コンサルティング

行動できるかできないかは発信者やコンサルタントとの信頼関係で決まる

こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。

ビジネスやマーケティングに関する「ノウハウ」や「ハウツー」と呼ばれる情報は、世の中にはクサるほど溢れています。

たとえば、そのSNSを開いても

「これをやれば誰でも簡単に成功できます」
「私が月収○○万円を達成した方法」
「主婦でも○ヶ月で月商〇〇万円達成しました」

といった広告や投稿が目に入ってくると思います。
 

で、それらの情報の多くは、胡散臭い反面、僕が見る限り、ある程度の成果を出せる内容である場合がほとんどなんですね(中には正真正銘のゴミもある)。

大半の情報は基礎や応用法、切り口、ブレイクダウンの詳細に違いがあるだけで、いずれも本質的な内容に大差はないんですね。

にも関わらず、これらの情報を目にし、手に入れたとしても、成果を出せない人が大半なわけですが、それは「情報の質の差」、あるいは「行動力の差」だけでは説明がつきません。
 

じゃぁ、なぜ多くの人が成果を出せずに情報を「ただのゴミ」にしてしまうのか、そして成果を出す人はどのようにしてその情報を活かしているのかという、「行動に移せない問題」を深掘りし、その問題と密接に関連する発信者と受け手の関係性の重要性について解説します。

情報の本質は「やれば成果が出る」「やらなければゴミ」

ビジネス系やマーケティング系の情報、もっと言うとダイエット情報なんかも同じですが、そのほとんどが行動次第で「使えるもの」にも「使えないもの」にもなります。

たとえば、SNSマーケティングに関する情報で「ターゲットを明確にし、発信内容を統一することが大切」といったアドバイスがあったとします。

この内容は特別目新しいわけではありませんし、何なら基本に忠実な内容なので、このアドバイスに従い、実際にターゲットを明確にし、コツコツと発信を継続すれば、少なくとも一定の成果を得られるわけです。
 

一方で、同じ情報を目にしても「もう知っている」「そんなのは当たり前だ」と感じ、実践しなければ、その情報はただの「ゴミ」と化します。

情報そのものがゴミなのではなく、行動を起こさないことや掘り下げないことによって、自らその情報を無価値にしてしまっているということです。
 

だからこそ、「やれば成果が出る」「やらなければゴミになる」という極めてシンプルな事実を、まず理解することが重要なんですね。

どれだけ有益な情報も、自分のビジネスに落とし込んで行動しない限り、宝の持ち腐れであり、多くの人がこの「行動」の部分でつまずいてしまいます。

行動を左右する「発信者の価値観」と「ビジョン」

得た情報を元に実践に移すかどうかは、「本人の行動力次第」と言ってしまえばそれまでですが、実は行動力というのは、情報の発信者に対する信頼感や共感に大きく依存するんですね。

先ほども書いたように、ビジネスやマーケティングに関するノウハウ自体は、それを教える人が違っても中身に大差はありません。

しかし、発信者の価値観やビジョンが響かなければ、たとえどれだけ素晴らしい情報でも、人は「行動に移そう」という気持ちにはならないわけです。
 

たとえば、ある発信者が「今すぐこの方法で結果を出せます!」と力説していても、その人の価値観や伝え方が腑に落ちなければ、情報に対する信憑性も薄れてしまいますよね。

一方で、発信者の人間性や考え方に共感を覚え、「この人が言うならやってみよう」と感じた場合、その人から得た情報を行動につなげる可能性は飛躍的に高くなります。

特に重要なのは、発信者のビジョンが明確であるかどうかです。
 

たとえば、「ただ稼げる方法」だけを教えるのではなく、「なぜその方法が有効なのか」「どんな未来を目指しているのか」といった発信者自身の思いが伝わると、受け手はその情報に対して主体的な姿勢を持ちやすくなります。

あるいは、発信者が、過去の栄光に縋り付くことなく、望むべき未来に向かって今現在もがんばっているという姿を見せていると、ノウハウの信用に加えて人間的な信頼も感じられますよね。

つまり、情報の価値そのものではなく、発信者の価値観や伝え方が、行動を促す決定的な要因となるんです。

行動を促す「裏切れない想い」

発信者に共感して行動を移すというロジックには、もう一段階掘り下げられるんですが、それは「この人のことは裏切れない」という尊敬の念や想いが生まれることで、さらに行動力に拍車がかかるというものです。

発信者と受け手の間に信頼関係が構築されている場合、受け手はその信頼を損ねたくないと強く感じるんですね。

つまり、「この人の教えをムダにしたくない」「この人に認められたい」「この人に恩返しをしたい」といった心理が働き、行動につながるわけです。
 

一方で、表面上のリップサービスだけでは信頼関係は築けません。

例えば、「尊敬しています」「勉強になります」「ありがとうございます」といった言葉を伝えつつも、実際には行動を起こさない場合、受け手が発信者を軽く見ているか、真剣に受け止めていない可能性があるんですね。

このような状態では、情報の価値はおろか、行動のモチベーションも失われてしまいうことは言うまでもなく。

重要なのは、発信者が受け手に対して一貫したメッセージを伝え、相手の「本気」を引き出すこと、そして受け手は、その発信者に対する「信頼」と「尊敬」を行動で示す必要があります。

「好きな人」から「影響を受ける人」への変化

発信者に共感し、信頼を寄せる段階を超えると「この人から学びたい」という気持ちが芽生え、そしてその先には「この人に応えたい」という想いが生まれます。

ここに至ると、受け手は情報をただ受け取るだけでなく、それを活かして成果を出し、発信者に対して感謝や報告をするようになるんですね。

この段階に到達すると、情報そのものの価値以上に、発信者との関係性が行動を促進する大きな原動力となります。

最初は漠然と「好き」で傍観者として情報を受け取っていたものが「影響を受ける」という行動へと変化し、最終的には「結果を出す」という形で現れるということです。
 

これはコンサルをする上で、クライアントの関係性においても非常に重要なことです。

クライアントは「この人の期待に応えたい」と思えるようなコンサルタントを選ばなければならないですし、コンサルタントは「この人のサポートを全力でしたい」と思えるクライアントをしっかり選ぶべきで。

逆に、双方にこういった思いがない状態、あるいは一方通行の状態では成果は出ません。

行動できるかどうかは信頼関係が決める

結論ですが、ビジネスやマーケティングの情報において、重要なのは情報そのものではなく、それを発信する人と受け取る人の関係性です。

どれだけ優れた情報でも、行動しなければ成果は出ません。

そして、その行動を決定づけるのは、発信者に対する「共感」「信頼」「尊敬」といった感情から生まれる、信用と信頼だからです。
 

どんな凡庸なノウハウであっても「やればそれなりの成果が出る」という事実を忘れず、同時に「この人を裏切れない」と思える発信者との出会いを大切にすること、それが情報をただのゴミにしないための第一歩です。

そして、発信者としても、相手の「本気」を引き出すメッセージを届けることやサポートする姿勢が求められます。

最終的に、行動するかしないかは自分次第です。

ただし、その行動を後押ししてくれる存在がいるならば、結果は確実に変わるので、信頼できる発信者の情報を手に入れたら、その瞬間からまずは一歩踏み出すことを心がけてください。


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