定期購読マガジン

note戦略

スベらないnote定期購読マガジンの始め方

今回の記事は定期購読マガジンを始めたい人に向けてのnoteです。

が、メルマガやLINE@など、何かしら定期配信(有料無料にかかわらず)している人にとってもけっこう役に立つ内容になっています。

ぜひ参考にしていただければなと思います。
 

最近は定期購読マガジン『月刊コンサルnote』の読者さんが増えていまして、その流れからなのかわからないですけど、定期購読マガジンの運用に関して質問をいただくことが増えました。

要は「自分も定期購読マガジンを運用してみたいんだけど、どういった手順で進めていくのがベストかわからない」と。
 

定期購読マガジンを運営している人はよく見かけるんですが、読者が増えなかったりネタが続かなかったりといった理由で、途中で運営をやめてしまう人は多いんでんですよね。

僕みたいに5年以上も続いている人はかなりレアだと思います(現在はnoteではなく音声での定期配信stand.fm に切り替えています)。

まぁ、普通に考えて、インフルエンサーでも何でもない人間が定期購読マガジンを運営し続けていくのはかなり難易度が高いですからね。

なぜなら、普通に運営しようと思うと、

集客と向き合うこと
ルーティンで書き続けること
数字(売上)と向き合うこと

それぞれにモチベーションが必要で、どれか1つでも欠けると連鎖的に崩れていき、継続できなくなってしまうからです。
 

もう少し詳しく言うと、定期購読マガジンを運営する以上「もうやめます」と白旗宣言しない限りは、たとえ読者が1人だけでも定日時に配信しなければなりません。

それでも書き続けられるくらいに、文章を書くことが好きでなければならないわけですね。

そして、なかなか売上が伴わなかったとしても、読者さんからはお金をいただいている以上毎回気合いを入れて書かなければならないわけです。
 

コンサルnoteは平均100人くらいの人に定期購読していただいていますが、最初は10人くらいしかいなかったですからね。

定期購読マガジンを運営するには、それをする必要性や理由、意味、つまりモチベーションが複数必要になるわけです。

運営をする目的が明確でなければ目標やアクションプランも決まらないので、その結果「何のためにやっているんだろう」とモチベーションを失ってしまうので。
 

…といったモチベーション管理も含めて、僕らのような凡人が定期購読マガジンの運営を続けるにはちょっとしたコツが必要で、ガムシャラにやっていても続かないんですね。

ということで、運営を開始するまでの準備、そして運営開始後の注意点、定期購読者を維持するコツなどをお伝えするので、定期購読マガジンの運営をしたいという人は参考にしていただければ。

STEP1:定期購読マガジンを運営する目的

定期購読マガジンは、いわゆるサブスク(継続課金システム)なので、軌道に乗ると安定した収入源になりますが、そこまで持っていくのが大変ですし、モチベーションがお金だけでは続かないんですね。

まず、noteにアクセスを流すための集客媒体が必要ですし、その媒体を育てる必要があります。

その次に、その集客媒体と差別化した有料noteを書かなければなりません。

そしてさらに、最初だけではなく毎回「お金を払ってでも読みたい」と思ってもらえるようなnoteを書き続けなければならないわけです。

まとめると

集客媒体(ブログやTwitter)の準備と育成
集客媒体とは差別化された有料noteの配信
差別化された有料noteの定期&継続配信

といった流れを作り、さらに定期購読者を増やすためのアクションを続けていかなければならないんですね。

なかなか大変だと思いませんか。

だからこそ、それだけのことをやり続けるための強力で論理的なモチベーション(目的や理由)が必要になるということです。

例えば、僕の定期購読マガジンの運営の主な目的は

❶ コンサルのコンテンツ化
❷ スクリーニング
❸ 強制的なアウトプット

という3つで、言ってしまえば「ちょっとリッチな有料メルマガ」みたいな位置付けです。

❶ コンサルのコンテンツ化

定期購読マガジン『月刊コンサルnote』では、基本的にはノウハウをメインに配信していて、その99%が実際に僕がやって成果が得られたもの、クライアントに施して成果が得られたものなんですね。

