どうも、服部(@FACTDEAL)です。
みなさん、何かしら「やりたいこと」があって起業すると思います。
もちろん、「別にやりたいことじゃないけど、なんか多くの人に必要とされてきたから、しゃーなしで起業する」というパターンもあるとは思います。
が、困っている人を助けたいとか、誰かの役に立ちたいとか、この商品を世の中に広めたいとか、あるいは単純に「稼ぎたい」とか、根底にある欲求はいろいろあるにしろ、基本的には「やりたいこと」をやるために起業するのだと思います。
ただ、最初からやりたいことをやって上手くいくパターンというのは少ないんですね。
そんな誰でも彼でも「好きなことをして食っていく」が上手くいくのであれば、世の中はフリーランスだらけでサラリーマンはいなくなってしまいます。
では、なぜ「やりたいことで起業」で上手くいかないのかというと、やりたいことと求められていることが合致することが少ないということもあるんですが、そもそも経歴や実績がない状態で、その道のスペシャリストであると認知されることが難しいからです。
そうなると、集客の難易度が異常に高くなるんですね。
少し抽象度の高いになりますが、多くの人は「スペシャリストのオーラや自信」を纏っていない人に仕事の依頼をしよう、商品を買おうとはならないからです。
集客の肝はその人が放つオーラ
オーラとか言うと「え、スピリチュアルの話?w」、と思うかもしれませんが、AIの発展によって価格や商品のクオリティが均一化、つまりコモディティ化していく時代において、「誰から買うか」「誰のサービスを受けるか」って超重要になるじゃないですか。
そうなったとき、やはりオーラというのは集客において肝になるんですね。
オーラというのは、何色のオーラだとかそういう話ではなくて、生き様、立ち振る舞い、言動、行動、ファッション、表情など、物理的なものからユーザーが直感的に「好きか嫌いか」「信用できるかできないか」を判断するものです。
で、こういったオーラのようなものは、対面で話すことによって伝わるものだと思われがちなんですが、WEB上でも意外としっかり伝わるもので。
むしろ、WEB上の方が時間をかけて冷静に分析できたりするので、テキスト、動画関係なく、対面よりも伝わりやすかったりします。
Twitterなんかを見ていても、あるていど人生経験を積んでる人であれば
「それらしいことを言ってるけど薄っぺらいな」
「稼いでそうに見せてるだけでウソついてるな」
「情弱集めに必死だな」
「プロっぽく振る舞ってるだけの素人だな」
「成功者のフリしてるけど生活苦しそうだな」
「フォロワー多いけど中身空っぽだな」
とか、わりとすぐ見抜けてしまうじゃないですか(少なくとも僕の周りにいる人は瞬時に見抜ける人ばかりです)。
一方で、失敗も成功も修羅場もいろんな経験をしてきている人というのは、いちいち実績とか経歴とかを語らなくても、隠しきれないオーラを放っているものです。
WEB上で使う言葉や言い回し、論理性、プロフィール写真の表情に、いちいちオーラや生き様が出ちゃうんですよね。
わざわざ炎上させるようなことを言わないし、しょうもないゴシップに便乗したり、目立つために逆張りしたり、そういう小者がするようなことはしないですし。
全てのおいて余裕や貫禄あります。
情弱を集めたくなければ
ここからが今回の議題なんですが、じゃぁこの強者のオーラや余裕、あるいは自信に満ち溢れている発言や行動というのは、起業してすぐに出るのかというと、それはやはり難しくて。
だって、まだ何もやり遂げていないし、地を這うような経験もしていないわけですから。
なので、多くの人は、集客のためにお金持ちや成功者のフリをしたり、さもその道のスペシャリストであるように振る舞ったり、ウソのツイートをしたり、盛ったり、自作自演したりしているわけです。
あるいは、フォロワーを買ったり、プレゼントばらまき企画でフォロワーを集めたり、有名人やインフルエンサーと絡んで自分を大きく見せたり。
先ほども言った通り、僕ら(このブログを読んでくれているような賢い人)は見抜けますが、情弱はこれで何なく集客できてしまいます。
そうまでして、将来のリスクは何も考えずにお金を稼ぎたい人は、どうぞ勝手にやってくれという感じなんですが、真っ当な商売をしていきたい人にとって悪手であることは言うまでもなく。
じゃぁどうすれば良いのかというと、結論から言ってしまうと、「最初からやりたいことをやろうとするのはやめましょう」ということです。
