どうも、服部(@FACTDEAL)です。
ビジネスに限らず、何をするにもモチベーションは大事です。
それをやる意味、やらざるを得ない理由がないと続けられませんし、続けられないものは成果も出ませんからね。
実際、相談の多くに
モチベーションの維持が難しい時があるのですが、服部さんはビジネスや収入が軌道に乗るまでのモチベーションの保ち方で何か工夫された事などはありますか?
といったモチベーションに関するものがあります。
個人ビジネスの場合、あれこれ考えている一番最初がモチベーションMAX、あとは成果が出なければ下がっていくだけで、一度落ちたモチベーションを戻すのはなかなか難しいんですね。
もちろん、必ず絶対そうだとは言いませんが、例えば、恋愛を思い浮かべてもらえれば基本的にそうであることがわかります。
付き合えるか付き合えないかのときがドキドキMAXじゃないですか。
それ以降、良い関係を長く続けていこうと思ったら、絶対に他の人では代替不可能なポイントがあったり、お互いの新たな魅力を発見していったり、工夫していったり…といったことが必要になります。
ここまでの話で、下がったモチベーションを無理やり上げようとがんばること自体が愚策だということがわかるでしょう。
ビジネスも恋愛も、情熱があって自分がそうしたいからするわけなので、モチベーションが下がった時点で、選択肢は2つしかなくなります。
ビジネス(恋愛)を諦めるか
モチベーションを捨てるか
情熱や気持ちがついてこない、あるいはいつ復活するかわからない、復活させる方法もわからないものをいつまでもずるずると引きずっていても何も良いことはありません。
そういう場合は「その程度だった」とさっさと諦めます。
で、諦めたくなければ、下がったモチベーションを捨ててしまい、新たなモチベーションを見つけます。
つまり、モチベーションは「上下」させるものではなく、「有無」で考えるということですね。
あればOK、無ければ捨てるという、至極シンプルな話です。
もう少し具体的な話をすると、モチベーションというのは「動機(づけ)」であり、行動する指針や理由となるものです。
例えば、「月収100万円を稼ぐ」という目標に対して、もしそのモチベーションが1つしかなかったら、その1つのモチベーションが失われたらしまったら終わりです。
言ってしまえば「モチベーションの低下=動機の喪失」なので。
そうなってしまわないように事前に対策をしておかなければならないわけですが、じゃぁどうすれば良いのかというと
❶ モチベーションを言語化しておく
❷ モチベーションを複数用意しておく
❸ 段階的にモチベーションを変えていく
という3つが必要になります。
❶ モチベーションを言語化しておく
そもそも、モチベーションを言語化できていない人が多いんですよ。
ビジネスの目標や目的は明確にして、手帳に書いたり紙に書いて貼りだしたりしている人は多いと思うんですが
なぜそれをしたいのか
なぜそれを達成すべきなのか
何のためにそれをしなければならないのか
というところまで明確にしている人は少ないですし、設定していたとしても「社会貢献のため」みたいな、どこかの成功者みたいなウソくさいモチベーションを掲げていたり。
そりゃここを明確にせずに、周りに流されて始めたビジネスなんて、疲れて立ち止まったときに、「何のためにこれをしてるんだろう?」「何のためにがんばっているんだろう?」となって一瞬で挫折してしまいます。
なので、まずはモチベーションを言語化しましょう。
で、何度も言うようにモチベーションは動機なので、自分にウソはつかず、下世話でも良いですし、他人に言わなくても良いので、できるだけ鮮明で強い欲望を書き出すようにしてください。
対外的なモチベーションはすぐの消失してしまいますから。
❷ モチベーションを複数用意しておく
今回の話の最大のポイントはこれです。
冒頭でもお伝えした通り、モチベーションは一度低下すると復活させることはほぼ不可能で、しかもそれが1つしかないともう終わりなんですよ。
挫折の原因はだいたいこれです。
なので、モチベーションは下がったら上げるのではなく、必ず途中で失われていくものだと割り切って、できるだけ多くの強いモチベーションを用意しておくことで、がんばり続けることができるということです。
例えば、「最初は〇〇のためにがんばろうと思ってたけど、最近何かやる気出ないんだよな〜」となったときに、言語化していた複数のモチベーションを見返すんですね。
そうすると、「あ、そっか!がんばるのはこのためでもあったんだ!」と新たなモチベーションを基にがんばれるわけです。
注意点としては、関連性の高い複数のモチベーションを並べないことですね。
なぜなら、似たようなモチベーションを並列してスタートすると、どれかのモチベーションが低下してくると、連鎖的に他のモチベーションも低下しやすくなって、弾切れになるからです。
利己(自分のため)だったり、利他(家族や社会)ためだったり、毛色の違うモチベーションを複数持つことがポイントです。
そして、アンパンマンの顔のように、弱ったら新しいものに交換、また弱ったら新しいものに交換…というふうにしてください。
❸ 段階的にモチベーションを変えていく
そしてもう1つのポイントですが、目標に合わせてモチベーションを捨てたり増やしたりと変化させていくことです。
目標って段階的に設定すると思うんですよ。
例えば、月収30万円、その次に月収100万円、そして月収300万円…というふうに段階を踏んでいく場合、それに合わせてモチベーションも変化させていくということですね。
というか、必ず変化していくもんなんですよ。
「Aのためだと思っていたけど今はBのためにがんばりたいな」
「Cがやりがいだったけど今はDを考えるとテンション上がる」
みたいな感じで。
要は、自分が最初に設定したモチベーションに自分で縛られないように注意しましょうねということです。
また恋愛や結婚に例えますが、下記のツイートでも書いたんですが、段階に合わせて欲望やモチベーションって変わっていきますし、減ったりするじゃないですか。
何をするにしても、モチベーションが1つだとキツい。
例えば、恋人を好きな理由が1つだけだと、その1つに興味がなくなったら終わる。
・一緒に暮らしたい
・結婚したい
・子どもが欲しい
・幸せな家庭を築きたいとか、モチベーションがさらにどんどん見つかるからずっと一緒にいれる。
— 服部慎也|狭くて深いマーケティング (@FACTDEAL) December 4, 2023
目標は同じでも、状況に合わせて変化していくモチベーションを自分でちゃんと理解して、ある日突然モチベーションを失ったときに困らないように、「30万円は達成。よし、次の目標は100万円だな。これからのモチベーションはこれ…」というふうに定期的にチェックするようにしましょう。
そうしないと、知らないうちにモチベーションの弾数が減ってしまって、「もうこれ以上がんばれない」「何のために頑張っているのかわからない」という状況になってしまうので。
モチベーション維持に困っているという人は、言語化したモチベーションを複数用意し、状況を見ながら取捨選択していくということを意識的、かつ定期的にやってみてください。