サイコパス

経営・ビジネス

成功へのショートカットはサイコパスの10の特徴から学べ

本日のテーマはサイコパスについて。

といっても、サイコパスになりましょうという話ではないですし、そもそも後天的にサイコパスになれるものではないです。

そうではなく少し違った視点、というかコンサル的「逆転の発想」で。
 

異常犯罪者など悪いイメージが強いサイコパスですが、経営者やコンサルタント、弁護士、医者など、時として感情を排除して冷徹な判断を下さなければならない職業にも多いと言われています(闇部分としては情弱からお金を巻き上げる悪徳情報商材屋や詐欺も)。

じゃぁ、サイコパスの特徴を把握し真似できることは真似してしまえば、成果創出に有利になるのではないかということなんですね。
 

実際に、サイコパスではないけどサイコパスの特徴を含む人、あるいはあえてサイコパスをなぞるような思考や行動をしている人は経営者には多く、総じて大きな成果を挙げていたりします。

僕の経験上、何百人という経営者や起業家を見てきたので確かですし、僕自身もいくつか実践している内容もあるので、実体験としても確かなものなんですね。
 

ということで、サイコパスの特徴を把握しつつ、何をどう自分のビジネスに落とし込めば良いのか説明していきましょう。

これは、今抱えている問題の意外な突破口になるかもしれませんよ。

僕がツイートしたものよりも項目が多い記事を見つけたので、この10項目に沿って解説をしていきます。
 

サイコパスの特徴というのは、成果を出すのに理にかなっているというか、非常に合理的なんですが、全項目において1つだけビジネスに適さない共通要素があるので、それさえ取り除けば使えるんですよ(まさに逆転の発想)。

光と闇、陰陽、毒と薬、物事には何でも裏と表があり、サイコパスに関してもメリットデメリットがあるので、使い方次第では、ビジネスにおいて抜群に効果を発揮しますよ。

① 表面上は口達者

ざっと目次の10項目を見てどう思いました?

確かに「これはヤベーな」と思う項目もありますが、成果を出す上で大事なマインドセットがほとんどですよね。

さっそく1つ目から見ていきましょう。

サイコパスは、表面上口達者な人が多いです。初対面の人とも会話が弾み、社交的で、魅力的な人に見えます。サイコパスの人は状況を把握する能力が高く、自分がどのように振るまうべきかを理解しており、相手が求めるような会話をいとも簡単にできるのです。

ビジネスをする上で、普通にめちゃくちゃ大事な能力ですよね。

問題なのは“表面上”という部分なわけですが、これも言ってしまえば自分を大きく見せるための錯覚資産の一つであり、武器となり得ます。

要は、中身が空っぽなのがダメなのであって、実が伴う口達者であれば問題ないわけですし、もっと言うと最初にハッタリでも何でも人を引きつけることができる才能があるのは素晴らしいことですからね。
 

で、口下手な人が瞬時に口達者になることは不可能ですが、逆に口達者が口下手を演じることは可能です。

これは、交渉などの場面において「立て板に水」が逆効果だと判断した場合は、「この人は口下手だけど誠実そう」というキャラを作って立ち振る舞うことができるということでもあります。

TPOさえわきまえれば、そしてハッタリで終わらない実力が伴っていれば、口達者は立派な武器なので、「サイコパスや詐欺師は口達者だ」とか「立て板に水でベラベラ喋るヤツはダメだ」とかレッテルを貼ったり嫉妬をしたりするのはもったいないです。
 

パブリック・スピーキングは持っていて損はないスキルですからね。

中身が伴えば相乗効果は絶大ですし、パブリック・スピーキングのスキルがあるからこそ、相手によってはそのキャラを封じ、誠実そうに見せることも可能だということです。

② 利己的・自己中心的

共感力の欠如というのは、それだけを聞くとダメ人間のように思いますが、実はそうでもないんですね。

サイコパスは非常に利己的で、自分のことしか考えません。これは、他人に対する共感力が欠如していることが原因です。そのため、自分の振る舞いによって他人がどのように感じようが一切気になりません。