なので、コンサル的な思考や切り口が学べるだけでなく、読んだその日から実践できる内容ばかりになっています。

つまり、企業、個人へのコンサル内容の断片であり、高額なコンサルを受けなくても、これを読んで実践することで問題が解決される人が増えることを願ってのものだということです。

❷ スクリーニング

ブログやメルマガ、Twitterだけでは問題を解決することができなかったお客さんがコンサルを受けに来られる際に、フリーライダー(タダ乗り客、クレクレさんなど)を排除するためのフィルターですね。

コンサルを受けてもらう前に、情報にお金を払うという価値観を持ってもらうための練習といいますか。

企業の社長ですら、まだまだ情報にお金を払うという価値観を持っていない人が多いので、情報に対価を払える人だけにお客さんとして来てもらうための仕組み作りの一環としてnoteを活用しているということです。

❸ 強制的なアウトプット

人は基本的にサボる生きものですし、御多分にもれず僕もそうです。

なので「決まった日時にしかもお金を払っていただいて読んでもらう場所」を強制的に作ることで、日頃のインプットとアウトプットに危機感を持たせているんですね。

こうすることで、イヤでも成長できます。

要は筋トレのようなもので、旅行に行こうが、病気で寝込もうが、日々どんなにダラダラ過ごそうが、週2回は脳ミソに負荷やストレスを与えてたるまないようにすると。

病気になるとマジでキツイので、健康にも気を使うようになりますw

情報発信をすることもnoteというメディアも使うことも楽しいんですが、ただ、どれだけ書くことが好きとはいえ、note配信の前日は憂鬱になります。

ほどよいストレスがかかるということですが、人間の成長には適度な負荷やストレスは欠かせませんからね。
 

といったように、僕の場合は「読者がいなければモチベーションが…」とか「売上があがらなければモチベーションが…」といった部分以外の目的がメインとしてあるので5年以上も続いているわけです。

で、多少のお小遣いも入るのでラッキーという感じで。

ということで、途中で変わっても良いので、定期購読マガジンを運営する目的を明確にしましょう。

スタートはそれからです。

目安としては「これなら読者が増えなくても売上があがらなくても半年〜1年は書き続けられるかな」というものが良いですね。

STEP2:有料noteへの導線について

SNS的な、いわゆる「note内でのコミュニティ」は存在しますが、note内だけで(ハッシュタグ等で)アクセスを呼び込むのは難しいので、導線を作る(アクセスをnoteへ流すためのメディアを持つ)必要があります。

ブログ、Twitter、YouTube、何でも良いんですが、まぁ、メインのメディアとなるブログを育てておくのが無難ですね。

ブログ ▶︎ 有料note
ブログ ▶︎ Twitter → 有料note
Twitter ▶︎ ブログ → 有料note

という感じで。
 

ちなみに、Twitterからでも有料noteは売れますが、アカウント凍結のリスクがありますしフォロワーの消費サイクルも早いので、個人的には「Twitter ▶︎ 有料note」という導線は推奨しません。

また、YouTubeに関しても垢BANのリスクがありますし、そもそも「動画 ▶︎ テキスト」という導線は非効率すぎるので「YouTube ▶︎ 有料note」という導線も推奨しません。

YouTubeからの導線を作るのであれば、せめてテキストメインのSNSであるTwitterを挟んで「YouTube ▶︎ Twitter ▶︎ 有料note」という流れを作った方が良いんじゃないかなと思います。
 

有料noteに限らず有料コンテンツは全てそうですが、それを売るための集客メディアが必要になるということです。

LPを作って広告を出す(Googleでペライチは無理)
部数の多いメルマガに広告を出す
ASPで販売する(アフィリエイターを使う)
インフルエンサーに紹介してもらう

