マーケティング

これから情報発信をがんばっていきたい人へ

どうも、服部(@FACTDEAL)です。

最近は、というから前からずっとですが、「これから情報発信をしていく場合、どういったことを考えてどんなメディアを運営していけば良いか?」とよく聞かれるので、それについて特に大事な部分について書きます。

巷で発信されていたり売られている集客法やセールステクニックなどは、どうしてもマーケティングの枝葉部分のものが多いので、それらを購入して活用するにしても、まずはこの根幹の部分を理解しておいた方が良いと思います。
 

根幹というのは何かというと、普段から僕のブログやXを見ていただいている方であれば、もはや説明は不要かもしれませんが

❶ コンテンツメディア
❷ コンバージョンメディア
❸ ブランディングメディア

という3種類のメディアのことです。

今回は、その中でも特に罠にハマりやすいブランディングメデイア(フローメディア)に依存することの危険性について。

僕の経験談(失敗からの再構築)を踏まえて書いていくので、ここを押さえておくだけで致命的な失敗は避けられますし、マーケティングの難易度もかなり下がると思います。

 

3つのメディアとは

まずは3つのメディアの特性と役割について。

❶ コンテンツメディア

コンテンツメディアというのは、ブログやYouTubeなどで、情報やノウハウをストックしているメディアのことです。

自分はどんな専門性を持っているのか、どんな人の役に立つことができるのかがわかる、そしてそれを惜しみなく公開している、いわば自分の分身のようなものですね。

ただ、注意点として、無料ブログやYouTubeは他社が運営するプラットフォームであり、その点ではSNSと変わらず、垢BANのリスクが常に付きまといます。

なので、永続性という部分においてはWordPress(ブログ)の運営はマストになるかなと。

❷ コンバージョンメディア

そして、コンバージョンメディアというのは、コンテンツを見て自分の商品やサービスに興味を持ってもらった人に対して、プロモーションやオファーするためのメディアで、メルマガやLINE、無料のオンラインサロンなどがそれにあたります。

また、ただ商品をオファーしてセールスするというわけではなく、よりニーズに合致した商品を作るために、その中でヒアリングを行うという役目も担います。

❸ ブランディングメディア

3つ目のブランディングメディアというのは、良い商品を用意してお客さんに納得していただいた上で、購入の決め手となる販売者の価値観や信念、人となりを伝えるためのものです(XやInstagramなどのSNS)。

よほど差別化された商品を用意できるのであれば、また話は変わってきますが、同じクオリティの商品を他者と比較された際は、「誰から買うか(誰から買い続けるか)」が重要になるということですね。

そのためにはブランディングメディアの運営も欠かせません。
 

もちろん、これらのメディアはどう使うかによって効果は変わってきます。

例えば、YouTubeはコンテンツを蓄積することもできれば、コミュニティを作ってヒアリングをすることもできますし、ブランディングをすることもできます。

ブログやInstagramも同じくですね。

ただ、これらは応用であり、コンテンツを蓄積できて垢BANなどによってメディアを失う可能性が極めて低い、ストック(コンテンツ、コンバージョン)メディアをしっかりと保持した上で、フロー(ブランディング)メディアに別の要素を足すという流れがベターです。

フローメディアの脆弱性

コンテンツメディアはストック(蓄積)メディア、ブランディングメディアはフロー(流動)メディアとも言い換えられます。

X、Instagram、TikTokなど、新しいSNSがどんどん生まれ、フローメディア祭りになっているわけですが、この流れは「一発逆転」を夢見てビジネスに参入する人が増えているということでもあります。

SNSが出現してから、「短期間で稼げる」というコンセプトで集客するコンサルタントがあとを断たない現状が、その流れをよく表していますよね。

実際、真偽不明な経歴や実績、フォロワー数のような、いわゆる“錯覚資産”によってスゴい人を演出できますし、インフルエンサーとして認識されれば大抵のものはSNS上で売れてしまいます。

ブログやYouTubeなどのストックメディアで、コツコツとコンテンツを蓄積して成果を出すよりも圧倒的に楽ですし、短期間で大きな成果を出すことができ、なおかつ承認欲求が満たされる要素も含まれるので飛びつきやすいんですね。
 

