こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
情報商材もオンラインサロンもコンサルも、基本的には商品は「情報」なわけなんですが、意外とそれぞれの情報の特性を理解している人は少なくて。
これは買い手だけではなく売り手もそうで、お互いに定義や特性を理解していないから
「この情報商材を買えば必ず儲かると言われたのにダマされた」
「オンラインサロンに入ったのに何もしてもらえない」
「コンサルで言われた通りにしているのに成果が出ない」
みたいな残念な声が上がるわけです。
もちろん、売り手によって定義やルールは変わってきますが、特性として「〇〇はこういったもの」と理解しておくことで、購入の際に質問ができるのでミスマッチを回避できます。
例えば、「このオンラインサロンでは、質問や相談に対して個別でアドバイスをいただけるのでしょうか?」というような質問をすれば、サービスの範疇は自分が求めているものかどうかを判断できます。
逆に、こういった理解やコミュニケーションが無いままで購入してしまったら、「そんなことは書いていない」「そんな約束はしていない」「そもそもオンラインサロンでそこまで求められても」と、売り手のルールで全て完結してしまうんですね。
もちろん、法律に反していることなどに関しては完結させずに戦えば良いんですが。
ということで、それぞれの特性に関する結論に関しては下記のツイートで述べたんですが、買い手も売り手も不幸にならないために、もう少し理解を深めてもらった方が良いかなと思ったので、それぞれの特性をもう少し掘り下げて書いていきます。
情報商材とコンサルとオンラインサロンを混同してる人が多いけど
情報商材:稼ぐ方法はこれだ!ソースはオレ(Do!)
コンサル:何をして稼ぎたいんですか?(What?)
オンラインサロン:困ってることを教えてください(How?)というように、売り手👉買い手のアプローチにはかなりの差がある。
— ハットリシンヤ@カメラ修行中 (@FACTDEAL) 2019年3月22日
情報商材の特性
情報商材という商品の特性は「ここに書いてあることを実践すれば成果を出せる人もいるかもしれない」という、いわゆる「Do!(とにかくやれ)コンテンツ」ですね。
普通に考えればわかると思うんですが、仮に書いてあることが全て本当だったとしても、販売者と同じ境遇で実践できるわけがないので、同じ成果が出る可能性は極めて低いわけです。
人間性、人脈、時期、商品などの前提条件が違うわけですから当たり前です。
なので、そこを勘違いして「これを買えば自分も同じように稼げる!」と思うことがそもそもアウトなんですね。
成果なんてほぼ出せるわけがないですし、そのことも理解せずに買ってしまうから「この情報商材は詐欺だ!」と言うしかなくなるわけです。
もちろん、詐欺商材もあふれていますが、本当に価値のある情報商材でもこのように詐欺のレッテルを貼られてしまうのは残念なことです。
じゃぁ、情報商材は一切買うべきではないものなのかと言うと、決してそういうわけではありません。
① 信用できる情報にリーチできる
② 成果に関して自己責任と考えられる
③ 自分のビジネスに落とし込める
という条件をクリアしていれば購入しても良いでしょう。
① 信用できる情報にリーチできる
まずは購入しようと思っている情報商材の中身が信用できるかどうかのリサーチができなければ話になりません。
販売者がすでにブログやSNSなどで大量に情報発信をしていて、その中身は情報として価値のあるものなのかどうかを確認してから購入すべきだということです。
ろくに下調べもせずに「みんなが買っているから」とか「タイトルに引かれたから」とか「なんとなく信用できそうだから」といった理由だけで購入をしてしまうと痛い目を見ます。
あるいは、煽りのプロモーションやセールスに乗せられてしまったり。
② 成果に関して自己責任と考えられる
信用できる情報にリーチできたら、盲目的に購入するのではなく、成果を出せるかどうかは全て自己責任だと受け入れる前提で購入するということですね。
なぜなら、境遇が違う人が成功したノウハウを手にするわけですから、成果の大小、成果の有無は一切保証されなくて当たり前だからです。
成果が出なければクレームを入れるとか返金を要求するとか、自己責任として受け入れられない人はそもそも購入することはやめておきましょう。
③ 自分のビジネスに落とし込める
境遇が違う人が成果を手にしたノウハウを唯一生かす方法は、必要な情報やノウハウだけをチョイスして自分のビジネスに落とし込むことです。
書かれていることを1〜100までその通りにやるんではなくて、「これは使えるノウハウだな」というものだけをピックアップして、どんどん実践していくということですね。
基本的に、情報商材は初心者層ではなく、情報の精査スキルもあって何が必要かも理解できているビジネス中上級者向けなんですよ。
オンラインサロンの特性
