こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。
多くのビジネスで欠かせない存在となっているコンサルティングやマーケティングですが、一方で「口先だけ」「利益優先」といった疑念も多く持たれているという実情もありますよね。
その背景として、これらの仕事が直接的な成果物を生むわけではなく、結果が目に見えにくいということが挙げられます。
建築や製造業のように形ある成果を残さないため、「本当に役に立つのか?」と疑われがちですが、現代の複雑化する問題を解決するためには、専門家の知識やノウハウが求められているというのも確かです。
コンサルやマーケティングの本来の目的は、単に「何かを売るため」だけではなく、顧客の課題を深く理解し、最適な解決策を提供することにあります。
ただ一方で、利益だけを追求する一部の事業者が全体のイメージに悪影響を及ぼしていることも否めないんですよね。
そのため、お客さんや企業側も「信頼できるパートナー」を見極める力が求められ、双方の信頼関係が築かれてこそ、本当に価値あるサービスとしての役割が果たされます。
コンサルやマーケティングへの疑念
冒頭で述べたように、コンサルタントやマーケティングの仕事に対して、世の中には一定の懐疑心があるのは事実です。
悲しい話ですが、「口先だけで何もせず、利益に寄生するヤツら」という、なかなか強烈な批判を耳にすることもあります。
なぜそういった批判が生まれるのかというと、これは、コンサルやマーケティングが、実際に形としての「成果物」を生むわけではないからです。
建築業が建物を建て、農業が作物を育てるように、明らかに目に見える形で何かを「作る」仕事とは異なりますかよね。
あくまで、コンサルやマーケティングは、他者が抱える問題を解決するための「知識やノウハウを提供する仕事」、あるいはマネジメントをする仕事であり、問題を抱えている人や企業が存在することで初めて成り立つ仕事です。
そのため、他者の問題を前提にした仕事は、「問題を食い物にしている」という見方をされることがあるわけです。
ただ、これは少し視点を変える必要もあるなと思っていて。
ビジネスや商売の本質は、困りごとや問題を解決することにありますし、困っている人がいるからこそ、その問題を解決するための商品やサービスが必要とされ、成り立つからです。
困りごとの解決という商売やビジネスの本質
どんなビジネスも、どこかに困りごとや悩みを抱えている人がいて、その人たちに向けて解決策を提供することで成り立っています。
例えば、医療サービスは病気や怪我を治すために存在しますし、教育は知識やスキルの不足を補うためのもの、あるいは、建築業や不動産業は、住まいや空間を提供することで人々の「住む場所がない」という課題に応えているわけですよね。
そして、コンサルやマーケティングも同様に、人や企業が直面する経営の課題や市場競争の問題を解決するために存在しています。
問題解決がビジネスの核である以上、他者の問題を前提にした仕事が悪いというわけではないんですね。
むしろ、困りごとを抱える人や企業にとって、専門家が提供するアドバイスやノウハウは、それが真っ当なものであれば、非常に価値があるものです。
自分で解決できない問題に取り組むのは、膨大な時間や労力がかかりますし、場合によっては資金的にも大きなリスクを伴うからです。
だからこそ、プロの知見を借りて効率的に問題を解決し、成長のために活用することが合理的な選択肢として存在しているわけです。
喜びや幸せを提供するビジネスも同じ
もちろん、ビジネスの中には、単に問題解決ではなく、人を喜ばせ、楽しませ、幸せにすることを目的とした仕事もたくさんあります。
エンターテインメント業界や観光業、美容業などがその代表例ですね。
ただ、こういった業界も、やはり人間が持つ「本質的な欲求」に応えていて、なぜなら、喜びや楽しみ、そして幸せを追求することもまた、人間にとって欠かせないものだからです。
なぜなら、そうしたポジティブな感情がなければ、人は生きるエネルギーを失い、精神的な健全さを保つことができないからです。
すなわち、「喜びや幸せがないと生きていけない」という人間の根本的な問題があるからこそ、エンターテインメントや観光といった業界が存在し、長く人々に求められているわけです。
お客様に寄り添わないビジネスのリスク
それでもなお、「売るだけ売って、あとは知らない」という姿勢のビジネスが存在することも否定できません。
こうしたサービスや商品は、消費者にとって非常に大きなリスクを伴いますよね。
例えば、一見して魅力的な商品やサービスでも、利用者に不利益をもたらすようなものや、広告や宣伝とは異なる品質のものが市場に出回ることがあります。
SNSだけではなく、AIも発展していくと、ステマかどうかの判断もどんどん難しくなっていくので、確固たる法律ができない限り、この流れは加速していくでしょうね。
カルト宗教がまかり通り、しかもそれが政治とガッツリ癒着しているわけですから。
こうしたビジネスが横行すると、お客さんの信頼を裏切り、業界全体のイメージダウンにもつながっていくのは言うまでもなく。
ただ一方で、初期段階での被害は阻止し難いものの、販売者が自らの利益だけを追求し、お客さんの立場や満足度を無視するようなビジネスは、いずれ信頼を失い、継続が難しくなっていくとも言えます。
特に現代の消費者は賢くなっていますし、情報へのアクセスが容易であり、口コミやレビューも瞬時に広まるからです。
そのため、質の低い商品やサービスは、簡単に売り逃げできるものではなく、消費者からの長きにわたる弾劾は免れないでしょう。
良いサービスを活用するための覚悟と意識
ビジネスが「搾取や詐欺」に陥らないためには、販売者側だけでなく、お客さん側の意識改革も必要です。
つまり、良い商品やサービスに出会い、それを活用するためには、顧客側にも「絶対に問題を解決する」「絶対に幸せになる」という覚悟が求められるということです。
中途半端な情報収集をし安易な気持ちで商品やサービスを選んで利用しても、その真の価値を引き出すことは難しいですからね。
逆に、お客さんが自らのニーズや課題を明確にし、積極的に解決を求める姿勢を持っていれば、優れた商品やサービスを最大限に活用し、望む結果を手に入れることができます。
また、販売者がお客さんに対してしっかりと寄り添い、その期待に応える努力を惜しまなければ、双方にとって有益な関係が築かれることは間違いありません。
問題解決には両者の努力が不可欠
結論としては、ビジネスにおいて、提供者とお客さんの双方が適切な役割を果たすことが、最良の結果をもたらすということです。
コンサルタントやマーケターが顧客に寄り添い、そのニーズや課題に真摯に応える姿勢を持つ一方で、顧客もまた、自らが抱える問題を真剣に見つめ、解決に向けて主体的に取り組むことが重要です。
双方が同じ目標に向かって協力し合うことで、単なる「口先だけ」のビジネスから、本当に価値あるサービスへと変わるんです。
結局のところ、ビジネスの成否は、販売者とお客さんの信頼関係と相互の努力にかかっているということです。
良い商品やサービスを作り、それを最大限に活用するための姿勢があれば、コンサル業界に限らずどのような業界でも成功を収めることができるのというわけです。