こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
Twitterで話題になっているこの記事読みました?
感情では寂しさも悔しさもありますが、コロナの状況を悲観して考え、会社の財務状況を現実的に考えて決断しました。
全店舗閉店して会社を清算することに決めましたhttps://t.co/iHjy17Pwtf
— 福井寿和 Fukui Toshikazu (@aomorio) May 8, 2020
リプ欄を見ているだけでも勉強になりますし、ちょっと感情的になって泣きそうになりますね。
どんな形態にせよ、これからビジネスをする人、そして今まさにビジネスをしている人は早めに読んでおいた方が良いと思いますよ。
この事実を発信すると決意したことはもちろん、文章や構成、言葉のチョイスなどがよく練られていて(おそらく何度も推敲したんだろうな)、ただ「伝える」じゃなくて「伝わる」ことを考えて書かれたこの記事が素晴らしいなと。
これを読んで「あ、この人は何してでも食っていけるろうな」と思いました。
マーケティングスキルが高いんですよ。
ライティングは「文章力」と「企画力」が柱になるんですが、文章力は人間味が滲み出ていて素晴らしいし、企画(誰に、何を伝えて、どう感じてもらいたいのか)もしっかり考えられているので、ただのお涙頂戴ではなく価値のあるコンテンツとして人の心に刺さったわけです。
これを読んだ人が撤退はネガティブなことではなく、むしろ事業の立ち上げと撤退はセットで考えるべきものだということを知ってもらえると良いですね。
ということで、noteのマガジンで配信していた内容の一部を文字起こし&リライトしました。
こういう時期だからこそと思って、僕が師匠に教わったことに僕の見解や経験も交えて書いたので少しでも誰かの役に立てば幸いです。
起業と撤退はセット
多くの起業コンサルタントやそれに付随するセミナーや書籍では、事業の立ち上げのことに関しては教えますが、撤退については一切触れません。
まるで臭いものに蓋をするかのように。
まぁ、そこまで面倒を見る筋合いはないということかもしれませんが、撤退を上手くしないと、どんなに事業の立ち上げやその後の運営が上手くいったとしても、撤退で大赤字になったり取引先や従業員から恨みを買うようなことになれば悲惨なんですよね。
誰もが福井さんのような愛されるエンディングを迎えられるわけではないので。
撤退のフェーズを疎かにして次に進もうとすると、これまでのがんばりが意味の無いものになってしまうどころか、お金だけではなくそれ以外のことにも長きにわたって苦しめられることになります。
なので、新規事業の立ち上げと同じくらい撤退は重要なフェーズであることを理解してビジネスをしておいた方が良いです。
事業を立ち上げた瞬間から撤退というアクションは余儀なくされるので「あらゆる商品やサービスの存続期間は10年」くらいに考えておくと良いと思います。
大手起業ですら、看板はそのままであっても中身はコロコロ変わっているじゃないですか。
今回のコロナ禍でリアルに感じている人も多いと思いますが、展開する商品やサービス、ビジネスモデルというのは時代とともに変わっていきますし、変えていかなければならないわけです。
そんな中、個人レベルのスモールビジネスにおいてはもっとシンプルな話で、どんな市場であっても10年以内には撤退することになるということを予め想定してスタートしましょうということです。
今はもっとサイクルが早い(3〜5年)と考えた方が良いかもしれません。
会社自体を畳むかどうかは別として、事業を立ち上げたら必ず経験するのが事業そのものの撤退だということです。
ただ「ビジネスは3〜5年しか続かないと考えて覚悟しておこう」ということではなく、撤退から新規事業の立ち上げの連携をどうすれば良いかという視点を常に持っておきましょうねと。
撤退して終わりということではなく、撤退と同時に、もしくは重複する形でまた新たな事業を立ち上げるわけなので、いかにその連結をスムーズにできるかという視点を持つことがポイントになるということですね。
一旦サラリーマンに戻って事業をリスタートする場合も同じです。
このポイントを押さえておけば、いつでも成長市場に入り込んで稼ぐことができますし、同時に複数の事業を展開することも可能になるわけです。
