マーケティング

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女性がキーを握る新時代における男性マーケターの役割

たまに、ホントにたまーにマーケティングの本を買う(年に2、3冊)んですが、その中でもひさびさに「これは良い本やな」と思った一冊をご紹介。

Twitterでは何度か紹介しているので読まれた人もいるかもしれませんが、めっちゃ良い本なのでぜひ読んでみてください。

マーケティングという視点で読んで学んでも良いですし、女性(奥さんや彼女)のことをもっと深く理解したいという人にも必読の本なので、ぜひゲットしてください。

僕はたまたま本屋さんで見つけて買ったんですが、この前書きに超共感しました。

女性視点マーケティングは、まだ未知の領域。
本書を手に取っている賢く知性のある読者の方々と、このマーケティングを新たな分野へと昇華させたい。「持続可能な」という大きなテーマでなくていい、子どもたちが笑顔で暮らす日本、地球に向けて歩き出そう。
それが今、もっとも求められているマーケティングであり、ブランディングだろう。
本書の読者と私とで約束したい。
「自信に満ち溢れた笑顔の未来のために、大人の私たちができることに踏み出していく」

さあ、女性視点マーケティングの世界へようこそ。

僕が普段から考えていることそのものだったので。

で、目次を見て買いました。

内容に関しては各々読んでいただきて、また感想を聞かせていただければなと思います。

女性目線とは?

ビジネスにおいて「女性の心をつかむ」というのはずっと言われていることですが、重要なのは女性の心理を理解して財布を開かせるということではないんですよね(そういうビジネスをしている人もいますが…)。

この本にも書かれていますが、女性が見据えている未来に目を向け、それを信じることが大事で。

その上で自分は何をすべきかを自分自身に問い、行動すること。

この視点でマーケティングを語る人(特に男性では難しいw)はいなかったので、かなり面白かったです。

ただ、これは「女性は未来予測ができる」という話ではなく、女性は男性とは違う目線を持っていて、しかも今の延長線上にない未来を描けるので、その未来が来たときのインパクトが強いということでもあるんですよね。

男性は良くも悪く論理的に考えるので、どうしても今の延長線上にある未来を想定しがちで、結果としてその通りの未来になったとしてもインパクトが弱いわけです。

これはうちの妻を見ていてもよくわかります。

私生活の中でも「え、何でそうなるってわかったん?」みたいな場面は少なくありません。

例えば、くだらない話ですが「衝撃の結末!」「前代未聞のどんでん返し!」とか言われている映画の結末を早い段階でよく当てるんですよね(いつも「言うなよおい!」とモメますw)。

で、聞いても具体的なロジックはなく直感だったりして(違和感を逃さなかったりするんですが)。

僕とは視点や張っているアンテナが違うんでしょうね。

ということで、女性の心を掴もうと必死の形相でマーケティングをしても違和感はすぐにバレるので、未来の(子どもたちの)ために女性と一緒にマーケティングを考えていくという視点で進めていきましょう。

もはや女性のお客さんはお客さんではなく「パートナー」として見ていかなければ、今やっている男目線のマーケティングはすぐにオワコンになってしまいますから。

今回僕からは、その「女性と共に」という環境を整えるために何をすれば良いのかについて解説していきます。

❶ 結婚をする

決して簡単な話ではありませんが、奥さんがいるということはマーケティングの感性を磨く上ではかなりのアドバンテージになります。

とはいえ、結婚に対して良いイメージを持っていない人も多いかもしれません。

例えば、子どもが生まれることで自分の時間がなくなるなど、いろいろと制限がかかるイメージは未だにありますからね。

ただ、実際は逆で、子どもが生まれた奥さんをほど真剣に未来に目を向けているので、その視点や感性のお裾分けをもらうだけでもかなりマーケティングのレベルは上がります。

もちろん、奥さんが情報収集したり考える時間がきっちり確保できているということが前提になるので、男はがんばらなくてはならないですが。

奥さんがPCやスマホを見る時間がないという状態にしてはいけないのです。

Twitterでは結婚や夫婦関係についてネガティブな発信をしている人もよく見かけますが、一方で奥さんのおかげでビジネスが上手くいっているという人もよく見かけます(少なくとも僕の周りはそういう人ばかりです)。