サイコパスの特徴として「相手に共感はできないが相手の考えていることを理解はできる」というものがあります。

つまり、相手にどのようなアプローチをすればどういった反応を得られるかがわかっているということなので、この能力はマーケティングにおいては非常に重要です。

で、なぜ理解できるのかというと、共感力が欠如している分、観察眼やリサーチ力が優れている可能性が高いからです。

そういったサイコパスの遺伝子を持つ人がいたからこそ、人類は生き延びてきたという説もあるくらいで。
 

人を動かす人は、相手に共感するよりも自分に共感させます。

多くの人と接点を持つ情報発信ビジネスにおいては、営業のようにマンツーマンで相手に共感を寄せる能力よりも、こちらに共感させる能力の方がはるかに重要なんですね。

一人ひとりと向き合って、相手のニーズを聞いてそこに寄り添うなんてことはほぼほぼ不可能なので。
 

SNSなんかがわかりやすいですよね。

フォロワーが100人とかならそれもできるかもしれませんが、それが1000人、10000人となってくると到底不可能になります。

もちろん、お客さんや読者さんのニーズに共感を寄せることは大事なんですが、極少のニーズに寄せ過ぎてしまうとビジネスが成り立たなくなってしまうんですね。

破茶滅茶な単価、オーダーメイドのビジネスをしているのであれば極少のニーズに寄り添うことは大事です。

が、ビジネスというのは本来最大公約数のニーズに寄せて商品開発をしていくものなので、どこかで一部の人への共感を排除しなければならない落とし所が必要になってくるんですね。

自己中なのはダメですが、多くの人のニーズに応えるために極少ニーズへの共感をあえて排除する必要があるということは頭に入れておきましょう。

③ 自慢話をする

この手のプロフィールはTwitterでは良く見かけますよね。

サイコパスは利己的・自己中心的であるため、自分が世界の中心であると思っています。そのため、自分を優秀であると思っていたり、他人を見下したりする傾向にあります。そのため、自分に対して自信があり、当然のように自慢話をします。
年収やキャリアなど、自慢話の内容が嘘か本当かは別として、それが一定上の効果があるからです。

年収やキャリア、フォロワー数などの自慢は限りなく情報弱者向けの自慢話になりますが、その層には刺さるんです。

要するにターゲットとそれに対する見せ方なんですね。

前項にもつながりますが「自分もそうなりたい」「そういう人脈を持ちたい」といった共感させるためのテクニックなわけです。
 

例えば、僕は妻の自慢や息子の自慢をよくしますが、他人を見下したいわけではなくそこに共感してほしいからであり、その目的としては、家族を誇らしく思っている人や仕事やお金よりも家族大事にしている人とつながりたいからです。

他の例でいくと、元暴走族だったという自慢をするのは一般的にはただのイタイ人ですが、会社の武闘派の上司に対してそういった武勇伝の話をすると効果があるんですね。

今までいびられていたのが、急に可愛がられるようになったり一目を置かれたりするようになります。
 

といったように、自慢話をすること自体は何も悪いことではなく、ターゲットに合わせることによってその効果を如何なく発揮できます。

もちろん、ターゲットに合わせても相手に劣等感や嫌悪感を抱かせるアプローチや表現(例えば聞かれていないのにグイグイ話すなど)はNGだということは理解しておきましょう。

④ 自分の非を認めない

訴訟大国アメリカ(中国もそうですね)では自分が悪いと感じても「謝ったら負け」という概念があります。

もちろん、些細なことに対してではなく、問題が膨らみそうなことに対して、細心の注意を払うという意味で。

利己的であることや、自分を優秀であると考えていることから、サイコパスは自分の非を認めるようなことはしません。何か問題が発生したとしても、それは他人のせいであるか、運が悪かったなどと解釈しており、決して自分の行動を反省することはないのです。
そういう意味では、この考え方はある意味理にかなっているとも言えます。

実際、炎上商法をしているインフルエンサーたちは「不快に感じられたのであれば謝ります…」とか「ご指摘ありがとうございます」とは言うものの「謝ったら死ぬ病」かのごとく真正面から謝罪はしませんよね。

