こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
Twitterやこのブログで度々紹介している下記の本を読まれた人は、なんとなくイメージできるかもしれませんが、最近はこの流れがさらに加速しているなと。
Twitterをしている人は既にお気づきかと思うんですが、最近は情報商材屋がガンガン参入してきてるじゃないですか。
同時に、セールスコピーライターとか「人を動かす文章を書くこと」をウリにしている人とかもよく見かけるようになったんですが、そういった人たちを見ていてふと思ったんですよ。
ツイートクソつまんねーと。
で、案の定、ツイートへの反応も薄いしフォロワーも増えていない。
まぁ、僕もフォロワーは多い方ではないですし人のことは言えないんですが、書くことを専門家にしている人よりかはまだマシなんじゃないかなと。
いや、マウント的な話をしたいわけではないので、ここを掘り下げるつもりはなくて、僕が問いたいのは「書くことの専門家が言葉や文章で人を動かせていない」という事実が表していることはなんぞや、ということです。
ロジカル疲れ
1つはこれで、要は「ロジックに疲れている」ということですね。
元も子もない話ですが「人を動かす文章術」的なことを教えてる人のツイートがおもしろくないのはなぜだろう。
フォロワーが増えていかないのはなぜだろう。
まぁ、そういう時代ですね。現代人はロジックを浴びすぎてて直感的にスルーするようになってる。
おもしろい人が文章を書くから人を動かす。
— ハットリシンヤ@右脳Marketing (@FACTDEAL) 2019年4月11日
コンサル業界もそうなんですが、「ロジカル = 正義」みたいなところがあって、特に男は論理的思考が好きですし弁が立つ人に憧れる傾向があります。
Twitterやブログでも、穏やかな議論ではなく、論破できる人がもてはやされたり尊敬されたりするよくわからん風潮があるじゃないですか。
ホリエモンとか落合陽一とかを見て憧れている人も多いんじゃないですかね。
もちろん、ロジカルシンキングが悪だとは言いませんし、むしろ成果を出すために逆算してロジックを組み立ててから行動することは非常に重要なことです。
ただ、ロジカルシンキングはあくまでツールなので、ブログやツイートなどの肩の力を抜いて楽しむ場所でコテコテの文章をぶつけられることに多くの人が疲れてるんじゃないかなと。
議論の緊張感を楽しむならともかく、一人で淡々とロジカルに話されてもねぇ、と。
コピーライティング不信
コピーライティングとかセールスライティングとかを勉強したことがある人であれば、ダイレクト出版とか神田昌典さんの本とか読んだことあると思うんですよ。
もしかしたら、コピーライティングの講座を受けた人もいるかもしれないですね。
今、ああいった文章を書きたいと思ったり、ああいった文章を読んで心動かされたりしますか?
おそらく多くの人がウンザリしてると思うんですよ。
コテコテのランディングページやセールスレターのデザインを見たり文章を読んだりしても「今どきこんなの読んで引っかかる人いる?」と思うのが正直なところですよね。
少なくともこのブログを読んでくれている人であればそうじゃないのかなと。
このツイートがわかりやすかったので拝借。
ターゲットによるんだろうけど、良いお客さんとお仕事したい人にとっては、コピーライテイングよりも、口語体であたかもその人が喋ってるような文章の方が断然響くんじゃないかな。
コピーライテイングをコピーライテイングだとわかる人がもうたくさんいるので、どんどん意味無くなってる気がする。
— 信夫大輔 (@sidelines_tw) 2019年4月11日
セールスの場面ではコピーライテイングは
お客さんの成果に繋がるわけじゃないですしね。
市場やお客さんの方が売り手より成熟していることに気づかないと。そうなるともう、日々の発信と行動しか語れるところが無くなる。
コピーじゃなくて背中と足跡で語れる人しか選ばれなくなる— 信夫大輔 (@sidelines_tw) 2019年4月11日
何が言いたいかというと、どこの誰だかわからない人が書いたロジカルな文章って、もうウケないんですよ。
コピーライティングやロジカルな文章に免疫のない情弱層は別として。
有名な人の場合、「その人が発する」というだけでワクワクして期待値が高まるので、それで納得感のある言葉や文章が並べられたら「おおっ!」ってなると思うんですが、無名な人がガチガチのロジックを語ってもねと。
ロジカルな文章って「わかりやすい」というメリットはありますが、同時に「型にハマってつまらない」というデメリットもあるわけなので。
肩書きが何であれ「(人を動かす)文章のプロ」をウリにしてポジショニングするのはなかなかハードルが高いということですね。
多くの人はロジカルな文章に疲れていますし、「文章が上手い」とアピールされると「動かされまい」と身構えますし、Twitterで実際に人を動かしたことの証拠となるいいねやRT、フォロワーが伴っていなければ自爆します。
