コンサルティング

コンサルを受けてもムダに終わってしまう人と成果を出せる人の違い

こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。

10年以上コンサをしてきて常々思うことの一つが、コンサルを受ける際、質問や相談が苦手な方が一定数いるということです。

コンサルは本来、お客さんの悩みを引き出し、問題解決をサポートするサービスなわけですが、質問や相談が上手くできない、遠慮してしまうといった理由で、期待通りの成果が得られないという話をよく聞きます。

特に以下のような理由で、「聞きにくさ」を感じている場合、そもそもコンサルを受けること自体がハードルになってしまうこともありますね。

言語化が苦手:自分の状況や問題点をうまく表現できない
遠慮してしまう:「こんなこと聞いても良いのだろうか」と考えてしまう
わからないことがわからない:何が問題かすら掴めていない状態

こういった状況でコンサルを受けてしまうと、「何かあったら聞いてね」というスタンスのコンサルタントとの相性が悪くなり、結果として時間とお金がムダになるリスクが生じます。

また、質問や相談ができないと、そのコンサルタントの能力(知識やスキル、対応力、人間力など)がわからないため、成果が出ないのはコンサルタントが悪いのか、自分が悪いのかもわからなくなってしまうんですよね。
 

もちろん、自分でビジネスをする上で、「起こることは全て自分の責任」というマインドセットを持ち合わせておくことは必要なんですが、粗悪なサービスを受けているのにも関わらず、自責の念を持ち、自己嫌悪に陥ってしまって良いわけがありません。

そうなると、本当に専門家のサポートが必要になったとき、あらゆる人に対して懐疑心が拭えず、ずっと誰にも相談できないまま、前に進むことができなくなってしまうからです。

そうならないためにも、コンサルタントを見極めたり、必要なときに必要なサービスを受けられるような知識を身につけておいてください。

質問や相談が苦手な人が抱える問題

コンサルは問題解決や成長を促進するための貴重なサポートですが、質問や相談が苦手な人にとっては、コンサルの場がかえって負担やプレッシャーとなり、期待する成果を得られないケースが少なくありません。

で、このような人には共通して、質問力や相談力に関するいくつかの課題があるんですね。

言語化が苦手

いわゆる「言語化能力」ですが、多くの人が、「言いたいことはあるけれど、上手く言葉にできない」と感じています。

これは人によって様々で、喋って伝えるのが苦手という人もいれば、テキストで伝えるのが苦手という人、あるいは両方という人もいますよね。

いずれにしても、自分の課題や疑問を適切に表現する能力が不足していると、コンサルタントに正確な状況を伝えられず、サポートが不十分になってしまいます。

遠慮してしまう心理

また、「こんなことを聞いて良いのだろうか」「もっと大きな問題じゃないと質問や相談しにくい」と感じる人もいます。

こういった遠慮や気遣いは、実に日本人的で素晴らしいものではあります。

ただ一方で、こういったある種の「優しさ」は、必要なサポートを得る障害になり、小さな疑問が解消されずに積み重なると、やがて大きな問題に発展することにもなります。

わからないことがわからない状態

これは、特に初心者や新しい分野に挑戦する人に多いんですが、「自分が何をわかっていないのかがわからない」という状態です。

この状態では、そもそもどんな質問や相談をすれば良いのかがわからず、コンサルの初期段階でつまずいてしまうことになります。

コンサルを受けてからこの状態にならないように、事前のコミュニケーションで明確にしておくことが必要です。

コンサルのスタイルが合わない場合のリスク

質問や相談が苦手な人にとっては、「何かあったら聞いてくださいね」というスタイルのコンサルタントはリスクが高いです。

このスタイルは、ある程度自分で問題や課題を整理し、それに適したノウハウを提供され、それを進めていく中で質問内容や相談内容を明確にできる人に向いていますが、そうでない場合、サポートに疑問を感じるでしょう。

また、次のような特徴のあるコンサルタントに当たった場合、期待する成果が得られないリスクが高まります。

課題やタスクを与えない

コンサルタントが課題設定をせず、「自分で考えて進めてください」というスタンスを取ると、お客さんが迷子になってしまう可能性があります。

質問や相談が苦手な人ほど、成果を出すためには具体的な課題やタスクが必要になるので、まずはここをきっちり与えられた上で進んでいくのかの事前確認は必要ですね。

そもそも、「困ったときの駆け込み寺」的な顧問契約をしていない限り、コンサルタントがこのスタンスを取ることはありえないし不誠実なので、そういった人と契約しないように気をつけましょう。

短期のゴールや期限がない

長期的な目標は重要ですが、短期的なゴールや期限のあるタスクがないと、当然ですが、進捗管理が難しくなります。

特にコンサルなどの無形のサービスは、売上や利益といった目にみえる数字以外は、なかなか可視化されにくいので、最終まで成果がわからないという状態で進みがちです。

そうならないためにも、その途中段階、客数やアクセス、フォロワーといった数字も、短いスパンでしっかり進捗確認することが重要です。

コンサルが進んでいる実感を持つためにも、短期間で達成できる目標がある方が良いということですね。

放置されるリスク

冒頭にも書いたように、「何かあったら聞いてね」というスタンスのコンサルタントは、質問や相談ができないお客さんをそのまま放置しがちです。

ただ、これも先ほど書いたように、顧問弁護士のように「何かあったときに助けてもらう」ことを前提にした、顧問スタイルのコンサルは存在しますし、実際、僕もそういった契約を結んでいるクライアントもいます。

いわゆるマーケティングのアドバイザー的な立ち位置ですが、ほとんどは、こちらからガンガン進捗確認をするスタイルでやっていますし、それが基本のスタンスであるべきです。

なので、積極的にフォローアップや声かけがあるかどうかの確認や、既存クライアントの様子などを必ず確認してください。

コンサルを受ける前に確認すべきこと

上記のようなリスクを押さえた上で、質問や相談が苦手な人がコンサルを上手く活用するためには、自分のスタイルに合ったコンサルタントを選ぶようにしましょう。

その際には、以下のポイントを重視し、納得いくまで確認してください。

事前に下記の内容を問いかけることによって、そのコンサルタントのレスポンスの内容や早さがわかるので、それはイコール、コンサルに至った場合にされる対応ということにもなります。

課題設定をしてくれるか
課題が明確に提示されると、自分が何をすべきかがわかりやすくなります。

定期的に進捗確認をしてくれるか
定期的なフィードバックやヒアリングがあると、自分の進行具合を確認できます。

短期ゴールや期限のあるタスクを提示してくれるか
短期的な目標があると、取り組みやすくなります。

積極的に声をかけてくれるか
「何かあったら聞いてね」ではなく、こちらの進捗や課題を先回りして確認してくれるコンサルタントは、質問や相談が苦手な方でも受けやすいです。

こういったことを確認せずに、「凄そうだから」「フォロワーが多いから」「人気だから」「人に勧めれたから」「成果を出している人がいるから」といった、いかにも情弱的な判断で依頼せず、自分の目と耳と口で必ず確認してください。

あなたに寄り添ってくれて、厳しくも楽しく、ビジネスを前に進めていけるコンサルタントと出会えることを願っています。


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