こんにちは、服部(@FACTDEAL)です。
効率というのは、「使った時間や労力に対する、得られた成果の割合」なので、少ない時間で今まで以上の成果が得られるようになれば、それは「効率が良い」ということにはなるんですが、これはあくまで単発で見た場合や、第三者から見た場合の話です。
真の効率化において重要なのは、継続することであり、継続するためには「楽しいかどうか」という基準は外せないんですね。
お金 VS ストレス
真の効率化というのは「楽しめているかどうか」ということなんですが、例えば
1日1時間超ダルい作業を毎日することで月収100万円が手に入る
1日2時間超楽しい作業を毎日することで月収50万円が手に入る
という2つのビジネスに関して、数字的に見ると作業時間も収入も多い前者の方が明らかに効率は良いです。
が、1ヶ月終えたときの精神状態をイメージした場合はどうでしょう?
同じことを「来月もがんばろう」と思えるのは明らかに後者ですし、それを続けられる可能性が高いのも後者です。
少なくとも、僕が今後者だったとして、月収を100万円に増やしたいなと思ったとき、2時間の超楽しい作業を捨てて、お金のために1時間の超ダルい作業にシフトするかというと完全に「NO」です。
僕なら、超楽しい作業を4時間に増やすことで月収100万円にします。
なぜそうするかというと、実際に作業をしている時間の精神状態もそうなんですが、1ヶ月経ったときに、前者だったら「ストレス解消にお金と時間を使うのでは?」と考えるからです。
前者を何ヶ月も続けて、ストレスが溜まれば溜まるほどそこへの消費がさらに膨らんでいくのではないかなと。
典型的非効率的なサラリーマン
サラリーマンで考えても同じですし、むしろもっと顕著かもしれません。
仕事は楽しくないが、効率化されて残業がなくなったことで、ストレス発散に毎日飲み歩くようになり、帰ったらテレビを見て寝るだけ
仕事の効率が悪く残業も多いけど、仕事自体は楽しく、帰ったら子どもと触れ合い会話をする心の余裕がある
給料が変わらないのであれば、長期的に見てどちらの方が金銭的にも家庭的にも効率が良いかと言われると…ということです。
会社的には前者の方が効率は良いわけですが、個人で考えたときに、仕事が効率化されて早く仕事が終わるようになっても、その分飲み会が増えたりすれば何のこっちゃ、という話になります。
独身で、そういう場が楽しくてしょうがないというのであれば別に良いと思いますが、家族がいて家族を大事にしたいという価値観を持っている場合は、個人の効率的には真逆ですよね。
サラリーマンも起業家も、家族との時間が何よりも大事といっておきながら、給料のために労働時間を増やすことを厭わないという人は多いです。
また、労働時間は増える一方で、家族を守るために必要な収入は一向に増えないという人もいます。
もちろん、「いついつまでは寝る間も惜しんでガッツリ稼ぐ」と、期間を決めているのであれば効率が良いのかもしれませんが、いつまでも目標が達成されずダラダラと続け、挙げ句の果てには「仕事が好きだから」「人生お金じゃないよ」と言い訳をするのは違うわけで。
そういう人は、価値観とはブレブレの行動をしているわけですし、高効率とは無縁の毎日を送ってしまっているわけです。
サラリーマンの場合は、労働時間も収入もほぼ固定されてしまっているので、コントロールすることは難しいですが、個人でビジネスをしている場合はいくらでもコントロールできますよね。
にも関わらず「一人ブラック会社」をしてしまっている人はかなり多いです。
そういう人は、自分の価値観に基づいて、自分にとっての真の効率化とは何か、お金を得る代わりに何かを失っていないかを考えてみてください。
真の効率化によって2ヶ月で10kg痩せた話
もう1つ、ビジネスとは違う切り口で僕の例を挙げましょう。
実は、僕はここ最近ダイエットと身体づくりをしていまして、2ヶ月で10kg体重を落としました。
しっかり食事もし、体脂肪を落として、筋肉もつけて、なので、かなり健康的に身体が締まってきた感じです。
で、短期間で効率良く身体をつくるためにライザップなどのジムに通うことも考えましたが、真の効率化のためにその選択肢は取らず、自力でやるという選択肢を取りました。
それは、僕の中のリトルホンダならぬ”リトルハットリ”と相談したときに、ジムに通うという効率化の選択肢は僕の価値観とは合致しなかったからです。
僕の価値観、というか身体づくりする上での優先順位項目が何かというと、
毎日続けられる環境が良い
仕事の合間に身体を動かしたい
子どもの顔を見ながらしたい
情報収集と試行錯誤がしたい
ランニングとセットでやりたい
といったことになるわけですが、これを考えた場合、お金を払ってジムに通うという選択肢は「効率が良い」にはならなかったんですね。
これら全てを満たしたい(=楽しみたい)と思ったときに、自動的に「家で自分でやる」ということになったわけです。
これらを満たすことで
通うというストレスを排除することで継続性を確保
脳とカラダを交互に刺激することで相互に活性化
子どもの顔が見れることで癒されながら楽しくできる
食事は身体の勉強をすることで知的財産も増える
家の周りを走ることで冒険にもなるし発見もある
といった、手に入るものがかなり大きいと思ったし、実際に手に入りました。
科学的に、「効率良く身体をつくる」という点においては遠回りかもしれませんし、プロのトレーナーに従うことでもっと正しく、早く、大きな成果を得られていたのかもしれませんが、少なくとも僕の中での「効率良く(楽しみながら)身体をつくる」という点においては120%達成できました。
偽の効率化を追求することで多くのものを失うということも回避することができました。
リトルアナタは何と言っているか?
まぁ、ダイエットの例は、下記の記事でも書いているように、僕がコンサルタントという仕事柄
❶ 正しい情報(やノウハウ)を手に入れる
❷ 優先順位をつけて実践する
❸ 上手くいったことを一定期間継続する
といった「コンサル脳」の基本が染みついているという前提はあるかもしれません。
しかし、自分の価値観を明確にして、今からやろうとしていることを書き出せば、それが本当に効率が良いことかどうかは判断できるはずです。
何かをやろうとするとき
時間がかかるから
お金がかかるから
労力がかかるから
だから効率が悪い、みたいな凝り固まった思考になっていないですかね?
楽しいことは何時間でも続けられるし、自分が本当に楽しいと思えることであれば、自分を信じてお金もつぎ込めますし、同じ価値観を持った人たちを巻き込むことができます。
が、逆に自分が楽しいと思えていないことは人を巻き込めませんし、できるだけ時間もコストもかけずに楽して成果を得ようと考えますし、そうなると、外注先や部下に指示する場合もビジネス以前に人としての本質を欠きます。
時間や収入に関して合理性を追求する普通のコンサルタントは、こういった効率化の考えは示しません。
が、僕の経験上、目標の成果や収入に到達するまでに挫折、脱落する人のパターンとして、楽しむことを度外視して効率だけに固執している人が多いので、こういった思考やスタイルを推奨しています。
ぜひ、あなたの中の”リトルアナタ”と会話して、その声に従ってください。