どうも、服部(@FACTDEAL)です。
レッドオーシャンとブルーオーシャンについては、語り尽くされてきてたテーマですが、だからこそ僕の経験からわかったリアルな部分をお伝えしようかなと。
前日つぶやいたこのポストを元に掘り下げようかなと思うので、自分がこれから参入する市場、そこでの立ち回り方、その後の展開を考える上で参考にしていただければ。
【それぞれのオーシャン】
長年コンサルしてるとあることに気づいたんですよね。
ブルーオーシャンが良くてレッドオーシャンがダメ、みたいなことはそもそもなくて
・ブルーオーシャンが向いている人
・レッドオーシャンが向いている人…— 服部慎也|狭くて深いマーケティング (@FACTDEAL) March 11, 2024
ポストの内容は、要は自分の適正を見極めて
「差別化できるから勝てる」
「根性があるから継続できる」
といった単純な話ではなく、「勝てるまで戦い続けられる」環境に身を置きましょうということです。
ただ、この話には続きがあって、いくら適正だからといってレッドオーシャンだけで戦い続ける、あるいはブルーオーシャンだけで戦い続けるというのはけっこうしんどいんですよね。
そもそも「絶対安泰」という海はないので。
じゃぁ、どうすれば良いのかというのと、それをすべき理由についてお伝えするのが今回の内容です。
アフィリエイト業界などではけっこう当たり前の考え方だと思うんですが、それ以外ではあまり一般的ではないので参考になるかと。
ダブルスタンダードでいこう
結論から言いますと、レッドオーシャンとブルーオーシャンの両方に足をつけておきましょうということです。
どちらかが上手くいったら、もう片方にも手を出すということではなく、最初から両方の市場に参入しておくんですね。
もちろん、基本はレッドオーシャンもブルーオーシャンもニッチを狙います。
競合が多くて収益の天井が低いのは、レッドオーシャンでも何でもなくただの斜陽市場なので参入NGですし、競合が少なくてもニーズが弱ければ、ブルーオーシャンでも何でもなくただの死海です。
レッドオーシャン ▶︎ 収益が大きな市場からニーズを小さく切り取る
ブルーオーシャン ▶︎ ニーズが深い小さな市場を開拓、拡大していく
というのが基本になるということは、下記のツイートなどを参考に理解していただいた上で話を進めていきます。
ニッチをマイナーと混同している人が多いよね。ニッチは「狭い」「少ない」とかじゃなくて「確実な需要がある」ってこと。
ニッチを狙うなら、土台となる市場規模がそこそこ大きいことが絶対条件。
市場規模が小さいところでニッチを狙うと、ただ見込み客が少ないだけの商売になりまっせ( ˙³˙)
— 服部慎也|狭くて深いマーケティング (@FACTDEAL) January 12, 2020
なぜ両方同時に進行した方が良いのかと言うと、今はそれで良くても、将来的にその方が楽になる可能性が高いからです。
いくら得意だからといって、レッドオーシャンだけで3,000万円、ブルーオーシャンだけで3,000万円を狙うより、レッドオーシャンで1500万円、ブルーオーシャンで1500万円を狙う方が難易度が低いということですね。
同時進行はリスク回避のため
店舗を運営するとか、人や在庫を抱えてのビジネスとなると話は別になりますが、インターネットを軸にして個人で立ち上げるスモールビジネスであれば、レッドオーシャンだろうがブルーオーシャンだろうが何度でも失敗できます。
なので、上手くいくかいかないかは早めに判断できた方が良いんですよ。
ただ、ブルーオーシャンに関しては前例がない場合が多いので、コツコツやっても「そもそもニーズがなかった」というパターンも全然あり得るんですね。
早急に判断することが難しいんですよ。
要は、ブルーオーシャンというのは“農耕型”のビジネスなので、植えた種が目を出さない、育っても実をつけないなんてことは全然あり得るので、そうなった時に「稼ぐための環境が何もない」という状態にならないようにレッドオーシャンビジネスにも取り組んでおくということです。
一方で、レッドオーシャンの方は元々ある市場から切り取る“狩猟型”のビジネスなので、良くも悪くも結果が早く出ますし、先発組のノウハウも手に入り易いので、大きな失敗をすることもありません。
アフィリエイターやブロガーはこのスタンスでやっている人は多いです。
例えば、同じ情報発信をするにしても、「誰が発信しているか」が重要な個人ブログに関しては自身で執筆し、レッドオーシャンの中でニッチなニーズに対応できるようにポジショニングしていきます。
一方、誰が書いたかは重要ではないアフィリエイトのサイトに関してはライターを外注し、ブルーオーシャンを開拓していったりしますよね。
後出しジャンケンに勝つ方法
結局、このパターンが最強な理由の一つに「広告費」があります。
どういうことかというと、レッドオーシャンでは上手く市場を切り取ることができれば、ライバルが追いつけない状況はつくりやすく、広告費をかけずにそれなりの収益は得ることができるんですね。
で、その広告費をブルーオーシャンのビジネスに回すと。
ブルーオーシャンでビジネスすることのデメリットは2つあって、1つは認知されるまでに時間がかかるということです。
まだ市場が存在していない、あるいは未成熟な状態だということは、見込み客もいないということなので、ビジネスのスピードを上げるためには早く認知される活動をしなければならないんですね。
ちんたらやっていると後発組に見つかってしまいますし。
もう1つのデメリットは、ポジションの確保が難しいことで、要は1つ目のデメリットの延長になるわけですが、強い後発組が参入してきたらすぐに赤く染まるということです。
ビジネスは二番煎じ、つまり、後出しジャンケンの方が有利なので。
トヨタがあれだけ市場のシェアを占めているのは、後出しジャンケンが最強だからというのもあって。
最新技術を先に出すのは日産やホンダだったりするわけじゃないですか。
ブルーオーシャンのこの2つのデメリットを解消するのが「資金」なんですよ。
もうお分かりだと思いますが、レッドオーシャンで得た収益をブルーオーシャンを強化するための資金(広告費や開発費)に回すということです。
資金を使って、認知を早め、かつ後発組のライバルが追いつけないようにするということですね。
これが今後のビジネスの理想のカタチになるので、レッドオーシャンとブルーオーシャンそれぞれのビジネスを同時進行で取り組んでいった方が良いです。
オープンワールド
ちなみに、この記事でも書いた「オープンワールド」というのは、自分自身を売り物にして、いろんな業界を自由に行き来できるようになるということです。
レッドオーシャン、ブルーオーシャンで成果を出し、ポジションを確保できればそれが強力なバックボーンになるので、コンサルタントや情報発信者として様々な業界のトッププレイヤーとつながることが可能になるんですね。
社長自身を(炎上やバズに頼らず)コツコツ正しくブランディングできれば、その人が携わるものであれば何でも売れてしまいますからね。
レッドオーシャンでも自分の経済圏を作ることが容易になりますし、ブルーオーシャンを自ら作り出すことも可能になります。
インフルエンサービジネスと近いかもしれませんが、そもそも事業を持っていて、そこですでに成果を出しているというのは、フォロワーが多いだけのインフルエンサーとはアドバンテージが違います。
少し難しい話だったかもしれませんが、大枠だけでも理解していただければ。
そうすれば、今自分が取り組んでいるビジネスはレッドオーシャンかブルーオーシャンか、それぞれ斜陽にならないようにするためにはどこに資金を投入すべきか、などがスムーズに考えられるようになると思います。