どうも、服部です(ハットリって誰?)。
僕は、自分が運営しているオンラインサロンの価値を、情報やノウハウといったコンテンツ(動画や音声、テキスト)に置いていません。
正直、一次情報や知見はクソほど溜まっているし、その一部はInstagramのリールでも出していますが、議事録や動画を全部見られるようにしているからといって、それを全部見てほしいわけではないんです。
っていうか、メンバーがそこを求めていないんですよね。
過去にどんないい話があったかはわかったので、その話を知った自分が、今どこまで進んだのか、次はどこへ行くのか、そこに行くために何をするのかという話をしたいわけです。
なので、コンテンツが何本あるかを並べて「これだけ学べます」と言われても、それだけでは、僕がオンラインサロンに置いている価値は伝わりません。
今よりたくさんのことを知りたいのか、今止まっている仕事を進めたいのかで、必要なものは違いますからね。
で、AIが普及していくほど、この違いを曖昧にしたまま商売をするのは難しくなります。
自分向けに整理された情報まで、いくらでも出てくるようになった時代に、お金を払って人と関わる場所でまで「こちらの情報もどうぞ」と山盛りにされたら、いつ自分の商売をするんですかという話になります。
メンバーが欲しいのは、過去の正解より今へのフィードバック
僕のオンラインサロンのメンバーが考えているのは、今と未来のことです。
以前に相談したときから自分はどれだけ進んだのか、何ができるようになったのか、目標との差はどれだけ埋まったのか、反対に、やってみたからこそ手放したものは何なのか。
情報や知見を得たら、それをすぐ行動に移すので、次に話すときには、もう前と同じ場所にはいないんですよ。
もちろん、やってみてうまくいかないこともあるでしょうけど、その場合も「この方法を知っています」という話から、「自分がやったら、ここで止まりました」という話に変わるんですね。
この違いはめちゃくちゃデカいです。
やる前には気にならなかった条件が気になったり、簡単にできると思っていたところで手が止まったり、予想していた反応と全然違う反応が返ってきたりするので、次に必要な情報も変わるわけです。
そこで欲しいのは、もう一度最初から聞く一般論ではなく、自分が今つまずいていることに対するフィードバックなんですよね。
そもそも、自分の仕事が進んでいれば、知りたいことも更新されるんです。
なので、過去の議事録や動画は見られる状態にしていても、みんながそれを最初から順番に見て、同じ量を消化する必要なんてありません。
今の問題を考えるために、以前の判断を確かめたいのであれば、その部分を見ればいいし、そこで必要なことがわかったら、また自分の仕事に戻ればいいわけです。
それを「まだ見ていない動画があるから」「もう少し勉強してから」と、全部履修するまで動けない仕組みにしてしまったら、コンテンツが増えるほどスタートが遠ざかっていきます。
運営側は充実させているつもりでも、参加する人からしたら、未提出の宿題が毎月追加されているだけかもしれないんです。
そりゃ、入る前より忙しくなりますよね。
なので、アーカイブばっかり求めている人には、それを知った自分が、何を変えるつもりなのかも考えてほしいんですよ。
知らないことが残っているのを、仕事を進めない理由にし始めたら、勉強はいくらでも終わらなくなりますから。
知らないことを全部なくしてから商売をするなんて、そもそも無理です。
AI時代は「自分には関係ない」で捨てられなくなった
少し前まで、超情報社会と言われていましたよね。
情報が多すぎて処理できない、追いかけているだけで時間がなくなるという話なんですが、それでもまだ、その情報と自分の間には距離がありました。
大企業向けの話だから、店舗を持っている人の話だから、自分がやりたい働き方とは違うから、という理由で「これはオレには関係ないわ」と閉じられたんです。
ところが、AIに自分の商売や課題を伝えると、そこに合わせて情報を整理してくれます。
別の業界の成功事例も、自分のサービスならどう使えるかまで説明してくれるし、今使える時間や予算を入れれば、その条件に合わせた案も出してくれるわけです。
便利なんですよ、これは。
ただ、便利になった分だけ、「関係ないから捨てる」が使いにくくなっているんです。
自分の商売の話だし、自分の課題も入っているし、できそうな形にまで整理されているので、無視したらチャンスを逃すような気になる。
でも、自分向けに整理されていることと、今の自分がそれをやるべきかどうかは、また違うじゃないですか。
自分向けの集客施策も、自分向けの新商品案も、自分向けの効率化も、それぞれに意味はあるんでしょうけど、全部に意味があったところで、全部やる時間はないですからね。
しかも厄介なのは、採用しなかった情報にも時間を使うことです。
一応読んで、自分の計画と比べて、やるなら何が必要か考えて、今はやめておこうと決める、その一連の判断に、ちゃんと自分の頭を使っているので、何も実行していないから何も消耗していない、というわけではないんですよ。
情報を読むのは速くなったけど、検討することは増えていて、気づいたら、やるかやらないかを考えるだけで仕事の時間が削られている。
AIがキレイに整理してくれたのに、自分の頭の中は前より散らかっている、ということも起こるわけです。
僕は、これを「ゾンビ情報社会」とでも呼びたいです。
捨てても捨てても、別の角度から自分用にカスタマイズされた情報が湧いてきて、しかも全部「あなたの役に立ちます」という顔で近づいてきて、関係ない情報なら追い返せたのに、関係ありそうな情報だから、いちいち玄関を開けてしまうんですよね。
だからこそ、役に立つ可能性を認めたまま、「でも今はやらない」と決められることに価値が出てくるんです。
情報が無価値だと証明できないと捨てられないのであれば、これからは、捨てる理由を探すだけで一日が終わってしまいます。
