こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
起業ブームが続いていますね。
こういった起業の成功法則みたいなブログとか起業本とかはいろいろあるみたいなので、今回はあえて起業のあきらめ方を伝授します。
起業で成功している人は、有益な情報にはお金を惜しみません。世の中には、数十万円するような高額セミナーもあります。そうしたセミナーに人が集まるのは、数十万を払っても、そこで得た情報を元手に何倍、何十倍もの利益が出せる可能性があるからです。
(同書72ページより)情報を持つ者こそが勝つ。その他大勢から抜け出すには、他人が持たない情報を手に入れることが重要なのです。
こういうアホみたいな記事とかが拡がるから被害者が増えていくんですよ。
いや、世の中確かにスゴイ情報とかはありますが、この人のオープンの場の言葉を聞いている限り、クローズドでそんな情報は100%持っていません。
そもそも、
「これをすれば必ず成功する!」
といった起業ノウハウなんかないわけなので、であれば、
「こうなったらあきらめようね」
といったことを知っている方が役に立ちますし失敗しても致命傷にならずに済みます。
これから起業しようとしている人、あるいは、起業してまだ間もない人はぜひとも参考にしていただければと思います。
引き際を明確にしておく
これを決めていない人がかなり多いんです。
・貯金が無くなったら
・1年やってダメだったら
・セミナーを受けてもダメだったら
・指導を受けてもダメだったら
などなど、なんでも良いんですが、どうなったら辞めるのかという状態を最初にバシっと決めておくことが重要です。
これを決めていないばっかりにズルズルとお金も時間も失っていくんですね。
例えば、行くだけムダですが、どうしても起業セミナーに行きたい場合。
そこで何十万円とかを払って、学んで、何ヶ月でいくらの売上をあげられなければキッパリ辞めると先に決めておくわけですね。
もちろん、もっと細かく決めても良いですよ。
半年は自分でやってみて成果を出せなかったらコンサルタントをつけて、さらに半年がんばってみてそれでもダメならあきらめる、というふうに。
とにかく、がんばる期間やその成果としての売上や利益などを明確にしてデッドラインを可視化しておくということです。
正しい指導者を選ぶ
引き際をちゃんと決めたら、上手くいっている人から学ぶのがベストです。
で、指導者を選ぶ基準としてお客さんの声とかを参考にする人が多いですが、それはやめた方が良いです。
あまりあなたの成功には関係ないので。
なぜなら、上手くいっている人はそもそものポテンシャルが高かったりビジネスモデルが優れていることが要因なので、他人が上手くいっているかどうかを気にしても意味がないんですよ。
それより重要なポイントはその指導者自身が上手くいっているのか、つまり、儲かっているかということになります。
指導を受けようと思った人がいたら、時間が許す限り徹底的にリサーチをしてください。
今はネットでウソを見抜ける時代ですので。
もう1つのポイントとして、その指導者がキャラクターで集客していないかどうかです。
要は、ちゃんと集客の方法があるのか、その人だから集客ができているのかの違いです。
後者の場合は人に依存したビジネスなので、あなたが同じようにやるのは不可能なんです。
このあたりは、ブログやSNSを見ればわかります。
キャラクターや自己啓発っぽい発信ばかりで、具体的なノウハウを発信していないのであればやめておいた方が良いですね。
セミナーの集合写真とかもそうですね(笑)
正しいことを学ぶ
指導者をつければOKというわけではなく、何を学ぶかが重要なのは言うまでもありません。
お金さえ払って任せておけばゴールまで引っ張ってくれると思っていたら、それは大間違いだということです。
今からやろうとしているビジネスが上手くいくかのか上手くいかないのかをちゃんと判断できる指導者なのかどうかはかなり重要になります。
儲かるか儲からないかは、HOW(どのようにするか)ではなくWHAT(どんなビジネスをするか)によって決まるといつも言っていることにつながります。
多くの起業コンサルタントはそこを見極める目を持っていないので、本人の希望に沿って起業を進めていくんです。
「好きなことを仕事にしましょう!」
「継続すればビジネスになります!」
みたいな無責任なことを言っている指導者は完全にアウトだと思ってください。
いや、それで年収100万円で良いのであればそのビジネスモデルでも全然良いと思います。
が、年収1000万円は欲しいというのであれば、そもそもそのビジネスで稼げるのか、指導者が稼げると言っているのであれば、どのようにしていつまでに達成できるのかを明確に知っておかなければなりません。
だって、単価1000円のものを売って年収1000万円とかかなりの難易度でしょう。
そんなこともわからない指導者についていっても時間とお金のムダです。
セカンドチャレンジの猶予はあるか?
