どうも、服部(@FACTDEAL)です。
今回は、この内容について少し掘り下げていこうかなと。
これからはRO(レッドオーシャン)とかBO(ブルーオーシャン)の前にOW(オープンワールド)かどうかがビジネス選定の基本になる。
つまり、オフラインからオンラインへ、デジタルからアナログへと自由に行き来できるビジネスモデルが、前提になる。
さぁ、そのために必要なスキルは何でしょうか?
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) April 30, 2020
以前にOW(オープンワールド)の話はしたんですが、そのおさらいも兼ねて「必要なスキル」について。
ちなみにオープンワールドというのはゲーム用語です(詳しくはWikipediaで)。
オープンワールド(Open World)とは、英語におけるコンピュータゲーム用語で、舞台となる仮想世界を自由に動き回って探索・攻略できるように設計されたレベルデザインを指す言葉である。
〜中略〜
あらかじめ決まったミッションやストーリー進行を強制する直線的(リニア)なゲームプレイから、プレイヤーの意思次第で好きな場所に移動したり好きな行動を選んだりできる、「ノンリニア・ゲームプレイ(en:Nonlinear_gameplay)」を指向した作品が登場するようになる。これにより、広大なマップ内を自由に移動できる技術にゲームデザイン上の意義が生じた。さらに作品によっては、ノンプレイヤーキャラクター達がそれぞれ人工知能に基づいて自立した行動をとることで、プレイヤーが関与していない場所で世界の状況に変化が起こったり、プレイヤーの意図しない行動が実は世界に見えない影響を与えたり、それらの要素がさらに影響しあったりするなどの設計も取り入れられ、ゲーム内で起こる物事の因果関係が複雑で多様になったため、仮想世界を体験する感覚がより強まっている。
ゲームの話とはいえ、この内容を読めば今後のビジネスにおいて求められるスキルは自ずとわかるかなと思いますが、総合的な答えとしては「捨てるスキル」なんですね。
あるいは「捨てる勇気」と言った方がわかりやすいかもしれません。
要は、リスクや違和感を感じたら「やーめた」とすぐに違うビジネスに移れる勇気とフットワーク、これが求められるということです。
こういう話をすると「そんなすぐにやめられるような中途半端なビジネスをするなんてお客さんに失礼だ」と言う人がいるんですが、後悔のないように全力で取り組むからこそあっさり捨てられるんですよ。
これだけやってダメならしょうがないと思えるわけです。
で、一つのことをやり切ってしっかり成果を出せた経験があれば、全然違うことを初めても成果を出せる自信を持てます。
実際、クライアントに「もうそれやめたらどうですか?その経験とスキルがあれば〇〇をやった方がもっと大きな成果出せますよ」とアドバイスをすることがありますし、それでしっかり成果を出せているんですね。
何度言っても既存の事業に固執してジリ貧になっていく人も少なくないですが…。
なので、模範解答としては「捨てる勇気」を持つことと「これでダメなら捨てるしかないよね」と思えるように既存のビジネスに全力で取り組むことです。
まぁ、これだけだと根性論みたいな話になるのでもう少し具体的な話をしますが、ビジネスにおいて根性論や精神論が不要というわけではなく、むしろそれらは最低限必要なリソースであるということはお忘れなく。
その上で専門性や柔軟性が「ハシゴのかけかえ」を容易にするんです。
捨てる準備
政治経済や社会情勢など。世の中の動向からリスクを感じたり違和感を感じたりした際、スムーズに「捨てる」には何が必要かを考えます。
勇気を持って捨てるにはそれなりの準備が必要になりますからね。
細かく言うともっとたくさんあるんですが、大きく分けると下記の3つが捨てるための準備材料になります。
❶ 自信と根性
❷ 異業界の考察
❸ リソースの編集
まぁ、大前提として永久に続くビジネスはないわけで、どんなビジネスもいずれ終焉を迎えるものであるということは押さえておかなければなりません。
よくある「これで一生食っていくんだ」とか「自分にはこれしかない」みたいな考え方をまず捨てて、出口を見据えておきましょうということです。
これを捨てられないとサンクコストの呪縛がついてまわりますからね。
コロナ対策における飲食店の前売り券やクラファンなんかがまさにそうで、食いつなぐためのお金を集めてもアイデアがないとただの延命治療にしかならないわけですよ。
集まったお金を全部投入できるような新しいアイデアがあれば全然OKなんですが、資金繰りに使うことしかできな状態なのであれば撤退が賢明です。
❶ 自信と根性