なので、撤退という行為は後ろ向きにも見えがちなんですが、長期的なビジネス運営のフェーズの1つにしか過ぎないものだと捉えていただければ。
引っ越しをする前に、元住んでいた家を引き払うといった程度のことだということですね。
どういうスケジュールで進めれば家賃がかぶらないかとか、引っ越しがスムーズになるかとか考えると思うんですが、それと同じです。
撤退をいかにズムーズにかつキレイ終えるか、次のビジネスにいかにスムーズにシフトするかによって、そこでのロスも変わってくるので、起業の際は撤退についてセットで学んでおきましょう。
撤退すべきタイミング
撤退すべきかどうかというのは、人それぞれいろんな要因があると思います。
今回のように、ブラックスワンによって事業が立ちいかなくなるという場合もあれば、市場のピークが過ぎたと感じた時、あるいは単純に「飽きた」という場合もあると思うんですね。
事業が立ちいかなくなった場合の撤退に関しては、福井さんの記事を読んでいただくのが一番良いと思います。
こんなリアルな教材は無いと思いますから。
ピークが過ぎたら撤退
それ以外、市場が成熟期に入ってピークを打ったなと感じた場合の撤退ですが、成熟期の段階でも十分に利益は取れるので、慌てて荷物をまとめて動き出すといったようなアクションを取る必要はありません。
ただ、成熟期に入ってしまうと、あらゆるコストが増幅していくので、成長市場よりはどうしても利益率は落ちていきます。
この時に「せっかく上手くいっているんだから」と既存のビジネスにしがみついてしまうと、次へのアクションが遅れて、利益が減って新規事業の立ち上げの資金もなくなってしまうというふうになってしまうので要注意です。
違和感を感じたら新規事業へのシフトを迅速に行っていくという方が、結果的にトータルの利益を確保することができるんですね。
飽きたら撤退
成長市場でも、自分のモチベーションが途切れてしまったりイマイチやる気がわかないというような状態になってしまった場合も撤退を検討した方が良いです。
参入の段階で興味を持てないビジネスを選んでいるのであれば、そもそも根本的な部分がずれていますしね。
自分のリソースを元にビジネスを選定しいれば、事業内容に対してモチベーションが上がらないといった事態にはなりにくいはずなんですが、それでも飽きてきたと感じるということは、ビジネスが上手く回っていないということを感覚的に察知している可能性が高いわけです。
少しでも興味のある分野でビジネスが回っているのであれば、利益の大小に関わらず面白いはずじゃないですか(稼げるに越したことはない)。
もちろん、プロセスやタスクが面倒に感じるという部分もあるかもしれません。
例えば、転売や物販であれば、リサーチや商品開発は面白いと感じるけど、梱包や発送といった業務はダルイと感じることはあると思います。
ただ、そうした場合も面倒なところは外注すれば良いだけの話なので、それでも飽きていると感じるのであれば、それはビジネス自体が失速していて、潜在的な閉塞感や苛立ちがモチベーション不足につながっているという可能性があるんですね。
であれば、気持ち的には乗らないのにわざわざ続けるという理由もないので、さっさと見切りをつけて、また楽しんで取り組める新規事業に移った方が良いということになります。
うっすらと閉塞感があるということは、言い換えれば目に見えて切羽詰まっていないということでもあるので、じっくりと新規事業の検討を行えると思いますしね。
何人も社員を抱えているような場合であれば、気まぐれでやめたと思われてしまうのは弊害もありますが、個人で行なっているスモールビジネスであれば、お客さんやビジネスパートナーにさえ迷惑がかからなければ撤退も新規事業の立ち上げも自由です。
一貫性の呪縛に囚われて「一度始めたことを続けられない自分はダメだ」みたいな理由で、興味を失ったり情熱が消えてしまったビジネスを続けるというのは、精神的にも良くないですし収益面でも伸び悩みがちになるので、さっさと撤退して別のビジネスを始めた方が良いと思います。
ブランド力によって事業が持っている企業などは別ですが、そもそも長く続けるということにそれほど意味はないんですね。
