情報商材

note戦略

ビジネス初心者は情報商材を買うべきかどうか問題

どうも、服部(@FACTDEAL)です。

新しいnoteをリリースしたので、初心者の人が思考停止で買ってしまわないように注意喚起を書いておこうかなと。

近年、noteやBrain出現によって、最近では情報商材を手軽に販売&購入できるようになってきたわけですが、その分ゴミ商材の餌食になっている人もかなり増えてきているなという印象を受けます。

まぁ、ASPなどで売られている情報商材と比べるとnoteなどはかなり安いですし、見え方もブログっぽくてクリーンな印象を与えるので、その分購入者も増えているのかなと。

また、Twitter上では、アフィリエイト目的でBrainやnote(noteはアフィリエイトはない)を紹介し合う軍団がいて、ステマ紛いの販売戦略を取っているので、良くも悪くもそれでガンガン拡がっているのもありますね。
 

もちろん、情報商材自体は悪ではないので、「絶対に買うな」と言うつもりはないんですが、ことビジネス初心者に関しては最初に手を出すものではないというのが僕の考え方です。

なぜなら、ろくに選択肢を持っていないビジネス初心者が「これだけやればOK」といった情報商材にのめり込んでしまうと、逆に世界が狭まるからです。

それどころか、多大なリスクを背負う羽目になる可能性があるからです。

それが本当に役に立つ情報やノウハウだったとしても。

ということで、今回は「初心者は情報商材を買うべきかどうか」について。

行動する前にするべき行動

頭を動かす前に身体を動かせという根性論や精神論の話ではなく、ここでいう行動というのは「行動する前にするべき行動」という部分にフォーカスします。

この「行動する前にするべき行動」というのは何かと言うと、今からやろう(行動しよう)としていることを、誰の助けも借りずに自分で行動に移せるレベルまで調べ上げるということです。
 

例えば、アフィリエイトで月収100万円を稼ぐという目標があったとしたら、まずはそのビジネスモデルを始めとする収益構造、SEOの概念などをちゃんと理解するということですね。

丁寧に解説してくれているブログはいくらでもありますから。

それをすっ飛ばして、「アフィリエイトで稼ごう! ➡︎ よし、この教材を買おう!」という流れを取ってしまうと、選択肢が削ぎ落とされます。

選択肢というのは、アフィリエイトが頓挫した時の逃げ道ですね。
 

いきなり教材を買おうとせず、自力でアフィリエイトを学ぼうとした場合、ほぼ間違いなくマーケティングの存在を知りますし、コンサルというビジネスも知ることになります。

そうすると、アフィリエイトが上手くいかなかったとき

「この知識を使って物販をやってみたら…」
「これは指導できるからコンサルしようかな…」
「この考え方はSNSでの活用できるな…」

みたいな感じで、世の中を見渡せばいろんなビジネスの可能性にたどり着くわけですが、ビジネスの構造を知らずにアフィリエイトだけをしていると、こういった思考ができなくなるんですね。

最悪、「自分にはアフィリエイトしかない、これがダメならもうダメだ」となってしまったりするわけです。

Googleのアップデートの影響を受けてTwitterで嘆いているアフィリエイターなんてまさにそうじゃないですか。
 

さらに言うと、情報商材というのは「フロントエンド ➡︎ 高額バックエンド」という流れがセオリーなので、購入者は自動的に情報源が絞り込まれてしまい、本当にそれしか知らないという状況になってしまいかねないんですね。

そうならないために、まずは自分で調べて自分で行動するというアクションが必要なんです。

情報商材に手を出すのはそのあとで、足りない部分、弱い部分が何かがわかってからで良いですし、その状態で情報商材を選ぼうとしたとき、間違っても「〇〇で100万円稼ぐ〜」には飛びつかないはずです。

情報商材の4つのパターン

情報商材の傾向というのは基本的には4つしかありません。

❶ 完全に机上の空論(ほぼ詐欺)
❷ 強者の戦略(再現性が低い)
❸ 汎用性が高いもの(抽象的な内容)
❹ 汎用性が低いもの(具体的な内容)

まず1つ目の「❶ 完全に机上の空論(ほぼ詐欺)」は、経験や実績に基づいていない、どこかからパクってきたものやデタラメな手法を羅列したもので、限りなく詐欺に近い内容のものです。

完全に詐欺と言い切れないのはなぜかというと、人によってはそれを応用して成果に結びつけられる場合もあるからです。

ごく稀ですが、ファンタジーな情報が意外なアイデアになるというパターンですね。
 

そして2つ目の「❷ 強者の戦略(再現性が低い)」は、「その人の人生経験やバックボーンがあったからこそ上手くいった」というセンスや運、人脈などに依存するものです。

ほら、よくあるじゃないですか。

すでに強者のポジションにいる人間が、「こんな私でもできたからキミ達なら絶対できるはずだよ!キラキラ〜」みたいなあれです。

内容はわりと具体的だったりするんですが、あくまで「ソースはワイ」のノウハウなので、境遇が似ている人にとっては参考になる部分もあるかもしれませんが、同じことをしてもほとんどの人は同じ結果には到達できません。