といったパラサイト的な方法もありますが、いずれも情弱をターゲットにした場合にしか集客は機能しにくいので、やはり独自のメディアを育てることはマストです。

ということを踏まえた上でコツの話に入っていきましょう。

STEP3:単発記事の量産

いつも言っている通り、集客は「露出 × 求心力」であり、前項の有料noteへの導線というのは露出の部分です。

アクセスを集められる媒体を事前に用意しましょうということですね。

そして求心力に当たる部分が有料noteそのもので、要するに「お金を払ってでも読みたい」と思わせる有料noteを書けるかどうか。

これがなければ定期購読マガジンの配信は続きません。

単発の有料noteであれば、煽り売りや口コミを発生させることで瞬間風速的に売れますが、継続課金をしてもらう定期購読マガジンはそう簡単にはいかないということです。

そこでまず何をやるのかというと「単発記事の量産」です。

定期購読マガジンを配信することを想定して、決まった曜日、決まった時間に300〜500円の有料noteをコツコツ配信するということですね。

 

で、「記事の量産」というのは「がんばってたくさん書く」ということではなく「良い記事をたくさん書く」ということです。

ここでいう良い記事というのは「有料でも読みたいと思ってもらえて、次も有料でも読みたい」と期待してもらえるような記事ですね。

記事の基本的な構成は以下を参考にしてもらうとして。

タイトルと無料部分でいかに惹きつけて続きを知りたいと思ってもらえるかがかがポイントになります。
 

ちなみに、煽りや誇大表現をするとそのnote自体は売れますが、次の道が閉ざされるので絶対ダメです。

あくまで次も読みたいと思ってもらうための展開を作るということですね。

無料部分の情報にもしっかり価値を持たせて「無料部分でも価値があるから有料部分はもっと価値があるはずだ」と思ってもらい、実際に無料部分以上に価値がある情報を有料部分で提供すると。

これが定期購読マガジンのnoteを書く際の構成の肝です。

STEP4:切り替えのタイミング

じゃぁ、単発記事の量産から定期購読マガジンの切り替えのタイミングはいつなのかと言うと、以下の3つを満たした時です。

❶ 続けられる確信を得られたら
❷ 100記事売れたら
❸ 複数購入者が現れたら

❶ 続けられる確信を得られたら

自分が定めた目的があると思うんですが、実際に記事を量産してみて、そのために続けることがイメージできるかどうか、モチベーションは間違っていないかどうかが一番重要です。

兎にも角にもこの確信が得られなければ切り替えは難しいですからね。

もし確信が得られないのであれば、別の目的やモチベーションを定めるようにしてください。

100記事売れたら

これはマストではないんですが、月に100記事は売れないと定期購読マガジンに読者がつかない可能性が高いんですね。

なぜなら、月に10記事書いたとして、それぞれが平均10回も購入されない、あるいは10回以上購入されるような価値の高い記事が書けないという証明になってしまうからです。

もちろん、初月からという話ではなく、目安としては3ヶ月ですかね。

3ヶ月書き続けても月に100記事も売れない状態であれば、記事の内容はもちろん、定期購読マガジンのコンセプト自体を練り直しましょう。

連続購入者が現れたら

当たり前ですが、単発記事を買うより定期購読をする方がお得でなければ、定期購読マガジンを運営開始しても読者は付いてくれません。

つまり、記事を複数回購入してくれる人が現れなければ、定期購読マガジンを運営しても読者がつかないということです。

例えば、単発記事の価格が300円、想定している定期購読マガジンの価格が月額1000円だとしたら、4回以上購入してくれる人が現れなければこの運営は成り立ちません。

誰が何回購入してくれたかは確認できるので、とりあえず最初は定期購読者10人からスタートしたいと思っているのであれば、4回以上購入してくれている読者が10人現れるまでは切り替えない方が良いです。

