ブログがオワコンだと言われているわけですが、言っているのはブログで稼げなくなった人のただの負け犬の遠吠えに過ぎません。
とはいえ、僕も「一本調子でいくのはリスクは高いな」という見解はありまして、そこに気づいている人や知り合いのアフィリエイターの人は、Twitterでブランディングをしてブロガースタイルに変えつつ新し商売を始めたりしています。
noteなどの情報コンテンツを売ったり、オンラインサロンを運営したり、コンサルをしたり、物販をしたり、オフラインのビジネスをしたりして収益の柱を増やしていっています。
もちろん、中にはそういった方向には進まず、投資に力を入れている人もいますね。
ブログでの収益を増やすのは、ジャンルやカテゴリーなど、場合によってはハードモードかもしれませんが、それまでの経験を元に如何様にもしていけるわけです。
もちろん、YouTubeに参入するのも悪いこととは思いませんが、Googleのアップデートによって痛い目を見ている人が、Googleの一部であるYouTubeに参入して「これからはYouTubeだ!」とか言っているのを見ると冷静な判断とは思えませんが。
何かしらの本業があって、サブでいくなら全然良いと思うんですけどね。
まぁ、YouTubeに関しては各々取り組んでいただくとして、ブログ運営に関してはブログ悲観論に振り回されたり、あれこれ手を出して全てが中途半端にならないために、引き続きコツコツやっていくのが一番なんですが、コツコツの方法は少し変えた方が良いかなと。
ということで、今ブログで情報発信をしていて今後の方向性に悩んでいる人、あるいはこれからブログを始めようと思っている人のために僕なりの「ブログ4.0」をお伝えしていきますね。
ブログ1.0 ~人生逆転ツール~
そもそも「ブログ4.0」とはなんぞやという話なんですが、結論から言うとこんな感じです。
ブログ1.0:人生逆転ツール
ブログ2.0:マネタイズボックス
ブログ3.0:インフルエンス
ブログ4.0:隠れ家
まず「ブログ1.0」ですが、ザックリ言うと「純粋な自己発信」ですね。
自分の想いや価値観、あるいは〇〇日記のような趣味の延長のようなものを伝えて共感者とつながるためのツールで、コンテンツというよりどちらかというとSNSに近い感じですが、SNSとは違って発信した内容が流れずに記事として蓄積されていくのがブログです。
で、話題性によってアクセスを集めて影響力を増やしていくイメージで、あわよくば出版につながったりメディアなどに取り上げてもらって人生がガラリと変わる的な。
そういった“ブログバブル”を夢見る人が、有名ブロガーの後に続けと言わんばかりにみんなこぞってブログを始めたわけですが、ギャンブル要素、頭お花畑感は強かったですよね。
再現性が恐ろしく低いというか。
この頃は、今では当たり前のアフィリエイトやアドセンス、note、オンラインサロン、クラファンといったマネタイズ手段もまだまだ浸透していなかったですからね。
ブログ2.0 ~マネタイズボックス~
そして「ブログ2.0」というのは、発信内容を具体的かつ価値の高いものにし、何かしら困っている人や悩みを解決したい人を集め、アフィリエイトなどをしてブログで稼ぐという流れです。
要は、ブログ自体をマネタイズボックス(利益を出す箱)と考え、利回りが良くなるように記事を増やしたり既存の記事をリライトするなりして日々改善していくと。
簡単ではないですが、アフィリエイトの普及やノウハウの共有によって「あわよくば稼ぐ」より再現性は格段に上がりましたよね。
ただ、他のクズ商材をぶっ叩いて他のクズ商材を紹介するといった手法に代表されるような詐欺的アプローチによって、アフィリエイトは胡散臭いものだと認定されていきましたよね。
次の項目でも解説しますが、MLM的手法も使われるようになったので、Twitterなどのオンラインの世界ではアフィリエイトは当たり前の手法やワードですが、オフラインの世界ではまだまだ嫌悪感を持つ人も多いようで。
ちなみに、僕はコンサルタントという本業があったので、あくまでマネタイズの手段は自社商品やサービスで、アフィリエイトはついででやっていた感じです。
今もそんな感じですが、「ブログ2.0」の定義としてはあくまで問題解決のための情報発信で、その延長線上にあるものは他社商品(アフィリエイト)でも自社商品でもOKという認識でいていただければ。
1つのブログで毎月数百万円稼ぐのであれば、有形無形にかかわらず自社商品の方が効率が良いですしね。
ブログ3.0 ~インフルエンス~
次に来たのが、良くも悪くも「影響力を駆使して稼ぐ」という「ブログ3.0」のフェーズです。
芸能人までいかないにしても、情報発信によって個が大きな力を手に入れ、オンラインサロンなどの独自の経済圏をつくり、いわゆる「信者ビジネス」によって収益を得る時代で、それは今も続いています。
マネタイズ手段は、アフィリエイト、アドセンス、コンサル、セミナー、note(情報商材)、オンラインサロン、クラファン、Polca、スポンサー、何でもありという感じで。
今もそうなんですが、ここから情報発信者ビジネスは大きく二極化していきましたよね。
アフィリエイト全盛期の「ブログ2.0」でも、アフィカスと呼ばれるどうしようもないアフィリエイターはいたわけですが、そこにSNSを絡めた影響力が加わることでさらにタチの悪いブロガーが増えていきました。
