どうも、服部(@FACTDEAL)です。
OpenAIのChatGPTに続いて、GoogleもGoogle Bardを開始したわけですが、みなさん上手く使いこなせていますでしょうか。
まだまだファクトチェックが必要な状況ではありますが、今後さらに精度は上がっていくでしょうし、すでにChatGPT PlusではGPT4が利用できるようになり、その機能や精度は劇的に上がっているようです。
で、最近よく言われるのが「SEOが死ぬ」「ブログが死ぬ」といった悲観論。
これは果たして本当にそうなのかという話を今回はしていこうと思うんですが、ロジックはシンプルで「ChatGPTに質問すればそれなりに的確な解答をくれるので、わざわざ検索してサイトやブログで情報を探さなくなる」という感じですね。
加えてSEOに変わる「SGE」なる定義発表され、さらにその線が濃厚になったと。
Googleが検索エンジンに生成AIを統合、AIと対話しながら情報を深掘り
要は、今まで検索をするとトップにSEOに強いサイトやブログが出てきわけですが、今後はAIが生成した文章が優先され、人が書いたものは下層に追いやられるという、SEOのルールが根本的に変わるということが示唆されていると。
まぁ、これだけ聞くと「ブログオワタ」「SEOムダ」みたいに思う人がほとんどだと思いますし、Twitterでもそういった悲観論はよく見かけます。
が、僕の見解は少し違います。
生死の分かれ目
上記の流れから考えると、検索からブログを見つけてもらうのは確かにハードモードになるとは思いますが、「Twitter ➡︎ ブログ」の導線を構築している人は特に問題ないかなと。
Twitterを運用している人というのは、基本的にパーソナルな部分、つまり人間的な魅力を同時に伝えている人が多いので、今後AIとは真逆の「人間臭さ」や「主観」を求められるブログとの相性はかなり良いんですよね。
検索流入は明らかに減るとは思いますが、これまでコツコツTwitterを運用している人に関しては、引き続きAIには書けない人間臭く、主観全開、かつしっかり問題を解決できる記事を書き続け、その断片を日々ツイートできていれば問題ないということです。
独自性の高いブログを書いている人は、これからの世界では、より際立つということですね。
もっと言うと、Twitter Blueを使っている人であれば、1万字までの長文ツイートができるわけですが、これも有効になり得ます(あとで詳しく書きます)。
一方で、毒にも薬にもならない、一般論の羅列や説明書の域を出ないような普通のブログを書いている人、そしてTwitterをやっていない人は、正直かなり高い確率で淘汰されるでしょう。
検索流入も極少になり、辿り着いてもらってもAIの解答や問題解決力に及ばない、Twitter(その他SNS)からの流入もない、となると当然ですよね。
ブログの存在価値がなくなるどころか、存在にすら気づいてもらえなくなるのです。
とはいえ、ずっと言い続けていることですが、そこまでぶっ飛んだ個性溢れる記事を書かなくても
❶ コンテンツメディア(ブログやYouTube)
❷ コンバージョンメディア(メルマガやLINE)
❸ ブランディングメディア(TwitterやInstagram)
をコツコツ運営している人にとって、力の入れどころや優先順位が変わるだけで、大した問題ではないということは言うまでもなく。
もちろん、SEOはやらなくても良いよということではなく、最低限のSEO対策はした上で、努力のベクトルを変えていきましょうということですね。
テキスト需要の復活
YouTubeの出現によって、動画時代が到来し、テキスト(文字)が読めない人が増えました。
さらには、TikTok、リール、YouTubeショートなど、ショート系の動画の普及によって、長い動画すらも見られなくなりました。
そのニーズに合わせるかのようにYouTubeの参入者が増え、かつてブロガーと呼ばれていた人もYouTuberに転身していきいましたよね(成功者はごくわずかですが)。
完全にブログ離れ、テキスト離れが起こったわけです。
もちろん、何を見るか、何を学ぶかによってテキストが良いのか、動画が良いのかは変わりますし、明らかに動画で伝えた方が良いものもたくさんあります。
ビジネスを学びたい人でも、その学習レベルで別れたりします。
例えば、ビジネス初心者ほどコンテンツの価値を感じやすい動画を好みますし、ビジネス上級者ほど自分のペースでインプットやチェックをしやすいテキストや音声を好む傾向にあるんですね。