まぁ、大企業などが撤退を余儀なくされるのは、ブランド力が通用しなくなってきたからということでもあるんですが。
いかに稼ぐか、いかに利益を残すかということがビジネスにおいては命題であって、事業自体を継続させるということは二の次、三の次です。
続けることによって利益が増えるという場合だけ継続させれば良いのであって、そうでないのであれば、継続させるという行為にはそれほど意味がないので、新たな場所に移動しましょうと、その方が全ての面で改善しますよということです。
実際そういったケースの人はよく見ます。
一度モチベーションが失くなってしまった仕事に対しては、その延長線上にモチベーションが回復する日が再び来るかというと、それは難しいというのが現実なので、であればもう諦めてそのビジネスは捨てた方が良いんじゃないかと。
切羽詰まっての撤退じゃないわけですから、慌てる必要もないですからね。
じっくりと考える時間はあると思うので、新規事業の立ち上げ、別のビジネスへのシフトというのを早く検討した方が良いと思います。
恋愛と同じで、一度冷めてしまったらまたドキドキワクワクを取り戻すのはなかなか難しいので、もし可能であれば、既存の事業は人に任せてしまって自分は新規事業に集中するといったように2方面で進めるのもありですね。
人に任せることで、当然利益率は落ちることにはなりますが、それでも収益が入ってくると収益の継続は可能になるので。
ただ、
自分のコントロール下から大部分が外れてしまうと、途端にビジネスが回らなくなるということにもなるで、ちょっとしたメンテナンスやルーティンワークだけでこなせるような体制づくりをしてから人に渡すといったことをするようにするのが良いです。
まぁ、気分だけで撤退を判断、決断するというのは焦燥だったりもしますが、ある程度原因究明や問題解決を試みて、それでもモチベーションが回復しないというのであれば見切りをつけるのも止むを得ないということですね。
ただ、ビジネスをやっている途中で、まだ衰退しているわけでもないのに飽きてしまったというのは、事業選定の段階で何らかのミスを犯しているということでもあるので、その経験は次の新規事業の立ち上げの際には必ず生かすようにしましょう。
撤退する際のポイント
撤退時におけるポイントは2つあります。
①新規事業の立ち上げを優先する
②スピードを優先する
当たり前のようにも思えるんですが、感情に引っ張られるとどちらも後手になってしまうので、しっかりと押さえておいた方が良いですね。
①新規事業の立ち上げを優先する
新規事業の立ち上げを優先するということは「もうダメかも」と思ったビジネスに見切りをつけるということなので、非常に価値のある判断です。
ビジネスは利益を増やすこととロスを減らすことは両輪なわけですが、売上が変わらない、あるいは低下していくのであれば、ロスを減らす方が長期的に見ると利点が大きいと考えられます。
とはいえ、現在も収益が上がっているのであれば、それを今すぐ捨てるというのは現実的ではないので、今やっているビジネスを畳むことを前提に、収益を得つつ次の新規事業の立ち上げに時間と労力の大半を割いていくというアプローチを取るということですね。
まぁ、自ら背水の陣を敷くという考え方もあるんですが、先細りとはいえ、収入があるかどうかというのは気持ちの余裕にも影響します。
新規事業の立ち上げにあたっては、焦りが判断を間違わせることにもなりかねないので、今持っている収益源を無理に捨てる必要はないということです。
ただ、斜陽のビジネスにしがみついていてもいずれはジリ貧になっていくので、いずれはすっぱり捨てるということを前提として新規事業の立ち上げを最優先するというふうに考えていただければ。
新しいビジネスが回り始めたら、斜陽となったビジネスはできるだけ早く切り捨てましょうということですね。
②スピードを優先する
ここで言う「スピードを優先する」というのは、新規事業の立ち上げのスピードではなく(それも重要ですが)、事業を畳むスピードのことです。
ビジネスをやめる方法としてはいくつかあるんですが、1つは売却すると言う方法で、もう1つは単に運営をやめてしまうという方法で、ベストなのはやはり売却することです。
やらないビジネスを売ってお金に変えるというのがベストなんですが、とはいえ斜陽となったビジネスというのは、当然買い手がなかなかつかない事態になりますよね。
