こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
よく、『良い質問は人生の質を上げる』なんて言われたりしますし、実際、マトを絞って良い質問をすると、良い解答やアドバイスが返ってくることが多いです。
ただ、良い質問を(しようと)することでの弊害もあります。
この罠にハマってしまうと、自分の本質を見失い、どんどんダサい人間になっていくので要注意です。
質問をする相手が悪い
そもそも論になりますが、質問をする相手を間違えた時点でアウトです。
どれだけ良い質問をしても、質問をする相手を間違ってしまうと、不毛な時間がただ流れていくだけで、何も得ることはできません。
一念発起して起業して稼ぎたいと思った時、起業に関することを仕事の上司に質問をしても意味無いですし、ブログで稼ぎたいと思った時、ブログで稼いだことがない人に質問しても意味が無いわけです。
セミナー講師で稼ぎたいと思っている人が、セミナーを全くしない僕に質問をしても意味が無いわけです(笑)
もちろん、セミナーのメリットとデメリット、空間支配術、トーク術、ファッションコントロールといったマインドコントロールの方法や、セールスやクロージングのテクニックなどは答えられますが。
質問する上での注意点として、「質問する人を間違えない」というのは当たり前のことなんですが、この時点でミスっている人が意外と多いんですよね。
しかも、自分の質問力を過信している人ほど、人選を軽視して時間とお金をドブに捨ててしまう人は多いです。
自分を着飾るための質問では何も得られない
良い質問をしようとする人は、当然、いろいろと勉強します。
「どうやったら儲かりますか?」
と聞くよりも、
「今、●●という商品を19,800円という価格で販売していて、毎月の集客数は100人です。集客は主にFacebook広告を使っているんですが、最初に比べると集客数は30%も落ちてきています。以前の利益額を確保するためには、上位商品ラインナップを増やして単価を上げるべきでしょうか?それとも他の広告媒体を使って集客に力を入れるべきでしょうか?」
みたいな、「状況」と「問題」と「示唆」と「解決」といったフローを一旦自分で考えた上で質問することで、かなり有意義なやりとりができるようになりますからね。
ただ、勉強熱心が過ぎると、本来、問題解決をすることが目的なのに、「良い質問をすること」が目的になってしまうことがよくあります。
ほら、よくいるじゃないですか?
「難しい質問をするオレカッケー」
「鋭い質問をする私ステキ」
「変わった質問をするオイラ異端児」
みたいな人。
具体的に言うと、
「うちのUSPは●●で…」
「ペルソナがどうのこうの…」
「コンバージョンが…」
「今月のROIは…」
「外的SEOに関しては…」
とか。
こういう人、正直ウザいです。
こういった専門用語にはプロセスがあるんですね。
USPが完成するまでのプロセスだったり、コンバージョンを上げるためのプロセスだったり、外的SEOを効かすためのプロセスだったり。
そのプロセスを理解せずに、専門用語を交えて薄っぺらい質問してくる人は、ほぼほぼただの自己満です。
つまり、ダサい自分を見せたくないだけなんですよ。
で、これは前項にもつながるんですが、自分を着飾ったり、自分を賢そうに見せないといけないような相手を選んでいる時点で間違いなんですよ。
まぁ、「舐められないように」とか「丸め込まれて売り込まれないように」とか警戒しているのかもしれませんが、そんな相手に質問をしても意味が無いです。
その時点で相手の意見を聞き入れる体勢になっていないわけですから。
良い質問=難しい言葉を使う、では無いということです。
自分を着飾らなくても良いような、「煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と思えるような信頼できる人を選んだら、次項でお伝えするように、良い意味で質問レベルを下げてみましょう。
バカバカしい質問をする
良い質問って、けっこう抽象的でバカバカしい質問であることが多いんですよ。
しかも、シンプルだからこそ問題の本質にグサッと刺さって、解決の糸口になったりします。
「そもそも、それってやる意味あるんですか?」
みたいな質問が、アイデアの流れをガラッと変えることはよくありますよね。
例えば、僕がコンサルの際に質問をする時は、非常にシンプルな内容が多いです。
「そもそもなんでビジネスをしてるんですか?」
「いつまでにいくら稼ぎたいんですか?」
「何のためにお金を稼ぐ必要があるんですか?」
「あなたのビジネスは誰を幸せにするんですか?」
「誰にも負けない最大の武器は何ですか?」
「絶対にやりたくないことは何ですか?」
「週何日、1日何時間くらい働いていますか?」
みたいな感じです。
この記事でもそんなようなことを書いていますが、「え?今さらそれ聞く?」みたいなシンプルでバカバカしい質問をすることでその人の本質がすぐわかります。
本来の質問の目的を忘れて賢くなろうとしていませんかね?
信頼できる人がいたら、
「え〜!?今さらそんな質問する〜!?」
って言われるような超バカバカしい質問をしてみてください。
マト外れな難しい質問をダラダラするよりも、それが問題解決の糸口になるかもしれませんよ。
実際、「バカバカしい」という観点は、「そもそも」や「盲点」や「本質」といった、多くの人が見落としている観点である可能性が非常に高いので。
ほら、ドラマとかでオッサンに突っ込んだら「なんだ貴様!失礼な!バカバカしい…」とか言ってますけど、それが本質だったりするじゃないですか(笑)
PS
最後に、質問に対する解答やアドバイスの質を高めるポイントをもう1つ。
問題解決をするための本気の質問は、ちゃんとお金を払ってした方が良いです。
あなたが逆の立場で考えてみればわかるはずです。
一銭も払わずに、図々しく質問をしてくる人と、10万円払って質問をしてくる人であれば、どちらに本気で答えますか?
質問をする内容や質も大事ですが、それと同じくらい質問をする環境や姿勢も重要だということですね。