Twitterを開いたら、たまたまこんなツイートを見かけたんですが、非常に興味深かったので今回はこの件の解決策について話そうかなと。
【低単価案件はもう無意味】
YouTubeはレベルの高いステージに変化して、ある程度の予算をかけないと厳しい。外注に制作費をかけれない企業や個人といい関係値を築けるとは正直思えない。
「実績のためにまずは低単価案件」ってなりがちですが、正直実績にもならない気が。みなさんどうでしょう?
— フレブル社長 / 動画編集の稼ぎ方教えます (@Z_design___) September 28, 2020
興味があったので少し絡ませていただきました。
そういった指標を与えてくれるクライアントとの出会いはかなり理想ですよね。ただ現状、動画編集者に末端の作業の依頼を目的とした案件がありふれ、しかもそれにそこそこ応募が来ちゃってるっていうのが感覚がありますね。素敵なクライアントさんと素敵なクリエイターさんが出会ってほしいですよね!
— フレブル社長 / 動画編集の稼ぎ方教えます (@Z_design___) September 29, 2020
なるほどー。ガンガンスクリーニングしていかなければならないフェーズに来てるわけですか。
ますます動画編集者はスキルとマインドの向上が必要になってきますね!
もちろんクライアント側のリテラシーの向上も…
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) September 29, 2020
権威やスキルがないコンサルが雑用や奴隷として扱われるのと同じですねw
実績もそうですが、どれだけ惜しみなく知識やスキルを発信できるかが肝かなと。
業界は違いますが、最近は動画編集者さんとの出会いも多いので、ステータス向上の応援はしていきたいと思います(´◡͐`)
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) September 29, 2020
その中でもフレブル社長がおっしゃっていたこのツイートがポイントでして。
動画編集者に末端の作業の依頼を目的とした案件がありふれ、しかもそれにそこそこ応募が来ちゃってるっていうのが感覚があります
なぜこんな状況に陥っているのかいうと、掘り下げるとい細かい要因はいろいろあると思うんですが、本質的な答えはわりとシンプルでして、
簡単に稼げると思っている動画編集者
動画編集なんて誰でも良いと思っているクライアント
によるミスマッチが起こっているからということに尽きます。
自ら市場価値を下げる発信をしている
動画編集は(まだまだ)稼げると言っている人や案件は溢れていると言っている人はたくさんいて、そういった人の元には「動画編集って誰でも簡単に稼げそう」と思っている人だけが多く集まってきます。
たとえ「稼げること」が事実だったとしても、そういった発信が参入者の民度やリテラシーを下げていたり、あるいはそもそもモラルの無い人間を集めたりしてしまうわけです。
実際、Twitterでもいろんな動画編集者を見かけますが、稼ぐ以外の目的やコンセプトを打ち出している人は、正直言って数えるくらいしかいません。
最近は動画編集者をよく見かけるようになったけど、コンセプトが明確な人は圧倒的に少ない。
ほとんどの人が「稼げそうだから」みたいなノリばかりで。
動画編集という手段で誰をどんなふうに幸せにしたいのか、自分はどうなりたいのか。
スキルが高くてもこれが見えないと興味が湧かないんだよな。
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) September 25, 2020
一昔前の「ブログは稼げる」とか言われていたブロガーブームのようなもので「稼げる=エライ」みたいな空気になってしまっているんですね。
なので、Twitterで流れてくる動画編集者のネタと言えば
・案件を取る方法
・稼ぐ方法
・単価を上げるには
といった自己中な視点の発信ばかりで、本来重要である動画編集のスキルや知識といった動画編集者をクリエイターとして底上げするような発信や、クライアントに愛されるための想いやコンセプトなどはほとんど見かけません。
というか、そういった人は少ししかいないので、爆発的な影響力を持っていなくても異彩を放っています。