ただその反面、フローメディアを軸に置くビジネスは、泳ぐことを止めたら死んでしまうマグロのように、毎日が尋常じゃなく忙しくなってしまいがちです。

常にタスクがいっぱい
発信をやめると収益が落ちる
ずっと仕組み化できない

などという状況になってしまいますし、バズを狙おうとパンチの効いた発信ばかりしていると、垢BANされるという時限爆弾を抱えることにもなります。

真面目に運営していても、ある日突然、規約が変わってアウトなんてことも。
 

まぁ、これはSNSに限ったことではなく、YouTubeでも同じですし、ブログもGoogleのコアアップデートによって打撃を受けます(垢BANされることはないです)。

いずれにしても、1種類のメディアだけでビジネスを回していくのは、頭は使いませんが労働力が必要になるので合理的ではありません。

なので「メディアの掛け算」がマストになってくるわけです。

じゃぁ、何を掛けるのかというと、

❶ コンテンツメディア
❷ コンバージョンメディア
❸ ブランディングメディア

という3つです。
 

最近はさまざまなメディアやツールがどんどん出現し、しかも、どれも中毒性のある魅力的なサービスがゆえに、ストックメディアの重要性を理解しつつもフローメディアの沼にハマる人も多いですよね。

ブログやメルマガを書かなければならないのに、発信が楽なXばかりダラダラやってしまうなど、フローメディアに振り回され、本来自分のやるべきことを見失ってしまっている人が多いように感じます。

「Xで人生を変える」
「がんばるべきはInstagram」
「TikTokでバズらせよう」

といった感じで、全てのフローメディア運営が中途半端になってしまっている人も多いんじゃないですかね。
 

で、このような状況になってしまう人の特徴として、フローメディアの大きな罠、つまりデメリットに気づいていないという点が挙げられます。

デメリットはいくつかあるんですが、承認欲求が満たされるという中毒性や、可処分時間が奪われるという部分は大きいですね。

エラそうに言っている僕自身も、一時期、その罠にハマってブランディングに失敗し、疲弊していた時期がありました。

ただ、これに関しては目を覚ませば大きな問題ではなくて、それよりも、なまじ短期間で成果が出てしまうがゆえに盲目的になってしまうという、もっとマーケティング的なデメリットがあるんですね。

フローメディアの罠

3つのメディアについて少し話しましたが、そのうちの一つである「コンバージョンメディア」というのは、メルマガやLINEなど、最終的にオファーをしてお客さんにアクション起こしてもらうメディアのことです。

で、「コンバージョンメディア」の一番のメリットというのは「計算できること」です。

ステップメールやLステップの運用は不労所得、つまり放置していても稼げるというイメージが先行していますが、それらのメリットは大したことではなく、ステップ配信の最大のメリットは「計算できること」なんですね(大事なことなので2回言いました)。
 

どういうことなのかというと、ステップ配信をすると、良くも悪くも毎月ほぼ同じ成約率、利益率で回ります。

良くも悪くもというのは、ヒットしたコンセプトはヒットし続けるし、スベったコンセプトはずっとスベり続けるということです。

コロナのように世の中の情勢がガラッと変わらない限り、鳴かず飛ばずで放置していたステップメールで、ある日突然売れ出すとか、逆にある日突然オワコンになるというふうにはならないということですね。
 

そのため、集客コストが算出しやすいんです。

100リストを流し込めば10万円の利益が出るとわかっていれば、1リスト1000円以内で集めれば良いということがわかります。

100リストで平均して100万円の売上が発生するのであれば、1リストあたり1万円まで集客費用をかけられます。

というように、広告費が計算できるので、あとは定期的に広告さえ出せば良い状態となり、集客が圧倒的に楽になるんですね。

逆に、コンバージョンメディアを組み込んだ自動化がされていないと安定した集客ができないため、集客の試行錯誤から逃れられず、常に労働と不安がつきまといます。
 

ちなみに、これは広告を出す出さないに限らずです。

ブログの執筆を外注する際や、YouTubeやTikTokの動画編集を外注する際のコストに関しても、同じように「いくらまでならかけられるか」という費用対効果を考えなければならないわけですからね。

