マーケティング

コンサルタントは情報商材やオンラインサロンを売ってはいけないのか

どうも、服部(@FACTDEAL)です。 

最近は少なくなったんですが、少し前までは「コンテンツを売ったりオンラインサロンをやったりするのは本業が儲かってないからだ」みたいなことはよく言われていました。

要するに「本業であるコンサルの仕事が儲かっていて忙しければ、それ以外のビジネスをしなくても良いはずだろ」という論理ですね。

正論と言えば正論ですし、言いたいことはわかるんですが、今の時代において「本業しかやっちゃいけない」という考え方が、かなり古臭いしバカげていますよね。

ビジネスをやっていない人の考え方だなという感じです。
 

今では、本業をやりながらYouTuberをやっている人はいくらでもいますし、YouTuberに限らず、二足三足の草鞋を履いている人も。

だって、収入の柱はたくさんあった方が良いですし、本業以外の収入があるからこそ本業に集中できたり、投資できたり、お客さんを選んだりできるわけです。

むしろ、「本業以外に収入がないって大丈夫?」っていうのが、今のワークスタイルの常識ではないでしょうか。

もっと言うと、本業が労働集約型(時間や身体を切り売りするワークスタイル)のビジネスだとしたら、オンラインの収益や投資による収益がないと、倒れたら終わりますよね。

まぁ、それ以外にも、本業以外のビジネスをする理由やメリットはイロイロあるので、その辺をガッツリお伝えしていきます。

理由①:本業で10年も生き残れない

では、本業以外の収益の柱を作っていくべき理由について、いくつかお伝えしていこうと思うんですが、まずはこれですね。

どんなビジネスも永久に続くなんてことはありませんし、長くて10年くらいだと想定した場合、ビジネスが1つしかなければ、ニーズやトレンドの終焉と同時に収入もなくなります。
 

僕の場合、副業時代も含めると、ありがたいことに10年以上もの間コンサルタントという仕事をさせていただいていますが、これは運が良かっただけ、周りの人に恵まれただけ、時代に長くマッチしていただけだと思っていて。

一応、戦略的にはやってきましたが、最初の想定ではもっと早くに廃れているはずですし、優秀なライバルの出現によって駆逐されると思っていました。

そういった想定は今も変わりませんし、AIがもっと普及すれば、予想できないカタチで廃業に追い込まれることもあるだろうなと思っています。
 

だからこそ、コツコツと他の収益の柱を作ってきました。

アフィリエイト、コンテンツ販売、オンラインサロン、物販、協業による商品開発、(コンサルトクライアントの)マッチングビジネス、投資、などなど。

本業であるコンサル業がいつ廃業に追い込まれても問題ないように、コンサル以外のビジネスに取り組んできたというのが理由の1つ目です。

守るべき家族がいるのに、「オレにはこれしかない!」と、自己中こだわりやプライドを捨てられずに、路頭に迷わせるなんてイヤじゃないですか。

理由②:お客さんを選びたかった

起業する以上、自由に仕事をしたいじゃないですか。

で、僕の中で「自由」というのは、たくさんお金を稼ぐこともそうなんですが、何よりも「顧客との関係においてストレスを感じないこと」が重要だったんですね。

せっかく起業したのに、イヤな仕事をしたり、イヤなお客さんと仕事をしてストレスを感じ、疲弊するのはバカらしいなと。

ちなみに、こういった話をすると「楽して稼ぐ」みたいなことを想像する人も多いかもしれませんが、そうではなく「不要なストレスは排除する」ということであり、自分やお客さんの成長のためには自らガンガン負荷をかけます。

言うなれば、「ストレスを自ら選べるようにする」ということですね。
 

そのためには、本業だけでヒーヒー言っていては、このワークスタイルの実現は不可能で。

例えば、「イヤなお客さんだけど、これを断ったら今月の収入が…」とかなったら、無理してでも仕事を受けなければならないわけです。

そうなると、ストレスを感じながらイヤイヤ仕事をすることになり、メンタルはやられていき、他のお客さんの対応にも支障が出ますし、もっと言うとプライベート(家族関係など)もぶっ壊れていきます。

その際に他に収入があったら、「これは受けるべき案件ではないな」と、サクッと断れるじゃないですか。

価値観や気の合う、家族ぐるみでもお付き合いがしたいと思えるような好きなお客さんだけを選んで仕事をするため、これが2つ目の理由ですね。

理由③:倒れたら終わり

冒頭の話やこれまでの理由ともかぶる部分はあるんですが、コンサルを始め、オンライン以外のほとんどのビジネスというのは、労働集約型、つまり時間や自分の身体を切り売りして収入を得るビジネスモデルなので、倒れたら終わりです。

人を雇って回すようなビジネスをしていない限り、自分が倒れたら、それも長期療養が必要となったらTHE ENDなわけです。

そうならないために、他の収入、特にオンラインでの収益の柱をいくつも作っておく必要があるということですね。
 

アフィリエイトやコンテンツ販売であれば、パソコンさえあれば病院のベッドの上で全て完結させることができますし、仕組みを作れば、メンテナンスだけである程度は収益が発生するようになります。

