こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
先日「自分の強みなんて別に知らなくても良いよ」的な記事を書いたんですが、これがなかなか好評でして。
で、これは僕がビジネスパートナーに求める場合も同じで、仕事をお願いする際に、抜きん出た強みやハイスキル、強烈な市場優位性などを求めることはありません。
求めるものといえば、
価値観は似ているか
性格は合うか
おもしろい人か
仕事は丁寧か
周りから信頼されているか
くらいのもので。
自称の強みやウリは信用しない
そもそも僕は、相手が打ち出している強みやウリに懐疑的(ほとんどの人が自分の強みを正しく把握できていないから)ですし、結果が出るまでその強みが本当だったのかどうかはわからないので、もっと人間的な要素で手を組むかどうかを判断します。
もちろん、知り合いから「この人は〇〇が凄いよ」というふうに推奨された強みは信用しますが、自称の強みは信用しません。
取引相手の強みやウリって具体的で目利きできるように見えて、実際は最後の最後まで、結果が出るまでわからないので意外と抽象的なんですよね。
口や文言では何とでも言えちゃいますし、経験則からは見抜けなかったりします。
だって、大抵の会社や人って、見込み客の目に留まらないと受注してもらえないので、自社の強みやウリを盛りがちじゃないですかw
実際、ベテランのビジネスプレイヤーでも「依頼するんじゃなかった」「酷い仕事をされた」「あり得ない対応された」「途中で飛ばれた」「支払いが滞っている」とか、Twitterで不満や文句を言っているのをよく見ると思うんですが、あれって結局そういうことです(あれ、自分の「人を見る目のなさ」を露呈するだけなのでやめた方が良いですよ)。
ベテランでもそんな感じなので、最初に伝えられていた強みとはほど遠いものを提供されて、痛い目を見た人はけっこう多いはず。
合理性や利益を優先するリスク
一方で、人間的な部分も同じく抽象的ではあるんですが、こっちの方がまだ経験則や肌感覚で見抜くことが容易です。
なので僕は、商品やサービスに最低限のクオリティ(並以上で良いです)が担保されていて、上記の5つの要素を満たしてくれるような相手だけを選びますし、しかも縁があった人としか仕事をしません。
求める人材が身の回りや知り合いにいない場合や、募集が早急な場合は「この指止まれ方式」で不特定多数から募ることはありますが、基本的には「たまたまつながった人」に仕事を依頼することがほとんどです。
Twitterで深く関わっている人、LINEでしょっちゅうコミュニケーションを取っている人、オンラインサロンなどのコミュニティに入ってくれた人、コンサルのクライアントなどですね。
このスタンスで情報発信やそれに伴うスクリーニングをしてきて、実際に縁がある人は誠実でステキな人ばかりで、なおかつ強烈な強みや高いスキルを持ち合わせている人がほとんどなので、やり方は間違っていないと思います。
何より、フリーになってまで性格が合わない人や一緒にいたり、おもしろくない人とガマンして仕事なんてしたくないじゃないですか。
スキルが高いから、凄い強みを持っているから、お互いの利益を最大化できるからといって、人間的に合わない人とは仕事をしたくないですし、お客さんにしたくないわけです。
周りから信頼されているか
ちなみに、冒頭でお伝えしたこの5つの要素について、けっこう肝になるのが5つの「周りから信頼されているか」なんですよね。
価値観は似ているか
性格は合うか
おもしろい人か
仕事は丁寧か
周りから信頼されているか
これは何も凄い人に認められているかとか、インフルエンサーとよく絡んでいるかとか、そういうわけではなく、あくまで「真っ当に商売をしている人」や「自分が尊敬する人」から信頼されているかどうかということです。
周りから信頼されていても、その周りの人がヤバい人なのであれば、その人も漏れなくヤバい人なので、ここはけっこうシビアに見た方が良いです。
TwitterやYouTuberを見ていてもわかるように、ヤバい人にはヤバい人が集まるし、彼らはお互いに認め合いステマし合うわけなので、あくまでモラルを持って真っ当に商売をしている人から信頼されているかどうかがポイントになるということですね。
前人未到を目指すのであれば
念のために言っておくと、相手に強みや高度なスキル、高い経験値を求めてはいけないということではありません。
目先の目標達成のためや早期の成果創出のために、それらが必要なこともあるでしょうし「御社の強みは〇〇で弊社の強みは●●なので、手を組むときっと上手くいきますね」となるのは当たり前の流れです。
が、その強みのエビデンス、そして企業体質や人として問題ないかどうかくらいは把握してからディールしましょうねという話で。
あくまで、僕がこれで上手くいっている、いつもステキな人ばかりと出会わせていただいてストレスがないどころか、かなり充実した取引をさせていただいているということですね。
まぁ、僕がコンサルティングやマーケティングに携わる仕事をしているからこそ、相手に強みを求めていないという側面はあります。
最初の方にも少し話したように、本当の強みは実際に確認するしかないので、実際に協業を始めてから相手の強みを見つけたり醸成してあげれば良いと思っているので。
もちろん、誰もやったことがないことを成し遂げる、前人未到のビジネスにチャレンジするというのであれば、そりゃ強烈な強みを持った人や、トップレベルのスキルを持った人と手を組む必要はありますよね。
ただ、そうではない場合は(個人ビジネスの場合はほとんどそうかと)、人間的な要素を起点にしてビジネスパートナーを選ぶ方が上手くいきますよ。