Twitterをビジネス運用をする上で、僕はフォロワーの数よりも固定ツイートやプロフィールへのアクセスとその反応を重視してるんですね。
Twitterの記事は毎回好評なのでよく書くんですが、その際もプロフィールや固定ツイートにまつわる話がほとんどですし、note で書いているTwitterのノウハウ記事でも、フォロワーの増やし方の話はほとんどしたことがありません。
というのも、TLに流れてきた1つのツイートだけで判断されるのは、炎上やエンタメ的なバズであって、仕事につながる場合は基本的にはその人を深く知ろうとするわけですが、その1つがプロフィールへのアクセスだからです。
で、そこで決め手になるのがプロフィールの内容、そこに貼ってあるリンク、固定ツイートの内容、その他のツイートなんですね。
余談ですが、フォロワーが必要ないというわけではなく、むしろビジネスをする上では一定数のフォロワーは必要であり、さすがに2、3桁ではいろんな意味で説得力が薄いんですよね。
影響力の有無の話ではなく、Twitterでの言葉や立ち回りによって人間的な信用が得られているという証がフォロワー1000人くらいです。
詳しくはこのツイートのツリーを見ていただきたいんですが、1000人以上は知識やスキルの信用かなと。
フォロワーは重要ではないとはいえ、ビジネスする上では一定数のフォロワーは必要であり、さすがに2、3桁では説得力が薄い。
影響力の有無の話ではなくて、Twitterでの言葉や立ち回りによって人間的な信用が得られているという証が1000人であり、1000人以上は能力やスキルの信用と考えるから。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) September 5, 2020
話を戻しますが、なのでフォロワーが1000人になるくらいまでは、日々のツイートでしっかりと価値提供をして人間的な信用を得ることに注力した方が良いということです。
で、1000人を超えた辺りから知識やスキルの部分を信用してもらうべく、固定ツイートも含め専門性や権威性もアピールしていくと。
もちろん、両方できればアカウントの信用レベルがグングン上がっていくので、人間的魅力もビジネスの能力も両方伝えていけるのがベターです。
が、最初からそんなツイ廃レベルのツイート頻度を保つのは難しいので、最初は「なんか好き」と思ってもらい「この人凄いな」というフェーズに移行していければ良いと思います。
前置きが長くなりましたが、フォロワーが1000人くらいになってきたら、あるいは知識やスキルが信用され出してきたら、固定ツイートもしっかり考えていきましょうという話を。
固定ツイートには何を置けば良いのかという疑問に対しての1つの解なんですが、先に結論を言ってしまうと、これまでTLで表現してきたことの総集編を固定ツイートに凝縮して載せるということです。
プラス、見込客の脳の優先順位に入れておいてもらうために、見込客が求めるいる情報を置いておくということですね。
① パーソナル
② 知識やスキル
③ 問題解決策
ポイントはこの3つです。
固定ツイートを見れば、どんな人かがわかり、どんな知識やスキルを持っているかがわかり、そのスキルは自分の問題を解決してくれるレベルなのかがわかるように提示しておくと。
① パーソナル
これは言うまでもなくあなたの人となりがわかるもの。
例えば、人間性や人間味、人間臭さ、実在感、哲学、プライベート、趣味、価値観、正義観、仕事への想い、弱み、失敗談、黒歴史などなどですね。
もちろん、これらが軸になるわけではなく、販売者として信用できるかどうかの決め手となるものだと考えてください。
なので、失敗談や黒歴史も、セーブすべき情報はセーブすべきなんですね。
例えば、昔暴走族の総長だったという過去も、格闘技や芸人をする上ではオイシイ情報になるかもしれませんが、一般的には野蛮で危険なイメージが強いので、それで求心するのはリスクが高いわけです。
あくまでどういったブランディングをしていきたいかで変わってきます。
とっつきやすいキャラを作っていきたいのであれば、失敗談や弱みを出すのは良いでしょうし、逆に権威やカリスマを目指すのであれば近寄りがたい雰囲気を醸し出すのもありです。
で、パーソナルを簡単に伝える方法は動画が最適です。
情報量が多いということもありますし、視覚効果、声、雰囲気を伝えるには自己紹介動画は最適なんですね。
また、一度雰囲気を知ってもらえれば、今後のテキストツイートも声や顔、雰囲気を踏まえた上で脳内再生されるので、親近感を持ってもらいやすくなるというメリットもあります。