リッチ感は「動画>音声>テキスト」ですが、学習効率は「テキスト>音声>動画」となるので、アウトプットを前提として学ぶ人は、テキストコンテンツを好む人が圧倒的に多いです。
とまぁ、ニーズは分散していますが、一般論として動画が主流の時代にあるわけですが、ここで言いたいのは「ChatGPTやGoogle Bardの普及によって、テキスト需要はそこそこ戻る」ということです。
今後、AIの解答は音声になっていくでしょうし、解答を画像や動画を生成して示してくれるのも時間の問題だとは思いますが、現状はテキスト(あるいは音声)で質問し、テキストでの解答が基本なので、若い人でも文字を読める人が増えるんじゃないかなと。
また、動画需要に関してですが、動画離れとまでは言いませんが、テキストに触れる機会が増えるんじゃないですかね。
動画離れというか、エンタメや実技、実践系のYouTubeは引き続き残り、解説、ビジネス系のYouTubeはAIに代替されるという感じで、棲み分けが明確になっていくという感じです。
書籍がまた売れ出すというようなこともあるかもしれません。
そういう意味でも、SEOが死んだからと言ってブログは簡単に死なないかなと。
長文ツイートが読まれる
最後に、最初に少し触れたTwitter Blueで使える長文ツイートについてですが、オマケで少し話します。
もうお分かりだと思いますが、ChatGPTやGoogle Bardが普及して活用されればされるほど、文章を読む(読める)人が増えていきます。
しかも、それなりに長い文章を読むことも苦ではない人が増えると思うんですね。
そうなったとき、テキストでの情報を求める人にとって、長文ツイートはかなり相性が良いというか、下記のような多くのメリットがあります。
スレッドを読むより楽
ブログ記事に飛ばなくても良い
ブログよりもシェアされやすい
ブックマーク数も見れる
コアなファンを集められる
スレッドを読むより楽
スレッドによるツイートの羅列はストーリーを作りやすいという魅力はありますが、最後にプロフに誘導するなどウザいツイートも増えてきているので、それなら1ツイートで長文の方がまだ読みやすいです。
ブログ記事に飛ばなくても良い
タイトルや誘導文を見てブログに飛ぶという手間がなくなりますし、「ブログか…」と離脱する人も防げます(リンク付きツイートはアルゴリズム的に悪印象という情報もありましたし)。
ブログよりもシェアされやすい
ブログの場合、読んでからシェアボタンを探してツイートという流れになりますが、ツイートであればRTボタンを押すだけですし、イイネもつけられるし、コメントももらえるので、反応がダイレクトに分かって良いですよね。
ブックマーク数も見れる
今ではブックマーク数も見ることができるようになったことにより、どのくらいの人がブックマークしてくれているのかがわかるので、前項の反応と合わせて多くのデータを取ることができます。
コアなファンを集められる
長文のツイートなんて読む気しないという人もいますが、おそらくそういった人も長文ツイートの文化が浸透していけばそうでもなくなると思いますし、「狭くて深いマーケティング」においては長文でも読んでくれるコアなフォロワーさんだけ大事にすれば良いので。
という感じのメリットが得られるので、反応が高かったものはリライト等をしてブログに書いてしまえば、多少なりともSEOに良い影響を与えられるので、一石二鳥です。
他にもメリットはあって、実際、僕もテスト的に長文ツイートをしていますが、エンゲージメントやプロフィールへのアクセスは通常のツイートよりも多かったりするんですよね。
これはテキストでのインプットを好んでいる、頭の良いコアな人が読んでくれている証拠です。
ChatGPT、Google Bardの普及によって、SEOで戦うのは無理ゲーになりそうですが、発信内容と仕組みの構築次第(注力点や優先順位の変更など)で、ブログやブログそのものの価値は落ちないと予想しています。
また、絶妙なタイミングで実装された長文ツイート機能を活用することによって、ブログライフ、テキストでの情報発信ライフはより良いものになるかもしれません。
ちなみに 、僕がブログを書いているからと言って、ポジショントークをしているわけではありません。
ビジネスの内容やジャンルによって、コンテンツメディア(情報発信のプラットフォーム)として、むしろYouTubeを推奨する方が多いくらいで。
これからの情報発信ビジネスについて、ぜひあなたの見解も聞かせてください。