もちろん、成熟期のピークを打ってすぐであれば、まだまだニーズがあるので、買い手がつきやすかったりもするんですが、事情を知っている人であれば足元を見てくるといったことは往々にあります。
また、売却の手続きなどに膨大な時間を取られてしまうといったことも起こり得えます。
であれば、事業売却による最後のマネタイズはもう諦めて運営をストップしてしまう、お金にはならないけど手間をかけない方が最善だったりするもするんですね。
売却にかかる手間や、または売却後に何かしらの問題が起きたと時の対処のリスクを考えれば、捨てるビジネスから集金という希望はもう捨ててしまって、新たな事業に注力するという方がトータルで入ってくるお金は大きくなるということです。
ということで「今のビジネスはビミョーだな」と感じ始めたら、既存のビジネスの運営よりも新規事業の立ち上げの方に時間や労力を割いて、その目処がついたら、既存のビジネスはなるべく早く清算してしまうということを前もって考えておきましょう。
事業の乗り換え術
撤退戦略について書きましたが、
不測の事態が起きた
市場のピークを過ぎた
飽きた
といった言葉だけを見ると、事業撤退に関してネガティブな印象を持ったと思いますし、簡単にその価値観を変えることは難しいかもしれません。
が、撤退というのは収入の桁を上げるためにも必要なアクションなので、むしろポジティブなアクションとも言えるんですね。
実際、僕自身も何度も事業を撤退させていますし、クライアントに撤退の指導をして会社を畳んでもらったこともありますが、それによって精神面も収益面も以前より良くなっていますし、福井さんにも同じ未来が待っていると思います。
日本は1つの仕事を長く続けることや下積み時代を経験することに価値を置かれがちですが、下積みの先に大きな成功が待っているということはほとんど無いというのが現実です。
そういった美徳というのは、組織を統治する側の人間が扱いやすい駒を育てるための方便にすぎないという一面がありますからね。
下積み時代をしっかり経験していないとダメだとか、1つの仕事をずっとやり遂げないといけないというのは、雇う側の人間からすればそういった美徳が広まっているのは楽ですから。
逆算や戦略も無く「毎日ブログを書きなさい」「毎日ツイートをしなさい」といっているような指導者もそうですね。
ただ、個々の視点に立ってみれば、下積みをしたからといって必ず成功が待っているか、成功率が上がるかというと決してそんなことはなく、むしろ大きな成果を手に入れた人たちは、努力したのは最初の少しの期間だけで下積みを経ずいきなり成功していたりします。
そういった人たちは「キャリアの乗り換え」が上手いんですね。
1つのハシゴを登ったら、そのテッペンにたどり着くまで登りつづけるのではなく、途中でより高い場所まで伸びているハシゴに手を伸ばしてそちらに乗り換えるということです。
これを繰り返すことで短期間で大きな成果にたどり着くことができるわけです。
これは理論として知っていなくても、情報発信ビジネスに取り組んでいる、もしくは学んでいる人であれば、似たような事例は目の当たりにしていると思います。
インフルエンサーや権力者に媚びることによって錯覚資産を得て、自分が活躍できるフィールドを広げるというのもその範疇ですし。
まぁ、名前だけが売れて中身が追い付かずにズタボロになっている人が大半なので、それが良い方法かどうかは全く別の話になってきますが。
他にも政治家なんかがわかりやすいパターンですね。
他の職種で経験を積んで、その経験をネタにして政治家のハシゴに乗り移ると。
別に秘書からスタートして、政治家の元で政治の勉強をして、修行をして政治家になるという人だけではないということですね。
タレント議員しかり、元官僚の議員しかり。
政治家がビジネスとして美味しいかどうかというのは疑問もありますが、少なくとも経験を生かして政治家に転身した人にとっては、そのキャリアの中では美味しいポジションに移ることができたと言えると思います。
他にもミクシーやグリーもSNSの運営からピボット的にゲームアプリに移ったわけですが、ここでのポイントは、今登っているハシゴから手を離して別のハシゴに移るということです。
