こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
継続は大事ですし、「継続は力なり」に異論はありません。
筋トレと同じで、何かを成し遂げるためには継続力や習慣力というのは欠かせないものだと思っていますし、まず継続することができなければ話になりませんからね。
ただ、成果にフォーカスせずに、あるいは成果から目をそらして継続することが目的になったり継続記録が美化されたりして「継続という思考停止」に陥っていないですかね?というのが今回の記事のテーマです。
なんか「継続」最強論みたいなのあるけど、そんなもん成果を出したい人は誰でもやってる。
最初はそれでも良いけど、早く継続内容のレベルを詰めるフェーズに行かないと。
継続できない人を仮想敵に設定して優越感に浸ってたらいつまでもたってもレベル上がらないでしょ。
— ハットリシンヤ (@FACTDEAL) 2018年10月26日
冒頭でもお伝えしたように、何か大きな成果を得るために、やるべきことを一定期間以上継続することなんて当たり前ですし、成功の定義は違えど、何かしらの成功をおさめたいと思っている人は努力やタスクを継続することなんて当たり前にやっています。
にもかかわらず、成果が出る人と成果が出ない人に二極化するのはなぜなんですかね?
まぁ、「成果が出る」という言い方をするとボヤけてしまうので、ストレートに言ってしまうと「稼げる人と稼げない人」に二極化するのはなぜかと。
結局のところ、「継続」に関する美談やキレイゴトが溢れすぎなんですよね。
もちろん、キレイゴトやポジティブな情報というのは、ビジネスのスタートアップや何かをするために一歩踏み出す上でのきっかけになることも多いので、ある意味有用な情報ではあります。
ただ、それを鵜呑みにして盲目的に走り続けてもダメですよと。
例えばですが、
「ブログは継続することができればその他大勢から突き抜けられます」
みたいなことを聞いたことがある人は多いと思いますが、その理由はこうです。
「ほとんどの人は途中で挫折して勝手に離脱していってくれるので、続けているだけで優位に立てるからです」
てな感じでしょうか。
いや、間違ってはいないですが、僕からしたら「え?他力本願?」「なんでそんな低レベルな競争をしようとしてんの?」となります。
いつまで「継続できない人」を仮想敵に設定して競争するんですかと。
継続マウンティングは稼いでから
継続というのは、誰かと比較して競争するものでもなくあくまで自分との戦いです。
にもかかわらず、「こんなにも継続している俺スゲー」と自分に酔いしれ、それをアピールし、身内から「スゴい!」と言われてご満悦になっている人をたまに見かけますが、継続マウンティングゴリラになるにはまだ早いです。
継続している自分に酔いしれるのは成果が出てからで良いんですよ。
成果というのは、ビジネスにおいては「売上」もしくは「利益」ですね。
例えば、ブログを書いているのであれば、ブログを継続的に更新することで得られたであろう売上を、自分と約束した期間内に得てから自らを讃えましょう。
もちろん、そもそもの自分との約束や納期が
「3ヶ月で〇〇万アクセスにする!」
「半年でTwitterのフォロワーを〇〇人にする!」
とかであれば全然かまわないんですが、そうでないのであればそれはただの自己満なわけです。
そんな状態で「これだけ継続してきたんだから…」とサンクコストにしがみついて、軌道修正をかけることもしなければ、ずっと収益にはつながらないどころか「上手くいく方法」を継続する時間をも失い続けるんですね。
継続は無条件で正義のように扱われることが多いですが、諸刃の剣で。
良い習慣と悪い習慣があるように、良い継続と悪い継続があり、悪い継続はムダ打ちを続けるだけでなく、良い継続をするための時間をも奪ってしまうのです。
習慣化されたら継続とかどうでも良い
じゃぁ、良い継続をするためにはどうすれば良いかという話なんですが、これは「習慣化」と密接に関係してきます。
様々な諸説がありますが、何かを継続して習慣化されるまでには21日間を要すると言われています(66日という説もある)。
逆を言えば、21日間以上継続できているものは、習慣化されている可能性が高いということなので、いちいち「継続しなければ!」「継続できている!」と意識する必要も無いということです。
そうなった時点で意識すべきは継続の内容です。
引き続きブログの例でいくと、「毎日ブログを更新して100記事達成する」というのは初期段階の継続においては「書くこと」の筋トレの一環としては良いかもしれません。
が、毎日書いていれば、100記事どころか50記事も書かないうちに習慣化されている可能性が高いんですね。
早い人であればもっと早い段階で習慣化されていることもあるでしょう。
にもかかわらず、すでに基礎筋力がついているのにいつまで継続にこだわっているんですかっていう話で。
さっさと継続内容の質を上げるフェーズに思考を切り替えましょうよと。
ちなみに、習慣化できているかどうかの判断はけっこう簡単で、歯を磨かないと気持ち悪いように、風呂に入らなければ気持ち悪いように、それをやらなければ気持ち悪いという状況になっていれはすでに習慣化されていると判断できます。
すでにできていること、他の人が当たり前にやっていることにいつまでもしがみつかず、視点レベルを上げましょう。
習慣化されるまでは自分を褒め続けよう
島田紳助さんも『紳竜の研究』の中でも言っていましたよね。
プロ野球選手は素振りなんて当たり前にやっている。ただ毎日バットを振ってるのはただの筋トレ。結果を出すヤツはピッチャーが誰で、どんな球を投げているかまでイメージしてバットを振っている。
まさにこれで。
1点を毎日継続しても1年で365点、5点なら1825点、10点なら3650点。
要は、「これ、1点だな」ということにどれだけ早く気づいて、3点、5点、10点と継続内容に質を上げていけるかがポイントになるということです。
自分が習慣化できていることがわかったら、あるいは継続せざるを得ない環境に身を置いたら、さっさと継続する内容をブラッシュアップかけていきましょう。
とはいえ、よほど興味を持てたり情熱を注げたりするようなことでない限り、習慣化されるまで何かを継続するのはしんどいので、継続にチャレンジしている間はしっかり自分を褒めることを忘れずに。
3日坊主全然OKです。
3日坊主の自分が4日続けることができたら、7日続けることができたら、その度にめちゃくちゃ自分を褒めてご褒美をあげれば良いんですよ。
そうやって、習慣化されるまでは自分に飴を与え続け、習慣化できていることがわかったら「継続すること自体に意味は無い!」と自分に鞭を入れるということです。
いずれにしても、同じ継続をするのであれば、点数の低い継続を積み重ねるのではなく、早い段階で点数の高い継続を積み重ねることができるように、この考え方は理解しておきましょう。
当たり前ですが、継続が目的になっている人や成果にフォーカスしていない人と比べた場合、1年もあればかなり大きな差がつきますよ。