ビジネスにかかわらず、何かしら成果を出す上でルーティンを持つこと、つまり毎日の積み重ねが大事だという話は、巷では当たり前のようにされているわけですが、そうも簡単にいかないのが現実でして。
それが簡単にできれば、稼げなくて悩む人やダイエットに苦しむ人なんてこの世からいなくなりますからね。
やはり気合いと根性と揺るぎない強靭な精神力がんばるしかないのです。
…というのは冗談で、ルーティンが持てない人の原因のほとんどは、根性とか精神論とか、そういったこととは別の部分にあります。
どう言うことかというと、ルーティンが持てない人の原因、それは「即リターンがないから」あるいは「即リターンを感じられないから」に尽きます。
ルーティンが楽しくなるのって、ほんのわずかでも成果を実感できてからであり、それが歯磨きや風呂のように「息をするようにする」というレベルになるのはもっとあとの話なんですね。
例えば「これを続けたら1年後に100万円あげます」と言われたら、とりあえずやる人はいますが、継続期間が長くなれば長くなるほど最後まで継続できる人は減っていきます。
逆に「これを毎日続ければその度に1万円をあげます」という即リターンがあればまた話は変わってきますよね。
ということで、ルーティンを持つコツは「即リターンを得ること」になるわけですが、とはいえTwitterを始めた日から何かしら反応が得られるわけではありませんし、ブログを始めた初日からアフィリエイト報酬が入るわけではありません。
じゃぁどうすれば良いのかというと、先ほどもお伝えした通り「リターンを感じる」ことが大事になってくるんですね。
このリターンを感じられるかどうかが、具体的なリターンを実感できるまでの肝になるということです。
ただ、その「リターンの感じ方」や、そのリターンがモチベーションになるかどうかは人によって変わってくるので、今回はそれについて2つほど解説したいと思います。
継続の記録
具体的な成果を実感できるまでに、実感できるリターンというのは基本的に次の2つしかないんですね。
継続の記録
成長の記録
まずこの成長の記録というのが何かというと、続けられていること自体が成果でありリターンであるという考え方です。
単純すぎてけっこう見落としがちなんですが「2日続けられた…3日続けられた…」という継続性がモチベーションになる人は少なくありません。
当たり前の話ですが、継続すればするほど「継続力」というリターンが確実に身についていくということですね。
3日続けられた人より1週間続けられた人の方が、1週間続けられた人よりも1ヵ月…というふうに継続期間の数字は紛れもない成果なので、そこをしっかりと記録すると。
例えば、日記やTwitterに「◯日目」というふうに書いていっても良いですし、カレンダーにチェックを入れていっても良いので、ちゃんと目に見えるようにしておくことが大事です。
成長の記録
そして2つめは「成長の記録」なんですが、これは取り組んでいること自体のレベルアップに関することですね。
昨日より今日の方が確実に成長しているわけですから。
ただ、これには注意点があってそれは何かというと、その日のスタート時点では成長は感じられないということです。
成長を感じられるのはその日のルーティンが終わってからです。
なぜなら、1日目にできたこと以上のことは2日目の最初にできるわけがなく、1日目以上のことができるようになるのは2日目を積み重ねたあと、つまり2日目のルーティンが終わってからということになります。
これを勘違いしてしまうと「成長してない…」と落ち込んでしまい挫折するので注意してください。
また「昨日できたことが今日できなくなった」なんてことも起こり得るわけですが、その時点で「考えること」さえ放棄しなければそれは退化ではなく成長なんですね。
例えば、昨日腕立て伏せが10回できたのに今日は9回しかできなかったということがあった場合に「何でだろう?」と考えるわけです。
睡眠時間や栄養など1日目と何が違ったかを考えることで「明らかに悪いリズムなのにたまたま10回できてしまった」時よりも学びがあるので確実に成長できるわけです。
こういった視点を持つと2日目からでも成長を実感できるので、ルーティンは楽しくなるんですね。
そしてそれをしっかりと記録することが大事です。
これもTwitterでたまに見ると思うんですが、今日取り組んだことをメモがわりに書いておくのも良いと思います。
外部の効力
これは番外編になるんですが、外部からリターンを気づかせてもらうという方法もあります。
継続に対する応援や成長に関する指摘など、第三者からの応援やアドバイスは、それだけで大きなリターンになるんですね。
例えば、何かしらのコミュニティに属し、そこで宣言して継続することで、継続すればするほど「凄いですね」と評価してもらえますし、それって大きな精神的インセンティブになります。
あるいは「こういうことができるようになった」と発信することで「もっとこうすると良いかも」というアドバイスも飛んでくるので、一人だけてやっている時よりも成長の記録が充実します。
何より強制性が働くので、すぐにサボってしまうという人はこういう場があると良いですね。
まずは自分自身で「継続の記録」と「成長の記録」という視点を持ち、即リターンを感じられるようにしてください。
そしてもっとルーティンのスピードや濃度を上げたいなと思ったら、コミュニティに属したりコンサルを受けるのもありです。