こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
起業ブームもあってか、猫も杓子も「好きなことを仕事に!」と一念発起で起業する人が多いですよね。
で、あくまで楽して大金を稼ぎたいのか、「ブログで食べていく」みたいなファンタジーを夢見る人もまだまだ後を絶たず、学生からおっさん(僕もおっさんだけど)までブログやSNSで情報発信をしています。
別に「ブログで食っていくのは無理です」と言いたいわけではなく。
好きなことをとことん追求していて、その好きなことのプロセスや成果を発信する手段がブログやSNSのはずなのに、いつの間にかブログの中身はカラっぽで過激な言葉だけでアクセスを集めて稼ごうとしている人がめちゃくちゃ多いです。
もちろん、発信する上で「強い言葉」は重要なんですが、それもコンテクスト(文脈や背景)やバックボーンありきですし、あくまで本質を伝えるための手段、言葉という記号なわけで。
そういった人たちの傾向を見ているとなんかみんな同じように消耗、疲弊しているようにしか見えないんですよね。
社畜より、一部のブログライター達の方が病んでるんじゃ無いかと思うわ… 一々、instagramや人の動向にケチつけて。社畜の心配するより、自分の心配した方がいいよ。
— *kaoru (@kaoruchy) 2017年11月18日
確かに。僕の周りにいる会社員の人は良い顔と良い発言してる人ばっかり。
プロブロガーと名乗る連中はみんなだいたい同じ顔してるw
栄養足りてないのか、日光浴びてないのか顔色悪いし。性格クソ悪そうな顔してるヤツばっか。
まぁ、人見下して本質のない毒舌ばっか言ってたら顔も悪くなるか。 https://t.co/9Xsd8UPp4R
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年11月18日
まさにこんな感じで、少し前とは逆転の現象が起こっているというか、有名起業家や著名人、あるいは社会現象そのものに扇動されて無理して起業をしていた人が、「なるべくしてそういう状態なった」というか。
なぜか、素敵だなと思う人が起業家ではなく「スーパーサラリーマン」になってきてるんですよね。
起業ブームの歪み。振り子が逆に触れて、会社(組織)の中でいかに重宝され、一方で個人でビジネスも展開していけるスーパーサラリーマンが主流になるんじゃないかな。「好きなことで起業」とかで失敗した人は再就職キツイと思うよ。ブログやSNSで仕事なめてる感満載の魚拓を散々残してるわけだから。 https://t.co/pVnjVnxHMq
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年11月18日
僕の感じていることはけっこう多くの人も感じていると思います。
完全に独立して「1人の力で生きていく!」というのではなく、
「拘束時間はあるけど会社の仲間と仕事をするのは楽しいし好き。で、企業に属しているからこそ学べることや経験できることがある。でも個人的にもやりたいことがあるからガンガン副業もやっていきたい。」
といった考えや生き方が許される会社が増えていけば、めっちゃ良い社会になっていくと思うんですよね。
職業や雇用形態に貴賎は無い
僕自身、収入や職業、雇用形態などで付き合う人は限定していないので、年収で億を稼ぐ起業家や社長もいれば、サラリーマン、会社員をしながら副業している人、バイトをしながら夢を追っている人もいます。
今のところはひきこもり系とかニートはいないかな。
とりあえず、僕にできないことや僕が知らないことをたくさん知っている、「尊敬できる人」であれば進んでつるみます。
友達人数自体は超少ないですが。
少し前からそういった多様な人たちとお付き合いをさせていただく中で、「なんか、そういう生き方をしている人の方が輝いてへん?」と強く思うようになりました。
もちろん、コンサルタントとして、収入アップをしていくためには個人でビジネスを持つことが必須であるということは推奨していましたが、向いていない人には決して起業は推奨していませんでしたし、起業するなら「徹底的にリスクなく」を推奨していました。
退路を絶って(会社員としての収入を捨てて)起業とかもってのほかで。
ただ、今強く思うのは、会社員か個人ビジネスかどちらかに決め込むのではなく、「可能な限り両方続けること」ではないかなと。
最近思うんやけど、何の制約もない中で好きなことをして生きるのはめっちゃ簡単で、それよりも、会社に属したり婚姻関係にあったりという何らかの制約がある中で目一杯好きなことをして輝いて生きている人の方が、人生を豊かに生きるスキルはよっぽど高いと思うねんな。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年11月18日
社長をアッと言わせられる?
ハイブリッドの方が人間力もビジネススキル成長もしていけるし、それこそ勤めている会社の社長に
「君はどんなビジネスをしているんだ?何かお互いにメリットになることはないか?」
とか言わせられたらめちゃくちゃカッコイイし、会社員も個人ビジネスも両方めちゃくちゃ楽しくなるじゃないですか。
組織に必要とされずにクビになって「オレは好きなことをして生きていく!ウェーイ!」より、よっぽど社会的価値がありますよ。
そういう連中には到達できない境地だと思います。
不都合なことにも向き合って、人と対話して日々問題解決を試みてる人の方が良い顔してるし、良いことも言うんだよ。
それって、さっさと会社をクビになって、閉鎖的に自己中に発信して自己中にビジネスしてる人間にはたどり着けない境地だと思うよ。
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2017年11月18日
というか、バカにしている会社の社長やサラリーマンである上司すらも丸め込めないのに、個人の(ビジネスの)力でお客さんの心なんか掴めるの?
っていう話で。
ブラック企業に勤めていたとしても、「そこで生き残っている人はどんな精神状態や世渡りスキルを持っているのか?」とか、「ここで理不尽なパワハラを無視して自分を出していったらどうなるか?」とか、学べることはあると思うんですね。
いや、もちろん、超絶ブラックで「何をしても何を言ってもこのままでは頭おかしくなってしまうレベル」の場合はさっさと逃げるべきでしょうけど、その逃げる方法も「組織に属するのはイヤだから起業する」に絞る必要もないわけで。
時間的にも精神的にも余裕を持てそうな会社に転職して副業を始めるとか、手に職を持てそうなアルバイトをしてみるとか、いろんな選択肢を試せば良いと思うんですよ。
その人の顔と言葉が収入を決める
僕は、人事コンサルに携わっていたこともあるんですが、起業に失敗した人とか、元経営者とかは厄介がられてなかなか採用がもらえません。
個人プレーヤーだと認識されるのはあたりまえで、何よりコミュニケーションの節々にプライドの高さとかこだわりとかがにじみ出てるんですよ(笑)
本人にそのつもりはなくても習慣になっちゃってるんで。
で、今ではブログやSNSで記録がモロに残っちゃうんで、そこでパンチの効いたこととかを書いていたらもう絶対採用されません。
僕なんかサラリーマンに戻りたいと思っても20,000%採用されませんよ(笑)
起業して自分のやりたい仕事だけに一本化して幸せに生きている人は、その人はそれが向いていた、というだけの話で、だからといってそれを模倣する必要なんか全くありません。
先ほども言ったように、会社員と個人ビジネスの併走、もちろん会社員だけでも自身の人間的成長やビジネス的成長がしっかり実感でき、使える時間やお金にも不満はない、付き合う人たちも理想の人たちなのであれば、そんな素晴らしいことはないわけで。
あとは将来の不安を払拭するために必要なお金を算出して、それを手に入れるための工夫やアクションをすれば良いだけです。
どんな顔をして生きていたいか、どんなことを言って生きていたいか。
どんな顔をしたくないか、どんなことを言いたくないか。
自分の仕事スタイルを決めるにあたって、これってけっこう重要だと思いますよ。