人間である以上、誰しもが多かれ少なかれ承認欲求は持っていると思います。
もちろん、僕も持っていますし、個人でビジネスをしている人、さらに言うとブログやSNSで発信をしている人はかなり強いんじゃないかなと。
ただ「承認欲求」に関して、あまり良いイメージを持っていない人がけっこう多いですよね。
拗らせているとか、人に認めてもらうことの必死さがイタイとか。
でも、承認欲求自体は悪ではないですし、承認欲求自体が自分を突き動かすドライバーになっている人もいると思うので、「承認欲求が全開なのはイタい」からやめておけよという話をしたいわけではなく。
承認欲求によって暴走して痛々しくなってしまったり、不安になってしまったりするのは承認欲求が漠然としているからなんですよ。
そこでオススメなのが、「承認欲求の固定化」であり「承認欲求の定量化」で、具体的に言うと
① 誰に認めてもらいたいのか
② どれくらい認めてもらいたいのか
③ いつまでに認めてもらいたいのか
④ 認めてもらったらどうなるのか
⑤ 認めてもらえなかったらどうするのか
これらをシ しっかり決めるということですね。
おそらく、ほとんどの人は自分の承認欲求と向き合っていないので、漠然としていて、だから同じ場所でズルズルと停滞してしまうという状況に陥ってしまいます。
そうならないために、今回、各フェーズごとのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしていただければ。
① 誰に認めてもらいたいのか
いきなり大事なことなんですが、誰に認めてもらうか以前に
A:不特定多数から認められたいのか
B:不特定少数から認められたいのか
C:特定多数から認められたいのか
D:特定少数から認められたいのか
このあたりから、しっかりと明確化する必要があるんですね。
それによって、戦略やアクションプラン、発信内容やアプローチの方法などが大幅に変わってくるからです。
で、実はこのフェーズの段階で自分にウソをついている人が非常に多く、そこを認めない限りずっとブレ続けますし、ストレスがたまり続けるので、ここでは「欲望に正直に」です。
別に誰にも言う必要はないので、自分はどうしたいのかをちゃんと自分で理解しておくことですね。
まず「A:不特定多数から認められたい」というのは、ストレートに言えば相手の顔や性別、年齢、人格などはどうでも良いので、とにかく賛同を集めたいとうことです。
SNSのフォロワー、いいね、ブログのPV、YouTubeのチャンネル登録者数、再生回数、などを収集することに生きがいを感じる人なんかはこれです。
宗教の教祖なんかもこれになりますかね。
そして、誰でも良いけどそんなに数はいらないというのが「B:不特定少数から認められたい」で「〇〇という人全てに認められたい」という超わがままな承認欲求が「C:特定多数に認められたい」です。
最後の「D:特定少数に認められたい」というのは、極端に言えば「〇〇さんに求められたい」くらい絞り込まれた承認欲求ですね。
友達に認められたいとか、家族に認められたいとか、師匠に認められたいとか、あのアンチに認められたいとか。
どれか1つでも良いですし、複合でも良いので、まずは自分の承認欲求のスタイルはどれなのかを、自分に嘘をつかず正直にチョイスして、書き出すなりしてみてください。
② どれくらい認めてもらいたいのか
ここから「定量」、つまり具体的な数値になります。
前項でもお伝えしたような、フォロワーの数で良いのか、YouTubeの再生回数で良いのか、もしくはお金によって満たされるのかを明確にした上で、じゃぁ、それがどれくらい必要なのかまで考えます。
ここを明確にしておかないとどうなるのかというと、基本的に人間の欲望に再現はないので、永久にその数字を集め続けます。
フォロワーが1000人いったら次は5000人、5000人いったら次は10000人…みたいな感じで、そもそも目的すらもわからないまま、ただ「数が増える」という喜びを得るためだけに作業をするようになります。<
お金も同じで「お金はあればあるほど必要になる」と言われるように、本来使わなければ意味のないお金のはずなのに、使う目的もなくそれを「承認の証」として集め続けるようになるんですね。
別に、数字を追うこと自体は全く悪いことではありませんし「承認の証」としてフォロワーやお金を集め続けるのも良いでしょう。
ただ、本来必要のない数を集める作業に没頭することで、人間関係(家族、友達、仕事仲間)を破壊してしまっては本末転倒で。
まぁ、別にわざわざ言わなくても、そうなってしまっている人は毎日のようにTwitterで見かけると思いますし、あなたも「あー、この人変わったな(イタい人になったな)」と思ってそっと離れていったりしているんじゃないでしょうか。
目標達成のためでもあるんですが、それ以上に無意味な目標を追いかけないためのフェーズとして認識していただければ。
③ いつまでに認めてもらいたいのか
前項では数量の制限に付いてお伝えしたわけですが、それと同じくらい大事なのが時間の制限、つまり「いつまでに認めてもらいたいのか」です。
簡単に言ってしまえば、どんなアプローチをしようがいつまでも相手にしてもらえない1人の異性にいつまで振り向いてもらおうとしているのか、ということですね。
ダラダラとこだわり続けるのは良いけど、世界には何十億人という異性がいるんだから、自らチャンスを削っていってどうするのかと。
これはビジネス的なアプローチも同じで、認めてもらいたい人に目標である数(承認の証)をいつまでに達成できなかったら諦めるのかを事前に決めておきましょうということです。
数(数量の制限)だけでも良いんですが、人間は諦めの悪い生き物なので、というかサンクコストに縛られる生き物なので、「もうちょっと」「あと少しだから」とズルズルいってしまいます。
なので、良い意味で強制終了を徹底するために、数量と時間、ダブルで制限を設けるのがベストです。
④ 認めてもらったらどうなるのか
前項でダブルと言いましたが、実はトリプルでで、じゃぁ、認めてもらいたい人から期間内に必要な承認の証を集められたらどうするのかを考えておくということです。
最初から通過点としておくのか、それとも目標が達成できたら全く違うことに力を入れるのか、ですね。
これも最初にしっかりと決めておくことで、「もっと…もっと…もっと認めてくれ…」と承認欲求お化けにならなくて済みます。
⑤ 認めてもらえなかったらどうするのか
期限内に対象から必要な承認の証を集められなかったらどうするのか。
これは最初に仮で設定しておいても良いですし、自分が満たしたい承認欲求が満たされなかった時に考えても良いです。
数量も時間もライン引きしているので、満たされていない欲求はくすぶりながらも、基本的にはダラダラと同じ相手から承認欲求を満たそうとすることはないでしょう。
ただ、分析はして欲しいんですね。
認めてもらいたい対象がいたのであれば、なぜその人(たち)に認めてもらえなかったのかを。
極端な話、「そもそも、その人(たち)に認めてもらいたいという欲求はあったのか?」という、欲求は本当だったのかウソだったのかという確認から掘り下げる必要があります。
目標と欲求がズレているとストレスはたまり続けるので、アプローチはどうだったのか、自分の器で承認を得ることは可能だったのか、などを考えます。
そこまで考えた上で「もうこの人たちから認めてもらうのは諦めよう」とするのか「こうすれば認めてもらえる可能性があるから」と再び数量と期間を決めてがんばるのかを決めてください。
そもそも感情や欲求をこんな体系的に管理できるものなのかと思いがちですが、完全にコントロールすることは不可能ですし、だからといって流されているとあらゆることに悪影響を及ぼします。
だからこそ頭はクールに考えるようにしましょう。
セルフコンサルの基本は「アタマはCOOLに、ココロはHOTに」です。