今掴んでいるハシゴを離さなければより高みに登るハシゴには手を伸ばせませんからね。
より良いハシゴに乗り換えつづけることで大きな成果を手にするまでの時間を短縮できるわけですが、それは同時に撤退を繰り返すということでもあるので、撤退という行為はネガティブな行動ではないということです。
ただし、もう一点重要なポイントもあって、より高みに登れるハシゴを登るためには、それまで登ってきたハシゴをネタにしなければいけないということ。
例えば「10年間現場で保育士を務めてきた私が日本の保育環境を良くするために政治家になります」という流れは、保育士の経験をネタにすることが政治の世界でも価値を持つので、政治家の転身のルートとしては成立します。
もしこれが保育士からパン工場の作業員になるという流れになると「元保育士だからなんだ」ということになるので、保育士の経験にレバレッジが効かなくります。
まぁ、運良く「子ども向けのパンのアイデアの募集」とかがあれば良いんですが、世の中そう上手くはいなないので、またパン工場のスタッフの最底辺からやり直すという、ただ単にキャリアをリセットしたというだけのことになってしまうわけです。
なので、撤退後に新規参入する業種というのは、それまでの経験をアピールすることで上位層にいきなり入れるという業種を選ぶべきだということが重要です。
やめればキャリアアップできるということではないということですね。
かつ、ネタにする側の経験、つまり退するビジネスの経験に関しても、ネタにできるようにプロデュースしておくべき、編集・加工しておくべきで。
先ほどの保育士の例で言えば、地方で保育士をしていましたというよりも東京で保育士をしていましたという方が、国政の進出においてはか価値を持ちやすいです。
なぜかと言うと、ご存知の通り、東京は保育士や保育所不足で知られているからです。
その問題を突くためには、自分も実際に劣悪な環境で保育士をしていましたと言った方が共感してもらえるわけですよね。
保育士のスキルや人徳、子ども達にどれだけ好かれていたかといったことは、仮に前者(地方の保育士)の方が高かったとしても、アピールできる要素(この場合であれば東京の保育士だったという経歴)を打ち出せる方が強いということです。
他で言うと、脇役で演技力もしょぼいのに、ハリウッド映画にチョロっと出演したという経験があるだけで、日本のメディアは国内の俳優よりもチヤホヤするといった瞬間がありますよね。
パッと思い浮かんだ俳優が何人かいると思います。
全然重要な役割も果たしていないチョイ役で出演しただけでも、その後ハリウッド女優、ハリウッド俳優という肩書きが残りますし、それはその人の価値を一定以上保ちつづけます。
ということで、より高いハシゴを登る時は、それまで登ってきたハシゴがどれだけ凄かったのか、どれだけ熾烈な環境で自分は戦ってきたかというのを、イメージだけでも良いので、大衆に与えるアピール方を考えるようにしましょう。
実際の中身よりも与えるイメージが重要だということです。
たとえチョイ役でもセリフのない役であっても、ハリウッド映画に出ていましたということがアピールとしては力を持つということですね。
もちろん、自分のキャリアの中でアピールできるポイントがあればその範囲内で自分がどれだけ実績を積んできたかということを言えればさらにプラスになります。
セリフのない役でしたというよりも主役を支える重要な役割を演じていましたという方がプラスにはなりますし、地方の小劇団で主役をしていましたというよりもハリウッド映画に出ていましたという方が人に与える印象は強いということです。
こうしたテクニックを使ってハシゴの乗り換えの繰り返しを行なっていくことで、普通の人が一生かけても到達できない収入やステージに短時間で上り詰めることができるので、商売替えはコツを押さえつつ積極的に取り組むようにしてください。
ただ、当然ですが、嘘で塗り固めただけでは、どんなに高い場所まで登ったとしても、途中で詐欺師やペテン師のレッテルを貼られて地面まで転落してくことになるので、キャリアはあくまで加工や編集をし、アピールした限りは周りを納得させるスキルを日々磨くことは必須です。
ムダな下積みをしなくても良いということは、スキルを磨かなくても良いということではないので、そこは勘違いしないように注意しましょう。