僕が今回絡ませていただいたフレブル社長もその数少ない一人であり、本来クリエイターの発信というのはそうあるべきなんですよね。
まぁ、これはどんなビジネスでも当たり前のことで、そもそも
クリエイターとして必要な経験や知識、スキル
ビジネスパーソンとしてのマインドやモラル
クライアントと良い関係を築き継続するためのマーケティングやブランディング
これらが土台としてあってこそ「稼ぐ」「案件を取る」ということにつながっていくわけなのに、そこを重点的に発信している人が少なすぎるんですよ。
そりゃ安く買い叩かれていくし、動画編集者の中でもそれができている人とできていない人とでは格差は開いていく一方で。
クライアントのニーズへのアンサーやコミット方法ではなく「こうすれば稼げるぞ」とか「こうやったら案件を取れるぞ」とかばかり言っていたら、自分の業界のステータスを自ら下げていくようなもんです。
クライアントのことをどれだけ理解しているか
もちろん、これはクライアント側にも原因があります。
動画編集者をただの作業駒と思って外注していれば、民度もリテラシーもスキルも低い「安かろう悪かろうの」の動画編集者しか集まってこないわけでして、良い動画編集者とつながりたければ、クライアント側にも想いや明確なコンセプトが必要なんですね。
こういう方法でこういう人の役に立ちたい
こういう目的でYouTubeを運営したい
こういう動画編集者さんを求めている
など、動画マーケティングをする目的やそのコンセプト、そしてそのためにどんなスキルや人柄を持った動画編集者を求めているのかを明確に伝える義務があるということです。
そういったことが明確でなければ動画編集者は使い捨てになりますし、いつまでたってもクライアントと動画編集者とはコンセンサスが取れないので、動画のクオリティーは一向に向上しないという状況に陥るわけです。
そうなると、当然、動画編集者としてのステータスも向上しないので、お互いに不幸になるんですね。
もっと言うと、動画編集者の仕事を理解していないクライアントは、金銭的にも納期的にも(悪気なく)理不尽な要求をし続けます。
僕はオンラインサロンの中で、お世話になっている動画編集者さんに動画編集講座をやってもらっているんですが、これはサロンメンバーに動画編集のスキルを身に付けてもらうという目的があります。
が、裏テーマとして、動画編集者の仕事内容やタスク、労力を理解してもらって、動画編集を依頼する際に良い取引をしてほしいという願いがあるんですね。
そのくらい、クライアント側が動画編集者の理解をするということは、双方のためにも非常に重要だと思っています。
動画編集者だけではない話
以上のことから、動画編集者には
① 動画編集者としてのスキルとコンセプト
② クライアントのスクリーニング
という、主に2つの視点での情報発信が必須になりますし、そうすることで「低単価でもクライアントと一緒に試行錯誤して成果を出して、同一クライアントの単価を上げていく」ということが可能になりますし、そういった出会いの必然性を高めることが可能になります。
まぁ、お気づきの人も多いかもしれませんが、これは何も動画編集者に限った話ではなく、多くのコンサルタントやクリエイターにとって持っておいた方が良い大事な視点ですし、大好きなクライアントと継続的にビジネスをするためのマーケティングの基礎として理解しておいた方が良いと思います。
こちらの記事にも通じますね。
売り手市場だからといってスキルアップを怠っているとすぐに退場させられてしまうので、長期的にビジネスをしていきたいのであれば、一度立ち止まってコンセプトメイクや情報発信に時間を割いてみてはどうでしょうか。
コンセプトメイク、マーケティング、ブランディングといった視点も含めて動画編集のスキルも上げたいと言う人は、こういったサポートを活用してみると良いと思います。
完全未経験から動画編集を子育てしながら独学で学び、1本15万円の案件を依頼いただけるようになった子供3人ママの話。
追記:動画編集者さんの感想ツイート
動画編集は稼げると言っている人はたくさんいて、そういった人の元には「動画編集って誰でも簡単に稼げそう」と思っている人だけが多く集まってくる。
そういう状態をハットリさんが丁寧に記事にしてくれています。
編集者の皆さん、是非読んで欲しいです。
