マーケティングを学びたいという人は昨今増殖中なわけですが、ただ「何のために学ぶのか」によって学び方というのは変わってきます。
あるいはビジネスのステージだったりですね。
例えば、これまでのマーケティングのこと、そしてこれからのマーケティングのこと、がわかりやすくキャッチーに書かれている最近の本と言えばこの3冊だと思います(あくまで個人の感想ですが)。
これらを読むことで、マーケティングの考え方とかマーケティングに対する向き合い方は分かりますが、じゃぁこれさえ読めばすぐに集客ができてグングン売上があがるのかというとそうではないわけです。
マーケティングは、自分のビジネスや商品に落とし込んでこそなので。
マーケティングを座学で学んでいる段階というのは、プラモデルの説明書を読み、作り方を知ったというだけの話。
プラモデル(商品)がなければ何の意味もないんですね。
プラモデルの作り方に詳しい専門家、つまりマーケティング博士になりたいのであればそういった学び方でも良いと思いますが、集客をしたい、売上をあげたいというのであればこの学び方は間違っています。
ビジネスをするためにマーケティングを学ぼうとしているのであれば、次の3つのステップで進めていくことを意識してください。
ステップ1:実践
マーケティングの学び方はこの3つのステップで進めていきます。
まずステップ1なんですが、最初は一定期間、自分で考えて実践してみてください(ゼロ→イチですね)。
決してマーケティングを学んではいけないというわけではないので、マーケティングの本を読んではいけないということではありません。
ただ、読むとしても上記の3冊程度に収めておくのが良いでしょう。
というのも、マーケティングに限らず何でもそうなんですが、学べば学ぶほどわからないことは増えていくので、追求しだすとキリがなく、沼にハマって抜け出せなくなってしまうんですね。
本だけでは満足できず、情報商材などにも手を出し、いわゆるノウハウコレクターになってしまうと。
なので、まずは最小限のインプットで、下記の考え方を基本に実践あるのみだということです。
そう、マーケティングってこれだけのことなんだよな。みんな難しく考えすぎ。
「湖池屋」野間和香奈が自身に課す“セブンルール”「『お客様を知る』ということがマーケティング」 https://t.co/2suorBvpLy pic.twitter.com/u9kc8djQZD
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) June 18, 2021
ステップ2:疑問の抽出
実践していくとどうなるかというと、当然、いつか壁にぶち当たります。
要は「なんでこれ上手くいかないんだろう?」とか「〇〇したいけどどうすれば良いんだろう」といった疑問が出てくるわけです。
このとき、インプットしまくっていると頭でっかちになってしまい「これは〇〇だからやってもムダだよね」とか「コレはきっとこうだろう」みたいな感じで、勝手に早々に判断して改善しないんですね。
それ以上調べたり考えたりしなくなるんですよ。
これ、身に覚えある人けっこういると思うんですけど、ホントこのスタンスって危険で。
だから、学びはほどほどにして実践した方が良いということです。
ステップ3:厳選して学ぶ
疑問が抽出されると、何を調べれば良いのか、何を学べば良いのかが「キーワード」として出てきます。
キーワードがわからなければ調べようがないですからね。
例えば、集客が上手くいっていないと判断したのであれば「集客 できない」とかで検索するでしょうし、セールスが上手くいっていないのであれば「売れない」とかで検索します。
ここからガッツリ学び出すわけですが、注意しなければならないのは、実践は止めてはけないということです。
あくまで実践しながら、その中で自分のビジネスのボトルネックになっている部分を解消するための情報をピンポイントで集めるということです。
とはいえ、ピンポイントというのは同時に「所詮枝葉でしかない」ということでもあるので、それがマーケティングのどの部分であるかということを理解して進めていかないければいけないんですね。
そうじゃないと、この部分は上手くいったけど今度は違う箇所が綻び始めるということになってしまうので。
この段階で全体図を知るためのマーケティングを学ぶとしたら、この辺りの本ですかね(あくまで個人の感想です)。
流れと目的をおさらい
流れと目的をおさらいしておくと、まずはマーケティングの概念、考え方、向き合い方といった、抽象的かつ最小のインプットで実践します。
次に壁にぶつかったら問題点を把握し、その問題点を解決するための情報をピンポイントで収集をします。
同時にその問題点がマーケティングにおけるどの部分かを把握するために全体像を理解するためのインプットをします。
この順番で学んでいけば、ビジネスが上手くいかないなんてことはまずあり得ないですが、ただ、より確実性をあげたいのであれば、やはりコンサルタントなどから直接学ぶ方が良いです。
なぜなら、壁にぶつかった時の問題点は、ほとんどの人が正しく把握できないからです。
自分のことは客観視できないですからね。
例えば、問題点を「集客できない」と把握し「じゃぁ、Twitterでフォロワーを集めよう」という行動を取ったしても、問題は「露出量」ではなく「求心力」、つまりコンセプトであることがほとんどです。
実際、フォロワーが何千人もいるのにろくにマネタイズできていないのはそういうことです。
つまり「売上=客数×単価」と同じで、集客を「集客=露出×求心力」に細分化できない人はそうなりますよと。
客数も新規とリピートに分解できますし、露出も閲覧者数と閲覧回数に分解できるので、本当に正しいことを把握しようと思うと、こういった掘り下げが自分一人でできなければならないということです。
正しいインプットというのは、問題を正しく把握することが前提だということですね。
ぜひ見直してみてください。