マーケティング

勉強や準備が伴っていない「とりあえずやってみる」は時間と労力のムダです

どうも、服部(@FACTDEAL)です。

ビジネスで困っている人に、アドバイスとして「〇〇やってみたらどうですか?」と言うと、だいたい「とりあえずやってみます」という返答が返ってきます。

言い訳をせず、やらない理由も探さず、すぐにそういった返答ができるのは素晴らしいことですし、そこに本当に行動が伴うのであれば、さらに素晴らしいことですよね。

が、口だけではなくちゃんと行動までせっかくできているのに、残念な状態になっている人は少なくありません。

どういうことかというと「とりあえずやってみる=テキトーにやってみる」と思って行動してしまっている人が多いということです。
 

よく言うじゃないですか「とりあえずやってみる」「とりあえず走らせてみる」みたいな。

つべこべ言わずにやってみるという姿勢は素晴らしいんですが、ただそれがノリでテキトーにやるとか雑にやるとかでは全く意味がないということです。

それをやってしまうと、時間のムダに終わってしまいます。

具体的にどういうことか例を挙げて説明していきましょう。

とりあえずやる≠テキトーにやる

例えば、認知度アップのためにTwitterで情報発信をすると決めたとしましょう。

自分に向いているかどうか、今取り組んでいる自分のビジネスにとって効果があるかどうかわからないので「とりあえずやってみるか」と。

この場合「とりあえずやる」を「テキトーにやる」とか「大雑把にやる」と捉えている人の場合、下記のような感じになります。

プロフィールは「Twitter始めました」とか「日々思ったことをつぶやきます」みたいな一行だけで、貼っているリンクはLINE、実際のツイートは、140文字フルに使うどころか2、3行ホントにどうでも良いことをつぶくだけ、自分から誰にも絡まないみたいな。

ひどい状態なんですが、こういう人は少なくありませんし、そんな「とりあえず」は、そもそもやる意味がないんですよ。

趣味でTwitterをやるのであれば「とりあえず慣れる」という意味で、どんなプロフィールでも良いですし「今日は〇〇食べた」みたいなクソしょうもないツイートでも良いんですが、ビジネスで使うとなればそういうわけにはいきません。
 

最初は誰にも見られないから好きなようにやれば良いというのも一理ありますが、だからといって「見られる工夫をすることもしないのか」っていう話なんですね。

最初からガチガチに固めてからでないと何も行動できない、悪い意味での完璧主義者よりはマシですが、最低限のことは勉強し、準備してからとりあえず始めましょうよと。

思考停止になってしまってはダメだということです。

最低限の「勉強」と「準備」とは

じゃぁ最低限の勉強と準備とは何かという話なんですが、それはTwitterの機能だったり、特徴だったり、活用法だったりといった、調べればいくらでも出てくるレベルのものです。

そのくらいは、最低限網羅しなければならないわけです。

また、前項でも述べたように「最初は誰にも見られないから」はただの思考停止であり、ビジネスをする人間として「初っ端から見てもらうためには?」という思考にならない人は、Twitterどころかそもそもビジネスに向いていないですよね。
 

Twitterの機能と特徴がわかれば、見てもらうための工夫はいくらでもできるということがわかります。

誰かをフォローする
誰かにリプする
誰かのツイートを引用RTする
ハッシュタグをつける
トレンドのワードを入れる
賛否を巻き起こすツイートをする

などなど、いくらでも方法はあるわけです。

なので「誰も見ていないから」というのは、誰の目にも一切入らないからどうでも良いツイートでも良いからドンドンしろということではなく「変に自分にブレーキをかけてパンチのないツイートなんてするな」が真意であることがわかります。
 

で、見てもらうことを想定していれば、そこからプロフィールに飛んでもらって「Twitter始めました」「日々思ったことをつぶやきます」で良いわけがないということもわかりますよね。

そんなプロフィールで1日で何万人もフォローされると思っているとしたら「え、あんた芸能人なん?」「ジャニーズの人ですか?」っていう話で。

そんなプロフィールにLINEのリンクとか置いていて誰が登録するねんと。
 

数行、数十文字のツイートではなく、140文字に収まらないくらい深く考えたことを、なんとか140文字に収めようと編集して凝縮するからこそ1ツイートの重みが出てくるわけです。

そんな1ツイートが興味を惹き「この人はどんな人なんだろう?」とプロフィールに飛び、そこにしっかりと自分は何者か、どんな価値観を持った人間かが記されているからフォローしてもらえるんです。

で、さらに詳しい自己紹介(経歴や実績、活動内容、その他運営メディア)へのリンクや固定ツイートがあって、それを見て「この人の商品を買ってみよう」「この人のサービスを受けてみよう」となるわけですよね。

LINE誘導なんてそのあとの話ですよ。

それはあなたの仕事です

最低限このくらいのことは勉強して、準備して、行動するということが「とりあえずやってみる」ことであり、ある意味「適当にやる」ということです。

ツイートしましたが、ビジネスでやる以上、計測可能でなければそれをやるかどうか、継続するかどうかの判断ができないので、思いつきや我流でダラダラやるのは時間と労力のムダです。
 

これはTwitter以外でも同じこと。

ブログをやるにしても勉強すべきことや準備すべきことはありますし、YouTubeをやるにしても最低限の設計図を持って臨む必要があります。

SNSと同様、思考停止で「最初は誰にも見られないから」とダサくて読みにくいデザインのブログをダラダラ運営したり、酷い撮影環境のものを酷い編集や音声のまま配信したり…じゃダメですよということです。
 

こういう話をすると「じゃぁ最初にどのレベルまで持っていけば良いの?」となると思いますし、そういう質問や相談が来たりしますが、それを考えるのはあなたの仕事でしょうと。

お客さんはどのレベルを求めているのか
競合はどのレベルで出しているのか

前人未到の競合が誰もいないビジネスをするというわけでない限り、上記のことをある程度リサーチすればわかることです。
 

例えば、YouTubeでその他大勢の競合と同じような発信をするのであれば、撮影クオリティや編集レベルをそれ以上に持っていけなければ勝てないですよね。

逆に、切り口を変えたり、逆張りをしたりというように新しい価値観を提示できるのであれば、ビジュアル的なクオリティはそこまで必要ないということにもなります。

お客さんは何を求めているかを探求し、市場(競合)を見て、どうポジショニングするのかは自分次第です。

わからなければ、その分野の専門家であったり、僕のようなマーケティングに携わる人間に客観的に見てもらい、アドバイスをもらうというのが近道になるでしょう。
 

自発的にせよ誰かに勧められたにせよ「とりあえずやってみる」で最近走らせ出したことは、本当にそのレベルで良いですかね?

思考停止で、あるいは闇雲に作業をこなすだけになっている人は、一度立ち止まり、何を目的として、成果は何か、それは計測可能かどうかを踏まえた上で意味のある「とりあえずやってみる」を実践してみてください。


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