共感性と憧れ性

ブランディング

共感性で戦うべきか憧れ性で戦うべきか問題

ビジネスリーダーになろうと思っている人にとって「共感性」と「憧れ性」というのは外せない要素になります。

悪く言えば、いちコミュニティの「教祖様」になりたい人ですね。

あえて名前は出しませんが、ビジネス系の教祖様と言えば何人か思い浮かぶと思いますし、もしかしたらあなたもその教祖様に張り切ってお布施を納めている最中なのかもしれません(早く目を覚ましてね)。
 

で、教祖様を目指さないのであれば「共感性」と「憧れ性」は必要ないのかというとそういうわけではありません。

ビジネスをする上では「共感性」は必要ですし、もちろん、ビジネスモデルによっては「憧れ性」が必要な人もいると思いますが、じゃぁどんな立場、あるいはどんなビジネスをする場合にこれらが必要なのかという話を今回はしていこうかなと。

このテーマでこれまでも何回か記事にしているんですが、時代や状況、あるいは僕の考え方が変化、アップデートされれば、その意味も変わってきます。

例えば、共感させるのは正の感情だけではないですし、憧れさせるのも単に情弱を集める意図だけではないのです。

共感性が必要なビジネス

まず「共感性」ですが、お客さんに共感させるというのは商品やサービスを提供するあらゆるビジネスにおいて必要です。

あらゆるビジネスは、何かしらの共感によって集客しているわけですから。

たとえそれが「意外性」のある商品だったとしても、あるいは「嫌悪感」を示す商品だったとしてもそれらに共感していることになるんですね。

なぜなら、共感というのは、その文字通り「他者と喜怒哀楽の感情を共有すること」なので、事象に対する感情は何だって良いわけです。

さらに言うと、もしその商品が嫌いだったとしても、販売者の意図が「一定数の人に嫌悪感を示してもらうこと」であれば、それは販売者に共感をしてしまっていることになるんですね。

販売者が「一部の人にとってムカつく商品だろうな、オレもそう思うし」と思って世に出しているのであれば、まんまと策にハマっているわけです。

SNS等で「こんな商品ありえない」「こんな商品誰が買うの?」などと発信してくれれば「え、なんで?めっちゃ良いやん」という人にも届くので、そういったアクションを起こしてもらえれば、販売者からすれば計算通りですし大成功です。

明らかに誰かを傷つけるつもりであるとか、炎上狙いはダメですが、賛否が起こるのであればそれは大いに活用すべきであり、共感は正の感情だけではなく負の感情も入れ込むのもありだということですね。

宗教ってそうじゃないですか。

批判する人がいるからその宗教の認知が広まっていき、それだけではなく「あいつらは敵だ!」と教祖と信者の絆がどんどん強まっていくわけです。

iPhoneだって新型が出る度に賛否が起こりますよね。

絶対に買わないアンチ層は必ず一定数いますが、その批判情報がきっかけになり、それを補うべく買う理由をたくさん探して購入に至る人は多いです。

信者は無条件で買い、迷っている層、知らない層は批判情報がきっかけとなって購入に至る場合は往々にしてあるということですね。

拡散性と関係性を強めたいのであれば、単に「それわかる」と思ってもらうだけではなく「ありえない」と思ってもらうことも想定して「共感性」で求心しましょう。

憧れ性が必要なビジネス

先ほどの「共感性」が商品やサービスを対象とするものであれば「憧れ性」というのは主に人物に対するものですね。

素晴らしい絵画があったとしても、その絵に憧れているのではなく、大抵の場合はその絵を描いた人に憧れているわけです。

なので、例えば、自身の価値観やライフスタイルに共感してもらうなど、自分自身をメイン商品にして人々を求心したいのであれば「憧れ性」は必要になります。

ただ、具体的な商品やサービスを持たなくても良いということではなく。

あくまで素晴らしい商品やサービスを持った上で、くだらないコモディティの螺旋に巻き込まれるのであれば「どれを買うか」よりも「誰から買うか」の差別化にシフトしていった方が良いですよ、という話なんですね。

この「誰から」に必要なのが「憧れ性」になるということです。

簡単に言えば、商品やサービスは良いのは当たり前で、同じようなものが他社にもあったとしたら「この社長から買いたい」と思ってもらうと。

ただ、ここでいう「憧れ性」というのは、金持ちアピールだったり人脈だったり、いわゆる“あっち系”で憧れさせるのではありません。

憧れさせるのは、誠実さだったり、生き方だったり、自分が生み出した商品やサービスに対する愛だったり。

 

ちなみに、共感と憧れの違いは「真似できそうかできないか」です。

真似できそう、あるいは理解や実践の範囲内にあるから「そうそう、そうなんだよ」と共感できるわけであって、ぶっ飛んでいたり理解が及ばなければ共感しようがありません。

一方で、憧れというのはある意味思考停止状態であり、簡単に真似することもできなければすぐに理解もできないもでも良いんですね。

そもそも、他人の性格や生き方なんて真似できないですから。

もちろん、その人に憧れている理由を明確にし、その人と同じようになるにはどうすれば良いかなど考えて努力すれば近くことや超えることは可能かもしれませんが、憧れの人はどこまでいっても憧れです。

何かしら「一生敵わない」と思っている部分があるから憧れるわけですし、精神的に敵おうともしません(物理的にはどうかわかりませんが)。

どっちのタイプか

ということで、自分は一切表には出ず、商品やサービスの価値のみで勝負していきたい、唯一無二のものを生み出し続けるというのであれば「共感性」の追求ですね。

で、ここまで話した通り、商品を持たない状態での「憧れ性」は虚像に近いので、良い商品やサービスは持っているけど、差別化の困難が想定される場合は「共感性」に「憧れ性」をプラスすると良いです。

というか、これからの戦い方としてマストになっていくかなと。

ただ、そういった流れになっていくと憧れ性だけでゴミのような商品を売る輩も現れてきますし、実際それを「SNSマーケティング」と称する有象無象はいますが、そうはならないようにしましょう。

憧れてもらうのは、永久に思考停止の信者でいてもらうのが最終目的ではなく、あくまで深いコミュニケーションを取ってリサーチに生かすためです。

なので、憧れをきっかけに距離を近くし、お互いに価値を提供できる関係性を築くということですね。

実際、強い憧れから始まって、今は対等に仕事をできている人はいますし、それは僕のパートナーも僕自身も例外ではありません。

もともとお客さんだった人やファンだった人がビジネスパートナーになると、商品に愛情を持った上で客観的な意見をくれるので、ビジネスがかなりブラッシュアップされていきますよ。

ぜひ「共感性」と「憧れ性」をビジネスに取り込んで、情報発信においてもこれらの要素を意識してください。


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