Twitterの動画埋め込み時間が2分20秒なので、その中で完結にまとめると。
ただ、これも必ずしも正解ではなく、例えば「カリスマ」や「ミステリアス」といったようなブランディングを考えた場合、Twitterではテキストのみの発信で、クローズドなコミュニティーなどだけで顔や声を出す方が良いでしょう。
② 知識やスキル
商品やサービスでの差別化が難しい現代ではキャラが重要であり、これは間違いではないんですが、この考え方は知識やスキルありきです。
というか、今もそうですしこれからどんどんキャラ立ちが重要になってくるんですが、それもいつかは一般化するので、そうなってくるとまた知識やスキルが重視される時代に戻るんですね。
要するに、知識やスキルを認知させるためにキャラがあるのではなく、キャラをカバーするのが知識やスキルになってくるということです。
世の中の流れ的にはまだまだ、ビジネスを軌道に乗せるためにキャラを作っていくという流れがありますが、嫌われることを恐れずにキャラ(素の自分)を出していき、何を言われても太刀打ちできるように知識をスキルを磨いておくという思考と行動を今のうちからしておくと有利になります。
で、知識やスキルのアピール方法は業界やターゲットによって変わってきますし、その手段は多岐に渡ります。
ブロガーがターゲットであればブログ、YouTuberや動画編集者がターゲットであれば動画、というふうに。
例えば、あなたが動画編集者だったとしたら、バッチバチに編集した自己紹介動画を作れば、その動画を固定ツイートに置いておくだけでパーソナルもスキルもわかるので一石二鳥ですね。
ただ、それもターゲットによって変わってきます。
YouTuberから動画編集の案件を取りたいのにポートフォリオのような動画を置くのは違いますし、逆に企業の動画マーケティングの案件を取りたいのであればユーモア溢れるゴリゴリの自己紹介動画も違うという話になります。
次の項目にもつながりますが、あくまで誰に向けて何をアピールするための固定ツイートなのかを明確にした上で、ですね。
③ 問題解決策
問題解決策というのは2つの切り口があって、1つだけでも良いんですが、できれば両方あるとなお良しです。
まず1つ目は、小さなことでも良いので見込客(ターゲットやフォロワー)が抱えている問題を実際に解決してあげるということですね。
で、解決という基準も、数字が伸びた、スッキリした、前進できた、効率化できた、諦めがついた、などいろいろあるので、ニーズはしっかりと把握した上で「それならこうすると良いよ」を提示してあげます。
ポイントとしては、できるだけ小さな行動で成し遂げられるものや、知識として得ることで影響を与えられるものなどが良いです。
2つ目は、選択肢を提示してあげるということ、あるいは「解決策を紹介してあげること」と言ったほうがわかりやすいですかね。
例えば「この本を読むと良いよ」とか「このアプリを使うと良いよ」とか「このプラグインが良いよ」といった、すでに存在する他者の商品を紹介してあげることです(アフィリエイトに近いかもしれません)。
何を選ぶか、行動するかは相手次第になりますが、知らなかった選択肢を知れるだけでも価値になります。
この流れで、パーソナル、知識、スキルのアピールまでは固定ツイートで箇条書きしたり動画を埋め込んだりすればいけるんですが、問題解決の精度を上げようと思うとそれだけではなかなか難しいんですね。
この対策としては、僕がやっているように専用ページを作るなり、これを読んでもらえればわかるというキラーページを作ってへのリンクを貼るというのがベストです。
フォロワー数やインフルエンスを必要としない“狭くて深い”マーケティングが得意です。
数量至上主義ビジネスの世界で疲弊している人は、まだ知らない新しいマーケティングの世界を覗いてみてください。
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— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) September 15, 2021
固定ツイートにモーメントを置いたりツリー(スレッド)を追加したりするというのもありですが、ぶっちゃけあまり読んでもらえないんですね。
ファーストビュー(厳密には「ツイート ▶︎ プロフィール」なのでセカンドビュー)で勝負は決まると思っておいた方が良いです。
以上、固定ツイートを設定する際に参考にしてみてください。