で、これは奥さんの支え云々という意味ではなく、奥さんの視点やアドバイス、あるいはクリエイティブな才能に助けられているという意味です。

もし、そういう人が周りにほとんどいないとしたら、そういう人を遠ざけてしまっている自分自身の発信に問題があると思ってください。

特に男性で、同じような人ばかり集まっていたり、奥さんの話題が全く出てこない人ばかりが周りにいる場合、それはあまり良い環境ではないかもしれません。

結婚しているにもかかわらず、自由を縛られているどころか感性豊かに伸び伸びとビジネスをしている人は、人間的に素晴らしいことはもちろん、クリエイティブかつパワフルな奥さんがいます。

それも「裏」にいるのではなく、すぐ「横」にいるのです。

もちろん、結婚相手は誰でも良いわけではないので、まずは優れた感性を持った彼女を作る必要があります。

彼女がいない人はまずそこから。

❷ 女性クリエイターとつながる

結婚が正義なわけではなく、結婚しなくても子どもは生まれますし、どんなスタイルであれ女性と良い関係を継続することは可能です。

なので、結婚できない人はマーケティングがダメダメだと言うつもりはありません。

女性と仕事をするということや、女性のお客さんにヒアリングをすることでも問題なく学ぶことができますからね。

ただ、ビジネスの特性上、女性と手を組むことが少ないという人もいると思うんですが、そういう人は「女性向けの商品(サービス)を作る」ということにチャレンジしてください。

女性を視野に入れなければ近い将来ビジネスは成り立たなくなるので、今のうちにチャレンジして失敗しておきましょう。

別に、大々的に女性をターゲットにしたコンセプトを打ち出す必要はなくて「これは女性に購入してほしい」というモノを作るということですね。

僕のサービスでも、大半が女性からの申し込みというサービスがあるんですが、特に「女性のための」とかは打ち出していませんが、女性に申し込んでほしいなと思ってコンセプトや言葉は考えています。

もちろん、女性をターゲッティングにした商品でスベることもありますが、その際は「女性の心を掴めなかったな」ではなく「女性が見据えている未来とズレがあったんだな」という視点で反省します。

それこそ、モノの先にある「コト」その先にある「意味」さらにその先にある「意義」を刺激することができなかったんだなと。

❸ 女性発信者をフォローする

結婚は難しい、彼女もすぐにできそうにない、女性と仕事もできそうにないし、お客さんに女性がいない、という人もいるでしょう。

そういう人は、まずはTwitterで女性発信者をフォローしましょう。

女性クリエイターでも良いし女性マーケターでも良いし、重要なのは「自分の言葉でビジョンを語っている人」です。

エピック(過去の苦労話や愚痴)や人の悪口を語って共感を集めている人は、当然クリエイティブでもないですしエネルギーもない、むしろ負のエネルギーを集めているだけなのでダメです。

もちろん、ビジョンを語る布石としてエピックを語っている人は問題ありませんが、僕ら男が学ぶべきことは女性が掲げるビジョン、女性がどんな未来を描いているか、それだけです。

そういう女性をガンガンフォローしていきましょう。

で、何度も言いますが、今その人が何を言っているかではなく、その発言や発信がどんな未来につながっていくのかを考えることです。

もし具体的な未来が示されていないのであれば「なぜそう思うのでしょうか?」と絡んでみても良いでしょう。

自分にはない視点で未来を語ってくれるはずです。

まとめ

この記事でも書きましたが、どう見ても女性の感性に触れなければ時代についていけなくなります。

 

いまだに収入やフォロワー数、肩書きでマウントしている人がいますが、あんなのはもうオワコンオブオワコンですよね。

気づいている人は、コロナ前からもう次の世界に旅立っているわけです。

これからのマーケティングは女性の力を借りること、そのために女性がその力を発揮できる場所、活躍できる環境を用意してあげることが僕が男マーケターの新たな役割なんじゃないですかね。

極端に言うとカマキリのオスの役割ですよw

すでに自らの力で人生やビジネスを切り開いている女性に対して「してあげる」というのはおこがましいかもしれませんが、そういう気概で臨みましょうということです。

時代背景や最近のニュースを見てもわかる通り、女性がキーを握り、それを男が支える時代の到来です。

信じるか信じないかはあなた次第です(言いたかっただけ)。


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