こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
運営しているオンラインサロンの中でブログに関するこんな質問があったので、ひさびさにブログネタを書こうかなと。
軽めの質問をさせてください。
自分のライティングのスピードが遅いと感じています。
・考えすぎてしまう
・些末な部分にもこだわってしまうこのような原因があると認識はしているのですが、うまく改善できません。
部長がなにかの記事で結構な長文を30分くらい(?)で仕上げたというのを目にしましたが、スピードを上げるためのエッセンスや意識していることなどはありますか?
ベタな悩みだと思うかもしれませんし、すでに何かしらの解決策を持っている人も多いと思いますが、実はこれめちゃくちゃ深い話なんですよ。
というか、僕自身この問題が「深いこと」に気づいてしまいましたし、こういう問題こそコンサル的な視点で考えることでスッキリするんですよね。
というのも、この質問者はビジネスやブログの初心者ではなく、複数のビジネスをバリバリ走らせていて、なおかつ情報発信も続けている人なんですが、そんな人がなぜ今さらこんなこと(と言ったら失礼ですが)に悩むのかと疑問に思ったわけです。
ビジネスやブログの初心者ではない人が、ブログのライティングスピードを気にするのはなぜかを考えたとき、2つのキーワードに辿り着きました。
①生産性
②完璧主義
完璧主義に関しては想像がつくと思うので後回しにして、先に生産性の方から話していきます。
良い話ではあるんですが、一方で胸にグサグサくる人もいるかと思うので、心して読んでいただければと思います。
あなたの生産性高い?低い?
ブログを書くスピードが遅いと感じる時はどんな時でしょう?
言葉だけを見ると「ブログを書くのが遅い」というのは一見ネガティブなように見えますが、「ブログを書くのが遅い」と感じるということは「ブログを早く書けるようになりたい」という願望を抱いているということでもあるので、これは非常に素晴らしいことなんですね。
つまり、自分自身やビジネスの生産性を上げたいと思っている証拠でもあるということです。
で、これは初心者にはあまり無い意識だったりしますし、下手をすればベテランでもこの意識を失っていたりします。
何も考えずにダラダラと何十分も何時間もブログを書いている人は実際にいると思うんですよ。
そもそもそれが悪いことだと思っていないですし、生産性を上げようとも思っていない、あるいは生産性を上げる必要がないからそうなってしまうんですね。
改善しようとも思っていないので、誰か専門家に相談することもしないわけです。
冒頭の質問者の場合は、バリバリのビジネスプレイヤーであり他にもやるべきことがたくさんあるので、だからこそブログは早く良いものが書けるようにならなければならないんですね。
あるいは、早く成果を出すために良い記事を量産していきたいわけです。
ビジネスをしている以上、KPIやKGIを設定しているはずなので、それらを達成させるためには生産性を上げなければなりません。
ということは「ブログを書くことが遅い」ということを意識しているということは、現状においては生産性が低いということに気づいている、それを何とかしなければならないということに意識が向いているということなんですね。
そうなると、考えるべきことも変わってきます。
大目標は生産性を上げることなので、自分自身のライティングスピードを上げるというのは手段の一つでしかなくなるわけです。
他の手段、例えば
記事を外注化する
YouTubeを使う
LPを作って広告を出す
といった手段が考えられます。
優秀なブロガーやライターを見つけることができれば、キーワードや構成だけ伝えて記事の執筆を外注化してしまえば良いですし、書くより喋ることが得意なのであればYouTubeに移行するという手もありますよね。
あるいは、ビジネスモデルによっては、あえてコンテンツは蓄積せずLPを作って広告を出すという手段もありです。
といったように、「ブログを書くのが遅い」という事実から「生産性が低い → 生産性を上げるには → そもそも書かない → じゃぁどうする」という発想の転換が生まれる可能性が高くなるので、ネガティブに捉えて視野狭窄にならないようにしてください。
ライティングスピードが遅いまま何も気にせずにブログを書き続けるよりも、「ライティングスピードが遅い」と感じることができることは素晴らしいことだということですね。
完璧主義との上手な向き合い方
質問者から「考えすぎてしまう」「些末な部分にもこだわってしまう」という言葉が出ている通り、ライティングスピードが上がらない人は完璧主義な人が多いです。
ただ、完璧主義自体が悪いわけではなく、これも発想の転換なんですね。
僕も完璧主義なところがあったので、苦労はめちゃくちゃわかります。
今でこそ60〜70点で記事を公開できるようになったので、執筆時間も長くても1時間もかかることはないですが、昔は数時間かけていることはありました。
で、この解決策としては「リライトを前提に書く」しかなくて。
最初から完璧な記事なんてかけませんし、どうせ後から何度もリライトして完成させていくので、最初は60〜70点でGOすれば良いんです。
定期的に読み返す度に、言葉遣いや言い回しに必ず違和感が出てきますし、「ここの太字は違うな」とか「ここは装飾した方が良いな」とか「ここにリンクを差し込むべきだな」とかいくらでも改善点が出てきますからね。
そうやってリライトを繰り返しているうちに、自分の中で完成形のイメージが定着してくるので、60〜70点のレベルも上がっていくんですよ。
え?そんなことはわかっているし、それができれば苦労しないって?
そう言われると思ったので、その部分にも解決策を当てておきますし、コンサル視点による発想の転換のメインはむしろここからです。
僕が完璧主義から脱した方法であり、多くの完璧主義の人が救われた方法をお伝えしておきます。
どうするのかというと、初っ端の執筆とリライトの時期、そしてその時期や完成度を決めておくんですね。
例えばこんな感じで。
STEP①:初回執筆&公開(70点)
STEP②:翌日にリライト(90点)
STEP③:1週間後にさらにリライト(100点)
初っ端はラフに仕上げて公開し、客観視するために翌日にリライトして90点に持っていき、さらに読者の反応を加味して1週間後にリライトして100点(と思える状態)に持っていくという感じですね。
このように書くと、完璧主義の人はSTEP1とSTEP2のラフさが許せないと思うんですが、ホンモノの完璧主義の人はこのSTEPを完璧にこなすことを考えて欲しいんですね。
要するに、「STEP①:初回執筆&公開(70点)」というラフさを完璧にこなしてこそ、この3つのステップは完璧になるわけであり、STEP①で完璧にしようとしてしまった時点でリバランスが崩れて完璧にならないんですよ。
記事というのは最初に完璧を求めれば求めるほど、リライトの意識が薄れ、イコールそれは客観視できないことにもなるので、それはただの自己満記事であり読者からしたら完璧とは程遠い記事になります。
ラフな自分も完璧にこなしてこそ(演じてこそ)、真の完璧主義と言えるということですね。
セルフコンサルスキル
ライティングスピードを上げるテクニックはいくらでも出回っているので、今回はそこに関してはあまり言及しませんでした。
ただ、テクニックよりも大事な「生産性」と「完璧主義」にどう向き合うかの視点の方が重要ですし、これはブログだけではなくあらゆるタスクに向き合う際の考え方の基本となります。
セルフコンサルをするための思考のスキルとしてぜひ身に付けておいてください。
★ブログの書き方カンペ
印刷して手元に置いて書いてくれてるクライアントも多いです。少し改訂したのでよければどうぞ。
型に慣れるまでは難しく感じるかもしれないけど、慣れると書く時間をかなり短縮できるし、且つ読みやすくて濃い内容になりますよ( ˙³˙)https://t.co/bpImGUPJXr pic.twitter.com/HJMr3QQplT
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) October 24, 2019
ライティングスピードを上げる基本中の基本である、構成くらいは置いておくので、上記のツイートのリンクからダウンロードして使ってください。
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