読まれた方は感想リプライに欲しいです。 https://t.co/GuhTATa7sV— フレブル社長 / 動画編集の稼ぎ方教えます (@Z_design___) September 29, 2020
深いなぁ、、、
やはり掛け合わせですね。私は、プロフにもあるけど
集客の課題解決をしていきたいです。PRの手法の一つとして
動画編集をやり始めました。だからマーケティングも勉強中だし
制作も今取り掛かり始めてます💪 https://t.co/5lVLRFMf85— DJ RECRUIT / 動画編集者 (@dj_recruit) September 29, 2020
拝読いたしました。
自分の中でのもやもやが少し薄れました
なんの為に動画やってるのかもう一度見つめ直してみます! https://t.co/0Ff34Yy02B— ぶひこ@映像クリエイター (@buhiko_create) September 29, 2020
色々と突き刺さる記事でした💦
動画編集者としてまだ日が浅い人達(自分含め)は必読です。 https://t.co/UuDR9nQsSD
— Taka@動画編集者 (@Taka_editor) September 29, 2020
確かにクラウドソーシングでも完全に買い叩かれてるな、、、という案件に応募殺到してるのをよく見かけますね😭
スキルアップ頑張ります!— ヒロキ@動画編集者 (@hiroki_MveEdt) September 29, 2020
たしかにフレブル社長のような技術的な発信をしてる人が少なく感じます。
お金に関わる案件獲得、単価といったワードの方が"一時的に"フォロワーを集めるのに有利かもしれませんが、動画編集者から愛されるとは限りませんね🤔
フレブル社長のような人が増えたら、この業界のレベルを底上げできますね😌— たろうまる@動画編集 (@taromaru_movie) September 29, 2020
いわゆるブラック案件にぶち当たることって、あると思います。低単価だったり、奴隷のように扱われたり。
ただ、自分1人だと「低単価なのか」「ブラック案件なのか」気づけないことも多いのが事実。
ぼくはコミュニティという「人・情報が集まる場所」で、少しでも貢献できればと思っています。 https://t.co/l4rNQym0UM
— たかぎ@動画編集コミュニティ700人運営者 (@takagimovieman) September 30, 2020
最近、悶々と考えてた事の答えが見えたかも!
『クライアントに愛されるための想いやコンセプト』、自分なりによく考えて、しっかり打ち出していかないとと思いました。 https://t.co/NZUH25ddwO
— Hamaar@動画編集・制作、バナー作成、Webデザインetc. (@HamaarDesign) September 30, 2020
心に突き刺さる内容でした。
土台が不安定な状態で上辺だけ取り繕ってもガタが来る。
ただの末端作業者のままでいれば、
いずれ機械にその仕事は奪われる。”目先のお金か、未来の自分か”
腰を据えて考えることの大切さを改めて思い知らされました。 https://t.co/B8LcNmANUD
— おじじ☆笑顔を届ける動画編集マン (@0pee_26) September 30, 2020
僕は人間関係で消耗したくないので、コミュニケーションにコストがかかる人や、後にトラブルになりそうな人はこちらからお断りするようにしてます。
とにかく、単価より人で選ぶスタイル。
ここはかなり大事にしています。お互いを理解し合える人と出会えるような発信をしていきたいですね☺ https://t.co/GMSXjQuht3
— たらふく🎦彼女ちゃん×動画編集 (@Tarahuku0831) September 30, 2020
これ、めちゃくちゃ重要ですよね…
周りで〇〇円稼ぎました!!ってみて、僕はよく焦るのだけれど 、、
自分のスキルを上げるのが最優先事項であり、後々の大きな仕事にも繋がる。
技術最優先。使い捨てムービーマン(動画編集者)で終わらないために | SOLO MARKETING BLOG https://t.co/ilXuk2OQuC
— 名取和博 医療人✖️ 動画編集者 (@natokazu24121) September 30, 2020