引き際を決めて、ベストな指導者に学んで、それでもダメならキッパリあきらめましょう。
ただ、あきらめるといっても、最初にちゃんと引き際を決めておけばセカンドチャレンジができるわけですよね。
ファーストチャレンジのビジネスはあきらめて、その反省を生かしてセカンドチャレンジに向かえるということです。
これが、引き際を決めていないと、ファーストチャレンジで致命傷になってしまい起業自体をあきらめるしかなくなります。
そういった意味でも引き際は明確にしておいた方が良いんですね。
会社を辞めて退路を断つとか、ガッツリ借金をして勝負をかけるといった致命傷になるようなチャレンジはやめましょう。
そんな状態で起業したところで、冷静な判断ができなくなるだけですから。
背水の陣で挑んで爆進する人もいますが、そんな人はそもそも”選ばれた人”ですから。
いつでもあきらめられる状態を整えておくのも起業の(真実の)コツです。
「起業に向いていない人」はデマ
起業に向いている人、起業に向いていない人みたいな本とかよくありますよね。
で、例えば、
「サラリーマンから逃げるための起業は失敗する」
みたいなことはよく言われます。
その理由として、
「ビジネスはお客様のために存在するので、会社の一員として使命を全うできない人間は起業しても成功することはできない」
みたいに言われたりします。
いや、でも起業するのって儲けたいからでしょう?
安い給料でイヤな仕事をするのがアホらしくて起業する人がほとんどじゃないですか。
中には「世のため人のため」みたいな聖人君子みたいな人もいるかもしれませんが、大きなお金が欲しいというのが正直なところです。
で、起業の理由はそれで良いんですよ。
大きく儲けるためには少数のお客さんに高いお金を払ってもらうか、多くのお客さんにお金を払ってもらわなければまず無理なわけですよね。
そうすると、高いお金を払ってもらうために最高にイカした商品やサービスをつくることや多くのお客さんに手に取ってもらうために商品開発での試行錯誤や集客の工夫をします。
もうそれって、立派な「お客さんのため」じゃないですか。
儲けることを考えることは、何も悪いことではないどころかそこからいろんな工夫や試行錯誤が生まれます。
なので、一般的に言われているような「起業に向いていない人」なんていうデマは全く気にする必要はありません。
そんなことであきらめなくても良いんです。
むしろ、あきらめるべき人というのは、そういった自己啓発や精神論的な話ではなく、
「売る商品が用意できない」
「儲かる商品が用意できない」
というような人です。
そして、好きなことをやっているのに、1日15〜16時間すらも働けないような人です。
ポテンシャルというのは頭が良いとかクリエイティブとかではなくたいていの場合、「人並外れた集中力」です。
東大生が勉強に集中するのと同じように自分の大好きなビジネスに集中できるかどうか。
これすらもできない人はもう無理なのでしっかり会社に雇ってもらって言われたことをキッチリやることを推奨します。
良い悪いではなく、向いているか向いていないかの話になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あきらめるための要素は他にも色々ありますが、かなりのボリュームになってきたのでまたいつか続編を配信できればと思います。
軽くまとめておきますね。
引き際を明確にしておく
起業失敗の致命傷を避けるためと、1度の”ビジネス”の失敗にめげずにビジネスのセカンドチャレンジができるように猶予を残しておくための準備ということです。
指導者をつける
起業の指導者を選ぶ際は、他者の成功事例はあてにならないということと、キャラクターで集客をしてる指導者からは学んではいけないということでした。
また、HOW(どのようにするか)を学ぶ前に、WHAT(どんなビジネスをするか)で決まるためWHATに重点を置かずHOWばかりにこだわる指導者はアウトです。
「起業に向いていない人」はデマ
「こういう人は起業に向いていない」
「こういう人は起業しても食えなくなる」
というのは、一理ある部分もありますが、ほとんどの場合において関係のない要素です。
「社会貢献」などのキレイゴトを目標に掲げても、欲望が「お金が欲しい」のであれば、目標と欲望がずれているためモチベーションは必ず続かなくなります。
なので、得たい利益から考えてそのために良い商品をつくるという流れでも結果としてお客さんのためになるのでOKです。
起業やビジネスはトライ&エラーです。
ひたすらトライだけしているのは思考停止です。
自分のビジネスのエラーを察知しダメだと思ったら修正をかけなければならないし時にはあきらめて捨てることも必要です。
視野狭窄で致命傷にならないためにも正しい「あきらめ方」を知っておいてください。