そしてまた同じことを繰り返すわけですが、だからといって燃え尽きているかというとそういうわけでもなく。
 

で、これが現実だったりします。

不祥事や明らかに非があることに関してはすぐに謝るべきではあるんですが、賛否が分かれるものやそれぞれの正義が存在する問題に関しては、自分の信念を貫き通すことも大事で。

そこでストレスを感じるからと折れてしまうと、自分のお客さんやファンを守れなくなってしまうわけですから。

何かしらの事が起こったことは自分の責任だと捉えるべきですが、それをどう捉えてどう感じるか(快か不快か)は人それぞれという割り切った思考も持っておくようにしましょう。

⑤ 結果至上主義

こちらが意図的に見せない限り、他人は結果までのプロセスに目を向けることなんてありません。

特にビジネスにおいては顕著です。

サイコパスは結果至上主義者です。成果を手に入れるためであればどのような手段をも用います。よりよい成果を出すためなら、他人を踏み台にすることも、他人を騙すことも躊躇しません。
成果を出すまで手段を選り好みなんてしていられません。

かと言って、他人を踏み台にしたり他人を騙しても良いのかというとそれはまた別の話であり、サイコパスだからこそ成せる業です。
 

じゃぁ、我々は何を学ぶべきなのかと言うと「最終ゴール以外は全てプロセス」だという意識を持つということです。

一つひとつを小ゴールに設定することも大事なんですが、そこにこだわりすぎて「木を見て森を見ず」状態になってしまうと、最終ゴールにたどり着けなくなってしまいますよね。

大きな話になりますが、全ての人が救われながら大きくなっていくビジネスなんてありませんし、政治もうそうで、より良い世界(最終的なゴール)を作るためには犠牲はつきものだったりします。

これまでの歴史を見ても良くわかりますよね(戦争を肯定するわけではありません)。

そういった意味では、最終的な目標を達成するために、プロセスや手段において、多少の目は瞑る(モラルに反するものはダメですが)結果至上主義は間違ってはいないのです。

⑥ 平然とウソをつく

ウソは絶対にダメでしょうか?

平然とをつくのもサイコパスの大きな特徴です。自慢のため、他人を利用するため、自分の目的を達成するために、人を騙しても何ら良心の呵責を感じることはありません。

ドッキリやサプライズなども言ってしまえばウソです。

前項にもつながりますが、最終的なゴールを達成するために人を騙し人を欺くわけですし、当然、そのプロセスにおいては賛否が分かれるようなことも起こり得ます。
 

結果を見せても遺恨が残るものはダメですが「え?そういうことだったの?」というエンタメ要素はマーケティングのプロモーションにおいては効果的だったりするので、これも考え方、やり方一つですね。

ゴールが見えていても、普通の人はプロセスの段階で良心の呵責を感じ、しくじってしまったりするものなので、そうならないためには「平然とウソをつく」という能力は必ずしも悪ではありません。
 

実際、僕は普段から妻を喜ばすために、バレないようにウソをつくことを実践しています(良くバレますがw)。

でも、こういった細かい練習(と言ったら失礼かもしれませんが…)がマーケティングをしたり企画を打ったりする上では大いに役に立っていたりするんですね。

マーケティングや企画を盛り上げるために、他人にバレない“良い(結果につながる)嘘”をつく練習をし、スキルを磨いておくべきです。

⑦ 共感ができない

2つめの項目で下記のような内容は話しましたね。

他人が悲しんでいたり、反対に嬉しがったりしても、まったく共感ができません。ただし、『悲しい』『嬉しい』という概念自体は理解しているため、共感していなくとも、相手がどういう状態にあるかは理解することができます。

なので、ここでは少し違う視点を。
 

当然ですが、人間が違えば感じ方や感じる深さが違うので、共感というのは必ずズレが生じます。

つまり、同じように感じることはあっても、完全に一致することはないということですね。
 

共感力は想像力や感情でもあるので、共感という不確実でフワフワしたものを明確にするためにはデータが必要になります。

サイコパスは共感力が欠如しているがゆえに、徹底的に観察し、リサーチすることで論理的なアプローチができるわけです。

間違った共感やズレた共感のまま「わかります〜」とアプローチするよりも、論理的に相手のことを理解した上で「あなたは〇〇だから△△なんですよね」というアプローチをする方が相手はこちらに共感を寄せるんです。
 

