」と考え、また違う何かをインプットし始めるわけです。
そうやって講座やスクール、セミナー、コンテンツで延々とインプットを続けるわけなんですが、結局のところ低レベルなものを掛け合わせ続けているだけので、何の強みにも差別化にもならないんですね。
その結果、インプットに大量のお金はつぎ込むけどずーっと稼げないという負のスパイラルに陥ると。
最近では「動画編集 × 〇〇」みたいな掛け合わせ肩書きをよく見ますが、多くの人が感じているのは「知らんがな」なんですよ。
テキトーに掛け合わせたものを「差別化だ」「オリジナリティだ」「個性だ」と勘違いしちゃっている不幸なパターンはよく見かけますが、こうなったら完全に迷宮入りです。
要は「こんなに一生懸命誰よりも勉強しているのになぜ稼げないんだ」という沼に落ちて、使えない知識だけが脳ミソを埋め尽くしていくわけです。
オタク的な問題解決好奇心追求型
一方、稼げる人というのは自分本位な知的好奇心には興味がなく、問題解決に対しての好奇心を徹底的に追求します。
インプットなんてそこそこにして、とにかくお客さんとの接点を持ち、コミュニケーションを取り、何をどうすればお客さんの悩みや問題解決ができるかを試行錯誤するんですね。
教祖や信者と連みませんし、多少つるんでいてもTwitterでアピールするなんてアホなことはしません。
ネットで手に入れた教科書的な情報であっても「いや、これそのまま使っても無理だよね」ということに気づき、どう活用すれば良いか、それこそ何を掛け合わせれば上手くいかを考えます。
そこで生まれるものは自分だけのオリジナルになるので、差別化なんてすぐできるようになるわけです。
どうすれば目立てるか、どうブランディングすればオリジナルな存在になれるかではなく、どうすれば問題解決ができるかを考えてリソースを掛け合わせるということですね。
同じ掛け合わせでも「自分のため」なのか「お客さんのため」なのかで、その価値は全く変わってきます。
あくまでお客さんのニーズを満たすために掛け合わせるので、知的好奇心追求型の人が陥りがちな「その掛け合わせ面白いけど別にいらないよね」とはならないわけです。
あれこれイロイロ考えなくても勝手に差別化できちゃうと。
最初は最低限の情報だけを持って、お客さんを理解すること(マーケティング)に重きを置き、インプットは「必要になったらその都度」、つまりより良い問題解決策を模索する中で、足りないと気づいた知識やスキルに関してだけ、その際はガンガンお金を払って一気に取り入れる。
これを繰り返せば、市場において差別化されつつ、お客さんに対する問題解決スキルも上がっていくので、そりゃイヤでもお金はついてきますよね。
前者は絶対に稼げないというわけではないですが、市場から必要とされるスピードは断然後者の方が早いです。
自分が学びたいことを学ぶのではなく、お客さんにとって必要なことを学ぶというインプットスタンスなわけですから、当然と言えば当然です。
今成功している人や突き抜けている人って、起業当初からセミナー行きまくっている人やオンラインサロンに入りまくっている人、講座やスクールに通ってそうなった人っていないですよね。
こっそり個別で相談できる先輩や仲間、あるいはマーケター、コンサルタントがいたくらいで、賢い人やセンスがある人は不特定多数に向けられた情報を得るためにお金を払うなんてことはしないんですよ。
講座やオンラインサロン、コンテンツ、そういうのにお金を使うのは、つまみ食いして自分なりに活用できるレベルになってからで良いんです。
まずはTwitterからでも見直してみてください。
あなたが何者で
何が得意で
それは他の人とどう違って
どこに導いてくれのか
どんな人間性なのか
フォロワー(お客さん候補)は、はたしてこれらを感じられることができているでしょうか。