こんにちは、服部(@marketing_factdeal)です。
オンラインサロンのメンバーの人から、HPのデザインや文言、文章が「パクられた」という話をたまに聞きます。
そういうことがあっても、全く攻撃に転じることのない寛容さがステキではあるんが、パクられる側は、あまり気分が良いものではないですよね。
彼ら(彼女ら)のHPやブログ、発信する言葉やその表現が秀逸なので、そうなってしまうことは十分予想できるだけに歯痒いです。
情報発信が当たり前の時代に、僕たちは、様々なメディアで、自分の考えやアイディア、ノウハウ、価値観を自由に発信することができます。
ただ、その過程で「パクリ」と「オリジナル」、あるいは「アレンジ」「オマージュ」といった境界に悩む人も多いというのも実情です。
僕も、日々発信していると、「あ、パクられてる」と発見してしまうことはしばしばありますし、実際に僕の発信内容やデザイン、レイアウト、価値観などが、他の人にパクられることも少なくないんですね。
インフルエンサーでなくとも、発信の内容がわかりやすく、独自性があれば、他の人にとって、手っ取り早くてちょうど良い参考材料になるからです。
バレにくいし、バレた場合も大きな問題にならないと思っているからでしょう。
僕自身は、下記のことを理解してもらっていれば「自由にパクってもらってかまわない」と公言していますが、とはいえ、パクってもらうにしても、そこにはいくつかの条件や思惑、スタンスがあります。
ということで、パクる側・パクられる側双方にとって心地良く、そしてお互いにメリットのあるスタンスについて解説していきます。
パクリの実情とその背景
情報発信者であれば、誰もが「自分のコンテンツが誰かに利用される可能性がある」ことを一度は考えたことがありますよね。
特に、価値観やコンセプト、デザインは、目に見える形でパクられやすい側面があります。
僕も、他の人が僕の発信内容やデザインをそのままコピーしたり、少しアレンジを加えて使っているのを見ることがあります。
なぜこのようなことが起きてしまうのかというと、情報発信の内容が、理解しやすく、かつ独自性がある場合、他の人にとってパクりやすいからです。
また、インフルエンサーでない場合は有名性が低いため、「元ネタがバレにくい」と考えられていたりもします。
ですが実際には、発信者のオリジナル性を完全にコピーすることができないどころか、パクリには大きなリスクが伴うことも知っておいてほしいんです。
パクリに対する寛容な姿勢の重要性
情報発信をする上で、僕は自分のコンテンツが誰かに利用される可能性を常に意識し、むしろそれに対しては、できるだけ寛容な姿勢を取るようにしています。
というのも、そもそも僕の発信内容も、「この世に既に存在する情報」に僕の考えをミックスして作り出したものであり、完全に新しいオリジナリティを持つものではないからです。
最近では、提示するテーマや概要、プロンプトの内容次第では、AIが秀逸な記事も書いてくれるので、なおさらです。
例えば、マーケティングやデザインのアイディアも、全て誰かが考えたものに自分の考えを加えたものですし、あるいは、カウンターカルチャー的に真逆のものを表現しただけに過ぎません。
なので、僕が独占的に所有するものと捉えるのではなく、「他の人が自分の価値観やアイディアを理解しやすく、パクりたくなる内容を提供できた」という肯定的な解釈をしているんですね、
一声かけてほしいと伝える理由
とはいえ、僕は単純に「丸々コピペしてもらってかまわない」と言っているわけではなくて。
発信内容やデザインをパクる際は、「一声かけてください」というのが僕のポリシーで、これは何のためかと言うと、パクられたときの関係性を保つためです。
コソコソとパクられるのと、堂々と「パクらせてください」と言われるのでは印象が大きく異なりますし、当然ですが、後者の場合であれば、お互いに好意的な関係を築くことができます。
逆に、僕の知らないところでコソコソとパクられ、たまたま僕が発見したり、他者からの報告があった場合、「この人はこういうモラルの持ち主なのだな」と感じてしまいます。