ビジネスを安定化させ、計算通りに拡大できる。

これこそがコンバージョンメディアのメリットであり、コンテンツメディアやブランディングメディアの運営を、最大限意味のあるものにするための仕組みの一部というわけです。
 

ということで「フローメディアの罠」は何かというと、ここまで話した内容の真逆で、「計算できないこと」ということになります。

要は、放置できないどころか、どれだけフォロワーを集めて何をすれば一定の利益を出すことができるのか、何をどう改善すれば利益を増やせるのかを、システマチックに管理できないというのがフローメディアのデメリットであると。

よく見る「Xでマネタイズ」とはそういうことで、その場凌ぎのお金稼ぎにしかならないということですね。

稼げなくなったら手当たり次第にフォロワーを増やして、また毎日ツイートして、ということを繰り返すことでしかビジネスが回らないわけですから。
 

漠然とした不安というのは情報不足から来ます。

で、情報不足というのは成功や失敗の原因を説明できないこと、つまりなぜそうなったか数字を交えて論理的に分析できないという状態なので、精神的な安定を図るためにも3つのメディアをどれも欠かさず育てていくことが重要です。

コンテンツメディアは命綱になる

僕は、今でこそ毎日Xをしていますし、noteも数年間に渡って定期配信していましたが、両方とも一度撤退しているんですね。

その理由は、僕が凡人だったというのと、凡人のクセにXでイキって目立とうとしたからです。

結果は、ブログなどのコンテンツメディアもなかったしコンセプトの土台がなかったので、刺さる発信ができるはずもなく、誰からも見向きもされませんでした。

Xはフォロワー400人くらいで去りましたし、noteも継続課金マガジンも数千円しか売りあげが上がらず廃止しましたね。
 

一定以上の経験やスキルはあったんですが、Xにはコンサルやマーケターなんてクサるほどいたので、小手先だけでは差別化なんてできなかったんですよ。

差別化するには完全にアウトプット不足だったということです。
 

それに気づいてからは、無料コンサルをしたり自分で実践したりしつつ、アウトプットをブログやメルマガで発信し、差別化ポイントを模索していきました。

アフィリエイトにチャレンジもしましたし、コンテンツ販売にも真剣に取り組みました。

そうやってやっとたどり着いたのが今のコンサルスタイルであり、マーケティングの考え方、切り口なんですね。
 

ただ、Xを再開したものの、最初は仮想敵を設定して批判的な切り口で注目を集めてしまったため、フォロワーの属性はかなり民度の低い状態となってしまい、浄化するのにかなり時間がかかりました。

アンチ云々ではなく、発信スタイルの方向性で葛藤し、けっこう精神をすり減らしましたし、僕には炎上商法は向いてないなと思いましたね。
 

今も発信スタイルを変えたり、発信頻度を落としたりして浄化中ではありますが、こういった切り替えをする際も、ブログやメルマガというメディアを持っていなかったら完全にアウトでした。

まぁ、こういう経験があったからこそ、3つのメディアを全て運営することの重要性が伝えられるわけなので、今では良い経験だったと言えるんですけどね。

メディア構築の順番

ここまで話している通り、メディアを構築する順番としては

❶ コンテンツメディア
❷ コンバージョンメディア
❸ ブランディングメディア

という流れがベストです。

が、マーケティングの基本は「お客さんが求めているもの」を提供することなので、そもそも何を発信すべきかが見えていない状態でブログを書いていっても、誰にも読まれない可能性があります。

書きたいことがあって書かずにはいられないという状態であれば、ガンガン書いていっても良いですが、戦略的にブログを運営していきたいのであれば、逆の流れで進めていくというのもありです。

要は、コミュニケーションとリサーチを目的としてXを始め、そこでリストを獲得してさらに深いニーズを探っていくと。

その中でコンセプトを固めていきブログを運営していく「3 ▶︎ 2 ▶︎ 1」という流れですね。
 

ただ、注意点としては、センスの良い人だとXだけ、あるいはXとメルマガ(LINE)だけでビジネスが回っていくんですが、そこでコンテンツメディアの運営を怠ってしまうと、ここまで話した通りリスクヘッジが脆弱になります。

どんなときもコンテンツメディア(ストックメディア)の運営から目をそらさないようにしてください。



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