冒頭の方でも少し話しましたが、既存のビジネスを捨てて次に移る際には「どこへ行っても何をしてもやっていける」という自信が必要で、それが何から来るかというと「勝った経験」でしかありません。
勝った経験、つまり他の人が挫折するようなことをひたすらやり続けたことであったり、それによってちゃんと成果を手に入れたことです。
あるいは修羅場を乗り越えた経験などですね。
やはりこれがないと既存のビジネスを捨てて次のビジネスに移る勇気を持てません。
ほら、よくいるじゃないですか。
何をやっても「これは向いてないと思うんですよね…」とか「もっと情熱を注げるものがあるはずだ…」とか言って、途中で逃げ出してばかりの人。
そういう人は、どんな小さなことでも良いのでやり切ること、つまづいて立ち上がる経験をすることなんですが、最終的には成果を出すことはマストです。
なぜなら、ビジネスは努力や根性が実るのでなく「正しい努力と根性」が実るので、成果が出ていないということは同じ轍を踏む可能性が高くなるからです。
なので、自信と根性は必ずセットなんです。
❷ 異業界の考察
たまに「質の高いフォロワーさんに集まってもらうにはどうしら良いですか?」というTwitter運営の質問を受けてアドバイスをすることがあるんですが、いつもこう言います。
「いろんなニュースやジャンルに首を突っ込んでください。そして自分の専門性と切り口でコメントをしてください。」
というのも、専門家というのはたくさんいますし、そんな飽和状態の中で存在感を示そうと思ったら「この人ならこれについてどう考えるだろう」という期待を持ってもらうことが重要になるからです。
あと、異業界のことを知る訓練になるからです。
もちろん中には「何も知らないくせに口出しするな」という排他的な空気が蔓延している業界もありますが、知らないからこそ出せるアイデアや切り口ってあるじゃないですか。
そういうのを恐れずにガンガン発信していくんですね、例えばひろゆきみさんたいに。
間違ったら素直に謝って勉強すれば良いだけの話ですし「その考え方は新しいし使える!」と思ってもらったらハシゴのかけかえが可能になります。
例えば、僕の場合ですとサラリーマン時代の経験から介護や外食、人事に関して口出しができますし、本業であるコンサルティングについて、あるいは自身の子育て経験を生かして教育についてアドバイスができます。
しかもマーケティングという経験や視点もハイブリッドさせつつ。
もしかしたら、YouTuberやアフィリエイターにもアドバイスできることがあるかもしれませんし、趣味でやっているカメラが何かに役立つことがあるかもしれません。
といったように、言葉は悪いかもしれませんが「いつでも殴り込める」ようにいろんな世界にアンテナを張り、アンテナを張るだけではなく首を突っ込んでおくということが大事なんですね。
まさに「オープンワールド」で、実際にオンラインやオフラインでその業界と行き来をしておくんです。
同業の人脈を張り巡らせるのではなく、異業の人脈を意識しておきましょうということです。
それがブランディングにもつながりますしね。
同業のオンラインサロンに入ったりコンサルを受けたりする人は多いですが、短期で見るならそれでもOKなんですが、自分のビジネスやセルフブランディングを長期的に見ているのであれば、異業種、普段関わることがない人と絡めるオンラインサロンに入ったりコンサルを受けることをオススメします。
❸ リソースの編集
ノリと勢い、あるいは錯覚資産だけで異業界に殴り込みをかけられるかというと、もちろんそんな甘い話ではなく。
異業界でも通用するように自分のリソースを編集・加工しければならないですし、具体的に言語化できなければなりません。
例えば、マーケティングはなぜ子育てに役立つのかであれば、こういった言語化をするとか。
今日クライアントと「子どもの教育もマーケティングだよね」っていうの話をしてて。
子どもにお小遣いをあげるとき、「皿洗いという労働の対価」として100円あげるのではなくて、「皿洗いを手伝うことでママが得られる幸せの対価」として100円がもらえるということを教えたいよねと。#子育てマーケ
— ハットリシンヤ|マーケとカメラとイロイロ (@FACTDEAL) April 24, 2019
リソースは所詮リソースでしかなくて、お客さんのニーズに合わせて編集・加工することでリソースは初めて強みとなるわけです。
この訓練をするのにTwitterはもってこいなんですよね。
いろんなスペシャリストがいますし、その人たちに自分から絡んでいくこともできるわけじゃないですか。
で、編集・加工が上手くいけばたった1つのツイートが異業界を救うことになるかもしれませんし、垣根を超えて人の役に立つことができるかもしれませんし、それが新しい事業に発展することもあるかもしれません。
一つの事業に固執することなく、風呂敷は大きく広げていきましょう!