こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
ここ数日、Twitterでは「ヒッチハイク最高!ウェーイ!」とドヤる学生とか、「バイト続けることに何の市場価値もない」説を唱える学生が出現。
ヒッチハイクだろうが何だろうが、問題はその行為自体じゃなくそれを就活に活かせるかどうかやろ。
そしてサバイバルが「頭の悪い」に分類されてるのがクソ腹立つ。 https://t.co/vRuDBJJhz0
— 世捨てびとカナモ@無人島サバイバル請負人 (@recluse_kanamo) 2018年6月8日
アルバイト頑張って続けました!って人多いけど、アルバイト続けて頑張ったことなんて今時なんの市場価値もないからね。
それよりまだ「飽きまくってバイト10種類経験しました」って方が経験値高いよ。
続けること自体がえらいことだって考えること自体が古すぎる。
— キック@学生結婚家族が世界一周するブログ (@kikumer) 2018年6月8日
まぁ、以前から、ホリエモンチルドレンみたいな人が同じようなことは言っているわけですが、同じようなコピーが増えてきて目にする機会が多くなったんですかね。
で、それに対して「いや、ヒッチハイクやるヤツはバカ」的な持論を展開する人や、「責任感なく継続性のない方が価値がないよ」と諭す大人たち。
これから就活する学生はこれを肝に銘じた方が絶対にいいわよ。 pic.twitter.com/OENzK8Icj4
— 肉級 (@mecchanikuniku) 2018年6月8日
今の経済の主流である「社会」って市場では「責任感なく継続性のない」方が価値がないと評価されちゃうけどね。
一体どこの市場やろ。
— Ryohei Yotsumoto (@Playtopseller) 2018年6月8日
別に、ヒッチハイクしようが、バイトを転々としようが良いんですけどね。
ただ、少々疑問がありまして。
相手の時間価値軽視してない?
常識と外れたことをやりたい人、言いたい人って、だいたい決まって「時間が大事!」「時間を奪われたくない!」的なアピールもしています。
これもホリエモンとかの影響だと思うんですが。
にもかかわらず、ヒッチハイクもバイト転々も、人の時間をスゲー奪うということを理解していないんですよ。
なぜ、そう思うのかというと、ヒッチハイクをしてからのブログとかが「ヒッチハイクしたった!」「こんな経験したった!」みたいな、
自分!自分!自分!
みたいなのばっかりだからです。
自分の時間を奪われるのはイヤだけど、相手の時間を奪うことは何とも思わない。
僕も中学生くらいの時に何回かやったことあるんですけど、ヒッチハイクって、わざわざ人の行く手を阻んで、さらに車内でのプライベートな時間とかを奪うわけですよね。
下手すりゃ遠回りとかしてもらっちゃったりするわけです。
バイトにしてもそう。
面接してもらって、先行してもらって、仕事教えてもらって、、、と、かなりの時間を使ってもらうわけですよね。
そういったことに対する感謝が無い。
時間を奪われるのがイヤとか言いながら人の時間は簡単に奪うんやな。ヒッチハイクとか、バイトすぐ辞めるとか。
時間を頂く代わりに価値を提供できない人は就職しても起業しても無理やで。
あなたの市場価値って破天荒な経験の有無とかどうでも良くて。「で?どんな価値を提供できる人なの?」。
— 服部慎也 (@FACTDEAL) 2018年6月8日
人の時間価値を尊重できないっていうのは、市場価値云々以前の問題なんですよね。
仕事していてもたまにいるでしょ?
相手をGoogle検索かのようにくだらない質問を連発してくる人とか、お金も払わずに長文で質問や相談を送りつけてくるとか、相手の時間を奪うことに何の引け目も感じてないような頭のオカシイ人。
そんな人、どれだけおもしろい破天荒な経験してようが、仕事のスキルが高かろうが、サラリーマンとしてもフリーランスとしても相手にされませんよ。
こういった学生たちは、何だかそこに向かってるようで、おじさん心配です。
最近、若者が危うい。マーケ戦略すっ飛ばして炎上、インフルエンサーに媚び売りしてたら再起不能になるで。フリーランスどころかSNSとは無縁のブラック会社くらいしか勤め先なくなるで。
いきなりかめはめ波を撃とうとせずに、まずは亀の甲羅背負って修行せい。
— 服部慎也 (@FACTDEAL) 2018年6月2日
自ら市場価値を落としている
まずは時間を使ってもらっていることへの感謝をし、そのことを行動で示す。
それこそ、得意のブログでこんなふうに書けば良いわけじゃないですか。
良いお手本ですよね。
そりゃ、そんなことも伝えずに「ヒッチハイクしてるオレカッケー!」「バイトを転々としてるオレスゲーアクティブ」みたいなブログやツイートばっかり発信してたら、「ヒッチハイクしてるヤツはバカだ」とか「バイトも続けられないようなヤツはダメだ」とか言われますよ。
別にヒッチハイクがアカンとかではないよ。全くない。
ただ、自分の経験活動アピールがほとんどやから、つまらないし損してるよね。
それを経験したことによって得たものやどんな価値を提供できるようになったかが見えると興味持ってもらえるんじゃない?この人みたいに。https://t.co/WGBTrMUyfq
— 服部慎也 (@FACTDEAL) 2018年6月8日
>>RT
"自分のちょっとした経験が、
誰かに価値を与えることになる"これがあるから
ブログが続けられるんよなー(@FACTDEAL )さん。
ありがとうございます!