実際、マーケティングにおいて、自分の感覚を当てはめて「お客さんはこう思っているに違いない」と思い込んで施策を打つのは愚かなことですからね。

共感力をウリにしているだけではマーケティングスキルは向上しません。

お客さんにアプローチする前に、論理的に相手を理解するための観察やリサーチを欠かさないようにしましょう。

⑧ 他人を操ろうとする

総まとめみたいな項目で、言い換えれば「人を動かす能力」です。

他人に対する共感ができないため、結果を出す、自分の目的を達成するためでならば、平気で他人を操ります。そして口達者であることや、平然と嘘をつけることから、実際に他人を操る能力が高いのも、サイコパスの特徴の一つです。

ここまで見てもわかるように、冷静に他人を分析し、かつ客観的に自分を見ているからこそ人を動かすことができるわけです。

言ってしまえば、サイコパスはココロを持っていないので、徹底的にアタマで考えて行動するということですね。

ただ、我々にはココロがあるので、それによって失敗につながる可能性も上がりますが、論理ではできない最後の一押しをすることができたりします。
 

ビジネスの目的は、自分とそこに関わる人をより良い未来に導くためなので、導線を作り冷静に誘導しつつも、最後は感情で向き合えるお客さんを選ばなければなりません。

精神的なつながりを持てるお客さんですね。

他人を動かすのは全然問題なありませんが、そこにココロを通わせるということは忘れてはいけません。

⑨ 良心の欠如

結論はここにたどり着きます。

サイコパスには良心が欠如している人も多いです。そのため自分の行動によって他人に迷惑をかけようとも一切気にしません。特に良心が著しく欠如している場合には、猟奇的な殺人者になるケースが見受けられます。

冒頭で述べた

サイコパスの特徴というのは、成果を出すのに理にかなっているというか、非常に合理的なんですが、全項目において1つだけビジネスに適さない共通要素があるので、それさえ取り除けば使えるんですよ。

という内容に関して「全項目において1つだけビジネスに適さない共通要素」が何かというと「他人に迷惑をかけているかどうか」です。
 

サイコパス的な思考を持ってサイコパス的な行動や振る舞いをしたとしても、ここさえ外さなければ何の問題もないわけです。

モラルに反するなど、他人に迷惑さえかけなければサイコパスの特徴を理解し、自分に落とし込めるところは落とし込んで実践すべきなんですね。

明らかに合理的なので、確実に早く成果に近づきます。

なので、ハナから「サイコパスやヤベー」とか「サイコパスが考えることは危険」と拒否せず、参考にできることは参考にしてみてください。

⑩ 刺激を求める

あ、もう1項目ありましたね。

サイコパスの人は、刺激がない状態には耐えられません。常に自分を満たすために、スリルを追い求めたり、リスクをとって危険な行動に出たりします。そのため、常に同じことをするなどの面倒でつまらない作業には耐えられないケースが多いといわれています。

サイコパスには恐怖心が欠如している人も多いです。

恐怖心の種類が違うかもしれませんが、ルーファーにもサイコパスが多いのかもしれません。
 

話はズレましたが、命がけのエクストリームスポーツと違い、リスクは再起できる範囲で負うというのがビジネスのセオリーです。

自分一人でリスクを追って再起不能になるのは構わないんですが、ビジネスをしている以上少なからずそこに関わる人がいるので、必要以上のリスクは冒すべきではありません。

自分で対処しきれない結果を招くもの、要するに他人に迷惑がかかることは自己中な「チャレンジ」としてやってはいけないということですね。

リスク(刺激やチャレンジ)は自ら責任を負える範囲内で。
 

以上10項目について「サイコパスのこの思考と行動は場合によっては使える」をお伝えしました。

普段、直感的にビジネスをしている人にとっては耳の痛い部分もあったかもしれませんが、普段拒否している新しい価値観というのは、それを受け入れることであなたを大きく成長させてくれます。

何か1つでも落とし込んで実践してみてください。


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