関係性が悪化することで、相手が気まずい状況に陥ったり、信頼が揺らいでしまう可能性もありので、パクる際は許可を求めることを推奨しているんですね。
それによって、パクる側が後ろめたい気持ちを持つことなく、安心してパクることができる環境を提供することができるんです。
時限爆弾というパクリのリスク
パクられた側として、声掛けもなく(モラルや敬意なく)パクった人に対して、僕はいちいち指摘しないことにしているんですね。
なぜかと言うと、わざわざ指摘するまでもなく、パクった人自身が「時限爆弾」を抱えることになるからです。
なぜなら、世間はとても狭いものですし、特に同業や類似のビジネスをしている場合、オリジナルとパクリの違いは早晩明らかになるからです。
世の中には検索機能があるわけですから、当たり前の話です。
時系列もすぐにわかってしまうので、どちらが先に考え出したのかは意外と周囲に伝わりやすいものですし、オリジナルの重みや質はパクった者には出すことができないんですね。
パクった内容が評価されると、パクった人も一時的に得をするかもしれませんが、バレた際には信用や信頼を失うリスクが劇的に高まるで、あまりにハイリスクローリターンなわけです。
信用を失ってしまうと、パクった人はその後の情報発信やお客さんとの関係構築に支障をきたし、孤立することになる可能性まで出てくるわけですから。
ポジティブマインドでパクる
パクるのであれば、ただの「ネタ不足」や「自分で考えるのが面倒」というバカげた理由ではなく、「その考え方や価値観が素敵だ」と感じたからというポジティブなスタンスで行うべきで。
それがモラルや敬意といった部分です。
その際、ただのコピペで終わらせること避け、少しでも自分の考えをミックスして独自性を出すように心掛けた方が良いです。
こうしたパクリの方法は、あくまで「影響を受けた」ものであり、オリジナルのアイデアとして発信する際にも、後めたさも恥ずかしさもないですよね。
また、少しでも自分の価値観を加えることで、自分自身も成長し、自分のコンテンツを発展させる機会にもなります。
単なるパクリはなく、共感した考え方や価値観、ノウハウといったものを、自身の視点で発信することで、他者との違いを際立たせつつ、元ネタの発信者に対して尊敬や感謝を表現することができます。
許可を取ることのメリット
パクる際に、一声かけて許可を得ることで、発信者と模倣者、それぞれに大きな安心かとメリットが生まれます。
まず、許可を取ることで、他者からの指摘に対応できる安心感が得られます。
例えば、「〇〇さんの考え方が好きで、許可をいただいて取り入れさせていただきました」と堂々と伝えることで、パクった者としての正当性が確保できますよね。
懐疑的に思う人が発信者に連絡をしたとしても、「はい、その方にはお手伝いをしてもらっているんです」と言えます。
また、発信者にとっても、許可を与えた上で堂々とパクってもらうことによって、自分のコンセプトや価値観を広めるお手伝いをしてもらっているという意識が生まれ、前向きな気持ちで捉えることができます。
自分の考えたコンセプトや価値観、ノウハウなどが、どんどん世の中に広がっていくのであれば、それはそれで嬉しいものです。
許可を得ることで、お互いに「Win-Win」の関係を築けるということですね。
パクリパクられ問題について個人スタンス
情報発信をする上でパクリは避けられない問題であり、僕たちはそれに対するスタンスを明確にしなければならない場面にいずれ遭遇します。
その際には、どのような状況でも「パクリは悪い」という一方的な考えではなく、状況や関係性を見極めた上での行動が重要になってくるというのは言うまでもなく。
パクられた側は寛容な姿勢で対応し、パクる側は堂々とポジティブな理由で取り入れる姿勢を持つことで、発信者と模倣者の関係が悪化することなく良好な関係を築ける可能性があります。
パクリとオリジナリティの狭間で、自分自身の価値観や行動指針を考え、誰もが気持ち良く発信できる環境を作っていけたら良いですよね。
ということで、他者のアイデアを活かす際は、必ず相手の許可を取り、感謝やリスペクトの念を伝えるようにしましょう。
それが、お互いの信頼関係を築き、情報発信の世界で、長期に渡って信用や信頼を守るカギとなります。