Twitterをメインにするなという話をすると、Twitterでイキってる連中からは「逆だろ逆!」「Twitterで人生変わるぞ!」とか言われるでしょうけど、これは紛れもない事実です。
僕は個人でビジネスをやりはじめて、サラリーマン時代の副業も含めると15年くらい経つわけですが、Twitterを使い始めたのはここ数年なんですね。
それまではブログとメルマガのみでビジネスをしていました。
一応、Facebookも使っていましたが、オンラインコミュニティのプラットフォームとして使っていたくらいなので、友達も200人くらいしかいません。
で、今はTwitterをガンガンに使っていますが、あくまでサテライト的な役割であって主戦場ではないんですね。
楽しいのでヒマさえあれば何かつぶやいてしまうので、ツイ廃レベルでツイートはしていますが、ツイート自体は呼吸をするようなものなので、僕自身はあまりツイ廃だと思っていません。
というか、独自のプラットフォーム(ブログやメルマガ)を育ててきたからこそ、息をするように楽しんでツイートしまくれるんですね。
ツイ廃レベルでツイートしまくれるのは、すでに食っていけるプラットフォームがあって余裕があるからと言いますか。
一方で、何のコンテンツも待たずに最初からTwitterを主戦場にしようとしている人は、フォロワーが命、フォロワーがいなくては話にならないので、当然Twitterをガチるわけじゃないですか。
フォロワーがいないことにはマネタイズできないですからね。
で、Twitterガチ勢は、フォロワーを集めるためにツイートして、しかもそれだけでは集まらないから、無意味な相互フォローを繰り返したり、インフルエンサーに媚びたりするというのがセオリーです。
だからツイートの内容がめちゃくちゃ面白くない。
Twitterなんて、人生経験から来る本音や人格が見えるからこそ面白いわけであって、フォロワーを増やすための自分を偽ったツイートなんて全然面白くないし、すぐバレてしまいます(情弱層には一定期間はバレないですが)。
そのことをわかっていない人は10年どころか、数年、下手をすれば数ヶ月で消えていっているわけですね。
ちなみに、消えてしまう主な原因は
ネタ切れになる
比較されて負ける
固定客が得られない
といったところに分類されるわけですが、これらの原因のほとんどはやSNSの特性でもあるので、解決しようがないんですよ。
❶ ネタ切れになる
ぶっ飛んだ人生経験をしている人や写真や動画で魅せられるものがある人は別ですが、そもそもブログを書く深さや広さがなかったり、思っていることを言語化する能力がない人がTwitterをやったところで、ネタ切れになることは目に見えています。
そもそも「自分には何もないけど、Twitterガチってフォロワー増やして有名になれれば何者かになれるだろう」という考えが甘すぎなんですよ。
その行程でほとんどの人はフォロワーを増やすためにインフルエンサーの金魚のフンになると思うんですけど、どれだけフォロワーを増やしたところでそのフォロワーのほとんどはインフルエンサーのものなんですね。
がんばって自力でフォロワーを増やしても、そのインフルエンサーと絡んでいれば、一般の人はそっちの方が魅力的に見えるので流れていきます。
結局おこぼれをもらうようなビジネスしかできないんですね。
クリエイティブ系やアート系であれば、人それぞれ好みがあるので、影響力だけではなくコンテンツそのものに魅力を感じてもらい、自分のファンになってもらうことはできます。
が、ビジネス系コンテンツは言い方が違うだけでぶっちゃけどれも同じなので、そうなったとき、影響力や権威がある人が求心するのは当然で。
だからこそ、ビジネス系やマーケティング系の発信者は媚びずに自分の言葉で発信することが大事なんですね。
誰かの言葉や思考、ビジネススタイルに依存していると、情報の横流しが限界なので、早晩ネタ切れしてしまうのは当たり前だということです。
❷ 比較されて負ける
Twitterは「自分のアカウント」ではあるものの、鍵垢にでもしない限りオープンに開かれた場所であり、あくまで「Twitter社が運営しているプラットフォーム」です。
ということは、フォロワーはあなただけのフォロワーではなく、Twitterユーザー全員が共有できるでフォロワーであり見込客なんですね。
これはTwitterだけではなく、 FacebookやInstagram、YouTubeなども同じで、もっと言うと楽天、Amazonなども同じく、あくまで「プラットフォームのお客さん」でしかありません。
常に顧客の奪い合いですし、ひどい業界だと常に同業同士で足を引っ張りあっています。
ブログなどではアクセスを集めるまで一苦労ですが、SNSではすでに人の流れがあるので、認知してもらえるスピードが圧倒的に早いです。
それを感覚的に「集客が簡単そう」と感じ、みんなSNSに入ってくるわけです。
ただ、共通のプラットフォームを使わせてもらう以上、常に誰かと比較されるので、飽きられないように目立つ動きをしたり、ずっとフォロワーを集める企画を打ったりしなければならなくなります。