まぁ、フォロワー数やアクセス数で承認欲求を満たし、それをお金に変えてさらに承認欲求を満たす…という承認欲求インフレのスパイラルに陥っている、ある意味かわいそうな人たちではあるんですが。
一方で、そういった虚像のビジネスに嫌悪感を抱き、コツコツと高価値でボリューミーな情報発信を続けているアフィリエイターやブロガーもいて。
読者の問題解決と自分の収益のために我が道を進む孤高の戦士という感じですね。
前者はSNSで暴れまわるので目立ちますし、目立つことができれば瞬間的にはそこそこ稼げてしまうんですよね。
個の力、影響力で稼ぐというのは、ぶっちゃけコンテンツ力が無くてもできることなので「楽して稼げる」と思っている人が多いですし。
現実としては、人脈を駆使したりインフルエンサーに媚びたりしてポジショニングしていく人がほとんどなので、それが「個の力」と言われると疑問ですが、まぁ、そういった人たらし術も含めて能力とするのであれば…ですね。
ブログ4.0 ~隠れ家~
あらめて遡ってみると、「ブログ3.0〜」はカオスですよね。
コンテンツを追求することなく楽して稼ごうとしていたブロガーがガンガン儲かっていって、コツコツと膨大なコンテンツを積み重ねてきたアフィリエイターが泣きを見るという皮肉というか残酷な現実にもなっていて。
何とも優しくないカオスな世界ですが、今のところはこれが現実です。
もちろん、悪質で頭の悪い一発屋のブロガーはどんどん消えていっていますし、変わらず稼ぎ続けることができているアフィリエイターもいるので、必ずしも「真面目にやっていてもダメ」「正直者はバカを見る」と言いたいわけではなく。
ただ、コツコツがんばっている人が痛い目を見るというのは残念なことですし、そんなことがあってはならないと思うんですが、だからといって現実から目を逸らすのは違うわけです。
キレイゴトではどうにもならないことがあるわけですからね。
現に、Googleは「好き」「嫌い」だけでブログやサイトの評価し、検索順位を変動させているわけではないじゃないですか。
でもこれを信じて「嫌われなければ良い」と思って、ルールを守ってコツコツ情報発信していた人が吹っ飛ばされたりするわけですよね。
人間関係の中で「どうでも良い人」を無意識に排除していくように、Googleも嫌いじゃなくても「どうでも良いブログ」はサクッと排除していくわけですし、それが現実として起こっているわけです。
また、インフルエンサーと呼ばれる人たちが影響力を駆使して運営するコミュニティに関しても、人が集まっていて人気だからと言って、それが正しいことか、モラルはあるかと言ったらまた別の話だったりします。
じゃぁ、この状況でどう戦っていくべきかという話なんですが、それが「ブログ4.0:隠れ家」なんですね。
Googleにはどう思われても良いので、ペナルティは食らわないように最低限のルールは守り、インターネット上では生き続けられるように最低限のSEO対策はしつつ、情報発信のターゲットは深く狭くしていくと。
ただ、それだけでは収益は抑えられしまうので、ブログの中でしっかりと“ハブ”をつくっていくんですね。
アリの巣のようなイメージで、まずは知る人ぞ知る秘密の部屋(ニッチかつニーズの強いキーワードでたどり着くブログ)に集まってもらい、そこからさらにニーズを深掘りして、それぞれのニーズにあった部屋(商品やサービス)を案内すると。
消費されないスタイル
ハブから枝分かれしていくのは、コンサルでも良いし、オンラインサロンでも良いし、コンテンツでもOK。
もっと言うと、枝分かれした道の先に別ブログがあって、そこでアフィリエイトをしても良いわけなんですが、できればGoogleや広告主に左右されることのない自社商品をいくつも持つ方が良いです。
こういう人このサイトに誘導してアフィリエイト…とやってしまうと、リスクヘッジにならないですからね。
とにかく、狭く深い場所に集まってもらって、そこから徐々に手を広げると。
浅く広く、つまり何かしらの発信がたまたま拡散されることでチャンスは巡ってきますが、ほとんどの場合「消費されて終わり」なんですよ。
めちゃくちゃ人気のお店に行くことで目当てのものは手に入るけど、周りのみんなも持ちだすので、それを所有することや使うことに意味を見出さなくなるわけです。
それが情報であれノウハウであれ同じです。
そうならないように、情報が持ち出されない、拡められないようなスタイル、つまり読者に独り占めしたいと思ってもらえるような発信にしていく、それが隠れ家スタイルなんですね。
コソコソしてると、しかもその人たちが楽しそうにしていると、人は知りたくなるので、結果的に特定少数を対象にしたブランディングにもつながると。
ということで、「ブログ4.0」は知る人ぞ知る隠れ家としてブランディングをし、そこに関わってくれた人にだけまた別の面白い世界や価値のある世界を見せて消費されないようにしてください。
これが今のところ僕の見解ですが、「私の考えるブログ1.0〜4.0はこうだ!」あるいは「時代はもうブログ5.0だぜ!?」という意見がありましたらぜひ教えてください。
2020年に向けて残り半年。差別化の難易度が上がり続けているブログ戦略の1つとして参考になれば。
【ブログ4.0】消費されないための“隠れ家”式ブログ(情報発信)スタイル https://t.co/woRzBntY2j @FACTDEALさんから
— 服部慎也 (@FACTDEAL) 2019年6月29日