今回のテーマはターゲットの話といえばターゲットの話なんですが、これはよくあるペルソナがどうこうという話ではなくて、もっと本質的な「客層」「属性」の部分です。
ブログとnote、メルマガの情報の差別化に関する本質の話はこの記事で読んでいただくとして。
情報を受け取る人の「情報に対する価値観」の話です。
どういうことかというと、あなたの読者や見込み客は「情報コンテンツの価値を何で判断するのか?」に着目するということです。
ほとんどの人は情報のボリュームを重視するんですね。
有形のモノで考えるとわかりやすいと思うんですが、人は基本的に「大きくて重たいもの」に価値を感じやすく、小さくて軽いものには価値を感じにくい傾向にあります。
例えば、中身が見えないようにプレゼント包装された大きくて重たい箱と小さくて軽いも箱があったら、ほとんどの人は大きくて重たい箱を選ぶと思うんですが、情報の選択の仕方もこれと似たようなもので。
「いやいや、情報はさすがに量より質で選ぶでしょう」
と言いたいのもわかるんですが、残念ながらそうではないんですよ。
本か?noteか?問題
情報とモノが一体化した書籍だともっとわかりやすいですね。
本屋に並べられている2000円のビジネス書は、あの分厚さがあるからこそ中身に関係なくそこそこ売れるわけです。
あの分厚さが3分の1とかだったらほとんどの人は買わないですよね。
実際伝えるべきことは1〜2割程度なのに、ボリューム的にも物理的な見た目や重量的にもその情報量では売れないから、ダラダラと8割の蛇足情報を付け足すというのがビジネス書や自己啓発本の現実です。
これは個人的な意見ではなく、読めばわかることで「結局伝えたいことってこれだけだよね」という本がほとんどです。
自己啓発本なんてどれも「人生変えよう」「行動しろ」「がんばれ」「継続しろ」くらいしか書いてないじゃないですかw
最近はもっとヒドい本も多いですよね。
文字を大きくして、空白を多く作ってページ数を確保しているような、完全に情報弱者をターゲットにした自己啓発本が乱立しています。
で、たまに「note買うなら本買ったほうがマシ」というツイートとかを見ると思うんですが、こういう人は典型的な「情報はボリューム」「有名人の情報が◎」と思っている残念な人で。
情報の検索能力も取捨選択能力も低いとしか言わざるを得ません。
インプット能力に長けている人であれば「良い本もあるし良いnoteもあるから両方買いますよ」で済む話なので。
僕も商業出版を完全否定するつもりも本がダメだということでもなく、稀に「2000円でこの内容?」と思えるような良書に出会えることもありますし、逆に「この価格でこのnoteはヒドイな…」と思うものもあります。
本、note以外でいうと数百円の自主制作された電子書籍でも「これはスゴい!」というものもありますね。
情報をボリュームや物理的重量で判断してしまう人はこういった考え方ができず、結局「蛇足をインプットする」というムダな時間を一生かけて使い続けていくということです。
あなたはなぜnoteを買うのか?
ここまで読んでいただいてお気づきかと思いますが、noteを買っている人はボリュームでは判断していないということですよね(情弱層は除きます)。
一般的な書籍の数分の一のボリュームのnoteでも、何千円、何万円という価格で売られていて、それを買う人がいるということはそういうことです。
つまり、僕のnoteに限らず、積極的にnoteを購入する人というのは、凝縮された情報を効率的に手に入れることを目的としている、情報の検索、取捨選択スキルの高い人と言えるということです。
もちろん、その情報を手に入れたあとにすぐに行動に移し、何かしらの成果を手に入れらているということが大前提ではありますが。
ノウハウコレクター、教祖へのお布施では意味がありませんから。
で「この人が出す情報だから買う」という人もいるとは思うんですが、それもその人の専門性と抜粋(整理・編集)された情報を信頼しているということなので、いずれにしてもボリュームは求めていません。
当然、僕自身もボリュームで勝負しようとは思っていなくて。
重要なポイントを伝えるために量が必要であれば自然と文字数(ボリューム)は増えますし、シンプルなものであれば「結論 ▶︎ 抽象例 ▶︎ 具体例」で十分なのでそぎ落とされます。
読み手のことを考えた情報発信なんてそんなもんなんですよ。
必要な情報を極力シンプルに提示することで「何を考えて何をすれば良いのか」をわかりやすくすることが重要なわけです。
noteに関してはSEOなんて微塵も気にしていませんし、サブドメインでコンテンツを貯めることで、メインのドメインに良い影響を与えられたらなくらいにしか思っていないので。
成果を出せるリピーターを囲う
ということで、noteを運営する上で、有料、無料の差別化、ボリュームに関してどうすれば良いか悩んでいる人は今回の視点を持っていただくと発信が楽になると思います。
有料noteを書く際は、一般的な書籍よりも必要な情報を極力シンプルに提示することで、読者が「何を考えて何をすれば良いのか」をわかりやすくすることに重点を置くということですね。
人は、潜在的には情報そのものよりもベネフィットや変化(成長や進化)を求めているわけですから、変化できる情報であれば受け取り続けてくれますし、何も変われない、行動につながらない情報は容赦なく切り捨てます。
だからこそ、ボリュームで麻痺させて行動を止め、お金だけ吸い上げるのではなく、シンプルさと質で行動を起させなければならないんですね。
高単価で息の長いビジネスをするためには、行動せずに小銭を払い続ける人ではなく「成果を出せるリピーター」が必要なんです。
相手にしてはいけないお客さん
ボリュームよりも質というイメージが強いのがLINEやメルマガですよね。
基本的にはブログよりもボリュームがないことはわかっているにもかかわらず、一部の人は名前とメールアドレスという個人情報を発信者に差し出すわけじゃないですか。
これはボリュームではなく質を求めているということです。
noteの継続課金マガジンも言ってしまえば有料メルマガと同等の役割なので、メルマガと同様に「変化してもらうために大事なことだけをズバッと伝える」という考え方で良いんです。
で、もうおわかりかと思いますが、noteを運用する際のターゲット選定のコツは「情報のボリュームを重視する人は相手にしない」ということです。
共通の価値観として「情報は質」「情報は自分を変化させるもの」という考えを持っている人に読んでもらえるように、普段のブログやメルマガでスクリーニングをかけておくことが重要だということですね。
そうじゃないと「本の方がボリュームもあるしお得じゃん」という、情報の本質がわかっていない人が入り込んできてクレームになるだけですから。
コンサルビジネスのスムーズな進め方
おまけでnoteを絡めたコンサルビジネスのスキームについて少し話しておきます。
情報発信ビジネス、特にコンサルビジネスを軌道に乗せる上で「マンツーマンで指導を受けるのが一番効率的」だということに気づいてもらわなければならなりません。
そこに気づけない人に「コンサルを受けてください」と言っても全く理解されないので、どのように理解を深めていってもらうのかが重要になるんですね。
で、コンサルの重要性に気づいてもらうためステップとして、お客さんには
❶ 量のインプットからの脱却(インプット元の絞り込み)
❷ 効率的にインプットをする(noteなどの情報コンテンツ)
❸ 必要な情報を必要なだけ受け取る(オンラインサロンなど)
❹ カスタマイズされた情報を受ける(個別コンサル)
という、情報の質をどんどん重視するようなフェーズを踏んでもらっていくことが重要になります。
なので、noteというのはお客さんにとって「❷ 効率的にインプットをする」ためのコンテンツであること、つまり
すぐに行動に移せるシンプルにまとめられた情報
手っ取り早く効率的にインプットできる情報源
であることを強く意識して有料noteの配信にチャレンジしてみてください。