世の中にはいろんなメディアがあるわけですが、いろいろありすぎてどこから手をつけて良いのか悩みますよね。
Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、ブログ、note、LINE、メルマガ、オンラインサロン、Voicy、stand.fmなどなど、ざっと考えてもこのくらいあります(まだまだあります)。
ちなみにこの配置なんですが、主にどんな役割を置くかで分類しています。
左列:集客
中央:コンテンツ
右列:コンバージョン
となっているわけですが、当然どれもが集客に使えますし、コンテンツにもなりえますし、コンバージョンすることができます。
また、どれもがブランディングのためのメディアとしても成り立ちます。
なので、あくまで「こういう役割で使うと効果的ですよ」ということだと思っていただければ。
じゃぁ、実際に何を考えてどう運営していけば良いのか、何のために、何にどのくらい力を入れれば良いのかという部分を、僕がビジネスを始めてから運営してきた遍歴に沿って解説していきます。
図にしてみると、自分のどのメディアが弱くてどこが強いのか、あるいはどの導線が上手くいっていてどこが上手くいっていないのかがわかります。
ぜひマーケティング、メディア設計の参考にしていただければ。
まずはベタに無料ブログで
コンサルタントとして起業した際のスタートの段階では僕のメディアはアメブロとFacebookだけでした(デンジャーですね)。
サラリーマン時代もコンサルをしていたので、そのあたりのノウハウを発信していれば集客できるだろう的な軽い気持ちで、とりあえず無料ですぐ始められるアメブロでブログを始めました(芸能人も使ってるし)。
で、趣味として使っているFacebookにシェアすればネットワークビジネス的にもっと認知してもらえるかなという感じですね。
アメブロでは日記のようなくだらない記事も含め2000記事くらいは書いたと思うんですが、ある日「クライアントにしたいような人がなかなか来ないな…」と気づいたわけです。
アメブロには、いわゆるキラキラ起業家(男女ともに)が多く、承認欲求と金銭欲求の塊みたいな人たちからのコンサル依頼が多かったんですね。
で「これは違うやろ…」となって、WordPressでブログを再構築してターゲットを絞り込みました。
もちろん、アメブロ含め無料ブログにはブラックボックス的な利用規約があり、運営の機嫌次第で垢BANがあるという事実も踏まえて「WordPress × メルマガ」は早めに構築しないといけないなというのもありまして。
ブログだけでビジネスが回るように
新しいブログが構築されるまではアメブロも引き続き運用しつつ、アメブロから多く来る民度の低そうな人からの依頼は全て断りつつ、ブログから来てくれるお客さんも厳選していきました。
ただ、それでもやはり「招かざる客」は来てしまうので、スクリーニングしないとダメだなというのと、コンバージョンの向上と数字を細かく管理をしたいなということでメルマガをスタート。
何より、リストを集めずに売り逃げ型ビジネスを進めていくのは危険でしたし(デンジャー)。
メルマガを始めたあとは、ベタにFE(フロントエンド)商品、そのあとにBE(バックエンド)商品を販売という流れを作りました。
この時点で、アメブロはほぼ放置になりました。
とはいえ、この段階でもアメブロから中小企業の社長さんや個人事業主の方など、まともなお客さんからの依頼もあったんですが、同じくらい民度の低い客層からのアプローチもあったので、新しいブログが軌道に乗った時点でアメブロは削除しました。
同時に、新規流入もなく属性がビミョーなFacebookも一旦やめましたね。
売れる商品を再開発するために
最初はメルマガを「商品を売り込むため」のメディアとして使っていたんですが、リストが増えないと売上があがらないのと、もっと良い商品を作らなければリピートもされないということに気づき、一時期メルマガでセールスするのをやめ、リサーチとコミュニケーションに専念しました。
リサーチをした結果、お客さんが本当にほしい商品(コンサルでいうところの「お客さんがたどり着きたい場所」)を開発し、FEとして置きました。
で、FE購入者にさらにヒアリングすることで、 BEもニーズに合致したもの、売れるものが作れるようになり「メルマガ最高やん」と。
ちなみに、BEはコンサルでいうところの「お客さんがたどり着くべき場所」ですね。
法人コンサルも力を入れる
このあたりから法人からのコンサル依頼も増えてきたので、法人用にホームページを作成し、導線をしっかり確保。