そんな常に比較されて消耗する世界でずっとビジネスをするんですかという話で。
企画ならまだ良いですが、炎上しなければ誰も相手にしてくれなくなってしまったTwitter芸人みたいなビジネスインフルエンサーもけっこういますよね(あえて誰とは言いませんがw)。
そうやってどんどん過激になっていくことで、アカウントが凍結されたりBANされたりといった末路を辿るのは言うまでもなく。
❸ 固定客が得られない
もちろん、商品やサービスの内容に大きな差異があれば共通のお客さんになることはありますが、お客さんは全ての商品やサービスにお金を払っていたら破産してしまうので、すぐにふるいにかけられてしまい、間もなくあなたの元からいなくなります。
例えば、Netflix、Prime Video、U-NEXT、Abema TV、Hulu、全てのサービスにずっと入っている人なんていないですよね。
金銭面の負担だけではなく情報に関しても、いくら好きだからといって複数人からのインプットが増えてくると食傷気味になってしまうので、すぐに人物の取捨選択をされます。
常にバトルロワイヤル、トーナメントが行われているような状況で、結局それが固定客や固定ファンを得られないということになるんですね。
強者になれなければ未来はない、つまりフォロワーが増えなくなったら終わり、ということはツイートをサボったら終わり、差別化ができなくなって飽きられたら終わり、魅力的な人がたくさん現れたら終わり、ということになるので。
強者の条件
Twitterで生き残れるのは強者、もしくは強者の資質がある人だけなので、強者ではない人、強者になれない人は絶対にTwitterを主戦場にしてはいけないのです。
ちなみに、フォロワー数が多いことは「結果として強者になった」と言うことであり、初期段階においてそれは強者であることとは関係ありません。
というか、強者の条件を満たせばフォロワーは後から付いてきますし、フォロワーをテクニックで増やさなければならない時点で強者の条件を満たせないのでアウトです。
その満たすべき「強者の条件」というのは何かいうと
圧倒的な経歴や肩書きがある
圧倒的な独自性がある
のいずれか、あるいはレベル次第では両方が必要です。
経歴や肩書きというのは、誰もが知る大手で勤めていたとか、そこでの重要なポジションを担っていたとかですね(よく見るのは東大卒とか元リクルートとか)。
そんなものは付け焼き刃だろと言う人もいるとは思うんですが、悲しいかな日本では学歴や役職は錯覚資産としてまだまだ通用してしまうんですよ。
もちろんわかる人にはわかるんですが、ほとんどの人はぱっと見でわかりやすい経歴、実績、肩書き、権威に弱いんです。
まぁ、最近は「元リクルート」とか「元電通」とかをプロフに書いている人は地雷に扱いされている感はありますがw
で、独自性というのはインテリジェンスですね。
人とは違う独自の切り口を持っている人やレア度が高いビジネスをしている人などがそうですし、その他にも圧倒的に稼いでいるというのも独自性と言えば独自性です。
経歴や実績、肩書きがなく、ゼロからTwitterを主戦場にして強者になるにはここがずば抜けていないと無理ですね。
基本的にはこの2つが揃っていてこそ強者であり、長きに渡って生き残って行こうと思うとどちらかだけだと難しいです。
強者になれなかった人の末路
強者の条件が揃っていたとしても、それでも消費され続けるTwitterで生き残ることは、かなりハードルが高いでしょう。
ネタ切れしないように常に新しいことをしなければならないですし、ビジネスや企画、商品やサービスで注目を集め続けなければならないからです。
で、ネタを提供できなくなった人が何をし始めるのかというと、先ほども言ったように「炎上」商法や「コラボ」商法なわけです。
なんとなくイメージは湧きますよね。
コンテンツで勝負できなくなって炎上的なアプローチばかりをする人や、影響力が下がってくるやいなや、他の有名な人に絡んで寄生虫のように顧客を取り込もうとする人。
強者になりきれないSNSガチ勢が食いつなぐ手段はこれしかないですし、そもそもこんな手段で食いつないでいくことに無理があります。
だからこそ「10年生き残りたいならTwitterを主戦場にするな」なんですよ。
決してTwitterやその他SNSを集客やマネタイズの場に使うなと言っているわけではわけではありません(使い方次第では強力な武器になります)。
ただ、自分の資質を把握して、悲惨な末路を辿らないように、ブログやメルマガなど極力外部に邪魔されることのないクローズドの主戦場は持っておきましょうということです。
特にメルマガやLINEなど、完全クローズドのメディアはマストです。
プラスアルファとしてTwitter、その他のSNSです。
結果としてその方が情報発信に余裕も生まれますし、すでにコンテンツを抱えているのでネタにも困らなくるんですね。
レッドオーシャンヒエラルキーの頂点に君臨する強者とまではいかなくても、レッドオーシャンの隙間に巣食う隠れ家的なポジションを獲得できるようになるということです。