もちろん、何人に設定するかは個々の自由なので、僕のように別の目的があって、基本的には収益化は急がない、お小遣い程度稼げればOKというのであれば3人でも5人でも切り替えてスタートしても問題ありません。

STEP5:記事の差別化

ブログとnoteの記事の差別化はどうすれば良いのか?についての僕の基本的な考え方はこれなんですね。

 

要は、その人が発信する情報を全て網羅したいと思ってもらえるようになれば差別化はいらないということです。
 

ちなみに、人物との精神的な繋がりに価値を感じてもらうインフルエンサーとの違い、あくまでその人が出す情報に価値を感じてもらうということなので、そこは勘違いのないよう。

ただ、この考え方と方法はコンテンツを一定期間、一定量積み重ねてきたからこそ成り立つとも言えます。

つまり、それなりの時間を要した結果そうなれるということなんですね。
 

じゃぁ、その次元まで届いていない人はどうすれば良いのかと言うと、次の2つのアプローチ法があります。

❶ ブログでノウハウ ▶︎ 有料noteで主観
❷ ブログで主観 ▶︎ 有料noteでノウハウ

❶ ブログでノウハウ ▶︎ 有料noteで主観

まず1つ目は、普段からブログでしっかり“王道的な”ノウハウを書き、有料noteでは主観、つまりあなたならではの切り口に価値を感じてもらうということですね。

わかりやすい例でいくと、普段、一般論を多く含む映画の評論ブログを書いているとしたら、有料noteではゴリゴリの妄想や主観を展開するというパターンです。

その人の情報の切り口や世界観に価値があると。

オタキング岡田斗司夫さんのこの流れとかが良い例で、有料部分でも十分面白いんですが、大半の人が課金したくなると思います(彼の場合は無料部分からぶっ飛んでますが)。

 
こういった独自の切り口や世界観を持っていれば、定期購読マガジンの読者は集まりやすいです。

ただ、ジャンルやカテゴリーによってはタブー(宗教や政治が絡んでるくるもの)もあるので、そこは注意したほうが良いですね。

❷ ブログで主観 ▶︎ 有料noteでノウハウ

こちらは逆パターンですね。

普段ブログでは主観やオピニオン系の記事が多く、そんな人だからこそ体系的にまとめらたノウハウに価値を持たれるというパターン。

破天荒な感じに見えて、こういったしっかりとしたコンテンツも作れるんだなという意外性も感じてもらえるので、このパターンが得意な人はこっちでいくと良いでしょう。

ブランディング先行からのコンテンツに展開していく感じですね。

僕は、有料noteではオピニオン系に振り切った記事は書かないので、どちらかというと僕のパターンはこっち側になります。

ただ、Google検索やYouTubeで出てくるような情報を書いてもしょうがないので、たとえ一般論であっても、王道のノウハウであっても僕なりの切り口、主観は多く含むようにしています。

基本的には❶、❷を念頭に置き、読者のニーズによって変えていったりハイブリッドにしていくのが良いでしょう。

コンテンツメイクの教科書

今回は定期購読マガジンに特化した内容だったので、そこまでボリュームはないですが、ポイントはおさえられたかなと思います。

おそらく誰も話していない内容だと思いますし。
 

定期購読マガジンの運営は、一朝一夕でどうにかなるものではありませんし、仮説と検証の繰り返しはマストのチャレンジです。

だからこそ目先の収益だけではない、他者と「違いをもたらす違い」がそこにあるんですね。

どうすれば有料noteの価値を高められるか、定期購読マガジンのコンセプトはどうすれば良いのかについてはコンテンツメイクの教科書を参考にしてください。

非インフルエンサーである僕が実践している、人脈(媚びや群れ)、センス、炎上商法など、不確実な要素に頼らない方法なので、コンテンツを作ったのに売れない、定期購読マガジンを始めたものの読者が一人も付かないといった、いわゆる「スベる確率」は格段に下がると思います。


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