オンラインサロンという商品の特性は「何か困っていることがあればここに来て相談してくださいね」という「How(やり方教えます)コンテンツ」です。
情報商材が教科書、コンサルが家庭教師だとすれば、オンラインサロンは学校や塾のようなものですね。
基本的にはテーマがあって、それに沿ってのカリキュラムが配信され、その中でわからないことがあれば手を挙げて質問すると。
まぁ、カリキュラムが無く、質問や相談をすれば主宰者がアドバイスをくれるというスタイルのオンラインサロンも多いかもしれませんが、いずれにしても質問や相談をしなければ、教科書を読んでいるだけ、誰かの相談内容を聞いているだけなので、情報商材と変わりません。
情報商材と同じように、すでにビジネスをしている人であれば自分で必要な情報をチョイスして活用できるので、そういった参加の仕方もありですが、ビジネス初心者で質問や相談ができないのであれば、そこにいる意味は無いということですね。
ということから、
① WEB検索では解決策が見つからない
② コンサルがどんなものか体験してみたい
③ 市場リサーチとして使いたい
といった理由で参加するのであれば良いと思います。
まずは検索して情報収拾し、自力で問題解決をしようとしてください。
それでも解決しない場合、ベストなのはマンツーマンでのコンサルですが、ライトなものであればオンラインサロンでも解決する場合はありますし、実際コンサルがどんなものなのかを体験するためにオンラインサロンに入会するのもありですね。
オンラインサロンにおける市場リサーチに関しては、下記の記事を参考にしてください。
コンサルの特性
ここまでの流れで、情報商材でもなくオンラインサロンでもないものがコンサルだということになるので、なんとなくイメージがしやすいですかね。
コンサルが家庭教師だという話を出しましたが、家庭教師はいきなり教科書も渡さないですし、「何か困っていることはないですか?」とか聞いてこないですよね。
優秀な家庭教師であれば「どこの大学に行きたいのか?」「なぜその大学に行きたいのか?」と質問するのと同じで、コンサルタントは「なぜそのビジネスをするのか?」「いくらくらい稼ぎたいのか?」といった「What」や「Why」の部分から寄り添います。
偏差値30の人に、「東大に合格する方法!」とか「東大受験で困っていることは何ですか?」とかを聞くことはしません。
偏差値はいくらなのか、なぜその偏差値なのか、その偏差値でどこの大学に行こうとしているのかをしっかりと掘り下げて、無理なものは無理と言うし、可能であればその人に合った指導をしていくわけです。
コンサルであれば、
今現在何に取り組んでいるのか?
強みに変わるリソースを持っているか?
そもそも市場のニーズはあるか?
目標の収益はいつまでにいくらか?
その収益目標の理由や根拠は?
といったことから掘り下げて聞いていき、現状とギャップを埋めるためのベストな計画とアクションは何かを一緒に考え、PDCAよりもさらに細かいPDCAを回していくんですね。
ということで、
① 客観的に分析してほしい
② 自分に向いている方法が知りたい
③ ダメだった時のサポートがほしい
といった目的を持ってコンサルを受けると良いでしょう。
①、②に関しては上記の通りなのでわかると思いますが、重要なのはやはり「③ダメだった時のサポートがほしい」ですね。
これは情報商材にはもちろん無い要素ですし、オンラインサロンでも1人のサポートに集中するのには限界があります。
コンサルは情報商材やオンラインサロンとは違って、「これだけやれば大丈夫です」「まずはこれだけやりましょう」といった指導はせず、AとBとCを同時に進めていき、その中で効果が高いものと低いものを見極め、アクションを絞り込んだり、捨てたり、時にはDやEを足していったりするんですね。
まさに、完全にオーダーメイドだということです。
ビジネス初心者ほど安易に頼るな
ビジネス初心者ほど情報商材やオンラインサロンに手を出すんですが、情報の精査力も乏しく自分のビジネスに落とし込めないような状態では、お金と時間を失うリスクは大きいんですね。
じゃぁ、何で学べば良いんだっていう話なんですが、それはお伝えした通り、「まずはGoogle検索や書籍で情報収拾して自分なりに実践する」に尽きます。
最初から最高の情報商材やオンラインサロン、コンサルタントをチョイスできることなんて奇跡に近いんですよ。
まずは自分で一定距離を走ってこそ、何が弱いのか、何が足りないのか、他に上手くいっている人と何が違うのかが少しずつわかってくるので、そこで初めて
「こういう情報商材が必要だ」
「こういう環境のオンラインサロンは無いかな?」
「こういうコンサルタントに依頼したい」
と、いったことがまともに考えられるようになるということです。
Googleや書籍だけではなく、Twitterでも、その気になれば自力で走るには十分な精度の高い情報が集まりますからね。
ビジネス初心者の人は、まずはすっ転ぶまで自力で走ってみてください。