相談して選択肢が増えただけなら、仕事はまだ終わっていない
じゃぁ、その状況でコンサルやオンラインサロンが何をするのかというと、僕は、さらに情報を増やす側には回りたくありません。
せっかく時間とお金を使って相談してくれた人に、「あれもできます」「これもあります」「最近はこんな方法も」と候補を追加して、その人が余計に迷ったまま帰ったら、何のための相談だったのかと。
知識を持っていることを証明したいのであれば、それでもいいんでしょうけど、相手の仕事を進めたいのであれば、もう少し付き合う必要があります。
たとえば、自分のサービスが売れないので、発信を増やすべきなのか、新しい商品を作るべきなのか、誰かとコラボするべきなのか、と迷っている人がいたとします。
その人に、どの方法にも可能性がありますよと、それぞれの成功事例を見せたら、できそうなことは増えますが、使える時間は増えていません。
むしろ、全部できないことへの焦りまで増えるかもしれないので、まず見たいのは、今どんな相手に何を売っていて、どこで話が止まっているのか、というところです。
案内を見てもらえていないのか、見てもらえているけど内容が伝わっていないのか、相談までは来るけど、その先へ進まないのかで、触る場所が変わるので。
たとえば、すでに相談は来ているのに、相手が頼める仕事の範囲を理解できていないのであれば、新しい発信媒体を増やす前に、今の案内や説明を見直した方がいいかもしれません。
そこで「今週は新しい媒体に手を出さず、この説明を直して、相談が来ている相手にもう一度伝えてみよう」と決められたら、ようやく手が動く状態になります。
相談の価値は、できることをたくさん教えてもらったことより、自分の状況で何を選び、何を後回しにするかが具体的になるところにあります。
その結果、相手の反応が変われば、その理由を考えればいいし、変わらなかったのであれば、実際に伝えた言葉や返ってきた反応を持って、もう一度相談すればいいんです。
最初に出した案が正解だったかどうかを守るために集まっているわけではないので、やってみた結果に合わせて、次の判断を変えられればいいんですよね。
僕が、今詰まっていることを相談して、リアルタイムでフィードバックを受けて、すぐ動くのが一番結果につながる進め方だと言っているのは、この往復があるからで、過去の動画の中に、自分が昨日出した案内への反応は入っていませんからね。
そして、このとき相談する側も、キレイにまとまった質問を作ることより、実際の仕事を見せる方が大事です。
何を試して、何が返ってきて、何を気にして手が止まっているのかが見えれば、自分では問題だと思っていたところが、今は触らなくていいところだったとわかる場合もあるので。
そうではなく「それもやった方がいいですね」しか言わない人と話していたら、やめる仕事がなくなります。
自分では捨てられなかったことを、一緒に確かめて手放せるから、その先の仕事に時間を使えるんですよ。
オンラインサロンでまでゾンビを増やさない
ここで、役に立つ情報を捨てるのはもったいない、と感じる人もいるでしょうけど、その情報を使うために、何の時間を使うのかまで考えてほしいんです。
今のお客さんに返事をする時間なのか、止まっている企画を出す時間なのか、家族と過ごす時間なのか、役立ちそうな情報を拾うたびに、どこかの時間を使っているわけですから。
そもそも捨てた情報だけが損失で、検討するために使った自分の時間は無料、という計算はおかしいんですよ。
なので、僕なら、新しい情報を取り入れる前に「これを知らないままだと、今進めたい何の仕事が止まるんだっけ」と考えるし、そこで止まる仕事を説明できるなら、調べる理由があります。
でも、なくても今の仕事を進められるのであれば、ひとまずそっちを進めて、実際に困ったところから調べ直せばいいし、今は採用しないという判断のために、その情報を悪者にする必要もありません。
役に立ついい話だけど、今の自分は使わない、それでいいんです。
やらないことを決めるのは、可能性を排除するためではなく、自分が選んだ可能性に時間を使うためです。
もちろん、自分だけで考えていると、避けたい仕事を「今は必要ない」と説明してしまうこともあるので、そこに他人の目が入る意味があります。
お客さんに案内を出すのが怖いから、発信の勉強を続けているのか、本当に案内を出す前に直すべきところがあるのかは、自分の頭の中だけだと、都合よく混ざるんですよね。
その違いまで話せる場所が欲しいし、僕自身も、そういうところに関わりたいんです。
オンラインサロンを選ぶなら、コンテンツの本数だけではなく、自分が持ち込んだ仕事をどこまで一緒に見てもらえるか、試した結果に対して次の話ができるかを見てください。
運営する側も、増やした動画の本数や、提供した情報の量だけで仕事をした気になっていたら、相手がどう変わったかを見なくなってしまいます。
動画は全部あります、説明もしました、あとはあなたの行動次第です、で終わるのであれば、コンテンツを増やすほど、売り手の言い訳も増えるわけです。
人の頭の中を散らかしておいて、「価値を提供しました」はないでしょう。
僕が作りたいのは、知っていることを増やし続ける場所より、やらなくていいことがわかり、自分がやりたい仕事に集中できる場所です。
そのために過去の知見を使うし、今の問題を持ち寄るし、人からフィードバックを受けて、すぐに動く、その繰り返しで、前回とは違う場所へ進んでいく。
これからのコンサルやオンラインサロンでは、その変化を仲間と一緒に作れるかどうかが、ますます問われるはずだし、情報(コンテンツ)量でぶん殴ることなんて、僕らが人を集めてまでやる仕事じゃないんですよ。
ゾンビは、もう十分に増えているので。
僕は、そこから何を捨てて、自分の商売を前に進めるか、どうやって理想の人生に近づいていくかという話を、あなたとしていきたいです。
オンラインサロンで待っています。






