全然良いことないですよ。
特にTwitterなんて、信用できるかどうかにおいて「人格」が重要ですから、そもそも「つまんねー」と思われたら終わりですからね。
肩書きの恐ろしさ
もう1つの視点ですが、こっちの話がメインです。
下手にコンサルタントに相談するより、イケてる経営者に相談する方が良いし、下手にカウンセラーに人生相談するより、修羅場くぐってきたシングルマザーに相談する方が良いやん。
それと同じで、自称コピーライターより言葉選びとか文章のセンスがクソヤバイバケモンがTwitterにはいっぱいいる。
— ハットリシンヤ@右脳Marketing (@FACTDEAL) 2019年4月11日
ライティングの専門家の話にも通じますが、情報発信者は「肩書きで縛ると損しまっせ」ということと情報受信者は「肩書きで選ぶと損しまっせ」という話です。
まぁ、まだまだ一部の情報だけで判断してお金を払う層はいるので、たとえ実力がないハリボテヤローでも食っていくことはできます。
実際、「有名で凄そうな人だからお金を払っちゃいました」という人がいたんですが、その凄そうな人を見るとフォロワーが2万人くらいいて、ツイートへの反応は激薄だったんですね。
僕からしたら、「えー、これにお金払っちゃったの!?」という感じなんですが、ほとんどの人はそういうところまで見ないんですよ。
ただやはり、メッキは剥がれていきます。
ウソはバレます。
というのも、Twitterでは目を光らせているヒマなパトロール隊がたくさんいるので、ガンガンツッコミを入れられて潰されるんですよ。
僕みたいな無名のコンサルタントに対しても「コンサルのくせに〜」とか「マーケターのくせに〜」とか意味不明なツッコミを入れてくる連中は一定数いますからね。
まぁ、第一線でコンサルもやっていないマーケティングもやっていない人にツッコミを入れられたところで何とでも応戦できますが。
ただ、自身の集客の効率化や販売者都合のターゲッティングのために、肩書きにこだわってばかりいて中身が伴わない自称専門家はどんどん淘汰されていくでしょうね。
信用するためのステップ
情報受信者として気をつけるべきことは、情報発信者の目線に立つことで見えてきましたよね。
知名度とか肩書きとか根拠の無い数字とかで判断すると、どんどん痛い目見る時代になってるってことですね。
自分が求めてるものを本当にその人が持っているかは、ブログとかツイートとかその人がどんな人に慕われてるかとか、じっくり精査してしないとヤバイね。
ウソはバレる良い時代でもあるけど。
— ハットリシンヤ@右脳Marketing (@FACTDEAL) 2019年4月11日
専門家としての肩書きやフォロワー、実績(フォロワー、収入)は最後に見るべき項目です。
情弱狙いの情報発信者はそこで釣りたいので、肩書きや収入などを目立つようにアピールしていますが、情報受信者として気をつけなければならないのはそこは最後に見るということです。
情報発信者が一番見せたいものが何か、アピールしたいものが何かを見ればターゲットがわかるので、慣れてきたらそこを見てサクッと判断しちゃっても良いですが、慣れないうちは別の部分から見ましょう。
見るべきなのは、言うまでもなくコンテンツ(ツイート内容やブログ記事)です。
で、ここで言う「見る」というのは、読んでスゴいかスゴくないかを判断するということではなく「それを実践して何かしらの変化を得られるかどうか」を見るということです。
その人のことを信用してお金を払おうと思っているのであれば、肩書きや専門性ではなく、その人が発信している情報やノウハウで成果を出せるかどうかを、まずは自分の身を以て体感するということですね。
で、愚直に実践して何も成果を残せなければNG、何かしらの変化や成長を実感できたのであればOKという考え方です。
何かしらの成果を実感できてはじめて「なるほど、だからこの肩書きを名乗れるんだ」「だからこれだけの実績が残せてるんだ」と、本来、精査しようがない情報に確信を持てるわけです。
ツイートでも少し触れましたが、MBAを持ってようが中小企業診断士を持ってようが、現場でのコンサルティング経験がほどんどないコンサルタントにアドバイスをもらうより、10年経営をして山も谷も乗り越えてきた経営者にアドバイスをもらう方がよほど価値があります。
で、そういう人が発する言葉や情報は通常とは切り口が違うものです。
コンサルタントに限らず、もしTwitter経由で何かしらの専門的なサポートを受けようと思っているのであれば、
①ブログやツイートを見る
②そこに書かれていることを愚直に実践する
③成果を体感できたら依頼する
という順番を間違わないようにしてください。
肩書きは誰でも名乗れますし、実績もいくらでも嘘をつけますが、自分の体験結果だけは紛れもない真実であり信用に値する証拠になるので、安易に自称の肩書きや実績を信用してサラッと依頼しないようにしましょう。