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過剰なコンテンツ、スキル、クオリティ至上主義はお客さんを遠ざける

理想のお客さんを遠ざけ、招かざる客を引き寄せてしまう、ビジネスにおける「三大敵」というものがあります。

もちろん、その3つが常に敵かというとそういうわけでもなく、正しく向き合えば超強力な味方にもなってくれるものです(ドラゴンボールのピッコロやベジータみたいなもん)で。

結論から言ってしまうとこの敵というのは

コンテンツ
スキル
クオリティ

の3つです。
 

ビジネスにおいて大事な要素なので、ほとんどの人が、おそらく「なんで敵なん?」となっていると思いますが、こう言うとわかるかもしれません。

「コンテンツ力がなければ」
「スキルが乏しければ」
「クオリティが低ければ」

…商売はしてはいけない、つまりお客さんからお金をいただいてはいけないという基本論のようなものがありますが、じゃぁ「コンテンツ力がある」ってどういう状態?「スキルがある」ってどういう状態?「クオリティが高い」ってどういう状態?っていう話になるじゃないですか。

ここをどう定義するかが肝になるんですよね。

マーケティングが大好きな人や熱心にマーケティングを勉強をしている人であればすぐにわかると思うんですが、定義次第でこれらは味方にもなるしお客さんを遠ざける敵にもなるんです。

それらが「ある」状態とは

コンテンツ、スキル、クオリティ、これらが「ある」状態というのは、結論から言うと「お客さんに必要とされているレベルがある」ことなんですね。

そもそも、世界一のコンテンツを作る必要もなければ、日本一のスキルも必要ありませんし、競合のどこよりもクオリティが高い必要もないわけです。

ただあなたを必要としてくれているお客さんが求めているレベルのものを、手を抜かずに提供できれば良いんですね。
 

極端な話、例えば「車」というカテゴリーにおいて、フェラーリという車のクオリティは高いかもしれませんし、生産者としても高いスキルがないと作れないかもしれません。

でも、フェラーリよりもハイエースが良いと言う人、もっというとハイエースじゃなければダメだと言う人もいるわけですね。

結局のところ、お客さんが求めているコンテンツ、クオリティを確実に提供すること、そしてそのためのスキルを持っていることが、お客さんにとって「あの人のコンテンツ力(スキル、クオリティー)は凄い」となるということです。

ここを勘違いして、ひたすら“我思う”スキルやクオリティを追求しても「凄いのはわかるけど別にいらない」となって、即座に市場から退場させられるハメになります。
 

ちなみに、コンテンツ、スキル、クオリティというのは「お客さんのニーズを満たすために必要な手段」だということは言うまでもなく、目的はお客さんを幸せにしたり問題解決をしたりすることです。

なので、ニーズを知らずに、ましてやターゲット、つまりどんな人に役に立ちたいのかも分からずにスキルを磨いたりコンテンツを作ったり、スキルを磨いていくことはマーケティング的にかなりナンセンスなんですよね。

そんな状態で身に付けたコンテンツやスキル、クオリティなんて「あるようでない」状態で、確かに「ある」んですけど、提供する相手がいなければ「ない」に等しいということです。

だからこそ、リソース(カード)とマーケティング(顧客理解)は螺旋のように常に絡めあいながら上昇させていかなければならないわけでして。

スキルは集客のための接点

そもそも論の話をすると、スキルがゼロの状態でも仕事を受けることはできます(ビジネスのジャンルにもよりますが)。

例えば、まだ駆け出しのコンサルタントなんて、お客さんが「時間がなくて手が回らないからこれもやってほしい」と言われて、クライアントのために勉強をして何かしらのスキル身に付けるなんてことはよくあることです。

僕もサラリーマンコンサル時代に、お客さんにコンサル業務に含まれないWEBマーケの相談をされ、期待に応えるために必死に勉強しました。

その経験もあって、マーケティングコンサルタントとして独立できたという起業の裏話があったりなかったり。
 

もしこの考え方がモヤる、つまりスキルがないのに請け負うという行為自体がビジネスマンとして不誠実だと思うのであれば、成功報酬にするなどお客さんと約束ごとをきちっと決めて契約書を交わでば良いだけの話ですからね。

外野が何を言おうと、お客さんが「それでOKです」と言えば成立するのがビジネスです。
 

ただ、やはりそれでは集客の難易度が高すぎるので、顕在化されている最低限のニーズを満たせるだけのスキルは持っておいた方が良いです。

新規のお客さんから「未経験でも良いからとりあえずやってみて」と言われることなんてまずないですからw

まぁ、言ってしまえば接点としてのスキルを身に付け、あとはお客さんとのコミュニケーションの中で、そのスキルを磨いていくべきなのか、他のスキルを身に付けていくべきなのかを決めて行動していけば良いわけです。

スキルとコンテンツ、クオリティを羅列するとややこしいので、スキルに絞って話をしていますが、コンテンツに関してもクオリティに関しても同じことが言えますね。

ブログ戦国時代から動画編集戦国時代へ

なぜこんな話をしているかというと、今流行りの動画編集界隈を見ていると、スキルに走りすぎて危うくなっている動画編集者が多いなと思ったので。

もちろん、僕の動画編集を担当してくれている人もそうなんですが、マーケティング視点を大事にしつつスキルを磨いている人もいて、そういう人に関しては何の心配もしていません。

が、そういう視点で行動している人ってまだまだレアなんですよね。

 

大半の人が、一昔前のブロガーブームを見ているみたいで危ういなと感じているわけです。

ブログ戦国時代は、コピーライティングやら文章術やらが流行って、デザインも内容も同じような劣化コピーブログが蔓延し、そして人生経験もロクにない、魅力が見えない人はすぐに消えていきました。

ブロガー、アフィリエイター界隈で残ってる人を見ていると、もちろんそれなりにWEBマーケスキルも高いんですが、やはり人間的な魅力が溢れている人なんですよね。

普段発信される言葉はもちろん、ライフスタイルがテンプレじゃない人。

この「それなりのスキル+溢れ出る人間的な魅力」が生き残っていく流れは、動画編集者含めこれからますます顕著になっていくと思いますよ。

時代は繰り返しますから。
 

動画編集者に限らず、今必死に磨いているスキルを使う先が見えていない人は、少し立ち止まってみてください。

そして、磨いているスキル、作っているコンテンツ、追求しているクオリティは、理想のお客さんと仕事をするためのものになっているかどうかについて考えてみてください。

理想のお客さんを遠ざけたり、もしくは招かざる客を引き寄せる敵になってしまっていないでしょうか。

コンテンツ
スキル
クオリティ

これらを味方につけたければ、できるだけ多くのお客さんに接して本当に必要とされているものを知ることから。


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