ちなみに、法人のコンサル案件も獲得しようと思っていたので、起業段階から法人は立ち上げていました。
SNS運用を本格的に
Twitterを真剣にやり始めたのは、実はこの頃からなんですよね(遅っ)。
目的としてはいくつかあるんですが、コンサルタントとういうのは自分の頭脳が商品なわけなので、自分のノウハウや価値観に触れてもらうためのきっかけ、認知活動、そしてブランディングです。
ただ、影響力を駆使して不特定多数の人に購入してもらうようなアイドルビジネスをしたいわけではなかったので、インフルエンサーは目指すつもりは全くなく。
他には、この頃からWEB制作の案件も増えてきていたので、それを手伝ってもらうためのパートナー探しや、異業種の優秀な人とつながるため。
あとは、ブログをSEOだけに頼るのは危険だなと感じ始めていたので、その対策としてですね(デンジャー)。
なぜ有料noteを始めたのか
Twitterの運用が軌道に乗り始めてからnote(定期購読マガジン)を始めたわけですが、これは基本的にはスクリーニングのためです。
それなりに収益はありますが、情報商材販売プラットフォームというより、有料メルマガという位置付けで使っています。
その中で情報というものに価値を感じられる人、そこに対価を払える人だけがコンテンツを購入してくれたりコンサルに申し込んでくれれば良いという感じですね。
オンラインサロンもリサーチとスクリーニング
オンラインサロンの運営も始めるわけですが、オンラインサロンの目的に関しても収益化よりもリサーチとスクリーニングがメインなので、FE的な要素が強いですね。
オンラインサロンがあることによって、いきなり得体の知れないコンサルに申し込んで「思っていたのと違う…」と後悔する人、要はミスマッチを限りなく防ぐことができます。
オンラインサロンで質問や相談してもらえれば、コンサルの実力がわかりますからね。
そこで納得してくれた人だけが「マンツーマンでコンサルをお願いしよう」という導線に進んでもらうというわけです。
最近では、オンラインサロンのメンバー同士のつながりに希少性を感じているので「優秀な人、ステキな人と出会える場所」として機能するように、スクリーニングの精度もさらに磨いていっています。
YouTubeはブランディング
YouTubeに関してはマーケティング系のことはほぼ配信しておらず、完全に趣味の領域ですが、結局そういった姿を見せることがブランディングにつながるので。
何か配信したいものができたら力を入れるかもしれませんが、今のところはのんびり更新する感じです。
LINEの目的
今年に入ってLINEの運営を始めたんですが、きっかけは「クライアントにアドバイスするためには自分で運営して成果出さなきゃ」です。
結果としては、上手く回っていると思います。
コミュニケーションも気軽に取れるので、簡易な質問や相談に答えられますし、ニッチな企画でもしっかりコンバージョンが取れているので。
とはいえ、LINEも垢BANがあるので、メルマガの運用も並行してやっていて、リアルタイムでの配信やコミュニケーションはLINE、ステップ配信はメルマガという具合に役割を持たせています。
趣味をマネタイズ
インスタはカメラビジネスのためのコンテンツのストック、Facebookを復活させたのは、オンラインサロンつながりで友達が増えたからという、わりと軽い気持ちですね。
クライアントから運用のアドバイスを求められたら真剣にやりますw
という感じで、今に至るわけですが、他にも個人メディアを運営していますが、発信をルーティン化しているわけではないので省きます。
あとは Twitter設置用にポートフォリオ的なメディアを作って設置しているくらいですが、これがハブ的な役割をはたしてくれていて、けっこうな成果をもたらせてくれています。
このページは、まずはブログを読んでもらって、気になるサービスがあったら申し込んでもらい「今はまだ」という人にはLINEに登録してもらうという導線を作っています。
僕は勝手に「ポートフォリオLP」と呼んでいます。
固定ツイートに設置するポートフォリオ、自己紹介ページとして、ぜひ参考にしてみてください。
そんな感じで、クモの糸のような包囲網を設置していますが、一朝一夕でできあがったわけではなく、模索しながら今に至るという感じなので、今後も試行錯誤していくと思います。
何のために、何に力を入れるか、何を捨てるか、選択と集中の精度やモチベーションも高まると思うので、一度設計してみてください。