ここにハマると厄介で、実際に成功者(っぽい)人が目の前にいるので、ずっと「私にもできるはず」と幻想と戦い続けなければならないですし、運よく引っ張り上げてもらっても、中身が伴わない人はおこぼれをもらうしかなく、そこを切られるとすぐに滑落して再起不能になります。
 

そして3つ目の「❸ 汎用性が高いもの(抽象的内容)」なんですが、「抽象度の高いノウハウ」とも言い換えられます。

一見、ダメ商材と思われがちなんですが、ビジネスを走らせている人ほど、抽象度の高い情報やノウハウをつまみ食いして、ガンガン成果を出していけるんですね。

具体的すぎると、逆に自分のビジネスに応用しづらいからです。

こういった中で、上級者向けの商材というのは、あまり出回らないんですが、ビジネス実践者にとってかなり有効だったりするんですね。
 

そして4つ目の「❹ 汎用性が低いもの(具体的な内容)」ですが、これこそがビジネス初心者が唯一手に入れても良い商材だということになります。

が、情報商材というのはある程度ボリュームがないと売れないので、初心者向けとは言え、どの情報商材もかなりのボリュームがあり、それだけで挫折要因になったりするんですね。

あるいは、ステップ型になっていないもので情報量が多すぎるものは、何が重要か優先かわからなくなり、途中で投げてしまうとか。

そんな状況とは裏腹に、販売者はボリュームの充実を打ち出しますし、購入者もボリュームを重視します。

ビジネス初心者なので情報の本質がわからす、情報をモノと同義に考えて、「同じお金を払うなら大きくないと損をずる」という基準で判断してしまうんですよ。

100万円を稼ぐ方法

という上記の情報商材のパターンを見てもらえればわかるように、「まだ何もしていない初心者」には情報商材は向かないんですね。

どのパターンの情報商材を手に入れても、成果を出せる可能性は極めて低いということは容易に想像できますよね。
 

もちろん、「初心者なりに何をしたのか?」という基準は人それぞれで良いです。

例えば、「ちゃんと自力でいろいろ調べてから動き出して、今の自分に足りないものや弱いものが何かわかっている」でも良いですし、「実際に商品を販売して売れた」でも良いです。

ただ、いずれにしても基準は明確にしておいた方が良いですね。
 

例えば、月収100万円を稼ぐ目標を持っていたとして、Twitterを眺めていたら「月収100万円を稼いだ方法!」という有料noteが流れてきたとします。

先ほどの4つのパターンを知らなければ買おうとしますよね。

100万円稼ぎたい状態で「100万円稼ぐ方法」というドンピシャな商材が流れてきたんですから。

ただですね、誤解を恐れずにいうと、100万円以上の商品をたった1人に売るようなビジネスでない限り、そもそも月収100万円を稼ぐ方法なんて存在しないんですよ。
 

月収というのは、ザックリ言うと「売上 ー 経費」じゃないですか。

で、売上というのは「客数 × 客単価」。

つまり、一般的な収入というのは、細かい数字がかけ合わさってそこから必要経費が引かれたものなわけです。

5万円の商品を30人に販売して、そこから経費50万円を引いて、月収100万円…という話なので、フォーカスすべきなのは

自分のリソースで5万円で売れるものは何か?
自分の影響力や媒体で集められるのは何人か?

といった部分なんですね。
 

なので、100万円を稼ぐ方法は、まずここができるようになることであって、100万円を稼ぐノウハウを集めることではないということです。

上記の話で言うと、5万円の商品が確実に1つ売れるようなパターンを知る(つくる)こと。

ここができるようになれば、(比率はどうであれ)行動か工夫によって30万円、50万円はすぐですし、100万円も時間の問題です。

ちなみに、「比率がどうであれ」と言ったのは工夫する能力が低ければ行動を増やせば良いし、工夫する能力を磨けば行動を減らせるという意味です。

ということで、情報商材は悪ではありませんし、良い商材に出会えればビジネスが一気に加速する可能性もあります。

ただ、それはすでにビジネスを走らせている人や、スタートアップでも自力で動き出していて現状や目的地を俯瞰できる人の場合です。

ビジネス初心者の段階での購入は、お金を失うだけならまだしも、「可能性という選択肢」や「ピンチのときの逃げ道という選択肢」を失うリスクもあるということは理解しておきましょう。


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