学ばさせていただきました! pic.twitter.com/Cn2PQbJvu5— kyosuke tokunaga @ケニアで体育教師🇰🇪 (@kyosuke_0724) 2018年6月9日
好きなことをして生きていくにしろ、お金をいただく以上は「自分がどれだけ楽しんだか」だけではなく、相手を喜ばしたり問題解決をすることがありきなわけで。
あなたもお客さんのために時間を使いますが、お客さんもあなたのためにお金と時間を使うわけですからね。
なので、もうちょっと視点や発信の内容を考えないと、せっかく貴重な経験しているのに、発信の仕方一つで自ら市場価値を落とすようなことになるのはもったいないですよ。
マーケティング目線を持ちましょう。
マーケティング就活生
あと、マーケティング目線と言えばもう1つ。
サバイバルやヒッチハイクという行動、経験自体が有利に働く(就職)市場もあります。
例えば、モンベルやコロンビア、パタゴニア、コールマンなどアウトドアブランドとかはまさにそうで、スノーピークとか入社条件がキャンプ好きですからね(笑)
というように、自分探しのためにいろんなことをチャレンジするのは良いんですが、彼のように「就活」が目的なのであれば、その目的に合致するような手段を選んだ方が良いですよね。
ヒッチハイクだろうが何だろうが、問題はその行為自体じゃなくそれを就活に活かせるかどうかやろ。
そしてサバイバルが「頭の悪い」に分類されてるのがクソ腹立つ。 https://t.co/vRuDBJJhz0
— 世捨てびとカナモ@無人島サバイバル請負人 (@recluse_kanamo) 2018年6月8日
そのためにはまず、
・どんな人の役に立ってお金を稼ぎたいのか?
・そのために自分に足りないスキルやリソースは何か?
・そのスキルやリソースはどうやって手に入れるのか?
・手に入れてから働くのか、働きながら手に入れるのか?
・そもそもどんな会社で働きたいのか(or起業すべきか)?
といったことを一度じっくりと考えてみることで、もっとやるべきことが明確になります。
また、手段や目的が明確になれば、サバイバルやヒッチハイク、バイト転々といったエピック(過去の経験)もそれ用に編集して発信することもできます。
これは情報発信の強みですね。
モンベルとかコロンビアに就職希望ならサバイバルもヒッチハイクも良いよね。あとそれ自体が楽しいなら。でも目的が漠然と「就活」だからあんまり意味ない場合も出てくる。
なので、まずはどんな仕事がしたいのかとか、誰の役に立ちたいのかとかを仮決めしても良いかも。就活もマーケティングやから。 https://t.co/oGMbRnemB7
— 服部慎也 (@FACTDEAL) 2018年6月9日
そうすれば、アウトドアブランド以外でも、ヒッチハイクで培った経験やスキルはいくらでも編集して汎用することができるようになります。
・コミュニケーション力 → 営業力、交渉力
・計画的な旅 → 企画力
・無計画な旅 → 臨機応変力、柔軟性
・危険な目にあったけど生還した → 危機管理能力
・色んな人に助けてもらった → 巻き込み力
などなど、それこそゼネラル性が求められる銀行員にも編集可能じゃないですかね(学歴も必要ですが)。
なるほど。
僕は自分でサバイバルインストラクターやってるんで好き勝手生きてますけど、バックパッカーが銀行に面接行っても場違い感が凄いですもんね。
— 世捨てびとカナモ@無人島サバイバル請負人 (@recluse_kanamo) 2018年6月9日
就活こそマーケティングです。
しかも、マーケティングスキルはビジネスでも人間関係でも使える一生モノのスキルなので、今からガンガン身につけておいて損はないです。
がんばれ就活生!