こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
ブロガーしかり、アフィリエイターしかり、コンサルタントしかり、今一番不安なことって、「このまま情報発信を軸にして食っていけるのかどうか」だと思うんですよ。
ちなみに、ここで言う「食っていけるのかどうか」というのは、あくまで「弱者として食っていけるのかどうか」であって、強者としての話ではありません。
強者というのは、簡単に言うとコストが膨大な物量戦略で動いている人のことで、要は資金や労力の供給をストップした時点で破綻する、ある意味ハードモードで戦っている人のことです。
例えば、膨大な数のサテライトサイトを持ち、使い捨ての中古ドメインを大量取得、といった背景にGoogleを欺き続けるブラックSEO実践者もそうですし、人の役に立つ(と思い込んで)記事を大量投下してGoogleの評価をピュアに妄信するホワイトSEOどちらも当てはまります。
どちらも一定の効果があることは確かですが、SEO、つまりGoogleへの依存がベースにある時点で脆弱なスタンスです。
とはいえ、潤沢な資金やスタッフを抱えている企業や組織であればまだまだ戦っていけるでしょうし、個人レベルのブロガーやアフィリエイターの力が物理的に及ぶ領域ではない、という意味では完全なる強者ですよね。
まぁ、個人でも、外注を駆使し、朝から晩までPCに張り付いて、その領域で戦っている猛者もいますが、Googleのアップデートやライバルの動向に俊敏に反応しなくてはならないので、なかなかハードな上、バランスを崩し出すと一気に収益が激減するリスクを抱えています。
アフィリエイトやアドセンス以外の、他の分野での収益源があって、ブログを上位表示させることに生きがいを感じられる技術者や研究者、オタクならそれも楽しいかもしれませんが、情報発信すること自体が楽しい人はなかなかそこに楽しみは見出せないんじゃないでしょうか。
何かしらの商売をしている人にとって、情報発信はあくまで手段であって、楽しみと言えばやはりお客さんが喜んでいる状態を見ることだと思いますし、少なくとも僕はそうです。
じゃぁ、弱者としてこれから何をしていけば良いのかという話ですが、結論から言うと「アップデート」に尽きます。
聞き慣れた言葉だとは思いますが、具体的に最近何をアップデートしたかと聞かれても、なかなか答えられない人も多いんじゃないでしょうかね。
それもそのはずで、情報発信における大幅なアップデートは、目に見えない弊害や潜在的な恐怖がストップをかけるからです。
何が原因で前に進めていないのかと、その解決策を細かく紐解いていくので、もし当てはまる部分があれば参考にしていただければ。
アップデートの弊害
アップデートの意味に関しては下記の通りで。
コンピューターで、ソフトウエアの内容を、より新しいものに変更すること。不具合の修正や小規模の機能追加を目的として、ソフトウエアのメーカーや作成者が提供するソフトウエアの一部をインストールすることを指す。一般的に、大幅な更新の場合はアップグレードという。ソフトウエアアップデート。
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
簡単に言うと、「進化」ですよね。
ドラゴンボールで言うところの、新しい技を取得したり、戦闘力をアップしたりすることで、スーパーサイヤ人になるとかフュージョンとか、もっと大幅な進化に関してはアップグレードという感じでしょうか。
ビジネスで言うところの商品やサービスの改善、情報発信で言うところの新しい価値観や切り口の提示です。
今回は情報発信についての話なので、新しい価値観や切り口の提示について触れていきますが、情報発信のおいてのアップデートって実はちょっと難しいんですよね。
いや、アップデート自体は簡単なんですが、新しい価値観や切り口を提示すると、必ず摩擦が起きるので、その際のフォローが少し大変だったりします。
今までブログやTwitterなどで主張していたことを変えたりすると「以前と言っていたことが違うじゃないか」とか「ダブルスタンダードだ」とか言う人が出てくるわけですよ。
まぁ、アンチに関しては揚げ足取りをしたいだけなので放っておけば良いんですが、お客さんやファンに関してはそれなりの納得のいく説明が必要になるんですね。
特にフォローが必要なのが、「これをやった方が良い」と言っていたことを「やっぱりやらない方が良い」というパターンになった時です。
なぜなら、「これをやった方が良い」と推奨していた場合、それを信じた人というのは、お金なり、時間なり、労力なり、そこに何かしらの投資をしているからです。
それがいきなり「オワコンだ」とか言われたら、普通は「おいおい」となるのは当たり前なので、単に切り替えるのではなく、納得のいく解説があった方が良いわけです。
ただ、逆の場合はあまり気にする必要はありません。
要は、「これはやらない方が良い」と批判的、否定的だったものに対して「やっぱりやっても良いんじゃない?」と考え方を変えたとしても、何かを奪ったわけではないですから。
まぁ、「チャレンジを奪った」と言われたらそれまでかもしれませんが、そこまで他人に責任を押し付けるような人は、結局何を選んでもそうなるので、「じゃぁ、これからは誰に何と言われようが、自分がやりたいと思ったことはやってくださいね」としか言いようがありません。
アップデートのフォロー
とは言え、いずれにしても説明をするに越したことはありません。
その際に意識すべきことは、ちゃんとストーリーになっていること、つまり以前の主張や価値観の延長線上に新しい主張や価値観があることが重要だということです。
どういうことかと言うと、「やっぱりやーめた」と急に断絶したり、「だってしょうがないじゃないか」とえなりかずき的な逆ギレをかますのではなく、「以前はこうだったけど、時代がこういうふうに変化し、こういう要素が加わって(私自身、こういう情報を得て)、これも必要だという考え方になりました」というふうに、お客さんの幸せを探求するための道を踏み外してはいないということを伝えるということですね。
サラリーマンだった人や、今現在サラリーマンをしている人はわかると思いますが、社長の言うことや会社の方針なんてコロコロ変わります。
今の時代の流れを考えると、そんなことは当たり前ですし、それこそがアップデートなので、それに順応していかなければならないわけですが、ただ、そこに説明があるのとないのとでは信用度は全く変わってきますよね。
情報発信のアップデートは簡単ですが、社員に対しても、お客さん(読者、フォロワー)にしても、アップデートの際は筋が通るように説明をしましょうということです。
ブロガースタイルのススメ
ということで、今回は情報発信のアップデートとフォローをセットにすることで、基本的なキーワード選定やブログのコンセプトを変えずに、今よりも強力な求心力を持たせるという方法をお伝えしました。
これをすることによって、主となるテーマやコンセプトからブレることなく、新しい価値観や切り口の記事を増やしていけるのと、時代に合わせるにしても逆張りでいくにしても、「共感」や「反発」といったSNSの反応も得やすくなります。
アップデート後のフォローを考えずに大幅なアップデートをしてしまうと、SEO的にSNS的にもデメリットしかないので、注意して取り組むようにしてください。
弱者のブログ戦略として、さらに突っ込んだ内容に関してはnoteに書いているので、そちらも参考にしていただければ。
ライティングも、情報網羅性で勝負するアフィリエイタースタイルや専門家スタイルではなく、ブロガースタイルにアップデートさせていかなければならないですからね。