どうも、服部(@FACTDEAL)です。
マーケティングノウハウは世の中に溢れかえっていますよね。
ChatGPTに聞けば、マーケティングだけではなく「こうすれば上手くいく」「こうすれば稼げる」「こうすれば成功できる」なんてものも教えてくれます。
が、当たり前ですが、まず上手くいきません。
成功者がたまたま上手くいって、後付けで言語化しているだけのものなので、それを真似したところでどうにもならないわけです。
それよりも、「こうすれば上手くいかない」「これはやってはいけない」ということを知っている方がよほど役立つんですよ。
なぜなら、上手くいく方法をたくさん知っているのに、それをやっても上手くいかないということは、みんなダメなことをやっちゃっているわけなので、であれば、それらを知っておいてちゃんと回避すべきだからです。
ということで今回は「やってはいけないマーケティング」を3つお伝えしていきます。
と、その前にまずマーケティングを定義しておかなければなりませんね。
諸説ありますが、大体が机上の空論なので、僕は僕の経験から得たマーケティングの定義を持って実践していますし言語化しています。
けっこうあちこちでなんども言っているんですが、マーケティングとは
優良顧客だけを永続的に獲得する仕組み
と定義しています。
なので、言ってしまえばこれに反する次の3つのことはやっちゃいけないということになるんですね。
❶ 単発の集客をする
❷ 売り切り型で終わる
❸ 不良顧客を集める
一つずつ見ていきましょう。
❶ 単発の集客をする
マーケティングの定義にある「永続的に」という部分には2つの意味があって、1つは市場にニーズがあり続けること、もう1つは集客の入口があること。
これがなければ文字通り「単発の集客」になり、「今月はたまたま上手く集客できたけど、来月はどうしよう」ということになるわけです。
これはやってはいけないパターンですね。
もちろん、永久に続くビジネスを見つけるのは困難ですが、永久に続くであろう市場のニーズは把握することができます。
お金の問題だったり、人間関係の問題だったり、健康の問題だったり。
そういった単発ではない(生きている限りずっと続く)ニーズに寄り添えるビジネスを選択するということですね。
そして、もう1つの「集客の入口」についてですが、一番ダメなパターンが、お客さん候補がせっかくSNSやブログにたどり着いてくれたのに、どこにいけば良いのかわからないというパターン。
これは自分の店への入口がないようなもので、例えば、「X ▶︎ ブログ」という流れがあったとしても、LINEやメルマガへの登録フォームがないとか、商品購入やサービス申し込みのフォームがないという状態です。
よく「仕事の依頼はDMで」とか「問い合わせフォームからお願いします」とかあると思うんですが、これは集客の継続性を絶ってしまう最悪なパターンですね。
この導線は、発信者によほど求心力があるか、アクセスが集まっているか、とんでもなく魅力的な商品やサービスがあるかでなければ機能しません。
なので
「こういう人は入口Aへどうぞ」
「こういう人は入口Bへどうぞ」
「こういう人は入口Cへどうぞ」
というふうに、ニーズ別に合わせた入口や導線を複数設置することによって、集客の継続性が保てるということですね。
❷ 売り切り型で終わる
集客には2パターンあって、1つは前項でお伝えした新規客で、もう1つはリピーターです。
つまり、リピートしてもらう状態にできているかどうかが重要で、リピートの流れがない「1回売り切り型」状態のマーケティングは最悪です。
じゃぁ、リピートしてもらうには何が必要か?ということなんですが
① 初回購入時の満足
② リピート商品の準備
③ リピート商品への動線
という3つが必要になります。
初回購入時の満足度を上げるために、商品やサービスが優れていることは当たり前なんですが、同じくらい重要なのが満足度の指標を測れる状態にあるかどうかということなんですね。
簡単に言えば「アンケートを取っているか」ということなんですが。
満足度が低ければ商品企画から練り直さなければならないですし、満足度が高いのであれば、「満足したけどもっと〇〇があれば嬉しい」というニーズに沿ったリピート用の商品を用意できているかが重要になります。
そのためにも、初回購入者に対してアンケートは取らなければならないということです。
そして導線なんですが、これは新規客の集客と基本的には同じ考え方で
X ▶︎ ブログ ▶︎ メルマガ(LINE) ▶︎ ステップ配信①(プロモーション) ▶︎ フロントエンド商品 ▶︎ アンケート(リサーチ) ▶︎ ステップ配信②(プロモーション) ▶︎ バックエンド商品
といったような流れがあるかどうかが重要で、ここでも単発で終わらせないようにしなければならないということですね。
ちなみに、お客さんがお金を持っていなかったり、初回購入で完全に問題が解決してしまう場合などは、流れをつくってもどうしようもないので
お客さんがお金を持っていること
ウォンツにつながるニーズであること
というのは重要になります。
わかりやすいのは歯医者のビジネスモデルですね。
虫歯治療をニーズ(今すぐなんとかしなければならない)とすると、ホワイトニングや歯列矯正などはウォンツ(もっと良い状態にしたい)です。
まずはマイナスからゼロの状態(今すぐ苦しみや痛みを取り除きたい)へ、次にゼロからプラスの状態(より良い状態になりたい)へ、このテッパン流れが自身のビジネスにあるかどうかを考えてみてください。
ニーズで終わってしまう売り切り型のビジネスは、資金も人員も乏しい個人ビジネスレベルではやってはいけません。
ニーズとウォンツの詳しいないようについては、こちらの記事を参考にしてください。
❸ 不良顧客を集める
優良顧客を集めましょうと言っているのに、不良顧客を集めてはダメですよね。
どれだけ継続性のある集客システムがあって、導線もバッチリできていても、ノースクリーニングで質の悪いお客さんを集めていては意味がありません。
とりあえず集客もできますしマネタイズもできるんですが、お客さんの質が悪いと「仕組み」に歪みが出るんですね。
上記で言うと、それはXから歪みが発生します。
質の悪いフォロワー(アンチに限らず)を集めると、メルマガに登録をする人も質が悪くなり、プロモーションをしても成約率も低く、購入してもらってもクレームが飛んでくるという悲惨な状況になるんですね。
さらに、ろくなアンケート結果も取れないので、良いリピート商品も作れない、でもバックエンド商品なので価格は高くなり、その分クレームも粘着的で激しくなると。
意外と軽視している人が多いんですが、スクリーニングをしないとシステムの崩壊を招くんですよね。
マーケティングの基本として、僕が「不特定多数のフォロワー集めやリスト取りをするのはやめましょう」と口酸っぱく言っているのはそのためです。
何度も言いますが、低質で民度の低い不良顧客を集めてはいけません。
フロントエンド商品購入者であったとしても、NG客だと判断した場合はしっかり切り捨てて、バックエンド商品を売らないようにしなければならないということですね。
マーケティング(集客やマネタイズ)は仕組み化してしまえばOKみたいな声をよく聞くと思いますが、大事なのはその中身です。
やってはいけないマーケティング
❶ 単発の集客をする
❷ 売り切り型で終わる
❸ 不良顧客を集める
をやっちゃっていないか、今一度確認してみてください。