もっと言うと、起業初期は「集客の難易度が高いやりたいこと」よりも「集客の難易度が低い得意なこと」に集中した方が良いということです。
先ほども言いましたよね。
経歴や実績がない状態で、その道のスペシャリストであると認知されることが難しい
「スペシャリストのオーラや自信」を纏っていない人に仕事の依頼をしよう、商品を買おうとはならない
要は、オーラや、自信、人を惹きつける発言や立ち振る舞いができるように、まずは「得意なこと」や「できること」でガンガン結果を出しましょうということです。
やりたいことや新しいことへのチャレンジをするわけですから、実績がないのは当然ですし、誰もが最初はそうです。
最初から、誰にも真似できないノウハウがあったり、サラリーマン時代の強烈な実績があったりすればまた話は別ですが、そうではない場合はスペシャリストを演じるか、ビジョンや想い、情熱を伝えることでしか人を惹きつけることしかできません。
あるいは、広告を出して爆発的に露出することで求心力をカバーするかですが、いずれにしてもこれは非常に難易度の高いことですし、情弱を集まる可能性も高くなります。
そうならないためにも、たとえそれがやりたくないことだったとしても、まずは「得意なこと」「できること」でしっかりと成果を出すべきなんですね。
メリットはめちゃくちゃありますから。
あとでオセロの白黒がひっくり返る
起業して自力で食っていこうとしているわけですから、やりたくないことやストレスを感じるものは避けたいとか、そんな舐めたことは言ってられません。
とはいえ、そういったことを避けるために起業したというのもわかります。
ただ、それは稼げるようになってからでしかできないということは理解しておきましょう。
そのことを踏まえた上で、得意なことがやりたくないことだったとしても、それが人の役に立つことで、かつ正当な対価をいただけることであれば、楽しくなってきますし、やりがいも出ます。
例えば、多くの人はトイレ掃除はやりたくないと思います(職業差別するつもりはなく、一般的な感覚として)。
ただ、トイレを掃除していると、みんなから「いつもありがとうございます!」と言われ、しかもそれで時給1万円もらえるとしたら、めっちゃがんばりますよね。
どうすればもっとキレイにできるか、どうすればもっと気持ちよく使ってもらえるか、などを真剣に考えるようになると思いますし、世界中の他のトイレも掃除してみたいと思うようになるはずです。
トイレの例は極端ですが、自分はサラリーマン税理士だけど、起業してコンサルタントとして活動したいとします。
やりたいことはコンサルだけど、得意なこと、できることは税理士としての仕事であれば、経験も実績もないゼロヒャクのギャンブルに近いコンサルでわざわざ起業するのではなく、まずは税理士業でしっかり稼いで収益の基盤を作りましょうということなんですね。
収益の基盤ができると、言うまでもなく心に余裕ができます。
心に余裕ができると、やりたいことをビジネスにしていく上で、スゴそうな人を演じてまで必死に集客するといった必要がなくなります。
そうするとお客さんは自然と寄ってきてくれるようになるんですね。
これは真理というか当たり前の話なんですが、ヨダレを垂らして必死に集客しようとすればするほどお客さんは寄りつかないですし、集客をする気がないくらいの余裕が出てる人ほどお客さんは寄ってくるので。
結果として、集客に躍起になっている競合とは、「余裕のあるオーラ」「自信に満ち溢れているオーラ」で差別化でき、スムーズにやりたいことでお金が稼げるようになるということです。
また、一つの事業で、それが何の事業であれ、あるていど稼げるようになることで、やりたいビジネスに関する情報発信に深みや説得力が出ます。
それが「税理士 ➡︎ 経営コンサル」のように関連性の高い事業同士のシフトであれば、経営に関する悩みや、マーケティングの悩みなど、サンプルもたくさん集まっているはずので、かなり力を持った状態でやりたいことにチャレンジできますよね。
で、やりたいことが上手くいき出したら、やりたくないことは捨てても良いんですが、きっとそこにもやりがいや需要は生まれているはずなので、人を雇うなり業務委託なりすれば、その事業収益を残しつつ、思う存分やりたいことができるようになります。
収益の柱が自然に2つになっていると。
起業して、初っ端からやりたいことをやろうとして集客に苦しんでる人は、一度立ち止まってこの考えをインストールしてみてください。
最初はキツいかもしれませんが、オセロの白黒が一気にひっくり返るように、最後には大逆転できますから。