オンラインサロンは時間を消費しますが、これもベッドの上でできます(コンサルもZoomなどオンラインやる場合は同じことが言えます)。

そりゃ賢い人はみんなやるでしょうっていう話です。
 

一応、健康にはめちゃくちゃ気を使っていますが、ダメなときはダメだし、事故や天災などの不可抗力には抗えないので、当然のようにリスクヘッジをしておく必要があるんです。

Twitterでも口酸っぱく何度も言っていますが、健康管理は、お客さんや仕事仲間、家族に迷惑をかけないための、経営者、フリーランスの最低限のマナーです。

だから、ブランディング目的以外のデブはだめなんです。

 

ということで、健康面と収入面の両軸で、労働集約型ビジネスモデルのリスクヘッジをしておきましょうというのが3つ目の理由。

理由④:家族との時間を優先するため

大きな収入よりも、ストレスの回避が起業における僕の自由の定義だという話をしましたが、プライベートの確保、特に家族との時間というのは非常に重要です。

コンサルだけをやっていたら、100%労働集約型になるので、仕事をすればするほど稼げますが、その分プライベートの時間も失っていくわけです。

これってけっこうキツいんですよね。

もちろん、起業したスタートアップの段階で、たくさん稼いでプライベートも充実させて…みたいなライフスタイル、ワークスタイルは無理です。

それを実現するためには、それこそ2、3年はブラック企業顔負けなくらい奴隷のように働いて、オンライン中心の収益の柱を増やしていかなければなりません。

最初からバランスと取ろうとするのは、天才でもない限り無理です。
 

最近は、あるていど歳を食っていても、起業しやすくなったので、家族を持ちながらチャレンジする人も増えていると思いますし、そうなると「家族も大事にしながら稼ぎたい…」という願望も出てくると思います。

そういう人ほど、1つのビジネスに固執せず、収益性と継続性の高いビジネスを複数展開していかなければならないんですね。

この図でいうところの、A領域のビジネスを複数持つこと、A領域に発展させられるB領域、C領域のビジネスにコツコツと取り組むと。


D領域は当然として、単発のB領域、C領域だけのビジネスだけでは、稼ぎながら家族との時間を確保するなんてことは不可能ですからね。

これが4つ目の理由です。

理由⑤:効率化と投資対効果の爆上げ

最後にコンテンツやオンラインサロンの特性にまつわる話を。

コンテンツ(ブログ、情報商材含む)というのはノウハウを体系的にまとめたものなんですが、これは基本的に「独学で何とかしたい」という人が読んだり購入したりします。

それはそれで良いんですが、僕にとっては位置付けが少し違うというか。
 

というのも、単発のコンサルにしろ、継続のコンサルにしろ、ほぼ毎回質問されて話していることというのがあって、それをブログやnoteにまとめていたりするんですね。

これによって、どんな効果があるのかというと、それを事前に読んで実践してから来てもらった方が、コンサルの際により深く、レベルの高い領域の話ができるんです。

僕にとっても効率が良いですし、相手にとっても投資対効果が高くなるので、生産性が爆上がりなんですね。

情報や指導に対価を払える人、かつ前のめりな人に来てもらうためのお試し商品というか、フロントエンド商品の役割って本来そういうものじゃないですか。
 

オンラインサロンも「お試し」という部分で同じです。

こちらは低価格でスポットコンサルを継続的に受けられる、コンサルタントの問題解決能力を知れる機会を用意するということになるので、「コンサルを受けなければよかった…」という失敗がなくなりますよね。

収益の柱も増えて、スクリーニングもできる、コンサルの効率化もできる、ただそれを購入するだけで役に立つ(成果を出せる)人もいるなんて、一石二鳥どころか何鳥もあって最高じゃないですか。

これが5つ目の理由ですね。
 

掘り下げると、まだまだメリットはあると思うんですが、今回はこのくらいにしておこうかなと思います。

複数の事業、収益の柱を持っている人で、今回の5つの理由以外で「こんなメリットも享受してるよ!」というものがあれば、ぜひ教えてください。
 

良いんですよ別に、「情報商材屋に成り下がった」とか「オンラインサロンで情弱を搾取している」とか言いたい人には言わせておけば。

何なら、自分がやっている商売のコンサルを始めるだけで、「本業が儲かってないんだ」「金儲けに走り出した」とか言われる人も多いですよね。

ただ、何を言われようが、本業さえ辞めなければ良いし、本業でもしっかりと成果を出して稼げていれば問題ありません。

さすがに、コンサルをやらずに情報商材を売ったりオンラインサロンやセミナーばかりやっているのは、説得力に欠けるのでどうかと思いますし、本業を辞めてコンサルだけをしているのも「ん?」となりますからね。
 

あなたと、あなたのお客さん、あるいはあなたの家族、ビジネスパートナーが幸せになるためのビジネスをしているのでしょう?

であれば、思考の浅い外野の嫉妬はフルシカトでOKです。

周りに流されず、理想とするライフスタイル、そのためのワークスタイルの実現のために、やるべきことを淡々とやっていきましょう。


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